印刷用紙:B4縦 1ページの行数:57 1行の文字数(半角文字で):110 その1 (次は登録番号 950050.JXW) 第 2 学 年 学 級 活 動 指 導 案   日   時  平成7年9月29日(金)6校時   児   童  2年2組 男19名女17名計36名  指 導 者  佐  竹  良  隆 1 題材名「かべ新聞作りをしよう」 2 題材について  いままで2年生は、遊び・行事・学級学年集会活動・班や係活動などの中で友達を増やし、関わりを深めてきた。集団生 活に十分適応しきれない子どもはいるが、その子どもたちを囲んで学級の仲間として助け合おうとする学級意識も少しずつ 育ってきている。二学期始めの意識調査でも、幾つか問題点はあがったが、およそよいほうに向かっていると考えているこ とが分かった。そこで今回は、この意識の高まりをより確かなものにし、問題点を個々のものにできるよう、今までの活動 のまとめとして学級かべ新聞作りを行うことにした。これまでも、周りから認められたいという低学年らしい気持ちを満た したり、学級のまとまりを高めたり、あるいは友達の努力や新しい面を認めたり見つけたりするために、活動のまとめを大 切にしてきた。そのことが次の活動への意欲につながると考えたからである。今回は一つの活動の振り返りではなく、学級 会前期をとおしたまとめを行うことで、2年生後半の活動への意欲を高めようと考え、題材を設定した。  一学期は、まだ幼く自己中心的な子どももいて、なかなか協力がうまくいかず、各係当番の責任も十分果たせないことが 目についた。しかし、話し合い活動や「かん字山のぼり」などの取り組みによって、協力してがんばること、クラスがまと まること、みんなから認められることの喜びや楽しさを分かり始めてもいる。二学期開始にあたって、学級の意識を探るた めに以下のアンケートを実施した。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |学級目標について、(一学期前半より)よくなって来ていますか +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | 元気で楽しいいじめのないクラス よくなった 21人 かわらない 13人 よくない 1人 | 先生のお話しをよく聞くけじめのあるクラス よくなった 12人 かわらない 21人 よくない 2人 | はん長を中心にみんなでたすけあうクラス よくなった 20人 かわらない 11人 よくない 4人 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | 2年2組のよくなったところ |2年2組の良くないところ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |・勝手に廊下に出たりたって歩かなくなった | 15人 ・先生の話をよく聞けない。 |11人 | |・協力し合えるようになった 5人 |・そうじがおそい。 6人 |・静かに自習できる。 5人 |・いじめる人がいる 7人 |・いじめる人が少ない 4人 |・朝自習がまだうるさい。 3人 |・そのほか 手を挙げるようになった。宿題をする。 |・そのほか けんかをする ろうかを走る |     友達先生が増えた。 決まったことを守る|     机を運ばない 絵にけちをつける +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こどもの意識としても話を静かに聞けない、仲よくできない、掃除をやらない人がいることなど問題として浮き出ている 。 だが、自分たちのクラスはよくなりつつあるという肯定的意識が大きく育っていることもわかった。特に「友達先生」が増 えるなど他を見る目が育ってきている。 新聞作りは、初めての経験であり、2年生にとって高度な作業である。したがって、高学年のような紙面作りではなく、 自分たちのがんばりをまとめることに焦点を絞り、記事を統一して作成することにした。題材に対し子どもの興味・関心・ 意欲を持たせるために、事前に今までの活動を振り返えるアンケートや話し合いを行ったり、賞の観点をあらかじめ明らか にして、各班毎の目標を立てたコンクールを行いたい。また、一人一人の子どもが生かされるように、班長を中心に、だれ がどこにどんな記事を書くかなどていねいに編集会議を開くことも必要である。仕事を取り合ったり、すねてやらなかった りする子どもも予想されるが、めあてにかえって話し合わせ、時には教師が話し合いに参加し、一人一人の実態にあった助 言援助を与え、合意を作り出して行きたい。同様に話し合いや記事の中に自分の考えが生きるように学級会カードや原稿作 成時などに助言援助していく。そして、作業が遅い子にもがんばってもらうにはどんな励ましや協力が必要か考えさせなが ら共同作業を進め、新聞作りのまとめでは、そうした子どもの紹介の場を設定したい。最後に教師の助言によって、今まで のまとめとこれからがんばることを記事にしたことが、次からの活動の意欲となるよう意識づけを行いたい。  3 目標 協力してかべ新聞を作り、学級や友達のよさを認め合うことができる。 4 指導計画 +−+−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | |期日 |時間 | 活動内容 | 参加児童 | +−+−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |計 8月25日(金) 朝の会 |・アンケート実施 |全員 | |事|画 9月4日(月) 昼休み |・議題についての話し合い |計画委員会・班長会|   | | 9月5日(火) 朝の会 |・議題のお知らせ カード記入|全員 | | | 9月11日(月) 放課後 |・ 話し合いの計画 |計画委員会 | | +−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |話 9月12日(火) 5校時 |・「かべ新聞をつくろう」 | | |前 合い | |  について学級会 |全員 | | +−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |実 9月13日(水)から 朝自習|・かべ新聞作成 |全員 | | |践 9月25日(月) 放課後 | | | +−+−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |本|ま 9月26日(火) 朝の会 |・まとめのカード記入 |全員 | | |と 9月27日(水) 昼休み |・発表会の計画 |計画委員会 | |時|め 9月29日(金) 6校時 |・発表会 |全員 | +−+−+−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:48 1行の文字数(半角文字で):110 その2 (前は登録番号 950049.JXW) 5 本時の指導(B型) (1)ねらい ・「かべ新聞をつくろう」のまとめを通して、学級のよいところや友達の努力を認めることができる。 (2)展開 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−− | | 学習活動 | 児童の活動 |指導上の留意点 |資料・評価 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−− | |1 はじめのことば | | | | |2 うた | | | |導|3 司会グループの紹介 | | | | |4 めあての発表 | | | | | +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | 恥ずかしがらず、班のまとめや自分の感想を発表しよう|| |・紙板書 | | +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+| | | |5 学級委員から | | | | |6 発表会について | | | | | +−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | |入| |かべ新聞の発表をしよう | | | | | +−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | | | | | | | | +−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | | |今まで新しい班で協力しながらかべ新聞作りをがんばってきました。そしてどの班もかべ新 |・紙板書 | | 聞を作り上げることができました。今日は協力したことや工夫したこと発表し、がんばった人|      | | |たちをほめ、みんなのよいところをみつけたいとおもいます。 | | | +−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 8分|7 先生から | | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−− | 8 かべ新聞発表会   | | | | |(1)班の発表をする |・事前に自分たちの努力を発表で |・めあてをもとに具体的な観点 | | | | | +−−−−−−+ | | |できるよう話し合っておく。 |をあらかじめ与えておく。 |自分の分担を| |展|1.協力について |・根拠をできるだけ具体的に |・発表の形式を整えておき、 |大きな声で | | |2.工夫について | 発表する。 |抵抗感を取り除いてやりたい。 |発表できたか| | |3.一人一人のがんばった|・個人の努力もできるだけ具体的 |・友達からの励ましや援助に |    | | | | | +−−−−−−+ | | こと | に紹介する。 |応え、努力できた子は特にほめ | | | そのほか | |るようにしたい。 | | | | | | | |(2)賞を発表する |・事前の意見集約と教師の意見を ・取り組む段階で審査の観点をあ| | | | もとに計画委員会が推薦し、 |らかじめ具体的に示しておく。 | | | | 全体に発表する。 |・また、賞の観点も話し合って | | | |・総合賞だけはその場で決定でき |示しておく。 | | | | るようにする。 |・子どもには審査は難しいので | | | | |教師中心に行う。ただし、子ど | | | | |もに任せる観点も作っておく。 | | | | | +−−−−−−+ | | | | ・がんばったと |開|(3)表彰式 | ・班に賞を贈り、その努力や協力 | 思う人をわけを | | |  をみんなで認め合う。 |・前もって各班の取りたい賞を つけて推薦する | | | |目標として決めておく。 ことができたか | | | | +−−−−−−+ |30| | ・各班毎にがんばったひとを ・班の一人一人の推薦意見を出し | |分| | 紹介する。 あってから、2人くらいにしぼっ |・各賞状 | | | |て発表する。 |・メダル +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−− | |9 感想・反省 |・学級会カードに記入する |・今日のめあては守れたか、 |・学級会カード |終| | |自己評価を行う。     | | |10 先生から |・教師の話を聞く |       | |末| | ・認め合うことの大切さを再認識| | |11 おわりのことば | |させ、次の活動への意欲づけと | 7分| | |する。 | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−