印刷用紙:A4縦 1ページの行数:40 1行の文字数:92 第6学年学級活動学習指導案 日 時 平成7年7月24日 1校時 対 象 6年 男4名 女10名 計14名 指導者 教諭 千 葉  敬 1 題材 いかだ下りを成功させよう 2 題材について 新しい学力観に立つ教育は、「子どもたちが自ら学ぶ意欲をもち、社会の変化に主体的に対応し、  自ら考え判断し行動するために必要な資質や能力の育成」を目指している。これは、学校教育だけで  はなく、家庭や地域においても育成されるべきものであり、「学校での活動経験を家庭や地域社会で  の生活や活動に生かすとともに、家庭や地域社会における様々な生活や活動の経験を学校の授業に生  かすように配慮すること」が大切である。そのためには、子どもたちを育てていくという共通の認識  に立ち、学校、家庭、地域の三者が連携していくことが必要である。 学校、家庭、地域が連携して行う本校のいかだ下りは、地域の中にある北上川を教材として用い、  「自然に対する畏敬の念や郷土を愛する心を育てること」と「いかなる困難にも屈しない強い意志と  体力を育てること」をねらいとして、8年ほど前から6年生のPTA行事として行われている。この  行事はどの児童も楽しみにしており、今まで数多くの思い出を6年生に与えてきている。 しかし、近年、このPTA行事は、活動がややマンネリ化し、児童がしっかりとした目的意識をも  たないまま活動に参加している状況である。これは、学校、家庭、地域の三者の共通理解を図る機会  が不十分であったため、役割分担が不明確になり、それぞれが児童に対して、主体的に指導援助を行  っていなかったことによるものと考えられる。また、いかだ下りに向けての事前の準備や事後の後片  づけなどが子どもたちの手でできるものではなく、子どもたち自身による活動の場が不足しているこ  とも原因の一つとして考えられる。 そこで、本時は、いかだ下りの目的を知らせることにより、目的達成に向けて児童自身がどのよう  に活動していけばよいのかを自分で考えさせ、いかだ下りを成功させるための話し合いをしていく中  で、家庭や地域と連携しながら主体的に取り組んでいこうとする意欲を高めて生きたい。 3 本時の活動 (1) ねらい 話し合い活動をとおしながらいかだ下りの目的を知り、いかだ下りを成功させるために主体的に   取り組んでいこうとする気持ちを育てる。 (2) 展 開 +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |段| | | | | |  主な学習活動 |  教師のはたらきかけと子どもの反応 |留意点・連携の視点| |階| | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |1 いかだ下りについ |T:夏休みの一番の楽しみはなんですか? |・夏休みの楽しみを| | | てを知る。 |・泊まりにいくこと | 自由に発表させな| | | |・泳ぐこと | がら、クラスみん| | | |・いかだ下り | なの共通の楽しみ| |導| |・遊ぶこと | としていかだ下り| | | |T:いかだ下りを見たことがある人は、みん| をとりげていく。| | | |  なに教えてあげて下さい。 | | | | |・いかだは、校庭に置いてある。 | | | | |・いかだに乗りながら川で泳ぐ。 | | | | |T:去年の写真を見てみよう。 |・写真を見せること| | | | | により、自分が体| |入| | | 験している場面を| | | | | 想像させ、いかだ| | | | | 下りに対する意欲| | | | | をいっそう高めた| | | | | い。 | |導|2 課題を把握する。 |T:今日はこのことについてみんなで考えて|・ | | | | みよう。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |入||いかだ下りを成功させるためにどんなことをすればよいのだろう| | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |3 いかだ下りの目的|T:いかだ下りは何のためにやるんだろう。 |・思い出作りや親子| | | を知る。 |・思い出作り。 | のふれあいだけで| | | |・親子のふれあい。 | なく、自然に親し| | | |・北上川に親しむ。 | むこと、郷土愛を| | | |・友だちと仲良くする。 | 育てること、強い| | | | | 意志と体力を育て| |展| | | ることなどの本来| | | | | の目的を知らせた| | | | | い。 | | |4 成功させるための|T:みんなでどんなことしていけばよいのだ |・協力してやること| | | 活動を話し合う。 |  ろう。 | を話し合いの観点| | | |・健康に気をつける。 | にしてまとめてい| | | |・けがをしない。 | きたい。 | | | |・力を合わせる。 | | | | |・自分のことは自分でする。 | | | | |T:みんなが力を合わせて活動できることは |・具体的活動を考え| | | |  何だろう。  | させる。 | | | |・いかだ作り。 |《学校.家庭.地域》| | | |・はた作り | | | | |・中学生への招待状作り |《異学年交流》 | | | |・船頭さんたちへのお礼の手紙 |《学校.家庭.地域》| | | |・新聞作り。 |《学校.家庭.地域》| | | |・北上川や、いかだのことについて調べる。 | | |開|5 役割分担をする。|T:いかだ下りの前と後の活動に分けて係を |・いかだ作りと新聞| | | |  決めよう。 | 作りを中心活動に| | | | 前 後 | 据えて、家庭・地| | | | ・いかだ作り ・北上川調べ | 域との連携を図る| | | | ・はた作り ・いかだ調べ | ようにしていきた| | | | ・招待状作り ・お礼の手紙 | い。 | | | | ・新聞作り ・新聞作り |・調べる活動につい| | | | | ては、自由研究と| | | | | して取り組む方向| | | | | でおさえたい。 | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | |6 今後の活動予定を|T:だいたいの日程を決めておこう。 |・8月5日までの簡 | |ま| まとめる。 | | 単な日程を確認し | |と| | | て、今後の活動の | |め| | | 意欲づけをする。 | | | | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ 4 評価の観点 学級全体の行事として、協力して取り組もうという意欲を発表の中でみることができたか。 5 事後の指導 話し合い後の活動が円滑に行われるように援助する。