印刷用紙:A4縦 1ページの行数:45 1行の文字数(半角で):106   −−以下 指導案本文−−                    第5学年学級活動(給食)指導案                                  平成8年10月 1日(火)  3校時                                  5年   男子14名 女子20名 計34名                                  指導者  高  橋  亜  希  子 1.題材名 「給食にたずさわっている人に感謝しよう」(主体的会食) 2.指導にあたって   ○児童について     給食時間は、班で仲良く協力して配膳したり片付けたりすることができる子どもたちである。給食を作る人々    への感謝の気持ちは「いただきます」に込めているという意識はあるが、具体的な取り組みは給食委員会主催の    招待給食のみで、自分たちから進んで感謝の気持ちを表わしたことは少ない。     また、給食を楽しみにしている一方で、おしゃべりに夢中になり給食を残したり、皿や汁椀に残さいが付いた    まま食器を返却したりなど、給食センタ−の人々の配慮を台無しにしてしまう様子もみられる。   ○題材について     給食センタ−は隣にありながらも、給食を作る人(給食センタ−の職員)の動きが一番子どもたちの目に触れ    にくい。     そこで、センタ−の人々の苦労や願いを聞くことによって、毎日なんとなく食べている給食の裏に隠された思    いに気づかせ、感謝の気持ちを育むことでより楽しい給食になるのではないかと考えた。また、高学年になり、    今まで学習した食事環境や食事のマナ−及び後片付け等を生かして、より望ましい給食時の在り方について考え    させていきたいと思い、本題材を設定した。   ○指導について     本時は、給食センタ−の人の苦労や願いに気づかせることで望ましい会食について考えさせたい。そのために、    仕事の様子を調べたり学校栄養職員の話を聞いたりすることによって、苦労や願いを踏まえての毎日できる感謝    を表わす取り組みを考えさせたい。取り組みは、学級のものを考えさせた後、自分としての取り組みを考えさせ、    実践化へつなげていきたい。 3.活動計画 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階 | 期 日 | 活 動 内 容 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |8月28日(水) 帰りの会 |給食についてのアンケ−トを書く。 | |事 +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |9月 6日(金) 放課後 |給食センタ−の取材内容や役割を決める。 | | +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |9月18日(水) 社会科 |給食センタ−へ取材に行く。 | |前 +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |9月19日(木) 社会科 |取材したことをまとめる。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本 10月 1日(火) 学級活動 |給食にたずさわっている人に感謝しよう−−−給食センタ−で働| | | |いている人々の給食作りでの苦労や願いを踏まえ、感謝の気持ち| |時 | |を表わす方法を考える。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事 10月 2日(水)〜給食時間 |学級と各自の取り組みで感謝の気持ちを表わす。 | |後 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4.本時のねらい   ○給食センタ−で働いている人々の給食作りでの苦労や願いを踏まえ、感謝の気持ちを表わす方法を考えること    ができる。 5.本時の展開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ |段階 | 学 習 活 動 | 支 援 と 評 価 |備考 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 1.給食についてのアンケ−ト結果を見て、気づい○心では思っているが行動に表わしたことアンケ−ト | | |たことを発表する。 |は少ない点に気づかせ、本時の課題へつ| 結果| |導 |・給食を作ってくれる人に感謝している人が多い|なげる。 | | | |・感謝しているけど心の中だけだ。 | | | | |・センタ−の人にわかるように感謝の気持ちを表| | | | | す人は少ない。 | | | | 2.本時の学習課題をつかむ。 | | | |入 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | || 「毎日の給食、ありがとう」の気持ちを伝|◇本時の課題を理解できたか。 | | | ||えよう。 || | | |5分 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 3.グル−プごとに給食センタ−の様子を発表する○メモを取りながら発表を聞かせる。 ワ−クシ−ト| | | | | | | 4.発表を聞いて、給食センタ−の方々の苦労や願○メモをもとに話し合い、苦労や願いをと| | | |いについて話し合う。 |らえさせる。 | | | |(苦労) | | | |展 |・たくさんの野菜など、重いものを持つので腰が○話し合いの後で、苦労や願いを再確認すビデオ | | | 痛くなる。 |るために学校栄養職員の話を聞かせる。| | | |・洗いもので手が荒れる。 | | | | |・皆が喜ぶ献立を考えるのが大変。 | | | | |(願い) | | | | |・残さず食べてほしい。 | | | | |・ごみや残さいを食器に残さないでほしい。 ◇センタ−の人々の苦労や願いがわかった| | | |・食器や用具を大切に使ってほしい。 |か。 | | | | | | | | 5.感謝を表わす方法について話し合い、学級とし○会食会的なことではなく、毎日できる事| | |開 |ての取り組みを決める。 |に焦点を絞って取り組みを考えさせたい| | | |・残す量を減らそう。その為に、嫌いな物も一口○友だちの意見と比べたり、付け足したり| | | | は食べよう。 |しながら発表させる。 | | | |・箸を使って食器の残さいを取り除こう。 ◇自分の意見をもつことができたか。 | | |30分|・食器や箸を揃えよう。 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 6.学級での取り組みのほかに、自分の取り組みを○これからの活動に生かせるような取り組| | |終 |考え、ワ−クシ−トに書く。 |みを考えさせる。 | | | | ◇自分の取り組みを考えることができたか| | | | | | | |末 7.各自の取り組みを発表する。 ○取り組みの意欲が高まるように励ましや| | |10分| |賞賛の言葉をかける。 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ 6.評価   ○給食センタ−で働いている人々の給食作りでの苦労や願いを踏まえ、感謝の気持ちを表わす方法を考えること    ができたか。 7.板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ (苦ろう) | | +−−−−−−−−−−+| | | | | || 「毎日の給食、ありがとう」の気持ちを | ・腰がいたくなる。 | | | || 伝えよう。 | | | | アンケ−ト結果 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・手が荒れる。 | | | | <わたしたちの取り組み> | | | | ・こん立−考えるのが | | | | 大変。 | | | (願い) | | +−−−−−−−−−−+ ・残さず食べてほしい。| | 気付いたこと | | ・食器を大切につかって| | ほしい。 | | ・残さいをきれいにとっ| | てほしい。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+