印刷用紙:A4縦 1ページの行数:41 1行の文字数(半角で):82   −−以下 指導案本文−−   第3・4学年  図画工作科指導案 平成8年9月19日(木)5校時 第3学年 男0名 女2名 第4学年 男2名 女0名 合計4名 指導者 教諭 関野 祐子 1.題材名 「くちばしの大きいふしぎな鳥」 絵に表す 2.題材設定の理由 (1)指導内容から 図画工作科3・4学年の目標(1)は、「材料から豊かな発想をしそれを生かす    体験を高めるとともに、見方や表し方に関心をもって工夫して表し、進んで造形活    動ができるようにする。」である。これをうけてA表現(2)に、「見たこと、感    じたこと、想像したことを絵や立体に表すことができるようにする。」ことが示さ  れている。その内容として、 ア ものの位置、形や色などを考えて、水彩絵の具などを使って絵に表したり、紙     版などで表したりすること。 イ 表したい感じをいろいろな角度から見て、粘土などで立体に表すこと。 の2つが示されている。 中学年の児童は、子どもらしい想像力が発達し、自分なりに考えた方法で進んで    表現できるようになる。また、ものとものとの関係を考え、中心にするものと、ま    わりのものとの関連を意識して表現できるようになる。 そこで、お話づくりをして、主人公の特徴や冒険の内容から自由に発想して、自    分のおもいに合わせて表現する本題材を設定した。この題材は、発想や構想の能力   を培うために中学年の児童には意義があるものと考える。 (2)児童の実態 男女の仲が良く、明るく、活発な子ども達である。思いやりがあり、誰に対して    も優しく接している。学習には、前向きに取り組む。 図工科の授業においても、意欲的に生き生きと活動している。「うすーくのばし  て」では、発想の良さを生かして自由に表現していたが、着彩の段階になると、早   く仕上げたいという気持ちが先に立ち、雑な仕上がりになる子が多かった。すぐに    自分の考えを持ち製作に取り組むが、最後まで自分の納得がいくように表現しよう という力に欠ける傾向がある。 (3)指導の意図 この題材を指導するにあたり、上記のことを踏まえて、次の点をおさえ、指導に あたりたい。 ・自分でお話の続きを考え、自由に発想を広げて、材料や色を工夫しながら最後ま     で粘り強く表現することができるようにさせる。 3.題材の目標 関:お話の続きを考え、絵に表すことを楽しむ。 発:自由に発想して、豊かに想像力を働かせて表現する。 技:表現したいことを効果的に表すために、表現方法の工夫をする。 鑑:お話を聞きながら作品を見て、それぞれのよさを味わう。 4.学習計画(6時間) 本時 4/6 第1次 くちばしが大きくふしぎという特徴から、どんなお話や 鳥にするのか想像し、だいたいの構図を決める。 ・・・135分   第2次 いろいろな材料を用いて、自分の思いに合わせて表す。   ・・・110分   (本時前半)  第3次 お話を聞きながら作品を見合い、それぞれのよさを味わう。・・・ 25分 5.材料・用具 児童  水彩用具一式、カラーペン、クレヨン、はさみ、のり、個人ごとに準備した       材料 教師  白画用紙、色画用紙、チョーク、接着剤、身辺材(ダンボール、布、綿、枝木、   ひも、ボタン、ビーズ、紙テープ、ストローなど) 6.本時の指導 @本時の目標 ・前時にかいた下絵をもとに、自分の思いに合った材料を選択して、工夫して表現す    る。 A導入の工夫 ・参考作品を提示し、材料の使い方やその効果について興味を持たせ、実際にいろい    ろ試させる。   B展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ |段階 学 習 活 動 | 教師の働きかけと指導の工夫 | 評 価 | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | |1.前時までに考え、決めて |・友だちの考えに興味を持たせる| | | | おいた鳥の名前、冒険の内容| | | | | をひとりひとり発表する。 | | | |着| | | | | | | | | |想|2.参考作品を見て、表し方に|・いくつかの材料を使った参考作| | | | 興味を持つ。 | 品を見せ、いろいろな表現の仕| | | | | 方があることに気づかせるとと| | |・| | もに、自分の表現へのヒントと| | | | | させる。 | | |発| |・数種類の毛糸から自由に選ばせ| | | | | 提示した参考作品にどんな工夫| | |想| | ができるか発表させることによ| | | | | り、アイデアの交流をさせたい| | | | | | | | |3.一人一人集めておいた材料|・本時までに個人ごとに材料を集| | | | を発表する。 | めさせる。 | | | | |・友だちに材料をゆずってもらっ| | | | | たり材料を交換してもよいこと| | | | | を告げる。 | | |20| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | |4.いろいろな材料を用いて自|・最初に用紙を選ばせる。 |・いろいろ| |構| 由に表現する。 |・描画材料は児童のイメージに合| な材料を| |想| | わせて選ばせる。 | 用い、自| | | |・個別に話を聞きながら認め、励| 分の思い| |・| | ます。 | に合わせ| | | |*つまずきへの支援 | て表現し| |表| | ・教師の用意した材料を提示し| ているか| |現| | アドバイスをする。 | | | | | ・友だちの表現方法で工夫して| | |25| | いるところを見せる。 | | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+