印刷用紙:B4縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):118   −−以下 指導案本文−−   第1・2学年図画工作科学習指導案 日 時 平成8年6月6日(木)5校時  児 童 1年 男1名 2年 女1名 授業者 松井 千秋 1、題材名 どろどろえのぐでえをかこう (絵に表す)(1年教材) 2、題材設定の理由 (1) 題材について 第1・2学年の「絵に表す」の目標は、「感じたことや思ったことを絵に表すことができるようにする。」である。 この時期の子供達は、かきたいことを、かく前から明確に持っているのではなく、その場の新鮮な目、感じる目で表現  内容を見つけだすまた、幼児期に見られる未分化な特徴(自分と表現する対象とが一体となった知覚の仕方をすること)     がまだ残っている時期である。 本題材は紙粘土を泥状化して、そのどろどろ感を色や形に生かして表現することを期待するものである。そこで、どろ     どろに溶いた紙粘土に絵の具を混ぜ、それを指や筆につけてかき、その特徴である、ぬりたくる解放感によって子供達に     快さを感じさせたい。また、このような絵の表し方は、大胆に表すダイナミックな活動を生み出し、子供の思いも大きく     広がると考え、この題材を設定した。さらに、この題材をとおして、すきなものをかく快さとたのしさを味わわせるよう     にしたい。 (2) 児童の実態について 学級の子供達は、図工が好きである。図工材料となるような身辺材料を日頃からよく集めている。 これまで取り組んだ題材の中で「絵に表す」ものは、「みんなのすきなえ」と「おふろだいすき」である。「みんなの   すきなえ」では、自分が好きなものを好きな画材で、自由にのびのびと表現し、絵に表すたのしさを経験している。      「おふろだいすき」では、経験したことをもとに、思いを膨らませ、お話しするように表してきている。 また、 絵の具      という画材は、 これまで2年生は、「型押し」「筆による彩色」「たんぽによる彩色」を経験してきている。1年生は      「こいのぼりづくり」で手型を押すという経験をしている。 この題材では、泥状の絵の具の触感であるヌルヌル、グチャグチャ感を指先から感じ取らせ、泥んこ遊びをしているよ   うな解放感から、やってみたい、えがいてみたいという気持ちを高め、好きなものをかく快さを味わわせたい。色の組      み合わせによる表現については2年生を生かし、1年生にも気づかせていきたい。 3、目 標 (1)<関心・意欲・態度> 泥状の絵の具の感触を味わいながら、すきなものをかく快さとたのしさを味わう。 (2)<発想・構想の能力> 泥状の絵の具の色や形、感触などを生かしながら、イメージを広げる。 (3)<創造的な技能>   手や指などを使い、色を重ねたり、伸ばしたりして、大胆に表す。 (4)<鑑賞の能力>  友達のよさや工夫した所などに気づく。 4、準 備 (1) 児童 雑巾、クレヨン、のり、はさみ、汚れてもよい服 (2) 教師 場・・・・・・ブルーシートを床に敷く。バケツに水を入れ、手を洗えるようにする。 材料・用具・・紙粘土、厚紙、画用紙、色画用紙、ビニル袋、水彩絵の具(ポスターカラー)、筆、画板 5、学習計画(2時間扱い)(本時1時間目) +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+ |段階| 子供の活動 | 教師の支援 |評価| +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+ | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | お ||1、二人で協力して、どろどろ絵の具の準備をす ・好きな色のどろどろ絵の具をつくらせる。 | | | も || る。 | | | | う || | | | | ||2、すきなものをいろいろ思い浮かべる。 ・「何をかこう。好きなものを思い浮かべよう。」 | | |15分|| | 実際の色や形にこだわらず自由に想像させる。 | (1)| +−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+ |あら||3、自分の好きなものや想像したものを指で大胆 ・かくものが思い浮かばないときは、絵の具を紙に伸ばして | | |わす|| に表す。 から、何に見えるか考えさせる。 | (2)| | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | 4、自分の思いに添って、クレヨンなどでかき加え | | | |70分| る。 | | (3)| +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+ |みあ| 5、かいたものを発表し合い、自分や友達の表現の ・自分の作品の一番気に入っているところを発表させる。 | | |う | よさを味わう。 | | | |5分| | | (4)| +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+ 6、本時の学習   (1) ねらい      どろどろ絵の具の感触を味わいながら、好きなものをかくことをたのしむ。   (2) 展 開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階| 子供の活動 | 教師の支援 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1、どろどろ絵のぐって何か考える。 ・クイズ「どろどろ絵のぐって何だろう。」 | | お | +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | 提案 |どろどろえのぐをつくって、ゆびでかこう | | | も | +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | |2、二人で協力し合ってどろどろ絵の具の準備を ・好きな色のどろどろ絵の具をつくらせる。一人一色つくらせ、残 | | う | する。 りは教師がつくっておく。 | | | ・どろどろ絵の具、容器、筆、雑巾など ・紙粘土はちぎって一晩水に浸しておく。 | | | | | | |3、好きなものをいろいろ思い浮かべる。 ・「このどろどろ絵の具で何をかこう?」 | |15分| ・家、魚、虹、人、海、花、ウサギなど | すきなものを実際の色や形にこだわらず、自由に想像させる。 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | あ |4、自分の好きなものや想像したものを指や筆で ・「思い切ってグイグイかこう。」 | | ら | 大胆に表す。 ・裏紙を用意し、試しがきをさせる。 | | わ | ・かくものが思い浮かばないときは、絵の具を紙に伸ばしてから、 | | す | | 何に見えるか考えさせる。 | | | ◎どろどろ絵の具の感触を味わいながら、好きなものをおおらかに | | | かくことをたのしんでいたか。(つぶやき、表情などから) | |25分| | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |5、かいたものを発表し合い、自分や友達の表現 ・自分の作品の、一番気に入っているところを発表させる。 | | み | のよさを味わう。 ・友達の作品のよいところに気づかせる。 | | | | | | あ | ・次時にどんなことをしたいか考えさせる。 | | |6、次時の見通しを持つ。 ・自分の思いを膨らませていく工夫として、どろどろ絵の具の濃さ | | う | を変えてみたり、クレヨンなどでかき加 えたり、どろどろ絵の具が| | | 乾いてから、形を切り取り、別の紙に はってから、かき加えたり | | | するやり方を紹介する。 | |5分| | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+