印刷用紙:B4縦 1ページの行数:45 1行の文字数(半角で):120   −−以下 指導案本文−−   第3・4学年図画工作科学習指導案 日 時 平成8年5月16日(木)5校時 児 童 3年 男2名 女2名 計4名 4年 男5名 女1名 計6名 授業者 澤田 早苗 1、題材名 とんぼクネクネ、目玉クルクル (つくりたいものをつくる)(4年教材) 2、指導にあたって (1)題材について 第3・4学年の「つくりたいものをつくる」の目標は、「生活を楽しくするもの、想像したもの(伝え合うもの)をつくる  ことができるようにする。」である。 この時期の子どもたちは、手先も器用になってき、道具を使ったりしながらものをつくるころが楽しくできるようになって    くる。簡単な動く仕組みをつくることもできるようになり、生活を楽しくする遊び道具なども自らつくったりする。 この題材は、クランクの形に曲げた針金を回すと、蛇腹のところで折り曲がったストローが生き物のように動き出すところ  におもしろさがある。動きのおもしろい参考作品を提示することによって、子どもたちをひきつけ、動く仕組みへの関心を高   めることができると考える。また、クネクネと回るストローから想像を広げることができると考え、この題材を設定した。さ    らにこの題材をとおして、遊んで楽しむものを自分の手でつくり出す喜びを味わわせるようにしたい。 (2)児童の実態について 学級の子どもたちは、概して図工が好きである。とりわけ工作が好きで、休み時間に何かをつくっている姿も見られる。 新しい学年になって取り組んだ題材は、「絵の具も筆もみんなびっくり(絵に表す)」「どうぶつ村のきょくげい大会(立    体に表す)」の2つである。「絵の具も筆もみんなびっくり」は、絵の具遊びをとおして絵の具のいろいろな表現方法に触れ    ることができた。「どうぶつ村のきょくげい大会」では、ひねりだしによる形づくりから動物を大胆につくることができた。    しかし、中には思うようにいかず、失敗したと顔を曇らせる子もいて、表現する喜びを十分に味わわせることができなかった    と思われる。    この題材は、子どもたちが好きな分野なので、導入に参考作品を使い、つくってみたいという気持ちを高めたい。また、さ    さいなアイディアも認め、励みをもたせたい。 この題材では、針金を曲げたり切ったりするためにペンチを使う。子どもたちはペンチを知ってはいるが、実際に使ったこ    とがあるのは3名だけである。針金を切ったことがあるが曲げることはしたことがないようである。本時はペンチの使い方を   教え、クランクづくりに役立てたい。また、針金を目に刺したりしないよう、安全にも配慮したい。 3、目標 (1)〈関心・意欲・態度〉 動く仕組みや動きに関心をもち、想像したものをつくる楽しさを味わう。 (2)〈発想・構想の能力〉 仕組みに形を取り付け、動きを確かめながら発想を広げる。 (3)〈創造的な技能〉 考えたものが無理なく動き、壊れないように工夫したり、使う色を考えたりしてつくる。 (4)〈鑑賞の能力〉 友達の作品のよさや表し方のちがいに気づく。 4、準備 (1)児童 はさみ、カッターナイフ、色紙など (2)教師 場・・・・・・参考作品 材料・用具・・針金、蛇腹入りストロー、カラークラフト紙、接着剤、セロハンテープ ペンチ(ラジオペンチ)、カッターマット 5、学習計画(4時間扱い)(本時1時間目) +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ 段階| 子 ど  も の  活 動 | 教 師 の 支 援 |評価 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | お 1、参考作品を見、動く仕組みに関心をもつ。 |・参考作品を提示し、動かしてみる。 | (1) | も 2、動く仕組みについて考え、調べる。 |・参考作品を見せて、考えさせるようにする。 || | う | |・分かりにくいときは、仕組みのサンプルでつかませる。|| | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−++ | | 3、動く仕組みをつくる。 |・仕組みに使う材料を提示し、基本の仕組みをみんなで作|| | あ | | ってみる。 || | ら | |・友だちと教え合いながらつくるようにする。 || | わ | |・基本の仕組みを発展、応用したものを広げていく。 || | す | |・針金、ペンチの安全な取り扱いに留意する。 || | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | 4、動く仕組みにイメージした形をつくってつける。 ・思い浮かばない子には、一緒に考えたり、友だちの考え (2) | | | | を参考にさせたりして形を決めるようにさせる。 (3) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | み 5、自分や友だちの作品を見、よさを味わう。 |・動かしてみて、よさを発見させ、発表させる。 (4) | あ | | | | う | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ 6、本時の学習  (1)ねらい     動く仕組みに関心をもち、動く仕組みをつくろうとする。  (2)展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 展開| 子 ど  も の  活 動 | 教 師 の 支 援 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ お 1、参考作品を見、動きに関心をもつ。 |・クネクネ、クルクルとおもしろい動きの参考作品を提示する。 | も | (表情、つぶやき) |・速く回したり、ゆっくり回したりして、興味を持たせるようにす | う | | る。 | | | |・興味を示さない子には参考作品を持たせ、動かしてみさせる。 | | 2、動く仕組みについて調べる。 |・動きが分かるようにゆっくり回して見せる。 | | | (テーブルごとの話し合い) |・参考作品を見せ、ストローに蛇腹があること、針金が蛇腹の上ま | | | | できていることが動く仕組みであることをつかませる。 | | | |・動く仕組みがよく分からない子には、基本の仕組みのサンプルか | 15 | | らつかませる。 | 分 | |・ストローを2本以上つなげて動きをおもしろくしていることに気 | | | | づかせる。 | | | |◎動きに関心をもち、仕組みをつくろうとしていたか。(表情など)| +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ あ 3、動く仕組みをつくってみる。 |・教科書を参考に基本の仕組みを全員でつくってみるようにさそう。 | ら | |・ストローに紙を貼って動きをつかませる。 | わ | |・教科書を見ながら、ストローを2本以上つなげてみる。 | す | |・ペンチに指を挟んだり、針金を目に刺したりしないよう注意する。 | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ み 4、仕組みづくりの感想と次時の構想を発表する。 |・仕組みの動きについての感想や動きから想像する形など次時につ | あ | | ながるような発表をさせる。 | う | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+