印刷用紙:B4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):102   −−以下 指導案本文−−            第1学年図画工作科学習指導案                                日時 平成8年11月20日(水)5校時                                児童 1年  男6名 女6名 計12名                                指導者    澤  里   美 智 子 1題材名     そらをとべたらすてきだね 2題材設定の理由  (1)指導内容について      図画工作科第1学年の目標(2)は、「表したいこと、つくりたいものを自分の表現製作の方法でつく     りだす喜びを味わうようにする。」である。これを受けてA表現(2)には、「感じたことや思ったこと     を絵や立体に表すことができるようにすること。」が示されており、その内容として       ア クレヨン・パスなどの好きな色を使って、思いのままに絵に表すこと。     が示されている。      この時期の児童の絵は、話しことばと同じように、内面を語るかけがえのない表現手段といえる。この     題材は、自分がいろいろなものに乗って空を飛んで、いろいろな世界に行くことを想像して自由に表現す     ることによって、空想する楽しさを味わえるので、子ども一人一人にかきたいという思いを持たせられる。     また、ぼかしやひっかき、絵を切り取って貼る、こすり出しなどの方法を使うことで、表現を広げること     ができる。  (2)児童の実態      学級の子どもたちは、図工がとても好きである。「がっこうってたのしいよ」では、水泳の楽しさを、     のびのびと表し、「はんこあそびをしよう」では、身近にあるものを見つけてきて型押しをして楽しく活     動し、型押しで一人一人が色や形を工夫した絵をかくことができた。造形遊びや技法遊びのときは、とて     も楽しんで意欲的にするが、遊びそのもののおもしろさで止まってしまい、表現の良さを生かすところま     でいかない子もいる。しかし、低学年は経験の蓄えの時期だと考え、楽しさを失わない活動をさせたい。  (3)指導の意図      ◎子どもの思いを生かし、主体的に活動できる指導過程にするために        ・何に乗って、何につかまって空を飛ぶか、あるいはどんな場所へ行くかを豊かに想像できるよう         に、童話の話をしたり、資料を提示したりして、発想を広げたい。        ・今までに経験した方法(スクラッチ、スタンピング、フロッタ−ジュ)を使いたい子が自由にで         きるように、材料用具をそろえ、活動できるコ−ナ−を設ける。      ◎一人一人の思いを的確に受け止め、児童に生き生きとした表現活動をさせるために        ・簡単な学習カ−ドを使い、その子の表したいものや困っている点などをとらえ、対話しながら支         援していきたい。 3題材の目標      〇空想してかく絵に興味を持って進んでかこうとし、ある程度画面構成を考えようとする。       (関心・意欲構想)      〇既習の表現方法の中から自分で選択し自分の絵に生かしたり、はさみで切ったり貼ったりしようとす       る。(技能)      〇自分の表現したことを発表したり、友達の工夫したことに気づくことができる。(鑑賞) 4学習計画    6 時間扱い  第1次 クレパスのぼかし、点描などの技法体験をする。・・・・・・・・・・・・・・ (1)  第2次 どうやって空を飛び、どんな場所に行きたいか想像する。・・・・・・・・・・ (1)  第3次 表現する                      ・・・・・・・・・・・(3)本時〓      @行って見たい場所を、今まで体験した技法を使って表す。      A乗り物や自分をかいて切り取り、構成を考えて貼る。  第4次  自分の作品や友達の作品を鑑賞する。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 5材料、用具 〈教師〉ロ−ラ−、スタンピングセット、画用紙、色画用紙        〈児童〉クレパス、色鉛筆、サインペン、絵の具道具、のり、はさみ、ティシュペ−パ− 6本時の指導  (1)本時のねらい     ・自分なりの考えを持って、楽しく意欲的に活動しようとする。     ・空を飛ぶ自分や乗り物などを、のびのびと表現する。  (2)本時の展開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |流れ| 児 童 の 活 動 | 教 師 の 支 援 ★ と 評 価 ☆ | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |意 |1.本時のめあてを確認する。|・表現の時間に入っているので、簡単にめあてを確認する。 | |欲 | どんな乗り物に乗って空を|・2、3人の子にどんなものに乗って空を飛びたいか発表させる。| |を | 飛びたいか考える。 |★どんな乗り物(生き物)にのって空を飛びたいのかを紹介しあ | |持 | | い、意欲を喚起する。 | |つ | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |5 | |たのしくそらをとんでいる、じぶんやのりものをつくろう| | |分 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | |★迷っている子には、個別に相談にのり、助言や提案をする。 | | | |☆本時で自分がどんなものをつくりたいか見とおしを持ったか。 | | | | | | |2.表現する | | |思 | 自分が作りたいと考えた構想|◇なかなか活動できない子→★対話し、つまずきの原因を探す。ま| |い | に従って、どんどん作業をす| だイメ−ジがはっきりしていなかっ| |を | すめる。 | たら、助言する。 | |表 | | | |す | |◇画面構成や表現で迷っている子→★いろいろな方法を提案した | |33| | り、後で切りとって向きを変| |分 | | えることの提案をする。 | | | | ★表現方法をいろいろ試させ| | | | る。 | | | | | | | |◇失敗したと思っている子 →★その子のよさをみとめ励ます。場| | | | 合によっては新しい紙を与える。| | | | | | | |◇早く終わった子→★自分や乗り物の位置を変えて見て、良いと思| | | | う位置に貼るように助言する。できた絵にク| | | | レパスなどでかき加えてよいことを助言す | | | | る。 | | | | | | | |☆自分の思いが表れるように、色や形を工夫しながら活動している| | | | か。 | | | | | |思 |3.本時の活動をふりかえる。|★自分なりの工夫をしているものを紹介し、ほめる。 | |い | 自分や友達の活動で、うまく| | |を | できたところや工夫したとこ| | |味 | ろを紹介する。 | | |わ | | | |う |4.次時の活動内容を知 |・次時は作品の仕上げをすることを知らせ、さらに意欲を持たせ | |7 |る。 | る。 | |分 | | | | | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  (3)評価  ・自分の考えを持って、楽しく絵をかくことができたか。