印刷用紙:B4縦 1ページの行数:57 1行の文字数(半角で):110   −−以下 指導案本文−−    第3学年図画工作科学習指導案                                    日 時 平成8年11月20日(水)5校時                                    児 童 3年 男6名 女8名 計14名                                    指導者 藤 澤  愛 1題材名         もしも まほうがつかえたら 2題材設定の理由                                          (1)指導内容について     図画工作科第3学年の目標(1)は、「材料から豊かな発想をしそれを生かす体験を深め、材料に対する感覚    などを高めるとともに、見方や表し方に関心をもって工夫して表し、進んで造形活動ができるようにする。」と    なっている。     これを受けてA表現(2)には、「見たこと、感じたこと、想像したことを絵や立体に表すことができるよう    にする。」となっており、その内容として、     ア.ものの位置、形や色などを考えて、水彩絵の具などを使って絵に表したり、紙版などで表したりすること。    が示されている。     この題材は、心の中に浮かんだ空想の世界を自由に、思いのままに描き、自分らしい表し方をするものである。    児童一人一人の想像力を十分働かせて、コラ−ジュ、半立体化など、自分のイメ−ジに合った表現をさせたい。    また、描画材の使い方、素材の組み合わせ、構図などを工夫し、自分だけの世界を伸び伸びと表現させたい。   (2)児童の実態     写実的な絵を描くよりも、心の中で想像したものを描く方が好きと答える子が多く、空想の世界や、空想の生    き物など、自分だけの世界を表現するのが好きな児童が多い。また、造形的な作業を好む児童が多く、切ったり    貼ったりなどの造形的要素が加わったこの題材は、意欲を持って取り組める題材ではないかと思われる。 (3)指導の意図 ◎子どもの思いを生かし主体的に活動できる指導過程にするために ・初めて体験するマ−ブリングの技法を十分体験させ、マ−ブリングから受ける雰囲気を感じ取らせる。 ・空想の世界を自由に表現するために、視覚資料を見せたり、不定形の画面を準備するなどして子どものイメ −ジを広げさせたい。 ・児童の思いを生かした活動ができるよう、様々な描画材を選択できるようにする。 ・自分の表現したかった世界を発表したり、友達の工夫した点などを感じ取るなど鑑賞の時間を大切にする。 ◎一人一人の思いを的確に受け止め、児童に生き生きとした表現活動をさせるために ・児童の考えや気持ちを把握するために学習カ−ドを使い、一人一人の思いをつかみたい。 ・その子なりの考えや表現を認め支援し、楽しく活動させたい。 3題材の目標 ◎空想を広げていくことを楽しみながら、自分の思いを大切にして積極的に表現する。(関心・意欲・構想) ○自分のイメ−ジにあった描画材を選び、形や色の効果を考えながら表現する。(技能) ○自分や友達の空想の世界を鑑賞し、その魅力を感じ取る。(鑑賞) 4学習計画 8時間扱い 第1次 マ−ブリングなどの技法を体験する。 (2) 第2次 心の中に浮かんだ空想の世界を想像し、おおまかな構想を持って、自分のイメ−ジに (2) 合うような描画材、身辺材を選択する。 第3次 表現する。 (3)本時〓 第4次 鑑賞し合う。 (1) 5材料、用具 〈教師〉画用紙、色画用紙、色紙、コラ−ジュ用の材料、描材(色コンテ、カラ−ペン、サインペン、水性ペンな ど)、接着剤、マ−ブリング彩液、コンテ定着液、参考作品 〈児童〉絵の具道具、クレパス、はさみ、のり、コラ−ジュ用の材料(毛糸、ボタン、布、包装紙、雑誌からの写       真の切り抜きなど) 6本時の指導   (1)本時のねらい ・自分なりの世界を、素材の組み合わせを考えながら意欲的に表現する。   (2)本時の展開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |流れ | 児童の活動 | 教師の支援★と評価☆ | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 意 |1 前時までの学習の想起と本時の|・前時までの活動は教師の話で振り返り、本時の活動のめあては | | 欲 | 活動のめあてを確認する。 | 一斉読により確認する。 | | を | | | | 持 | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | つ | |まほうのせかいをくふうして表そう。 | | | | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | 5 | |・学習カ−ドやラフスケッチを見ながら、今日の活動の見通しを持たせ| | 分 | | 2〜3人の児童に発表させる。 | | | | | | | | ☆本時の活動の見通しを持つことができたか。 | | | | | | 思 |2 表現する。 |・自分の表現したい世界にあった描材や画材が選べるように準備する。| | い | 自分が思い描いたイメ−ジに沿っ| | | を | て、工夫しながら活動する。 |◇なかなか活動できない児童→★話し合いにより、つまずきの原因を探| | 表 | | り、いろいろな表現方法があることを| | す | | 助言する。 | | | | | | 35 | |◇失敗したと思っている児童→★少しのことは気にしないように話し、| | 分 | | その子の持っているよさを認め、励ま| | | | す。場合によっては新しい画材を与え| | | | る。 | | | | | | | |◇早く終わってしまった児童→★絵の中心になるものを考えながら、自| | | | 分や表現したいものの位置を変えてみ| | | | るよう助言する。 | | | | | | | | ☆意欲的に活動しているか。 | | | | ☆自分の思いが表れるように、形や色の効果を考えて工夫しながら | | | | 表現しているか。 | | | | | | 思 |3 本時の活動をふりかえる。 |★自分なりの工夫をしているものを紹介し、ほめる。 | | い | 自分や友達の活動で、うまくでき| | | を | たところや工夫したところを紹介| | | 味 | する。 | | | わ | | | | う |4 次時の活動内容を知る。 |・次の時間も工夫して彩色し作品を仕上げることを知らせ、さらに意欲| | | | を持たせる。 | | 5 | | | | 分 | | ☆次の活動への意欲が持てたか。 | | | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+   (3)評価     ・自分なりの世界を、素材の組み合わせを考えながら意欲的に表現できたか。