印刷用紙:B4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):102   −−以下 指導案本文−−   第4学年図工科学習指導案                                 日 時 平成8年7月1日(月)5校時                                 児 童 4年 男7名女6名 計13名     指導者 上 野 ト モ 子 1題材名 なぞの生き物発見 2題材設定の理由 (1)指導内容について      図画工作科第4学年の目標(1)は、「材料から豊かな発想をし、それを生かす体験を深め、材料に対す     る感覚などを高めるとともに、見方や表し方に関心を持って表し、進んで造形活動ができるようにする。」   となっている。      これを受けてA表現(2)には、見たこと感じたこと、想像したことを絵や立体に表すことができるよう   にするとなっており、その内容として       ア、ものの位置、形や色などを考えて水彩絵の具などを使って絵に表したり、紙版などで表したりする         こと。    が示されている。      児童は、本来空想したり想像したりすることが好きである。特に、この時期の児童は、一層活動が活発で     生活経験も豊かになると共に好奇心も旺盛になる。発想の手がかりとなる提案があれば、子どもらしい豊か     な表現が期待できる。この題材も児童一人一人の想像力を広げ、自由に想像した生き物を、絵の具だけでな   く、様々な描画材や身辺材を利用して思いのままに楽しく表現することをねらいするものである。 (2)児童の実態      4年生の図工に関するアンケートの結果を見ると、分野別では絵画と工作の好きな子の割合は約半々で、     絵を描くことに関しては、84、6%の子が好きだと答えている。想像して描く絵と見て描く絵では、見て   描く絵の方が好きだと答えた子が61、5%で、写実画に興味を抱いてきていることが分かる。しかし、     中には、「うまく描けない」「めんどうくさい。」などの理由から、絵を描くことを苦手とする子もいる。 (3)指導の意図 ◎子供の思いを生かし主体的に活動できる指導過程にするために      ・製作にはいる前に、スクラッチやクレパスのはじきの技法、描材(カラーペン、絵の具、クレパス)に   よる表現効果のちがいについて十分体験させておく。      ・一人一人のなぞの生き物に名前を付けさせ、大きさや食べ物、住んでいるところを具体的に連想させ、   発想を膨らまさせる。      ・絵の具だけでなく、カラーペンを利用したり、身辺材をはりつけたりして、楽しく表現させる。      ・学習カードを使い構想を持って製作することや、画材描材を自分で選択することで自己決定を図らせる。      ・自分の作品のよさ、友達の作品の良さに目を向けた鑑賞となるよう、鑑賞の時間を大切にする。 ◎一人一人の思いを的確に受け止め、児童に生き生きとした表現活動をさせるために   ・学習カードを使い、事前にそれぞれの子の感動や不安、問題点などを把握しておく。      ・作品のできばえを余り気にせず、一人一人が自分らしい感じ方や表し方で思いのままに表現することが   大事であることを分からせ、楽しく活動させる。 3題材の目標 ◎いろいろな身辺材を集め それらを生かしながら自分らしい思いで楽しく発想し、意欲的に表現する。 (関心・意欲・構想) ○描画材やはりつける身辺材を選び効果的に表現する。(技能) ○自分の想像した生き物ヘの愛着を持ち、自分の作品と友達の作品との違いや工夫した点が分かる。 (鑑賞) 4学習計画 (7時間扱い) 第1次 スクラッチやクレパスのはじきの技法を試し、描材による表現効果の違いに気づく。 (1) 第2次 謎の生き物を想像し、イメージスケッチする。 (1) 第3次 表現する。 (4) ・紙を選択し、下絵を書く @ ・彩色する。 B本時〓 第4次 鑑賞し合う。 (1) 5材料、用具 <教師>画用紙、色画用紙、色紙、カラーペン、接着剤、いろいろな身辺材(釘、コルク、モールなど)様々 な描材 (コンテ、サインペン、スケッチペンなど) <子ども>絵の具、貼りつけよう身辺材(毛糸、ビーズ、釘、ボタン、貝殻、綿 おはじきなど)はさみ、 のり 6本時の指導 (1)本時のねらい ・なぞの生き物の感じが表れる絵になるように色や技法などを工夫しながら表現する。 (2)本時の展開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |流れ| 児 童 の 活 動 | 教 師 の 支 援 と 評 価 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |意 |1、今日の活動の見通しを持つ |・前時に効果的な表現をしている児童の作品を紹介し、様々な工| |欲 | ・発表したり友達の発表を | 夫の仕方に気付かせる。 | |を | 聞いて参考にしたりする。| | |持 | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |つ | |なぞの生き物の感じが出るように、いろいろ工夫して表してみよう。| | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | ・ | | | |・学習カードやイメージスケッチを見ながら、今日の活動の見通| |5 | | しを持たせる。 | |分 | |・自分が工夫したい点を数名の児童に発表させる。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | ||今日の活動の見通しを持つことができたか。| | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |思 |2、表現する。 | | |い | | | |を | ・なぞの生き物の感じが出る|・自分の表したい生き物の感じにあった描材や画材が選べるよう| |表 | ような絵にするにはどうし| に幅を持たせて準備する。 | |す | たらいいか考えながら作業| | | | を進めていく。 |・いろいろな技法を試すことができるように、試しコーナーを設| | | | 置する。 | |30| | | | 分| |・失敗を恐れてなかなか描こうとしない子には、励ましの言葉を| | | | かけたり、場合によっては新しい画材を選ばせる。 | | | | | | | |・戸惑ったり行き詰まったりしている子には、話し合いながらつ| | | | まづきの原因を知り、いろいろな方法をさりげなく紹介する。| | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | || なぞの生き物の感じが出るように、色や技法などを| | | | ||工夫しながら活動しているか。 | | |思 | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |い | | | |を |3、本時の活動について評価する|・今日の活動で、自分なりに工夫したところを学習カードに書き| |味 | | 発表させる。 | |わ | |・友達の作品のよいところを紹介させる。子どもたちが気付かな| |う | | いよい工夫があれば、教師が取り上げて紹介する。 | | | | | |5分|4、次時の活動内容を知る。 |・次の時間も工夫して彩色し、作品を仕上げることを知らせ、さ| | | | らに意欲を持たせる。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−+ | | | ||次の活動への意欲が持てたか。| | | | |+−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+− (3)評価 ・なぞの生き物の感じが出るように、色や技法などを工夫しながら表現できたか。