印刷用紙:A4縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角文字で):80             美術科学習指導案                 日 時 平成7年11月17日(金)2校時                 場 所 和賀東中学校 美術室                 学 級 1年D組(男子14名、女子16名、計30名)                 指導者 小田島 圭 1.題材 身近なものを見つめて(りんごを描く 7時間) 2.題材設定の理由  1題材について   見たものを見たとおりに描きたいという欲求は小学校時代よりさらに強くなり、実際  に観察力や描写力は確実についている。   よく観察することは美術の学習のどの領域でも大切なことである。今回の学習を通し  て、さらに観察する力をつけさせ、今後の学習に生かせるようにさせたい。   静物画では、特別な珍しいモチーフでなくても、見る人の心構えや感性によって、お  もしろい表現になる。ここでは、りんごをモチーフに取り上げた。りんごは赤くて丸い  という概念をはなれ、形の美しさや特徴を観察させることで思い(こんなりんごを描  きたい)をもたせ、思いを大切にしながら学習させたい。   水彩絵の具は小学校のときより使用されている教材であるが、正しい使い方と技法を  確認させたい。   今回は、透明な技法で彩色をする。  2生徒について   見たとおりに描きたいという欲求があってもなかなか思い通りにいかないという生徒  のほうが多く、対象と描いたものとをよく見くらべることができない生徒もいる。   また、対称の細部にいたるまでよく観察し、それを表現できる生徒もいる。同じ1学  年であっても表現の仕方には大きなひらきが見られる。   しかし、どの生徒も学習態度はよい。いくらか忘れ物が見られる、がなくそうとして  いる努力が感じられる。制作が遅れがちの生徒に対しては班のなかや学級のなかから励  ましの声があったり、手伝ったりする姿が見られる。美術室へ早く移動してきた生徒た  ちは進んでスケッチブックなどを配って学習の準備をしている。 3.題材の目標  1美術への関心・意欲・態度  ・身近なものの形や美しさに気づきその美しさや特徴を観察し、こう描きたいという思  いをもつことができる。  2発想や構想の能力  ・形の美しさや特徴を見つけ画面に取り入れようとする。  ・色の美しさを生き生きとした色調でとらえることができる。  3創造的な技能  ・形の美しさや特徴をとらえ、思いを大切にスケッチすることができる。  ・思いを大切にしながら生き生きとした色調で彩色することができる。  4鑑賞の能力  ・友達の作品から表現の工夫がわかる。  ・作品から形の美しさや特徴を感じとることができる。 5.本時の目標 「思いを大切に彩色する」 6.本時の評価  1美術への関心・意欲・態度  ・思いを大切にしながら彩色しようとしている。  2発想や構想の能力  ・前時の色づくりをもとに生き生きとした色を作ろうとしている。  3創造的な技能  ・生き生きとした色調で彩色することができる。  ・透明な技法で彩色することができる。  ・筆の使い方を生かすことができる。 4.学習計画、評価目標および評価方法 +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |学 習 計 画〓       評  価  目  標     〓 | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | | | |美術への |発想や構想の能力 |評 価 の 方 法| |時数 学習内容 関心・意欲・態度 |創造的な技能 | | | | | |鑑賞の能力 | | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |05|1,りんご|・りんごの形や色を観|発、形と色の美しさや 関、作文(わたしはこ を観察す|察し、その美しさや特| 特徴に気づくことが| んなりんごを | | |る |徴をとらえ、どんなり| できる。 | 描きたい=思い) | | |んごを描きたいか思い|  | 観察(よく観察して |をもつことができる。| | いるか) | | |2,思いを| | |発、学習プリント(美し |もつ | | | さ特徴をまとめる) | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |15|3,りんご|・思いを大切にスケッ|技、形の美しさや特徴を 関、観察(りんごをよ | | | く見ているか | | |を鉛筆で|チしようとしている。| スケッチに生かすこ | りんごとスケッチを見 | | | 比べながらスケッチし| | |スケッチ| | とができる。 | ているか)  | |〓| | | | | | |する | | | 学習プリント(自己 | | | | |   評価と感想) | | | | | |技、作品(スケッチ) | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |2|4,りんご|・思いを大切にしなが|発、生き生きとした色を 関、観察 | | |の色を水|らりんごの色を生き生| イメージしている。 | 学習プリント(感想) | |彩絵の具|きとした色調でとらえ|技、生き生きとした色を 発、観察      〓 | |で作る |ようとしている。 | 作ることができる。 |技、色づくり | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |2|5,彩色を|・思いを大切にしなが|発、前時の色づくりをも 関、発、観察(前時の色 する |ら彩色しようとしてい| とに生き生きとした| づくりの学習を参 | | | |る。 | 色を作ろうとしてい | 考にしているか)  〓 | | る。 | | |本| | |  |  学習プリント(自 |時| | |  | 己評価) | | | | |技、生き生きとした色調 技、作品、学習プリン | | | | で彩色している。 | ト(自己評価) | | | | |技、透明な技法で彩色し | | | | | ている。 | | | | | |技、筆の使い方を生かし | | | | | ている。 | | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |1|6,作品鑑|・進んで作品を鑑賞し|鑑、表現の工夫がわかる 関、観察(作品をよく 賞 ようとしている。 | | 見ているか) | | | | |鑑、美しさを感じとれる 鑑、学習プリント | +−+−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ 7.本時の展開 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ |時間   学 習 活 動 |主 な 支 援 活 動|   評 価 方 法  〓 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ |導|1,りんごの美しさや特徴|・板書してまとめる。 | | | | を思い出す。 | | | |入|2,思いを確認する。 |・学習プリントをもとに| | | | | 確認させる。 | | | |3,本時の学習目標を理解| | | |5| する。 | | | | | +−学習目標−+−−−−+ | | +−+−−−−+思いを大切に彩色しよう+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−+−−−−+ | | |30|4,彩色する。 |思いを大切にさせるため|(明るい色から塗っていく| | | |に |ことを確認する。) | | | |・前時の色づくりを参考| | |展| |にしながら彩色させる。|関、発、思いを大切にしながら | | |・透明な技法で彩色する| 生き生きした色調で彩色 | | | |ことを確認する。 | しようとしている。 | | | |・筆の使い方を決めさせ|  前時の色づくりをもと | | | |る。 | に生き生きとした色を作 | | | | | ろうとしている。(観察 | |開| |机間指導 | 学習プリント) | | | |・前時の色づくりが生か|技、生き生きとした色調で彩 | | |せているか。 | 色している。 | | | |・透明な技法になってい| 透明な技法で彩色してい | | | |るか。 | る。 | | | |・筆の使い方を生かして| 筆の使い方を生かしてい | | | |いるか。 | る。(学習プリント、作 | | | | | 品) | |5|5,絵の具をかたづける。| | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ |終|6,自己評価をする(学習|・思いを大切に彩色でき| | | |プリント)。 |たか自己評価させる。 | | |末|・生き生きした色調でぬろうとしたか  〓 ・自己評価の例を示す。 | | |・生き生きした色調でぬることができたか ・次時の目標をもたせる | |10|・透明な技法でぬることができたか   〓 | | | |・筆の使い方を工夫できたか | | | |・本時の感想をまとめ、次時の目標をもつ | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+