印刷用紙:B4横 1ページの行数:42 1行の文字数(半角で):170   −−以下 指導案本文−−   第2学年道徳学習指導案 日 時 平成8年11月1日(金) 2校時 学 級 2年B組 男子18名 女子15名 計33名 指導者 小 野 寺 孝 1 主題名 温かい家族 4−5 2 資料名 おばっちゃあんの心 (わたしたちの道徳 学習研究社) 3 主題設定の理由 (1)価値について   項目4−5は、「父母、祖父母に敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚をもって充実した家庭生活を築くようにする」態度を育てることをねらいとしている。 家族とは、血縁関係によって結ばれた集団であり、深い愛情によって結ばれている。そして、人間として生まれてから運命的に属する集団であり、人間として生きていくのに必要な    ものを学ぶ場でもある。また、自分がここに存在するのは、祖父母や父母のおかげであり、かけがえのない子供として深い愛情のもとに育てられてきたからである。この尊い生命を受    け、自分の成長を願って深い愛情のもとに育てられたことを思えば、尊敬や感謝の気持ちを持ち父母、祖父母に接していくとともに、家族の一員としての役割を果たしていくことは、    当然のことである。 しかし、中学生の時期には、家族の深く温かな愛情に甘えすぎ、家族の一員としての立場や役割を忘れがちになる。また、自我意識が強くなり、自分の判断や意志で生活しようとす    る自律への意欲が旺盛になってきて、父母や祖父母のしつけや言動に対して、反発したり反抗したりしがちになる。それは、父母や祖父母の訓戒が、あたかも自分を否定しているよう    な気にもなるからである。したがって、このような時にこそ、温かい家族についての指導を行い、今まで、つい反抗的な自分が、家族の中でどのような立場であるのか考えさせて、父    母、祖父母に対して敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚をもって積極的に協力していくこうとする態度を養うことは必要なことであると考え、本主題を設定した。 (2)生徒の実態について 明るく元気のよい学級であリ、生徒の仲は比較的よいが、自己中心的な考えの生徒も何人か見られる。授業中には、積極的な発言は少なく、やや意欲に欠ける面も見られるが、清掃    などはよく頑張っている。また中学二年生後半となり、自らの判断で行動しようとする意識は高まってきつつあるが、そのために、時には傲慢とも思えるような態度を取ることもある    。     また、逆に自分のいたらなさに悩んだり口数が少なくなったりするような生徒も見られる。 家族に対しては、保護者の方から反抗期で困るとの声を耳にすることがある。また一部の生徒は、しっかりした判断ができるようにもなってきたとも聞いている。生徒にもよるが、    家族に対する甘えが見られるとともに、家族の愛情に気付きながらも、素直に感謝の気持ちを表せず、反発している生徒が多いと思われる。このような不安定の時期であるので、温か    い家族や家族の中における自分のあり方ついて考えさせることは、生徒にとって必要なことであると思われる。 (3)資料について 小さな雑貨屋を営む祖母は、早くに祖父をなくし、まだ幼かった母と二人きりの生活であった。母は幼いころから病弱だったので、店のことも、家事のことも、祖母が一人で頑張っ    ていた。母が父と結婚しても、父は、駅に勤めていたため夜勤もあり、店は、祖母が中心であった。孫の「私」や弟が生まれても店の仕事の他に、よなべをし、夏には浴衣、冬には、    半てんをつくってくれるなどとても働きものであった。そのような時、「私」は幼心になんでそんなに働くのかと疑問をもったりしていた。 「私」は、幼い頃から祖母がつくってくれるあらじるが好きで、そのおいしさに二杯も三杯もおかわりしていた。しかし年頃になりスタイルを気にしはじめた「私」は、一人内緒で    ごはんとみそしるは一杯ずつと心に決めるようになる。ある日の夕飯の時、「私」がよそ見をしている間に、祖母がしるわんにを山盛り一杯、あらじるを分けてしまう。にっこりほほ    えむ祖母に対して、「私」は、せっかくの減量計画を台なしにされたような気がして「よけいなお世話よ」と言うなり、祖母のしるわんへあらじるをあけ返してしまうのであった。び    っくりしぽかんとしていた祖母の顔は、みるみるうちに今までに見たことのないようなさびしい顔に変わっていった。「私」は、さっき出た言葉を取り戻せない申し訳なさに自然と涙    があふれてくるのであった。現在母となった「私」は、自分の幼いむすめにあらじるを作って飲ませるたびに昔の祖母との出来事を思い出すのであり、今でも祖母は、年老いた背を丸    めながら、ひ孫のためにゆかたや半てんをぬってくれるという話である。 この資料は、生徒にとっては、共感しやすい資料であり、実際に同じような体験をしている生徒もあると思われる。主人公の「私」の反省がひしひしと読み手に伝わってくる話で、    温かい家族について考えるには、ふさわしい資料であると思われる。 (4)指導について 導入では、家族に対して心から感謝した経験について思い出させ、家族に対する関心を高めようにしていきたい。 展開では、最初に、幼い頃に「私」が感じた祖母のもくもく働く姿を捉えさせ、祖母の働きに尊敬や疑問をもっている「私」の気持ちと祖母の思いやりを理解させるようにしたい。    そして、あらじるをあけ返した出来事につなげ、あけ返した時の「私」の気持ちを考えさせるとともに、「そのような『私』をどう思いますか」という発問によって、共感と批判の二    つの意見を出させ話し合いを深めていきたい。そして、自然と涙があふれ出る「私」の気持ちを考えさせ、祖母の今までの姿を思い出し、自分が取り返しのつかない言動によって祖母    を傷つけたことを反省する「私」の心情をとらえさせたい。そして、母親となった私の祖母に対する思いを語らせ、家族を大切にしていこうという愛情を感じとらせ、感謝の気持ちを    高めるようにしていきたい。最後に、感想を書くことによって自分を見つめ直すように指導していきたい。 終末では、教師の体験による説話によって、これからの生活の中で生かしていこうとする意欲を高めるようにまとめていきたい。 4 本時の指導 (1)ねらい 家族の一員としての祖父母の役割や心のあり方を知り、家族を大切にしようとする心情を養う。 (2)展開の大要 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |段 階| 教 師 の 働 き か け | 予 想 さ れ る 生 徒 の 反 応 |指 導 上 の 留 意 点| +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |1ねらいとする価値への方向づ| |・家族は、毎日の生活の中で| | 導 |けを図る。 | |互いに思いやりをもって生活| | 入 | 自分の家族に対して、「あり|・病気の時に、一生懸命看病してくれた時。 |していることを自覚させなが| | |がとう」と心から思ったことが|・困ったときに相談にのってくれた時。 |ら、家族に対する関心を高め| | 5分 |ありますか。どんな時ですか。|・夜間練習などに送り迎えをしてくれた時。 |たい。 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | |2資料を読んで話し合う。 | |・資料は、教師が範読する。| | | |○内容を確認する。 | | | | | |○幼い頃の祖母に対する「私」| | | | | | の気持ちを話し合う。 | | | | |資|+−−−−−−−−−−−−+| | | | |料||@ぐち一つ言わず、家族の||・おばっちゃあんは、いつもえらいな。 |・店の経営や家事、そして孫| | |を||ために、もくもく働くおば||・おばっちゃあんは、がんばり屋だなぁ。 |のために夜なべをして浴衣や| | |つ||っちゃあんの姿を見て「私」||・おばっちゃあんは、なんでそんなに働くのか|半てんを作ってくれる祖母の| | |か||は、どんなことを考えてい|| な。 |働きぶりに対して尊敬の気持| | |む||ただろうか。 || |ちと疑問の気持ちがあったこ| | | |+−−−−−−−−−−−−+| |とを押さえたい。 | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | | ||Aおばっちゃあんがいつも||・自分より、孫たちにいっぱい食べさせたかっ|・祖母の温かい思いやりの気| | | ||ひかえめに自分のあらじる|| たから。 |持ちをつかませるようにした| | | ||をよそっていたのはどうし||・孫たちに、はやく大きくなってほしいと思っ|い。 | | | ||てだろうか。 || ていたから。 | | | | |+−−−−−−−−−−−−+|・自分は、年寄りだからと遠慮していたから。| | |展+−+ | | | | | |○祖母の汁わんにあらじるをあ| | | | | |け返した時の「私」の気持ちを| | | | | |考える。 | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | | ||B「私」が、あらじるをあ||・せっかくの減量計画を台なしにされて、腹が|・あらじるをあけかえした | | | ||けかえしたのは、どうして|| たったから。 |「私」の気持ちを考えさせる| | | ||だろうか。 ||・自分に干渉しないでほしいと思ったから。 |ことによって次の発問に対す| | | |+−−−−−−−−−−−−+|・よけいなお世話をしないでほしいと思ったか|る手がかりとしていきたい。| | | | | ら。 | | | |心|+−−−−−−−−−−−−+| | | | |情||Cそのような「私」をどう||・「私」の気持ちが、よくわかる。 |・「私」に共感する意見と批| | |を||思いますか。 ||・減量計画を台なしにされたのだから当然だ。|判する意見の両方を出させ、| | |考|+−−−−−−−−−−−−+|・カッとなったのだから、言うだろう。 |話し合いを行う。(別紙) | | |え| |・「私」の気持ちがわかるが言い過ぎである。| | | |る| |・「私」は、言い過ぎである。 | | | | | |・「私」は、自分勝手である。 | | | | | |・「私」は、思いやりに欠けている。 | | | | |○自然と涙があふれ出た時の「| | | | | |私」の気持ちを考える。 | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | |開| ||D自然と涙があふれ出た時||・おばっちゃあんに申し訳ないという気持ち。|・さびしそうな顔をした祖母| | | ||「私」の心に広がったもの||・私のためにしてくれたのに、なんてひどいこ|の顔を見て、自分の自己中心| | | ||は何だろうか。 || とをしてしまったのだろうと後悔の気持ち。|的な行為が祖母を傷つけてし| | | |+−−−−−−−−−−−−+|・自分のことばかり考えていたことを反省する|まったことを知り、取り返し| | | | | 気持ち。 |のつかないことをしてしまっ| | | | |・取り返しがつかないことをしたと思う、反省|たことを後悔し、自責の念に| | | | | の気持ち。 |かられる「私」の気持ちに気| | +−+ | |付かせる。 | | | |○今でもひ孫に浴衣や半てんを| | | | | |縫ってくれる祖母に対する「私」| | | | | |の気持ちを考える。 | | | | |生|+−−−−−−−−−−−−+| | | | |き||E自分の子供にもゆかたや||・あばっちゃあん、あの時はごめんなさいね。|・現在の「私」が持っている| | |方||半てんを縫ってくれるおば||・おばっちゃあん、今まで本当にありがとう。|祖母への感謝と尊敬の気持ち| | |を||っちゃあんに対して「私」||・おばっちゃあん、長生きして下さい。 |を予想し自分の言葉で思いを| | |学||は、どんな思いをもってい||・おばっちゃあん、ゆっくり休んで下さい。 |語らせたい。 | | |ぶ||るだろうか。 ||・おばっちゃあん、今までありがとう。そして| | | | |+−−−−−−−−−−−−+| これからもよろしくお願いします。 | | | | | | | | |40| |○今日の学習で学んだこと、思| |・自分を見つめ直すようにさ| |分| |ったことを書く。 | |せたい。 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | 終 |3教師の話でまとめ、生活への|・教師の体験談を聞く。 |・これからの生活に生かして| | 末 |意欲化を図る。 | |いこうとする意欲を高めるよ| | 5分 | | |うにする。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ 資料分析図 主題名 温かい家族 4−5 資料名 おばっちゃあんの心 (わたしたちの道徳 学習研究社) +−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | | 場 | | もくもくと働く祖母の | | 祖母のあらじるを二杯 | | 年頃になりスタイルを | | 祖母の顔がさびしい顔 | | 現在、ひ孫のためにゆ | | +−+ 姿を見ていた幼い頃 +−+ も三杯もおかわりして +−+ 気にし始めた頃に祖母 +−+ にかわるのを見て、お +−+ かたや半てんをぬって | | 面 | | | | いた頃 | | にあらじるをあけかえ | | ばっちゃあんの心を考 | | くれる場面 | | | | | | | | した場面 | | える場面 | | | | | | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | | 主 | |・おばっちゃあんはどうし| |・おばっちゃあんのあらじ| |・スタイルを気にし始めた| |・さっき出てしまったこと| | | | 人 | | てそんなに働くのかな。| | るは、厚い切り身のさし| |・さっき飲んだはずのあら| | ばを取り返せない。 | | | | 公 | | | | みよりも好きだった。 | | じるがふえていておかし| |・おばっちゃあんに申し訳| |・おばっちゃあんありがと| | の +−+・おばっちゃあんにゆかた+−+・おばっちゃあんのあらじ+−+ い。 +−+ ない。 +−+ う。 | | 心 | | や半てんをぬってもらっ| | るは、お母ちゃんのより| |・せっかくの減量計画を台| |・おばっちゃあんの心も考| | | | の | | てうれしい。 | | もおいしい。 | | なしにされた。 | | えなかった。 | | | | 変 | | | |・おばっちゃあんは、どう| |・よけいなお世話をしない| |・自分のことばかり考えて| | | | 容 | |・もちつきをするのはすご| | して少ししか食べないの| | でほしい。 | | いた。 | | | | | | いな。 | | だろう。 | | | |・自然と涙が流れてきた。| | | | | | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | | 基 | |・ぐち一つ言わず、家族の| |・おばっちゃあんが、いつ| |・「私」があらじるをあけ| | | |・自分の子供にもゆかたや| | | | ために、もくもく働くお| | もひかえめにして自分の| | 返したのは、どうしてだ| |・自然と涙があふれて出た| | 半てんを縫ってくれるお| | 本 +−+ ばっちゃあんの姿を見て+−+ あらじるをよそっていた+−+ ろうか。 +−+ 時、「私」の心に広がっ+−+ ばっちゃあんに対して「| | | | 「私」は、どんなことを| | のはどうしてだろうか。| | | | たものは何だろうか。 | | 私」は、どんな思いをも| | 発 | | 考えていたのだろうか。| | | |・そのような「私」をどう| | | | っているだろうか。 | | | | | | | | 思いますか。(別紙へ)| | | | | | 問 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ +−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | | 予 | |・おばっちゃあんはいつも| |・孫たちにいっぱい食べさ| |・せっかくの減量計画を台| |・おばっちゃあんに申し訳| |・おばっちゃあん、長生き| | 想生 | | えらいなぁ。 | | せたかったから。 | | なしにされて腹がたった| | けないという気持ち。 | | してください。 | | さ徒 +−+・おばっちゃあんは、がん+−+・孫たちに、はやく大きく+−+・自分に干渉しないでほし+−+・なんてひどいことをして+−+・おばっちゃあん、ゆっく| | れの | | ばり屋だな。 | | なってほしいと思ってい| | いと思ったから。 | | しまったんだろうと後悔| | り休んで下さい。 | | る反 | |・なんでそんなに働くのか| | たから。 | |・よけいなお世話をしない| | の気持ち。 | |・おばっちゃあん、今まで| | 応 | | な。 | |・自分は年寄りだからと遠| | でほしいと思ったから。| |・自分のことばかり考えて| | ありがとう。これからも| | | | | | 慮してたから。 | | | | いたという反省の気持ち| | よろしくお願いします。| | | | | | | | | | | | | +−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ 資料名「おばっちゃあんの心」発問C 反応分析表 〈発問C「そのような『私』をどう思いますか」という発問に対する生徒の反応の予想と具体的な指導の手立て〉 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | 予 想 さ れ る 生 徒 の 反 応 と 類 型 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ |類 型| A 共 感 型 | B 中 間 型 | C 批 判 型 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・家族に対する思いやりに欠けたり|・自己中心的な面もあるが、家族に|・家族に対する思いやりが強く、家| | | 家族愛に欠ける生徒 | 対する思いやりが強い生徒 | 族愛の強い生徒 | |特 徴|・自己中心的な考え方の生徒 |・家族に対する思いやりがあるが、|・自分の言動をよく考えたり、相手| | |・自分の言動をあまり意識しない生| まだ、自己中心的な考えもある生| の気持ちのわかる生徒 | | | 徒 | 徒 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・「私」の気持ちがわかる。 |・「私」の気持ちがわかるが、その|・「私」は、言い過ぎである。 | | |・減量計画を台なしにされたのだか| ようなことをしてはならないと思|・「私」は、やりすぎである。 | |予想さ| ら当然である。 | う。 |・「私」は、自分のことしか考えて| |れる生|・よけいなことをしたおばっちゃあ|・やってはダメだと思うけど、同じ| いない。 | |徒の反| んが悪い。 | 立場だったらするかもしれない。|・「私」は、おばっちゃあんの気持| |応 |・同じ立場だったら同じようなこと| | ちをもっと考えるべきだ。 | | | をするだろう。 |・減量計画を事前におばっちゃあん|・同じ立場でもやらないだろう。 | | |・カッとなってしたのだから、しか| に話しておけばよかった。 | | | | たがない。 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・いつも同じようなことをしても反|・同じような体験をしたことがない|・同じような体験をして反省をした| |予想さ| 省をしたことのない生徒 | が家族に対する思いやりが強い生| ことがある生徒 | |れる生|・同じような体験をしたことがない| 徒 |・家族に対する思いやりが強い生徒| |徒の心| 生徒 |・家族に対する思いやりが弱いが、|・家庭でのしつけの厳しい生徒 | |情、体|・家族に対する思いやりに欠ける生| 同じような体験をしたことがある| | |験の例| 徒 | 生徒 | | | |・家庭でのしつけの弱い生徒 | | | | | | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・おばぁちゃあんの気持ちについて|・「私」の気持ちに、共感する生徒|・誰にも自分勝手な気持ちがあるこ| | | よく考えさせる。 | の感想と批判する生徒の感想を聞| とを考えさせる。 | |指導の|・「そうされた時、あばぁちゃあん| かせ両方の考え方を理解させる。|・「知らないうちにあらじるを盛ら| |手立て| は、どんな気持ちだったろうか」| | れたらどうだろうか。」 | |・発問|・「おばぁちゃあんは、減量計画を| |・「二回もあらじるを盛られたら、| |の工夫| 知っていたのだろうか。」 | | どうだろうか。」 | | |・「減量計画を知らないのに、そん| |・「スタイルを本当に気にして悩ん| | | ことをされたらどうだろうか。」| | でいたら、どうだろうか。」 | | | | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・Aに類型される「私」の気持ちがわかるは、人前ではなかなかいいにくい面もあるが、生徒の中には予想され| | | る考えであり、この本音を出させたい。そして、Aの考えに対しては、Cに類型される「私」は言い過ぎであ| |話し合| るという理由を聞かせながら、話し合いを深めていきたい。 | |いの工|・Cに類型される考えが多い時には、誰にも自分勝手な考えがあるという心の弱さがあることも気付かせながら| |夫 | 話し合いをさせていきたい。 | | |・Bに類型される生徒には、適宜発表の機会を与え、話し合い全体を深めていきたい。 | | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | |授業記| | |録・メ| | |モ | | | | | | | | | | | | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+