印刷用紙:B5縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):76   −−以下 指導案本文−−                         日 時 平成8年9月20日 2校時                       対 象 釜津田中学校全校生徒27名                       場 所 釜津田中学校体育館                       指導者 教 諭 及 川 浩 司 1.活動名  全校集会 『伝えよう鹿(しし)踊りのこころ』 2.概 要    百四十年前から釜津田地区に伝わる鹿踊り。お盆や夏祭り等あらゆる場で踊られ   る鹿踊りは、地区民の心を結ぶ大切な文化となっている。小中学校においても、P   TAによる「鹿踊り保存会」の協力のもと、「鹿踊り保存会」の指導による練習会   が行なわれ、児童・生徒誰もがふるさと釜津田を感じ、学ぶ貴重な機会となってい   る(連携の経過については別紙参照)。    中学校における鹿踊りは、3学年を中心に学級及び生徒会の中軸にあたる活動と   して位置づけられている(研究紀要P38「伝統を創る」参照)。    本集会は、活動主体を1・2年生に引き継ぐにあたり、これまでの自分たちの活   動の意義をふりかえるとともに、鹿踊りを継承することへの意欲づけをねらいとし   て行なわれる活動である。 3.ねらい    +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 鹿踊り継承活動をふりかえることを通して、自分たちもふるさとを | | 担う一員であることに気づかせ、今後の活動への意欲づけを図る。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+   《学年別のねらい》   3学年  自分たちの充実感を後輩にも味わわせたいという気持ちをもって、後       輩の指導にあたらせたい。よって、本時においては、自分たちのあゆみ       を表現することにより、活動の意義をまとめ、成就観をもって活動をし       めくくらせることがねらいとなる。   2学年  今後の活動の主体者として、自分なりのねがいをもって鹿踊りに向き       合わせたい。本時においては、3年生が伝えたい思いをしっかり受けと       め、鹿踊りに取り組む学級の目標を明確にさせることがねらいとなる。   1学年  上級生の引き継ぎの様子から、先輩の活動はたんに踊りを踊るだけで       はないことに気づき、追求する意欲をもたせたい。従って、本時におい       ては先輩から送られるメッセージから、各自がなんらかの思いを感じ取       らせることをねらいとする。 4.「ゆさぶりをいかす」観点から見た本時の意義    生徒の気づきを大切にするという特別活動の位置づけから見て、本時の指導は鹿   踊りそのものについて各自が抱く価値観が変容していく過程が中心となる。3年生   や地域の方の声など、生徒を取り巻くさまざまな要素から、生徒本人が未知の価値   に気づき、その決意を終末の踊りで自分なりに表現することができるようにしたい。    よって、教師の評価の観点はそういった生徒一人一人の胸にあたためられた決意   を読み取り、認めてあげられるようなものであることが必要である。生徒の自分な   りの表現を受けとめられる感性をもって、指導にあたりたい。 5.本時の展開   1 進行について     本活動は、毎週1回の生徒集会の中の「話し合い活動」の一環として行なわれ    るものであり(サイクルについては別紙参照)、本時においても、生徒会執行部    が中心となってすすめる。   2 展 開 事 |【道徳の時間】 各学級における「郷土愛」「愛校心」他の指導 前 |【体験行事】 地区民への披露、釜中祭等の地域との連携行事 +−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−− | 過程 | 次 第 | 学 習 活 動 | 形成評価・備考 +−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−− | 導 |開会 | | | |全校合唱 | | 一人一人を尊重した話し合い | 入 |執行部挨拶| @.テーマの提示 | がすすめられる +−+−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+− | | | | | | | | |A.3年生からのメッセージ | | | | ||・「水ひざ」披露 | | |気| ||・個々の「鹿踊りを終えて(作| | | | || 文)を元にした表現活動 | |展|づ| || | | | | |B.地域の中の「鹿踊り」 | 自分なりの疑問を解決しよう | |く| | ・これまでの活動をふりかえる| とする態度で参加できる | | | | VTRを鑑賞 | | | | | ・保存会長さん、PTA会長さん、 | | | | 地区民代表の方へのインタビユー | 地域の方の思いを感じ取れる | | |話し合い | | | +−+ 活動+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−− | | | | | | | | | C.1・2年感想発表 | | |ふ| | 《課題》 | |開| | | ア.各自が課題をもつ | 自分たちに適した課題を選択 | |か| | イ.学級の合言葉を決める | し、時間内に解決できる | | | | ウ.合言葉+3年生にお礼 | | |め| | を学級ごとに選択、発表。 | | | | | | | |る| |D.表現活動 | | | | | 全校生徒による鹿踊り   自分の気持ちを表現できる | | | | 「二番庭」 | +−+−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−− | 終 |講評 | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |評|自分なりの鹿踊りの価値に基づいた今後| | 末 |閉会 | |価|の目標(見通し)をもつことができたか| +−−−+−−−−−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+− 事 |【学級活動】 1・2年による鹿踊り練習、3年の指導 後 |【体験行事】 釜中祭をはじめとする地域を学ぶ諸行事