印刷用紙:B4縦 1ページの行数:56 1行の文字数(半角で):82 英語科学習指導案       指導者   佐々木 力也 1.日 時 平成3年7月5日(金)第2校時  2.学 級 3年4組 (男子21名 女子17名) 南校舎二階 3.主 題 LET'S READ 1 Miss Evans on the Titanic New Horizon English Course 3 4.主題について 英語科の指導では、英語を理解し英語で表現する力を養い、積極的にコミュニケーショ  ンを図ろうとする態度を育てることが大切である。そして、国際化時代の進展に伴い、コ  ミュニケーションや情報獲得・伝達のために、即時に意味内容を理解したり、意思や情報  を積極的に獲得・伝達する能力が今まで以上に要求されるようになってきている。 ここで扱う題材は、ミス・エバンズの逸話を中心に展開されるタイタニック号の物語で  ある。イギリスを出航した豪華客船タイタニック号が、5日後に氷山と衝突して沈没し、  1500人以上の犠牲者を出した。この時、数々のドラマが繰り広げられたが、ミス・エバン  ズという女性の勇気ある犠牲的な行動がある家族を救う。題材内容は空間的・時間的に広  く、生徒の知的発達に合致した深みをみせ、学習意欲を高揚させる点でもすばらしい読み  物教材と言える。   英語学習のねらいが意思や情報の獲得・伝達にあるということを考えれば、文字英語で  書かれている意味内容を正しく理解することが大切である。そして、意味内容を正しく把  握した上での音読(朗読)でなければならない。この課では、沈没の際の緊張した状況や  最後の感動的な結末場面などの状況描写や登場人物の言動を正しく読み取り、筆者や登場  人物の気持ちや意図を考えながら英文を音読することが大切である。文の形式からみると、  この物語は、時間の経過に従って、事柄が述べられたり発展していく形式で書かれている。  また、物語が進むにつれてある状況を詳しく説明する描写が随所にみられる。それらの点  を考えれば、英文の内容が表現されるように音読するために、時間の経過を表わす英語や  一文一文の冒頭の英語や文相互の関係に注目することも大切であると思われる。   この学級は、音読や自己評価をともなう活動や問題演習に対しては積極的に取り組んで  いる。しかし、基礎的・基本的な事項の定着度は十分とは言えず、内容を正確に読み取る  ことや場面や人物の気持ちを考えながら内容が表現されるように音読することが不十分で  ある。さらに、個人差という点からみると、達成度や学習速度の個人差が大きく、言語学  習にふさわしい丁寧な指導ををしていかなければならない。 そこで、本単元では、読解の過程の中で、登場人物の動きとその順序、その時の気持ち、  場面の状況等を深く理解させ、それらの内容が表現されるように音読できるようにさせた  い。そのために、必要に応じて生徒の感想や考えを発表させたり、場面の様子を絵に描か  せる等の活動を内容把握の時間に設定する。また、文献や資料を読み聞かせたり、ビデオ  やピクチャーを適切に利用する。さらに、個に応じた働きかけや達成度に応じた適切なヒ  ントや援助を与えたり、生徒自身が音読の進歩感や成就感を得るための評価活動を設定し  たい。留意点として、発問や指示を明確になるように心がける他、新出単語は前後の単語  を含むphraseで示し、意味のまとまりを意識させて英語を理解させるなど言語学習が容易  になるような指導をしたい。 5.指導計画(総時数・・・11時間) (1)学習計画、Readiness Test・・・・・・1時間  (2)Part1(イギリスを出航した豪華客船)・・・・・・・2時間 (3)Part2(氷山に衝突したタイタニック号)・・・・・・2時間(本時1/2) (4)Part3(途方にくれる家族)・・・・・・・・・・・・2時間 (5)Part4(ミス・エバンズの犠牲的な行動)・・・・・・・・2時間 (6)まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間  (7)単元テスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 6.本時の達成目標 (1)本文の概要を把握し、日本語の質問やT−Fテストに正しく答えることができる。 (2)意味のまとまりを示す区切りや強弱に気をつけながら、氷山が船にとって危険な状    況にあることや沈没の際の緊迫した場面の内容が表現されるように音読することがで    きる。 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:65 1行の文字数(半角で):120 7.本時の展開     <個に配慮する視点>[A]達成度    [B]学習速度  [C]取り組み方(意欲・態度) [D]見方・考え方 [E]興味・関心 [F]生活経験 [S]学習形態 +---+---+---+-------------------------+---------------------------------------------------------------+-------------+ | 段| 過| 時|              |    個  人  差  に  対  す  る  配  慮 |       | |  |  |  |  学  習  活  動 +-------------------------+-------------------------------------+ 資料・教具等| | 階| 程| 間|              |   評価の観点・方法 |     配  慮  事  項 |       | +---+---+---+-------------------------+-------------------------+-------------------------------------+-------------+ | | |  | 1.Part1の範読を聞き、内| | 1.<A>上位の生徒に指名し、Part1の | | | 導| |  |  容を想起する。 | 2--------------------+ | 内容の要約を日本語で発表させる。 | | | | | | | | 詩を聞き、どんな場面 | | | | | | 導| | 2.Part2の内容に関連した| | であるかを想像するこ | | | タイタニック号沈没 | | 入| 入| 5|  詩を聞き、本時の場面を想| | とができたか。 | |   | 晶文社セレクション | | | | 分|  像する。 | +---------------------+ | | | +---+---+---+---------------------------+-------------------------+-------------------------------------+-------------+ |  | |  | 3.新出単語を確認し、発音| 3.新出単語の意味を理解 | 3.<A、B>列毎に練習させるが、つま | 新出語句を含 | |  | |  |  練習をする。  | し、発音できたかを口頭 | づきのある単語については繰り返し練 | んだ句単位の | | | | | |  練習をさせて把握する。 |  習をさせる。 | カード | | | 黙|  | 4.Part2の黙読する。 | | 4.<C>主題(theme)にあたる英語を | ワークシート | | | 読| | (1)読み手を誘導する機能を| |  紙板書で示しながら、読み手を誘導す | 教科書 | | | に| |  果たす英語(主題)を聞く| |  る。 | 紙板書 | | 展| よ| | (2)読みとる観点を把握する| | | | | | る| | (3)教師の読む英語を聞きな| | | | |  | 概|  | がら黙読をする。 | | | | | | 要| | (4)黙読をする。 | | | | |  | 把|  | | | | | |  | 握|  | | | | | | | | | | | | | | | 理| | 5.概要を把握する。 | 5--------------------+ | 5.<A>難解な質問は上位の生徒に指名 | ワークシート | | | 解| | (1)質問に日本語で答える。| | 概要を把握し、日本語 | | 発表させる。 | CDリピーター | | | 度| | (2)氷山がどのように海に浮| | の質問やTーFテスト | |  <C>T−Fテストについては、点数 | 紙板書 | |  | の|  |  かんでいるかを絵で描く。| | に正しく答えることが | | 化させ、できるだけ高い得点になるよ | | |  | 評|  | (3)TーFテストをする。 | | できたか。 | | う、挑戦的に取り組ませる。(加点法 | | | | 価|  | ア、英語を聞いて、真偽を| +---------------------+ |  的な取り組み) | | |  | |  | 答える。 | 指名発表 | <フィードバック> | | |  | |  |  イ、偽りの英文を正しく書| G:全部の問いに正しく | 補説をする。また、氷山の大きさや | | | | | |  き直す。 | 答える。T−Fテスト |  沈没した場面に関わる詩を読んだりし | | | | | | |  にも正確に正答る。 |  て、内容を深く理解させる。 | | |  | |  | | M、P:主従関係を押え、 | | | |  | |  | | 事実から逸脱しない範 | | | |  | |  | |  囲で答える。T−Fテ | | | |  | |  | | ストには70%以上正答す | | | | | | | | る。 | | | | | | | 6.LDを視聴し、沈没する| | | LDP | | | | |  までの緊迫した場面をイメ| | | | | | | |  ージする。 | | | | | | | | | | | | |  | 音|  | 7.音読練習をする。 | 7--------------------+ | 7.<S>グループ毎に話し合わせ、句切 | 新出語句を含 | |  | 読| | (1)新出語句を含む句単位の| | 句切りや強勢に気をつ | | りや強勢が置かれる単語を確認させる | んだ句単位の | |  | 練| | 発音練習をする。 | | けながら、Part2の内 | | また、場面の状況や登場人物の気持 | カード | |  | 習|  | (2)一斉読をする。 | | 容が表現されるように | |  ちを表現させるために、教科書に留意 | 教科書 | | | | | (3)英文の中の新情報の中か| | 音読できたか。 | | 点を記入させる。 | | | 開| | | ら強勢が置かれる英語や区| +---------------------+ | <フィードバック> | | | | | | 切りを確認する。 | 指名発表 | 範読を示し、句切りや強勢をとらえ | | | | | | (4)留意点を記号で記入する| G、M:内容が表現される |  させる。 | | | | | | (5)グループで音読練習をす|   ように音読する。 | | | | | | 43| る。  | P:語句や文をはっきりと | | | | | | 分| (6)音読の発表をする。  | 音読する。 | | | +---+---+---+---------------------------+-------------------------+-------------------------------------+-------------+ | 終| | 2| 8.教師の本時授業の感想や | |    | | | 末| | 分| 次事の予告を聞く。 | | | | +---+---+---+---------------------------+-------------------------+-------------------------------------+-------------+ 印刷用紙:B5縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):70 +-----------------------------------------+-------------------------+ | 3学年英語科学習シート     | | |   SUCCESS | LET’S READ1 | | Miss Evans on the Titanic | (2)   | | 小見出し(   ) | | +-----------------------------------------+-------------------------+ +-----------------------------+ | 新出語句及び難解な英文の説明 | +-----------------------------+ get 〜er and 〜er     だんだん〜になる above より高く、上方に watch for 見張る watchは、「動くものをじっと見る・ seeは、「目に見える、見て知る」 a man watching for icebergs 〜をしている男の人 本文の内容理解・・・新出単語を理解したところで内容を黙読してみよう。 1 5日目に、気候はどうでしたか。 2 どこに何があったのですか。そして、それらは船にとってどのようなもの  ですか。      3 氷山はどのように海に浮いていましたか。英語を書き入れた絵で示しなさ  い。 +-------------------------------------------------------------+ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | +-------------------------------------------------------------+ 4 その晩遅く、この船の一人の船員はどのような任務を持っていましたか。 そして、その人が見たのはなんですか。それからその人は何をしましたか。 5 しかし、時間的にみてどうだったのですか。 6 残念ながら船は、どうなりましたか。 TーFテスト・・・内容を確認しましょう。 10点 5点 Q and A・・・内容がつかめたところで、英語で問答してみましょう。 bP Were there icebergs around the Titanic? bQ Are icebergs dangerous to ships? bR Does most of an iceberg show above the water?  bS When did a man watching for icebergs see a big iceberg near the ship?  bT What did he do then?  bU Did the ship hit the iceberg?  bV Did it begin to sink slowly or quickly? 自己評価 A(6、7/7問) B(4、5/7問) C(1、2、3/7問)  道しるべの自己学習課題をチェックしよう。 自己評価 1 New Wordsついて 英語→日本語日本語→英語を言うことができましたか。 A ---------- B ------------C 2 教科書本文の概要を理解できましたか。 A ---------- B ------------C 3 本日のポイントの説明を聞いて理解できましたか。 A ---------- B ------------C 4 内容が表現されるように音読することができましたか。音読回数は  ・ A ---------- B ------------C まとめを行なおう。(Consolidation) 教科書p26の練習Aの@からAをやる。