印刷用紙:B4縦 1ページの行数:64 1行の文字数(半角で):108                         英語科学習指導案                                 平成6年9月21日(水)6校時,24日(土)1校時                                  第2学年1学級(男16名,女18名,計34名)                                  指 導 者    高  橋   明  浩 1.単元名   Lesson 6 Tim, the Translator (東京書籍 New Horizon Book 2) 2.単元について  本単元では,将来通訳になりたいジョーに,ミンが翻訳用コンピューター‘Tim’を紹介し,いろいろな翻訳をさせ いるうちに,文法的には合っていても意味の通じない文がいくつか作られたという話題を通して言語の文化的側面を学 ばせようとするものである。  新出の言語材料として,パート1ではhave(has) to 〜(〜しなければならない)を,パート2では動詞callを用い 第5文型(SVOC)を学習する。have(has) to 〜については,to不定詞という見方からすれば,Lesson 4で初出の 未来形(be going to 〜)とto不定詞の副詞的用法,Lesson 5で初出のwant to 〜に続く,4番目のものとなる。前の ッスンでwant to 〜を学習したばかりなので,生徒にとっては語順の面から理解しやすいのではないかと考えられる。 指導にあたっては,have(has) to 〜が用いられる場面を大切にし,身近に感じさせる工夫をしていきたい。一方,第 文型(SVOC)については,すでに第1〜3文型は既習事項となっており,Lesson 7の第4文型を学習すれば,基 文型は一通り学習したことになる。指導にあたっては,語順に留意させながらも,友人や家族のニックネームを話題と して取り入れ,多くの言語活動を取り入れるなど,文法的な説明を極力減らし,文型に慣れさせることによって定着を 図る工夫をしていきたい。 3.指導目標 ・have(has) to 〜(〜しなければならない)と,第5文型(SVOC)の語順・意味内容・機能などについて理解し,運  用することができる。 ・本文を通して,USA(=the United States of America)などの頭文字語やニックネームの作り方について理解し,  言語のおもしろさに関心を持つことができる。 ・文化的に異なる背景を持つ言語間で生じる,直訳をした場合の意味のずれやおかしさに気づくことができる。 4.学習指導計画(7時間扱い)  第1・2時: パート1のhave(has) to 〜の導入〜定着練習と,新出文型を取り入れた言語活動を通して身近な事柄を        英語で書く活動 (本時)  第3時: パート1の本文の理解と音読練習  第4時: パート2のSVOCの導入〜定着練習と,新出文型を取り入れた言語活動を通して,身近な事柄を英語で書      く活動  第5時: パート2の本文の理解と音読練習,頭文字を組み合わせた語についての説明  第6時: パート3の本文の理解と音読練習,直訳できない表現についての説明  第7時: レッスン6のまとめ 5.本時の指導(指導計画 第1・2時) (1) 目標 ・新出文型 have(has) to 〜 の意味内容・文型・機能などを理解することができる。 ・新出文型 have(has) to 〜 を用いて,外国人に対して適切な定期観光バスの案内をするメッセージを,新出文型を取り  入れた口頭による言語活動を通して,いくつかの英文で書くことができる。 (2) 指導過程 +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |段階|  学習活動  |   指 導 内 容   |   生 徒 の 活 動   | 留  意  点  | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |  |新出文型の導入 |・「明日はテストだ」という|・教師が何を言い表したいのか,|・焦る心情を表情や動| |導 |        |場面を設定し,新出文型のI |それを英語でどのように言ってい|作で示す。     | |  |        |have to study.を導入する。|たかを想起し,確認する。   |          | |  |学習課題の把握 |・have toを用いる必然的な |・have toの機能と,運用上の留|・三単現のhas,疑問 | |入 |        |場面と,文法上の規則など |意点を理解する。       |文・否定文にもふれて| |  |        |について説明する。    |               |おく。       | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |  |パタンプラクティ|・いろいろな場面を与えて,|・教師のキューに応じて単語を入|・生徒の身近な話題で| |  |ス1(口頭)  |have(has) toを用いた英文を|れかえ,できた文を口頭で言う。|・疑問文・否定文も | |  |        |口頭で言わせる。     |               |・英文を板書しながら| |  |        |             |               |進める。      | |  |パタンプラクティ|・学習プリントによってhave|・「初級編」で和訳,「実戦編」|・和訳でも英訳でも,| |  |ス2(文字)  |toになじませる。     |で英訳をし,理解を文字で確かめ|自然な表現を意識させ| |  |        |・一定時間後,解答する。 |る。             |る。        | |  |        |             |               |・机間を回って支援 | |展 |教師との情報交換|             |               |          | |  |練習      |             |               |          | |  |(活動の説明) |・口頭での言語活動を通して|・活動の目的と手段について  |          | |  |        |外国人にメッセージを書く活|理解する。          |          | |  |        |動であることを伝える。  |               |          | |  |(情報の準備) |・口頭で言語活動をするため|・自分が外国人だとしたら行って|・パンフレットA・B| |  |        |の情報を準備させる。   |みたい場所を選ぶ。      |を配り,互いに見せな| |  |        |             |               |いよう指示する。  | |  |        |             |               |・場所の選択肢を板書| |  |(リハーサル) |・口頭での情報交換場面で用|・キューに従って教師対生徒で情|・既習事項も用いる。| |  |        |いる英文で練習させる。  |報交換の練習をする。     |・用いた英文を板書 | |  |情報交換活動  |・準備した情報をもとに,隣|・情報交換活動で得た情報を日本|・コミュニケーション| |  |        |りの相手と情報交換活動をさ|語又は英語でメモをとる。   |プリントを使用   | |  |        |せる。          |               |・時間制限を設ける。| |  |得た情報の整理 |・情報交換活動で得た情報を|・メモを取った情報をいくつかの|・辞書やヒントプリン| |開 |        |整理し,いくつかの英文で書|英文でまとめ,外国人へのメッセ|トの使用,教え合いを| |  |        |き表させる。       |ージを書く。         |奨励する。     | |  |整理した情報の活|・生徒がまとめた情報を交換|・他の生徒の英文を見て,新出文|・まとめたプリントを| |  |用       |させたり,集約したものを配|型が適用できる知識を拡大する。|配布する。     | |  |        |布したりして,いろいろな英|               |          | |  |        |文にふれさせる。     |               |          | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |ま |新出文型のまとめ|・have toの用いられる場面 |・説明を聞き,板書をノートにま|          | |と |        |や,文法上の規則などについ|とめる。           |          | |め |        |いてまとめる。      |               |          | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+