印刷用紙:B5縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角文字で):80 英語科 学習指導案 日   時:平成7年9月14日(木),1校時 場   所:コンピュータ室 学   級:宮古市立宮古西中学校3年C組     男子17名,女子14名,計31名   授 業 者:阿部 裕巳 操作支援者:一條 直人 1 単元名 LET'S READ 2        Opinions of Teenagers from Abroad     NEW HORIZON BOOK 3 2 単元について   (1) 教材観        この単元では、 ブラジル、 オランダ、 インド、 スイスの各国から日本に来ている   ティーネイジャーたちが、 それぞれ異なる文化による時間観念の規準の違い、 第二   次大戦の悲惨さへの思い、 インドの言語事情と英語学習の意味、 観光旅行のあり方   と異文化理解について意見を述べている。 欧米では、 異民族、 異文化間の接触、 交流、 共存の歴史が長く、 そこから新しい   文化が始まっている。 我が国でも「国際化」、 「国際理解」 という言葉がさかんに使   われており、 ホームステイや交換留学等の国際交流事業も、 年々活発になってきて   いる。 しかし、 ほとんどの生徒達は、 その言葉の意味を理解できていないのが現実   である。 そこで、 「国際理解」の基礎を培うために、 次の3つの視点で、 この教材にせま   りたい。 @外国の文化・生活習慣を理解し、 彼らのものの考え方を知ること。 Aそれらに対して寛容な態度を持てること。 B外国と日本を比較したうえで、 自分の意見を持てること。 そのために、 各国から日本に来ているティーネイジャーたちの声をもとに、 それ   ぞれの国の紹介や、 日本人への意見を理解させ、 自分の意見を発表し合う場を設け   たい。また、まとめとして自分の意見を入れた手紙を書いて発表させたい。 (2) 学習目標         @異なる文化や考え方を理解し、それに対する自分の意見を発表できる。    A外国文化を紹介する英文の概要を把握することができる。 B本文の内容が伝わるように音読できる。 C英文の手紙を自分なりの考えを入れて書き、発表できる。 (3) 指導計画(総時数  10時間)       @「国際理解」についてのアンケート結果から、課全体の課題確認 1時間 A《ブレネリ・ダドラーさん》の意見の概要把握 意見交換    2時間    B《フェルナンド・カルロス君》の意見の概要把握 意見交換 (PC) 2時間(本時2/2)    C《エバ・ローゼンさん》  の意見の概要把握         1.5時間 D《ラージ・ネール君》   の意見の概要把握         1.5時間 E 文法事項のまとめ O.5時間 F 発展学習(手紙)                 1.5時間 3 生徒の実態について    落ち着いた雰囲気で授業を受けている。学習意欲診断検査(FIGHT)によると、自  に対する劣等感をもつこともなく比較的のびのびしているととらえられる生徒が多い  ようである。 またテスト後の反省を次にいかそうとするまじめさもあり、 特に前向き に取り組んでいる男子の発言が多い。しかし、英語に関する個人差がはっきりでてお  り、学年内でも上位の生徒と下位の生徒がそれぞれ多く、下位の生徒はほとんど発言  しない。核になって発言する生徒をいかせるような雰囲気作りを心がけながら授業を 進めている。 PCを利用した学習については、男子の半数以上が、操作にも習熟し、  学習についても意欲的である。女子はどちらかというと、操作を苦手とする者が多く   そのために消極的になることもある。    4. コンピュータ利用の意図・ねらい  (1) コンピュータの機能(特性)とソフトウェア(自作)の概要説明 @図形作成機能を生かした、視覚に訴える資料を提示する。 Aキューブペイントで作成したものを、キューブプロジェクターで提示する。 Bあらかじめキューブワードで作成しておいた会話文の空欄に、単語を入力させる。  (2) コンピュータの利用場面と利用法 @導入場面で、前時の復習としてビデオを視聴した後、 英語によるTrue or False     で意見の内容を確認させる。   A展開前段の場面では、意見発表の前に、キューブプロジェクターによる資料を提     示し、ブラジルについて学習させる。 B展開の会話文作成の場面では、 ペアで相談させながら単語を入力させる。 C展開後段の、作品発表の場面では、 できあがった作品を一斉送信して、作成した     ペアに発表させる。  (3) コンピュータの利用で期待できること @VTRを流すことにより、生徒達に本時の学習に対して意欲をもたせることがで    きる。 AリスニングでのTrue or Falseの後、すぐに画面によってその問題が確認できる B具体的な資料画面を提示することによって、 ブラジルについての理解を深めさせ    イメージをつかみやすくできる。 C生徒達が作った会話文を、一斉送信することで、その場で作品紹介ができ、相互    評価の場面を作ることができる。 5 本時の学習について  (1) 学習目標 @日本とブラジルの文化や考え方の違いを理解できる。 A日本とブラジルの違いを理解したうえで、 自分の意見をもち、 会話文を作成して     発表できる。  (2) 学習過程 +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ |段階| 学 習 内 容 |   学 習 活 動   |   配 慮 事 項   | |《時間》| |    《学習形態》|《評価の場面と方法●》、 《PCに関しての配慮○》| +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ | |1.挨拶 | Good morning,Mrs.Abe.  | | | 導 |        | How are you ?      |            | |   |        |(日付・曜日・天気の確認をする。)|           | | |2.前時の復習  |・VTRを視聴する。《一斉》 |○プロジェクターでリスニ | | | |・CDを聴く。    | ングポイントを提示して | | 入 |       |・CDによるTrue or False| から視聴させる。 | |  |         | に答える。    《個別》|   《操作支援》 | |  | |・画面の英文を見て、その |○正解を確認した後、英文 | |  |        | 文がFalseである理由を | 画面を提示する。 | |  |        | 確認する。   《一斉》 |  《操作支援》 | | | |  |●挙手により正解率を把握する。 │ |   +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |10分|3.|本時の学習課題 フェルナンド・カルロス君 |         | +−−+−-|        の意見をもとにしてブラジ |−−−−−−−−−−-+ |  |  |        ルと日本の文化の違いにつ | │ │ | いて考えよう。 | │ │ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │ │ │4.感想発表 │・前時に書いた感想を発表 │・数名に発表させる。   │  │         │ する。 │   │ │  │         │ 「遅れてきたフェルナン │   │ │  │         │  ド君をどう思うか?」 │             │ │  │5.ブラジルについて│   │      │ │  の学習 │ │   │  │《資料画面の提示 │・風土と国民性が関連して │○質問を投げかけて生徒達 │  │   を通して》 │ いることを理解する。  │ に想像させる。 その上で │ │ │ 《一斉》│ 資料画面を提示する。 │ │ │ │     《操作支援》 │ 展 │6.意見交換  │・画面を見て感じたことを │●主体的に話し合いに参加 │ │ │ │ ワークシートにまとめる。 │ し、人の意見にも耳を傾 │ │  │ 《一斉》│ けているか。 │ │7.まとめ │・2つの場面を想像して会 │○ペアで画面に単語を入力 │ │ │(1)フェルナンド君│ 話文を作る。 PC │ させる。 │ │ の話から │ 《ペア》│・想像をふくらませるよう │ │ │ +−−−−−−−−−−−−−−+ な語彙指導をする。 │ │  │         │フェルナンド君:( )!How are you ? │ │ │ │ Are you still ( ) │○2人で相談しながら│ │  │         │     the party ? │ 作業をさせるが、入│   │ 日本人の友達:The party is almost│力は(1)(2)を分担さ │ │ │ (  ). Why are you │ せる。 │ │ │ │ (  )? │ │ │ 開 │ │フェルナンド君: Am I too late ? │ │ │ │ Why? You invited me  │    │ │  │ │   to the party today... │ │ │ +−−−−−−−−−−−−−−+ │ (2)「こうしても良かったのでは│フェルナンド君:( )!How are you ? │ ないか」という立場から  │    Are you still ( ) │  │         │     the party ? │ │ │日本人の友達:Yes.Thank you for │ │ │ ( ) to the party. │ │ │ Let's ( ) with us. │ │ │ │フェルナンド君: Sure! │ │ +−−−−−−−−−−−−−−+ 8.会話文の発表│・ペアで発表する。《ペア》 │○何組かの生徒作品を一斉│ │  │ │ │ 送信し、発表させる。 │35分│ │ │ 《操作支援》 +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ │ │9.自己評価 │・自己評価をする。 《個別》 │ │ 終 │ │ │ │ │10.感想発表 │・授業の感想を述べる。《一斉》 ●本時の授業を振り返って │ 結 │ │ │ 特に意見発表をがんばっ │ │       │ │ た生徒を評価し合う。 │5分│・次時の予告 │ │ +−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+  (3)評価項目と評価規準 +−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ │ 評 価 項 目 │ 十分満足できる │おおむね満足できる│ 努力を要する │ +−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ 1)日本とブラジル│・本文の概要を把握し│・本文の概要を把握し│・本文の概要はだい   の文化やものの│ 資料画面や、意見交 │ 資料画面や、意見交 │ たい把握したが、│ 考え方の違いを│ 換から両国の違いを│ 換から両国の違いを│ 両国の違いに対す 理解できたか。│ 理解し、自分の意見│ 理解し、おおよその│ る心構えができな │ │ をもてた。 │ 心構えができた。 │ かった。  +−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ 2)自分の意見を発表│・異文化に対する寛容│・寛容の態度を含んだ│・意見を持つことが │ できたか。 │ の態度を含んだ意見│ 意見を持つことがで│ できなかった。 │ │ を、積極的に発表で│ きた。 │ │ │ きた。 │ │ +−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+