印刷用紙:B4縦 1ページの行数:61 1行の文字数(半角文字で):110 その1 (登録番号 950108.JXW〜950110.JXWの中の1番目) 英語科学習指導案             指導者   佐々木 力也 1.日 時  平成7年7月7日(金)第2校時  2.学 級  2年3組  男子15名 女子21名 計36名 南校舎三階 3.主 題  Lesson 4 Paula's Summer Vacation(N.H.E.C.2) 4.主題について  学習指導要領における外国語(英語)科の目標は、コミュニケーション能力の育成と異文化理解の2つを融合した異文  化コミュニケーション能力の育成である。コミュニケーション能力は、「文法能力」「談話能力」「社会言語能力」「方  略的能力」の4つの能力で構成されている。本校英語科は、その中でも特に、「談話能力」「方略的能力」の育成に間接  的に関わり、しかも積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲・態度の育成のための指導過程の工夫について実践  的に研究を進めてきた。この課は、夏休みのイギリス旅行を話題にしたもので、3つのパートともに、場面や話題、登場  人物の発話の意図や考えが明確であり、「場面―表現内容(機能)―表現形式」のつながりがある授業展開がしやすい内  容となっている。新出の文型・文法は次のような内容である。 (1)未来のことを言ったり尋ねたりする言い方(未来の表現)。 (2)あるものの存在と位置について簡単に述べたり尋ねたりする言い方(There is[are]〜)。「〜しましょうか。」   と申し出る言い方とそれに応じる言い方。 (3)「〜するために(ーする)」不定詞の副詞的用法(目的)。 4技能に関わる学力の実態を、今年4月に実施したN.R.T.の結果からみると、基礎的・基本的な内容の到達度が全  体としてほぼ全国平均であるものの、個人差が大きいことがわかった。中でも「話すこと」や「書くこと」の表現力に関  わる力の個人差が大きいことがわかった。また、本単元の話題に関わるイギリスの観光名所や有名人物についてのアンケ  ートの結果からは、イギリスやロンドンについての基本的な知識が不足していることがわかった。 以上のことから、本単元における基本的な指導過程を次のように考えた。 (1)対話場面を明らかにする。 (2)登場人物の発話意図や目的を明確にする。 (3)対話の流れを予想し、言語材料を選択しながら表現する。また、本単元の指導にあたって留意したいことを次のよ   うにおさえた。 (1)L.D.などの視聴覚教材を活用し、各パートの場面や話題を予想させること。 (2)明らかとなった場面の中での登場人物の発話の意図を予想させ、既習の言語材料で表現させること。  (3)イギリスやロンドンの観光名所や有名な人物についての知識や各パートの内容理解を図っていく中で必要となる情   報を適宜与え、題材や話題に対する興味・関心を引き出すこと。 (4)基礎的・基本的な内容を習熟させ、生徒に達成感や成就感を与えること。 5.指導計画(総時間10時間) (1)事前調査。単元全体のおおまかな内容を把握し、単元全体を見通した課題を設定することができる。・1時間 (2)1.Part1の内容を予想し、その内容を既習・新出の言語材料で言ったり書いたりすることができる。     2.対話文の内容を理解し、その内容を表現するように音読することができる。 2時間     3.新出文型・文法事項を含む対話文をつくることができる。   (3)1.Part2の内容を理解し、その内容を既習・新出の言語材料で言ったり書いたりすることができる。     2.対話文の内容を理解し、その内容を表現するように音読することができる。 2時間     3.新出文型・文法事項を含む対話文をつくることができる。 (本時1/2) (4)Part3の内容を理解し、その内容を表現するように音読することができる。     新出文型・文法事項を含む対話文や手紙文をつくることができる。・・・・・・・・・・・・・・・・2時間 (5)「聞くこと」の言語活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 (6)Communicative Activity・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 (7)単元テスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 6.本時の達成目標 (1)二つの場面(1.タッソー鑞人形館までの道を尋ねる場面2.鑞人形館内でジミー家族が対話をする場面)でかわされ    る対話の内容を予想し、その内容を既習・新出の言語材料で言ったり、書いたりすることができる。 また、新出の文型・文法を含む対話文を作り、発表することができる。 (2)登場人物の発話の内容を予想し、その内容を既習・新出の言語材料で積極的に表現しようとする。 また、新出の文型・文法を含む対話文を積極的に作り、発表しようとする。 7.本時の下位行動目標 a Part2の場面、登場人物、おおまかな話題を説明することができる。(理) b タッソー鑞人形館までの道を尋ねる言い方等の対話文の内容を予想することができる。(コ・表)   c その内容を既習の言語材料で言うことができる。(コ・表) d タッソー鑞人形館までの道を尋ねる場面の内容を正しく聞き取ることができる。(コ・理) e ジミーが見た鑞人形に対する感想や質問等の対話文の内容を予想することができる。(コ・表)  f その内容を既習・新出の言語材料で言うことができる。(コ・表) g 館内でのジミー家族の対話の内容を正しく聞き取ることができる。(コ・理) h 新出文型・文法を含む教科書本文を発音や抑揚やリズムに気をつけて音読することができる。(コ・表) i There is[are]〜の表現を使って、対話文を作り発表することができる。(コ・表・理) 8.本時の評価の観点 (1)二つの場面(1.タッソー鑞人形館までの道を尋ねる場面2.鑞人形館内でジミー家族がおしゃべりをする場面)で    わされる対話の内容を予想し、その内容を既習・新出の言語材料で言ったり、書いたりすることができたか。 また、新出の文型・文法を含む対話文を作り、発表することができたか。 (2)登場人物の発話の内容を予想し、その内容を既習・新出の言語材料で積極的に表現しようとしたか。 また、新出の文型・文法を含む対話文を積極的に作り、発表しようとしたか。 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:70 1行の文字数(半角文字で):120 その2 (登録番号 950108.JXW〜950110.JXWの中の2番目) 9.本時の展開 <個に配慮する視点><A>達成度    <B>学習速度  <C>意欲・態度 <D>見方・考え方 <E>興味・関心 <F>生活経験 <S>学習形態 +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段|過|時|             |   個  人  差  に  対  す  る  配  慮 |      | | | | | 学  習  活  動 +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+資料・教具等| |階|程|間|             |  評価の観点・方法 |     配  慮  事  項 |      | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |1.Part2の場面やそこに登 | |1.<E>part2に関わる場面をL.D.で提 |Laser Disc | | |場| | 場する人物について、次の| | 示しながら、場面の様子をイメージさ | | | |面| | 観点で説明することができ| | せる。 | | |導|の| | る。 | | | | | |確| | (1)登場人物の名前 | | | | | |認| | (2)いる場所 | | | | | | | | (3)目的 | | | | | |↓| |2.本時の学習課題をつかむ|2.−−−−−−−−−+|2.<C>本時の学習目標を提示し、目標 | | | | | | ことができる。 ||本時の学習課題をつか|| を確実にとらえさせたい。 | | | |課| |+−−−−−−−−−−−+||むことができたか。 || | | | |題| ||1.タッソー鑞人形館まで||+−−−−−−−−−−+| | | | |の| || の道を尋ねる場面 ||指名発表<チェック項目>| | | |入|把| ||2.館内で家族が対話をす||ほぼ全員が達成できる。 | | | | |握| || る場面 || | | | | | | ||の対話の内容を登場人物|| | | | | | |7||になったつもりで言って|| | | | | | |分||みよう。 || | | | | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |対| |3.二つの場面での対話の内|3.−−−−−−−−−+|3-1.<E>L.D.の視聴を通して、イメー |Laser Disk | | |話| | 容を予想し、既習・新出の||対話の内容を予想し、|| ジ豊かな場面提示や発想豊かな発表を |Monitor T.V.| | |内| | 言語材料で言ったり、書い||既習または新出の言語|| 促したい。 |学習シート | | |容| | たりすることができる。 ||材料で言ったり、書い||3ー2.<A>到達度によって指名計画を立 |資料(鑞人形 | |の| |(1) タッソー鑞人形館までの||たりすることができた|| て、発表の時は理由も述べさせ、発話 |の一部を印刷 | | |予| | 道を尋ねる場面  ||か。 || の意図を明確にさせる。 |したプリント) | |展|想| | 1. 登場人物の対話の内容を|+−−−−−−−−−−+|3ー3.<S>対話の内容を予想させる時は | | | |↓| | 場面や発話意図から予想す|指名発表によるチェック | ペアで行わせる。 | | |口| | ることができる。 |<チェック項目> | | | | |頭| | 2. 道を尋ねる言い方やお礼|G、M:場面に合致し、登| | | | |表| | の言い方等を既習の言語材| 場人物の発話の意図を明| | | | |現| | 料で言うことができる。 | 確にした対話の内容を予| | | | |↓| |(2) 館内で家族が対話をする| 想し、その内容を言った| | | | |表| | 場面 | り書いたりすることがで| | | | |現| | 1. 登場人物の対話の内容を| きる。 | | | | |形| | 場面や発話意図から予想す|P:場面に合致した対話の| | | | |式| | ることができる。 | 内容を予想し、その内容| | | | |の| | 2. ジミーが鑞人形を見た感| を言ったり書いたりする| | | | |把| | 想や質問等の内容を既習・| ことができる。 | | | | |握| | 新出の言語材料で言ったり| | | | | | | | 書いたりすることができる| | | | | | | | | | | | | |新| |4.There is[are]〜.の表|4.−−−−−−−−−+|4ー1.<A>下位の生徒にも抵抗がないよ |教科書 | | |出| | 現を使って、対話文を作り||There is[are]〜の || うにするために、下記のようなモデル |学習シート | | |文| | 発表することができる。 ||表現を使って、対話文|| を提示する。 | | | |型| |(1) 新出文型・文法を含む教||を作り、発表すること|| A:Are there any 職業名s? | | | |を| | 科書本文の音読練習をする||ができたか。 || B:Yes, there are. | | | |含| | ことができる。 |+−−−−−−−−−−+| A:Is 具体的な名前 here? | | | |む| |(2) ペアで対話文を作り、発|指名発表によるチェック | B:Oh, yes. | | | |対| | 表することができる。 |<チェック項目> |4-2.<C>上記の対話文の中で、Aが生| | |開|話| | |G、M:対話文を作り、暗| 徒、Bが教師になり、生徒がタッソー | | | |文| | | 唱して発表することがで| 鑞人形館にいる有名な相撲の力士を当 | | | |作| | | きる。 | てるような対話を行い、実際のコミュ | | | |り| | |P:対話文を作り、書いた| ニケーションに近い言語活動も試みた | | | | |36| | 英文を読んで発表するこ| い。 | | | |分| | とができる。 | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |終|評| |5.本時の学習について、評 | |5.<C>学習の取り組み状況をプラスに | | |価| |  価活動をする。 | | 評価して、以後の学習への意欲を喚起 | | | |活|7| | | したい。 | | |末|動|分| | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 印刷用紙:A4縦 1ページの行数:41 1行の文字数(半角文字で):78 その3 (登録番号 950108.JXW〜950110.JXWの中の3番目) +−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ |2年英語| Paula’s Summer Vacation | ・ | |学習シート | Lesson 4 Part 2 |   月  日 | +−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ 1 対話の内容を登場人物になったつもりで予想し、英語で言ったり、書いてみよう!  1.の場面では Father:ア 見知らぬ人に話しかけ、注意を引く。        イ タッソーろう人形館の場所を尋ねる。 Woman :ウ 悩み・思案している。         (でも、なんとかその場所を教えたいので)       エ ある申し出をして、相手の意向を尋ねる。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ Father:オ 承諾し、お願いする。 Woman :−−−−−− 道案内をする −−−−−−−−−−− Father:カ お礼を述べる。 2.の場面では Jimmy  :ア「有名な人たちがたくさんいるな。」と述べ、 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+         イ「音楽家はいるのか?」と尋ねる。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ Father:ウ「いる。」と応答する。  エ「ほら、(音楽家の一人が)いるよ。」と注意を向ける。  オ「あれがエルビス・プレスリーだ。」と伝える。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ Jimmy :カ「ジョン・レノンはここにいるのか。」と尋ねる。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ Father:キ「ああ、いるとも。」と応答する。 ※ 有名な famous 音楽家 musician(s) ジョン・レノン John Lennon    エルビス・プレスリー Elvis Presley 2 新出の文型・文法を含んだ対話文を作って、発表しよう。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |  a lot of famous people | | |     | 具体的にはどんな人たち? 職業名、名前は? | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 職業|1. 音楽家 |2.      |3. |   (musician) | | −−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−− 名 | | |    |エルビス・プレスリー| | | | | 前 | | | −−−|−−−−−−−−−−|−−−−−−−−−−−|−−−−−−−−−−− 名 | | | | | | | | | 前 | | | 下の□に、資料から選んだ、職業名と名前を書き入れて、対話の練習をしよう! +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−−−−−+ | | 自分 :Are there any|      s|? | | +− 職業名 −+ | | ペアの相手:Yes,there are. | | +−−−−−−−−−−−−−−+ | | 自分 :Is| |here? | | +−−−− 具体的な名前 −−−+ | | ペアの相手:Oh,yes. | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+