印刷用紙:B4縦 1ページの行数:47 1行の文字数(半角で):116   −−以下 指導案本文−−   第2学年英語科学習指導案 日時 平成8年11月14日(木)5校時 学級 2年5組 (男子19名 女子17名 合計36名) 場所 2年5組教室 授業者 佐々木 延子 1. 単元名 Lesson8 Niagara Falls 2. 単元について (1) 教材観について この単元のねらいは, 形容詞の比較級及び最上級の運用である。今まで形容詞といえば原級だけであったが, 〜er をつ けて「〜より〜です。」という表現になることや, 〜est をつけて「いちばん〜です。」という表現になることを, 身近な 例を多く取り上げ表現を練習させたい。 また, er や est 以外にも, more や the most をつけて比較級・最上級をつくる 形容詞があることを, 練習をとおしてきちんと使い分けができるようにさせたい。 題材としては, ナイアガラの滝への観光をとりあげている。対話者達が移動し, 行動しながらの話の展開を素材として いるので, アメリカの雄大な自然を本文からだけでなく, LD等を利用して映像を通して実感させたい。 (2) 生徒の実態について 生徒は英語学習に対しては, 全体的には意欲的に学ぼうとする姿勢が見られ, 真剣に取り組んでいる。 特に男子生徒は 元気で積極的に発言をし, 授業の雰囲気を盛り上げてくれる。 しかし, 女子は真面目できちんと話を聞き, 学習にも落ち 着いて取り組むが, 受動的である。 今年4月におこなわれたNRTの英語の結果を見ると, 学級の偏差値は48.6点であり, 男女差はあまりない。 学級偏差 値が低いのは, 『5』の段階が一人もいないのに対して, 『1』『2』の段階が20人と, 下位の生徒が多いためと思われる。 また, 英語についてのアンダーアチーバーは8人おり, これらの生徒にも興味・関心を持たせながら, 基礎・基本の定 着を図っていく必要がある。 (3) 指導観について @ 身近な例をあげて, old,short,tall等を使った比較表現から導入する。 A 比較概念の導入は, 視覚に訴えたものを準備し自然に導入する。 B できるだけ多くの言語活動を行い, 基礎的な技能を習得させながら学ぼうとする意欲を高める。 C 比較級及び最上級を使って自由に自己表現をすることにより, 英語に対する興味・関心を高める。 3. 単元の目標 (1) コミニュケーションへの関心・意欲・態度 比較級及び最上級を用いた簡単な対話文やロールプレイに意欲的に取り組むとともに, それらを用いて積極的に表現し ようとすることができる。 (2) 表現の能力 比較級及び最上級を用いて身のまわりのことが表現できる。 (3) 理解の能力 比較級及び最上級を用いた表現を正しく理解することができる。また, 会話の内容を正しく理解することができる。 (4) 言語や文化についての知識・理解 ナイアガラの滝にはアメリカ滝と馬蹄滝の2つがあることを理解することができる。 また, 2つを比較しながらそれぞ れの特徴を挙げることができる。 4. 指導計画と観点別評価計画 +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |時数|パー| コミュニケーションへの関心・意欲 | 表現の能力 | 理解の能力 |言語や文化の知識・| |  |ト | ・態度              |            |         |理解 | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | 1 | 1 |比較級を用いて積極的に表現しようと|比較級を用いて身近な課題|比較級を正しく理解|ナイアガラの滝には| |本時| |努力する |を表現できる |できる |アメリカ滝と馬蹄滝| +−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+の2つがあることを| | 2 | |対話文のロールプレイに意欲的に取り|ケン・ポーラ・父の役割を|対話文の内容を正し|理解しナイアガラの| | | |組もうとする |気持ちをこめて発表できる|く理解できる |滝の大きさを,身近| +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+な例に置き換えて認| | 3 | 2 |最上級を用いて積極的に表現しようと|最上級を用いて身近な課題|最上級を正しく理解|識できる | | | |努力する |を表現できる |できる | | +−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | 4 | |対話文のロールプレイに意欲的に取り|ケン・ポーラ・父の役割を|対話文の内容を正し| ・アメリカ滝と馬蹄| | | |組もうとする |気持ちをこめて発表できる|く理解できる |滝を比較し、特徴を| | | | | | |挙げることができる| | | | | | | ・1フィートは約30| | | | | | |cmであり、尺度の | | | | | | |単位であることが理| |  |  |                 |            |         |解できる | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | 5 | 3 |more,the mostを使った表現を用いて|more,the mostを用いて身|more,the mostの文|more, the mostの文を| | | |積極的に表現しようと努力する |近な課題を表現できる |を正しく理解できる|既習の比較表現と区| | | | | | |別して理解できる | +−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | 6 | |対話文のロールプレイに意欲的に取り|ケン・ポーラ・父の役割を|more,the mostを用|馬蹄滝の特徴を挙げ| | | |組もうとする |気持ちをこめて発表できる|いて対話文の内容を|ることができる | | | | | |正しく理解できる | | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | 7 |単元のまとめ | | | | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ 5. 本時の指導 (1) 題材 Lesson 8 Part(1) (2) 本時の目標 @ 比較級を用いて積極的に表現しようとすることができる。(関心・意欲・態度) A 比較級を用いて年齢, 大きさ, 身長などを「〜は〜より〜です。」と表現できる。(表現) B 比較級を用いた文の語順や意味がわかる。(理解) (3) 学ぼうとする力を育てるための工夫 @ 主体的な学習をさせるために課題解決の場に「自学タイム」 を多く取りいれた授業にする。 A 基礎・基本を定着させるために言語活動, 学習活動, 自己評価活動を効果的に組織する。     B 目標文の提示では, 生徒の日常の生活体験と関わる場面設定を行い, 生徒の興味・関心が学習意欲とうまくからみあう よ うにして, さらに目標文を暗唱させ定着をはかる。 (4) 本時の展開 +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ | | 学 習 内 容 | 生 徒 の 活 動 | 教 師 の 働 き か け |資 料| +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ | | 挨拶 |・元気よく挨拶する | | | | |1. Easy |・教師の問いかけに英語で答える |・英語学習に入る雰囲気をつくる | | |導| Conversation | | | | | |2. 課題の設定 |・教師の自問自答から会話の内容をつかむ |・生徒が理解しやすい英文で話す |PC | | |(1) Short Skit | |+−発問−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | ||先生の話す英語を聞いて,『 taller  || | | | | ||than 』がどういう意味かを考えてみ || | |入| | ||ましょう。 || | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | |(2) 学習課題の |・本時の学習課題をつかむ |・学習課題を提示し, 説明する | | | | 設定 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |紙板書| |10| || 《学習課題》 || | |分| ||比較級 「形容詞 er + than」を使って, 『〜は〜より〜です』の文を作ってみよう。   || | +−+−−−−−−−−++ ++−−−+ | | || || | | | || Joe is taller than Ken. 『ジョーはケンより背が高いです。』    || | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | |+−指示1−−−−−−−−−−−−−+| | | | |・プリントに今日の学習課題を書き入れる ||プリントに今日の学習課題を書きま ||プリン| | |        |                     ||しょう              ||ト  | |展| | ||     || | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | |3. 課題の追求 |・新出文型の説明を聞き, ポイントをつかむ |・文の意味や特徴を説明する | | | | |・ピクチャーカードを見ながら口頭練習をする|・身近な文を用意し, 十分に練習させる |PC | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|+−指示2−−−−−−−−−−−−−+| | | | ||《自学タイム@》 |||比較級を使って、グループで英文を ||プリン| | | || 比較級「〜は〜より〜です。」を使って |||作ってみましょう ||ト | | | || グループで英文を作る ||+−−−−−−−−−−−−−−−−−+|辞書 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|・机間指導により、各グループを援助する| | | | |・新出文型を使って、ゲームをする |・ゲームのやり方を説明する | | |開| |・各グループで作った英文を発表しあう | | | | |4. 課題の解決 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|+−指示3−−−−−−−−−−−−−+|ワーク| | | ||《自学タイムA》 |||ワークの絵を見て、空欄に適語を入 || | | | || ワーク76ページの問題を解く |||れ、英文を完成させましょう || | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|+−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |35| |・自分の英文を発表し、答えを確認する |・机間指導により、下位の生徒へ援助する| | |分| |・重要文を暗記する | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ | |5. まとめと評価 |・プリントの問題を解き、自己採点し、本時の|・挙手によって達成度をチェックし、未達|プリン| |終| | 学習内容の達成度を確認する | 成の箇所を補充する |ト  | |結| |・今日の授業について自己評価をする |・今日の授業について評価する | | | | 次時の予告 |・次時には本文の内容について学習することを| | | |5| | 確認する | | | |分| 挨拶 |・大きな声で挨拶する | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+ (5) 評価の観点 @ 意欲を持って授業に参加し、活動に積極的に参加したか A 比較級の文の構造(語順)がわかったか B 比較級の文を用いて, 英文を表現できたか C 《自学タイム》では辞書等を使い, 意欲的に英作文にチャレンジしたか