印刷用紙:B4縦 1ページの行数:39 1行の文字数(半角で):120   −−以下 指導案本文−−                        英語科学習指導案                                    日時  平成8年10月23日(水)1校時 学級  1年1組 男子18名 女子16名 計34名                                    指導者 相馬 久美                                        Tracy Bleeker 1 単元 LESSON 9    今、そちらは何時? 2 単元について  教材観 この課では、時間に関する表現を扱っている。時差についての問答と日常生活でよく使われる、時刻を尋ねたりそれに答えたり する表現が出てくる。また、一日の生活についての基本的で大切な動詞も多く扱われている。既習の動詞とあわせて、さらに豊か   な表現活動ができる単元である。 今までは、代名詞としてのitを扱ったが、この単元では時刻を表すitが初めて扱われている。LET'S READ1では気候を表すitが 使われているが、その時点でitの特別用法に触れ、この単元では「時刻を表すitが使われる」程度にとどめておきたい。時刻を表 すには、数を自由に使えることが大切であるが、L.6で How many 〜s do you have? I have two〜s.の形で学習しているし、 Open your textbook to page〜. の形でも数には触れている。ここで、数の復習ををしっかりし、「今日は何日?」の序数にもつ   なげていきたい。 Mikeと健の問答で、朝起きてから寝るまでの生活が時間を追って書かれているので、生徒の生活をまとまった形で作文する絶好 の単元である。L.5のまとめとして自己紹介文を書いたが、ここでは内容を深める文をできるだけ足して生徒に充実感を持たせ たい。動詞は leave for school や walk to school のようにできるだけまとまりで扱い、表現しやすくし、積極的に発表できな   い生徒が自信を持って取り組めるようにしたい。  生徒観 これまで生徒は、can を使った表現や、主語が三人称単数の文などを学習し、かなり多様な英語の表現ができるようになってき た。また、本校に常駐のALTがいるので、ALTとのティーム・ティーチングに慣れ、楽しみながら英語を学習してきた。    雰囲気的には、活気はあまりないが、落ち着いて学習できる学級である。アンケートによると、英語は好きと答えた生徒は半数   以上であった。それ以外も、嫌いと答えた者はそう多くはない。しかし、一人で英語を発表する場面では、間違うことを極端に恐   れ、大きな声で発表できない生徒が多い。    レディネスの面では、生活パターンを表現しうるに十分な動詞が身に着いているか、時間を表すための数字が身に着いているか、   構文を理解しているかなどをレディネステストで確認した。その結果、動詞は初期に習い、使ってきたplayなどはよく定着してい   るが、最近習ったものは定着率が悪い。数字は1〜10までは言えるが、thirteenとthirtyなど似たものは判別できないものが多く   いる。英語の構文については、be動詞と一般動詞の使い分けができず、いまだにI am play 〜という言い方をする者や、Yes.だ   けで答が終わる者が多いなど、問題点は多い。チャートなどイメージをふくらませる教具を使い、支援することで定着が図れるよ   うに心掛けている。  指導観   本単元を定着させるにはまず、基本文型、英語での数の言い表し方、1日の生活パターンを表現するときに使う動詞を確認させ、  よく練習させる必要がある。発言が少なく自信が持てない生徒が多いこの学級では、少しでも書かせて自信をつけさせてから会話  や発表をさせたい。書くことによって多少の時間のロスはありそうだが、ALTとJTLが巡回指導をすることでよりきめ細かく   個に応じた指導をし、生徒に自信を持って発表させたい。  現時刻を尋ねる表現の理解を図った後、自分の生活パターンの表現を友達どうしで問答させることができる。ここである程度ま  とまった自己表現をさせ、こんなに英語で言えたという成就感を持たせたい。そのためには毎回の授業の冒頭で行う会話の練習、  “warm-up plus one sentences”で「質問−答・文を付け足して質問を返す」という会話のパターンを多く練習し、生徒なりに内容  をふくらませた表現に近付けるためにALTとの役割分担を明確にして指導に当たりたい。 3 単元目標  関心・意欲・態度…時刻を話題にして積極的にコミュニケーションを図ろうとする。  表   現   …時刻を入れて自分の生活パターンを表現することができる。  理   解   …時刻についてのまとまった文を読んだり聞いたりして内容をとらえることができる。  知   識   …時刻の表し方と尋ね方が分かる。 4 目標分析表(最後部) 5 指導構想表(最後部) 4 本時について  (1) 本時の目標   @時刻の表現を含む会話文の意味内容・文型などを理解できる。   A時刻の表現を含む文型を用いて問答することができる。   B自分の生活パターンを時刻の表現を入れて、相手にメッセージとして伝えることができる。   Cアメリカの中学生の生活を聞き、日本の中学生の生活と比較することができる。   (2) 展開                                         ★は評価の視点 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |段| 学習内容 ・ 学習活動 |自力| 個への配慮 評価の視点や方法 | 留意事項 資料・教 | |階|                      |解決| | 具等 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |導|1 あいさつ | | | | | |2 warm−up | |・軽い英会話で英語学習の雰囲気を作る| warm-up | |入| ALT−生徒の会話に続いて、ALT−JTL|個人|★ALTの簡単な質問に答えられたか |plus one | | | のモデル・ダイアログを聞く | |(文の付け足しをし、会話を続けること| sentences | |5|+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−++ができたか) | | |分|| 学習課題 | | | +−++ 自分の生活パターンを話題にして会話をしよう。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−++ | | | |3 ALTの生活の聞き取り | |・ピクチャーカード、フラッシュカード| ピクチャー | | | ALTが付け足しをしながら一日の生活を紹介| | による支援 | | |展| するのを聞く |個人|・ALTの話の中で文の付け足しに使い| カード | | | | | そうな動詞 | | | | | | はあらかじめフラッシュカードに書き| フラッシュ | | | | | 提示 ( そのまま黒板にはりいつでも| | | | | | 見られるようにする) | カード | | |4 自分の文章を深める | |・JTLとALT、二手に分かれて机間| | | | あらかじめ用意してある自分の生活パターンの|個人| 指導をし、ヒントになる質問を与え、| 学習シート | | | 作文に文の付け足しをしてふくらませる | | 特にJTLは理解が不十分な生徒への| | | | | | 補足説明をする | | | | | |★自分なりの文を付け足すことができた| | | |5 ALTとの会話 | | か | | |開| What time 〜? の質問をALTがして、生徒は|集団|・上位の生徒に指名し、他の生徒にはメ| | | | もう一つ文を付け足したり質問を返したりする| | モを取らせ自分の付け足し文の参考に| | | | | | させる | | | |6 ペアワーク |集団|★どれぐらい会話を続けることができた| | | | ALTの会話から得た事などを参考に会話文を| | か チェック | | | | 作り、会話をする | |(チェック表に○をつけ、○の数で評価| シート | | | | | する) | | |35| | |★自分なりに文を付け足して会話ができ| | | | | | たか | | | | | |・生徒どうしでお互いの会話の良さ、内| | |分|7 ペアワークの発表 |集団| 容の深さを評価し合うようにさせる | | | | ペアでした会話を発表する | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |終|8 ALTによるアメリカの中学生の生活パター|個人|・ピクチャーカードや話の内容に関係の| ピクチャー | |結| ンの紹介 | | ある物などを見せながら話す | カード | | | ALTの話を聞く | |★ALTの話を興味を持って真剣に聞く| その他 | |10|9 本時のまとめと次時の連絡 | | ことができたか | | |分|10 あいさつ | |★自分達の生活と比較して聞くことがで| | | | | | きたか | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+  (3) 評価の内容   @時刻の表現を含む文を理解できたか。   A時刻の表現を含む文型を用いて問答することができたか。   B自分の生活パターンを時刻の表現を用いて相手に伝えたり、質問に答えることができたか。   Cアメリカの中学生の生活についてALTの話を聞き、自分達の生活と比較することができたか。   <目標分析表> +−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−+ | | | | | 観 点 | | 教 | | | +−−−−+ | | | |時|関心 | | 材 |実 現 目 標| 下 位 目 標        |間|意欲 | | | | | |表現 | | | | | |理解 | | 名 | | | |知識 | | | | | |態度 | +−+−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−+ | | |時刻の表し方が|1 1〜60の数字を英語で答える。 | | 〇 | |今| |わかり、それを|2 時刻の表し方がわかる。 | | 〇 | | |1|使って問答がで|3 時刻の尋ね方を理解し、時計を見て答えることができる。 |2|〇 〇 | | | |きる |4 new wordsの意味が分かり、読める。 | | 〇 | |そ| | |5 本文の内容を理解し読める | | 〇 〇| | | | |6 時差に対する興味を持たせる。 | |〇 | |ち+−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−+ | | |1日の行動パタ|1 基本的なおきてから寝るまでの動詞や重要な語句がわかる。| | 〇 | |ら| |ーンの表し方が|2 1日の行動パターンについての問答ができる。 | | 〇 | | |2|わかり、それを|3 Do you〜?を使った疑問文を理解できる。 |4| 〇 | |は|・|使って問答や自|4 1日の行動パターンについての問答ができる。 | |〇 〇 | | |3|己表現ができる|5 New wordsの意味が分かり、読める。 | | 〇 | |何| | |6 本文の内容を理解し読める。 | | 〇 〇| | +−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−+ |時| |時刻の表し方に|1 スケジュールを表す構文を理解することができる。 | | 〇 | | |ま|習熟し、自己表|2 スケジュールについて自己表現できる。 | |〇 〇 | |?|と|現ができる |3 スケジュールについて問答できる。 |2|〇 〇 | | |め| |4 ALTの話を聞いて内容をとらえることができる。 | | 〇 | | | | |5 アメリカの中学生の生活について知り、興味を持つことがで| |〇 〇 | | | | | きる。 | | | +−+−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−+                指 導 構 想 表 +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+ |時| 学習内容 | 学  習  活  動 |自力| 個への配慮 | 評価内容 | |限| | |解決| | | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+ | |事前テスト |・どのぐらいまでの数を英語で表現で| |・レディネスの|今までに習っ| |1| | きるか、どんな動詞が身に着いてい| | 不十分な生徒|たことが身に| | | | るのかをテストで確認する | | への支援 |着いているか| +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+ | |part1 |・1〜60までの数を英語で言えるか| |・プリントを配|・時刻の聞き| | | | 確認し、練習する | | 布し書き方、|方、答え方が| |2| 数の復習 |・数に関わるゲームをする |集団| 読み方などの |分かり、ある| | | |・What time is it?で時刻を聞き、 |集団| 似た数に注意 |程度の数が言| |・| 時刻の問答| It is 〜で答える練習をする | | させる |えるようにな| | | |・世界のいろいろな都市での時刻を質|集団| |ったか | |3| | 問し、答える | | |・特定の場所| | | |・新出語句の確認をする | |・数が覚えられ|の時刻の聞き| | | |・本文の内容理解をする | | ない生徒には|方が分かった| | | | | | 丁寧に対応 |か | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+ | |part2 |・基本的な動詞を確認する | |・十分に自信を|・自信を持っ| |4| 〜 |・大切な語句や表現を使ったゲーム的| | 持って発音で |て読めるか、| |・| part3| な活動をする |集団| きるまで指導|語句は使える| | | |・自分の行動パターンについて表現す| |・動詞でつまづ|ようになった| |5| 基本的な動| る |個人| かせないよう|か | |・| 詞の確認 |・Do you〜で一般動詞の疑問文を作る| | にする |・自分の場合| | | |・一日の行動パターンについてWhat | |・他の生徒から|を表現できた| |6| 生活パター| time 〜? を用いて問答をする |集団| 学ぶ態度 |か | |・| ンの問答 |・友達どうしで生活時刻を尋ね、答え| | |・時刻の尋ね| | | | る活動、ゲーム |集団| |方に習熟でき| |7| 語句 |・新出語句の確認をする | | |たか | | | 本文 |・本文の内容を理解する | | | | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+ | |LESSON|・アメリカの中学生の生活についてAL| |・上位の生徒を|・自分の表現| | | | Tの話を聞く | | | | |8|9のまとめ |・行動パターンについて尋ね合う問答|個人| さらに伸ばす|で会話が続い| | |会話(本時)| に文を付け足して会話をする(自分|集団|・友達の発表か|たか | |・| | の使いたい動詞を自由に使う) | | ら学び取るよ|・他の生徒の| | | | | | う注意させる|発表を自分に| |9| |・LESSON9のまとめ | | |生かせたか | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−+−−−−−−+