中学校 技術・家庭科 第1学年
 
 本実践は、生活を工夫する意欲を育てるために、木材加工領域の製作実習において、金属材料等の加工も取り入れた実践例である。
 
1 題材名 「小物入れの製作」
 
2 指導構想
実践 指 導 の 流 れ 時数 学  習  活  動 備  考







 

○生活場面の想起

○学習課題の把握(1)

○課題追求


○課題解決



 

1 日常の生活で、小物入れが必要となる場面の想起
  ・整理が必要となる机上の様子
  ・過去の経験から小物入れがあれば便利だと考えた場面の想起
2 小物入れの構想
  ・小物入れの構想を具体化
3 構想図の作成
  ・入れる物・設置場所の決定
  ・大まかなサイズ・構造の考案
4 自分が製作する小物入れの発表

・生徒それぞれの体験発表


・学習プリント

・実際に使用する材料(板材・金具等)を配布
 







 

○学習課題の把握(2)

○課題追求

○課題解決
 



 

1 小物入れの材料取り
  ・部品となる材料を加工すること
2 材料取り作業
  ・けがき、鋸引き、曲げ加工について、試行しながら適切な大きさの部品に加工する
3 作業の振り返り
  ・適切な加工の仕方を確認し合う

・学習プリント

・曲げ加工についての実演
・さしがね・のこぎりの使い方の確認
 







 

○学習課題の把握(3)

○課題追求

○課題解決
 



 

1 小物入れの組み立て
  ・適切な接合の仕方を考えながら作業すること
2 組み立て作業
  ・適切な接合順序を考えたり、接合箇所に応じて、接合材料を選択したりする
3 作業の振り返り
  ・適切な接合の仕方を確認し合う

・学習プリント

・接合材料
 くぎ・ビス
 








○学習課題の把握(4)
○課題追求


○課題解決・実践化
 




1 小物入れの仕上げ
  ・設置する場所に適した金具等を取り付けること
2 取り付け作業
  ・取り付け場所に合わせて、金具等を選択したり加工したりする
  ・どう取り付ければ最も実用的か、試行しながら取り付ける
3 授業のまとめ
  ・製作した小物入れについて発表する
  ・生活を工夫することの意欲化を図るため、自他の製作品について感想を出し合いながら認め合う。

 

・学習プリント

・取り付け補助具の準備
 金具
 アクリル板

・自己評価、相互評価
 
 
 
3 授業実践
 
 ここでは、指導構想で示した第2〜4回の実践について授業展開案を記載する。
 
(1)小物入れの材料取り(授業実践第2回目)
  @ ねらい
    ・板材等、材料から必要な部品を加工することができる。
  A 展開
段階 学習の流れ 学 習 活 動 指導上の留意点 教材・教具






10

 

1 課題把握

2 課題設定

 

1 本時は、部品を板材から切断したり、加工したりすることを知る。
2 構想図をもとに適切な長さや幅及び組み立て方を考えて材料取りをする事を確認する。

・本時の学習内容を把握させる。

・構想図の通りでなくてもよく、試行を繰り返して作業してよいこ
とを補説する



学習プリント

 
 
本時の課題
「いろいろ試しながら部品の材料取りをしよう」

 





30分

50分
 

3 解決の見通し

4 作業計画の立案
5 作業方法の確認

6 作業

 

3 自分が製作する小物入れがいくつの部品からできているか構想図から確認する。
4 部品ごとにどの板材から切り取るか考える。
5 板材の切断方法を確認する
  ・板材をお湯で曲げる方法を知る。
6 自の材料取りを行う。
  ・けがき、鋸引き
  ・曲げ加工
 

・構想図の各部に番号をつけて考えさせる。
・余裕があれば縮尺も考え、寸法を記入させる。
・さしがね・のこぎりの正しい使い方を確認する
・簡単に板が曲がる仕組みを説明し、実際に演示する。
・机間巡視をしながら個別指導を行う。
・早めに材料取りを終えた生徒には、部品加工させる。

学習プリント



さしがね・のこぎり

曲げ板見本
固定用ジグ
 






10分
 

7 評価・反省
8 課題解決の一般化

7 自己評価・感想を記入する
8 感想を発表する。
  ・作業の進行が早い生徒に方法を確認する。
 

・できるだけ短時間で記入発表させる。
・作業の進め方が遅い生徒の参考にさせる。
 

自己評価表
学習プリント

 


 
(2)小物入れの組み立て(授業実践第3回目)
  @ ねらい
    ・組み立ての順序に注意しながら、適切な接合方法を選択して組み立てることができる。
  A 展開
段階   学習の流れ 学 習 活 動  指導上の留意点   教材・資料







10

 

1 課題把握
2 課題設定

1 本時は、部品を組み立てることを知る。
2 構想図と部品をもとに適切な接合の仕方(接合順序及び接合材料等)を考えて作業することを確認する。

・本時の学習内容を把握させる。
・作業が遅れている生徒に配慮する。

 


学習プリント
 

本時の課題
「接合する順序や材料を考えながら、部品を組み 立てよう」
 






30分


50分
 

3 解決の見通し
4 作業計画の立案
5 作業順序の確認


6 作業

3 自分が製作する小物入れの組み立て順序を確認する。
4 接合箇所ごとにどの接合材料を使うか考える。
  材料の種類・長さ・太さ
5 作業順序を確認する。
 @けがき
 A下穴あけ
 B接合
6 組み立て作業を行う。
  ・けがき、きり等による下穴あけ、くぎ等による接合

・構想図の各部に番号をつけて考えさせる。
・くぎの長さを選択させたり、接合箇所によってはビス止めを選択させる。
・くぎの打ち方や抜き方、きりやドリルの正しい使い方を説明する


・安全に留意しながら作業するよう注意を喚起する。
・机間巡視をしながら個別指導を行う。
・早めに材料取りを終えた生徒には、他の生徒に協力するよう呼びかける。


学習プリント
接合材料
 くぎ(10mm
 32mm,38mm)
 なべビス
 (φ3・12mm
  30mm)
きり、げんのう
ドリルドライバー
ドライバー






10分
 

7 評価・反省
8 課題解決の一般化
 

7 自己評価・感想を記入する
8 感想を発表する。
  ・作業がうまく進んだ生徒に方法を確認する。
 

・できるだけ短時間で記入発表させる。
・作業の進め方で苦労した生徒の参考にさせる。
 

自己評価表
学習プリント

 

 
 
(3)小物入れの仕上げ(授業実践第4回目)
  @ ねらい
    ・設置の方法(取り付け方等)を工夫することができる。
  A 展開
段階 学習の流れ 学 習 活 動 指導上の留意点 教材・資料






10

 

1 課題把握
2 課題設定
 
 
・本時は、製作品を仕上げることを知る。
・小物入れの設置場所を考えて、必要な補助具を取り付けたり、塗装したりすることを確認する。

・本時の学習内容を把握させる。
・作業が遅れている生徒に配慮する。
 






学習プリント

本時の課題
「小物入れの設置場所や使い方に応じた仕上げをしよう」

 





15分




45分

3 解決の見通し

4 作業計画の立案
5 作業順序の確認


6 作業
 

3 小物入れの設置場所や用途を確認する。

4 自分の小物入れに適した補助具や塗装の有無を考える
  ・補助具や塗料の種類
5 作業順序を確認する。
 @ヤスリがけ
 A補助具取り付け
 B塗装(必要に応じて)
6 作業を行う。
 

・設置場所や用途に応じて必要な補助具や塗装をすることが生活を工夫することにつながることを確認する。
・補助具を選択したり、塗装を実施するかどうか考えさせる。

・短時間でヤスリがけさせる。


・安全に留意しながら作業するよう注意を喚起する。
・机間巡視をしながら個別指導を行う。
 

学習プリント 

補助具(ヒートン、金具、針金、アクリル板)

塗料(透明ニス、防腐剤入ニス、着色ニス)

げんのう
ドリルドライバー
ドライバー
 






10分
 

7 評価・反省
8 課題解決の一 般化・実践化

7 自己評価・感想を記入する
8 製作品の発表する。
  ・生活を工夫することについて、考えさせる。

・いろいろな生徒の製作品を参考にさせる。
・各自の製作品が、それぞれ生活を工夫してできた物であり、今後も生活を工夫することに意欲を持たせる。

 

自己評価表
学習プリント
アクリル板見本