印刷用紙:B4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):80           技術・家庭科学習指導案                                     指導者 小野寺昭彦 1、日  時  平成3年 7月 5日(金)  第2校時 2、学  級  1年4組 男子17名 女子18名  北校舎1階 第1技術室 3、主  題  板金の切断       (金属加工) 4、主題について             金属は、人類の歴史と密接なかかわりを持ち、その性質や特徴から幅広い分野に用い  られ私達の生活を豊かにしている。プラスチックやセラミックなどの新しい材料が存在  する現在も金属は工業材料の中で圧倒的な位置をしめており、金属の加工技術は現代の  生産技術の中で最も重要で基本的な技術であるといえる。したがって、金属製品の製作  を通して金属加工技術の概要を正しく理解させ、金属材料の特徴と加工法との関係を理  解させることはとても重要なことであると言える。   生徒は、金属を非常に身近に感じながらも種類や性質、利用法についてはどの金属も  全て同じ様に考えていることが多い。また、加工については空缶に釘で穴をあけたり針  金をペンチで切断するぐらいであり、その程度のことでも平成元年度は35%であった  ものが平成3年度は25%になっており木材加工に比べ加工経験がかなり少ない。そこ  で、「ちりとり」「連絡ボード」の2つの題材により加工経験の不足を補い、金属の様  々な性質を体験的につかまえさせ、加工の基礎から自由設計製作である発展題材へとす  すむことにより生徒の創意工夫の能力を引き出していきたい。   さて、現在市販されている紙切りはさみは昔に比べてたいへん性能がよく、切れにく  くなるということがほとんどない。ところが、金切りばさみを使用させると上手に切断  できない生徒がでてくる。そこで、本時は基礎題材「ちりとり」の製作で板金の切断の  最初の授業でもあり、金切りばさみによる切断のしかたを紙切りばさみとの比較や下位  の生徒も興味をもって取り組めるアクリルばさみを用いて切断のポイントをみつけさせ  金切りばさみによる切断を確実に身につけさせたい。 5、指導計画    0、金属学習事前調査         ・・・・・・ 1時間    1、設計の基礎、           ・・・・・・ 1時間    2、製作の準備            ・・・・・・ 1時間    3、ちりとりの製作          ・・・・・・ 6時間(本時3時間目)    4、金属とわたしたちの生活      ・・・・・・ 2時間    5、金属材料の種類と性質       ・・・・・・ 6時間    6、加工技術を高めよう        ・・・・・・ 2時間    7、連絡ボードの製作         ・・・・・・10時間    8、金属の利用            ・・・・・・ 1時間 6、本時の達成目標  (1)金切りばさみで切断するときのポイントを指摘できる。  (2)金切りばさみで切断することができる。 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:65 1行の文字数(半角で):110 7、本時の展開・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  <個に配慮する視点> <A>達成度    <B>学習速度  <C>取り組み方(意欲・態度)             <D>見方・考え方 <E>興味・関心 <F>生活経験 <S>学習形態 +---+---+---+-------------------------+-------------------------------------------------+-------------+ | 段| 過| 時| ・・・・・・・・・・・・・| 個  人  差  に  対  す  る  配  慮 | ・・・・・・| |  |  |  |  学  習   活  動 +------------------+-------------------------------+ 資料・教具等| | 階| 程| 間| ・・・・・・・・・・・・・| 評価の観点・方法 | ・配   慮    事   項 | ・・・・・・| +---+---+---+-------------------------+------------------+------------------------------+-------------+ | ・| ・| ・| 1、本時の学習内容を確認す| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・ケント紙模| | ・| ・| ・| ・る。・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・型・・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・| <A>上手に切断できなくてよい。| ・紙切りばさ| | 導| 課| ・| 2、金切りばさみで切断して|          | <C>上手に切断しようとする意識|  み・・・・| | ・| ・| ・|  みる。・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・| ・・ づけ | ・鉄板  ・| | ・| 題| ・| ・・・・・・・・・・・ | ・・・・・・・・・|  ・・・・・・・・・・・・・・・| ・金切りばさ| | ・| | ・| ・・・・・・・・・・・・・|          |  ・・・・・・・・・・・・・・・| ・み | | ・| の| ・| ・・・・・・・・・・・・ | ・・・・ ・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| 3、学習課題を確認する。 | ・・ | ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| 把| ・| +--- 本時の学習課題 ---+ | | ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| | 金切りばさみで上手に・| | ・・・・・・・・・| | ・・・・・・| | 入| 握| 10| | 切断するときのポイント| | ・・・・・・・ | | ・・・・・・| | ・| | 分| | をみつけよう。・・・・| | ・・・ | | ・・・・・・| | ・| ・| ・| +----------------------+ | ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| +---+---+---+-------------------------+------------------+-------------------------------+------------+ | ┘| ┘| ┘| 4、金切りばさみと紙切りば| 4-------------+ | | | |  |  |  |  さみを形で比較する。  | |  うでの長さ、| | <D>比較しやすいように支点をそ| ・OHP・・| | ・| ・| ・| | | 刃口の長さにつ| | ・ ろえる。 | | | | ・| ・| ・・| | いて指摘できる| | 4−1<フィードバック>・・・ | ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・・| +--------------+ | ・実物で確認させる。・・・・・・| ・・・ | | ・| ・| ・| ・・ | 指名発表 | 4−2・・・・・・・・・・・・・| | | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| ・<チェック項目>| ・G、Mは理由も考える。・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| G、M:2つみつけ| ・  ・・・・・・・・・| ・・・・・・| | 展| 課| ・| ・ ・・・・・・・・・・・| ・・・・る・ | ・・・・ | ・・| | ・| ・| ・| ・・・ ・ ・・・・・・・|  ・P:1つみつけ| ・・・・・・・・・・・・・・ | | | ・| ・| ・| 5、はさみはてこの原理を利| ・・・・る・・・・| <A>実際に紙切ばさみで鉄板を切| | |  |  |  | ・用したものであり、金切り| ・・・・・・・・・| ・・・ってみる。    | | | | | ・| ・ばさみの持つ位置がわかる| ・・・・・・・・・| ・ | | | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・ ・| ・・・ ・・・・・・・・・・・・| | | ・| ・| ・| 6、アクリルばさみでポイン|          | <B>時間を保証する。・・・・・| ・アクリルば| |  | 題| ・|  トを考えながら紙をきる。| ・・・・・・・・・| <C>班をつかって教え合いをさせ|  さみ・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・      |          |    ることでポイントを表現させ| <S>できる| | ・| ・| ・| ・・・・ | | ・・る。・・・・・・・・・・・| 人は、できな| | ・| ・| ・| | | | い人に教える| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・ | ・・ ・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| 7、アクリルばさみで切断す| 7-------------+ | 7−1<フィードバック>・・・ | ・・・・・・| | ・| の| ・| ・るときのポイントを発表す| | ・位置、角度、| | 班内で確認させる。・・・ | ・押し切り | | | | | ・る。・・ | | 上刃と下刃のあ| | ・・・・・・・・・・・・| ・・ | | ・| ・| ・| ・・・・・・ ・ ・・・・| | わせかたについ| | 7−2<D>・・・ | | | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・ ・ | | て指摘できたか| | ・アクリルばさみの大型模型で生徒 | | | | | | | +------------+ | の発表をわかりやすくする。 | | | | | | ・・・・・・| 指名発表 | ・・・ |      | |  |  | | ・ | <チェック項目> | | | | | 追| | ・・・・・・| G、M:言葉で発表| | | | | | | ・・・・・・| ・・・・できる・・| ・・・・ ・ ・・・・・・・・・ | ・・・・・・| |  | | | | P:やりかたを| | | | ・| ・| ・| ・・・・・ | ・・・・説明できる| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・  | | | | | ・| ・| ・| 8、ポイントのまとめを確認| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・し、アクリルばさみで再度| ・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| | | | | 紙を切る。 | | | | | | | | | | | | | ・| ・| ・| 9、ポイントを確認し、金切| 9-------------+ | 9−1<フィードバック>・・・・| ・VTR | | ・| | |  りばさみで鉄板を切断する| |  けがき線にそ| |  ポイントを確認させる。 | | | 開| 及| ・| ・・・・・・・ ・・・| | って切断するこ| | ・けがき線にそって切断できるまで| | |  |  |  |              | | とができたか | |  練習を続ける。・・・・・・・・| ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・ | +--------------+ | 9−2<B> | | | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・| 相互評価・・・・・| ・G、Mはちりとりの切断に入る。| ・・・・・・| | ・| ・| ・| ・・・・・・・  | <チェック項目> | | | | | | | | G,M:けがき線に| | | | | | | | そって切断| | | | | | | | できる。 | | | | | | 35| | P:けがき線に| | | | | | 分| |     そって切断 | | | | | | | | できない。| | | +---+---+---+-------------------------+------------------+------------------------------+-------------+ | 終| ま| | 10、切りくずなど安全に後始| | | ・手ぼうき | | | と| |  末する。  | | | | | 末| め| 5| | | | | | | | 分| 11、次時の確認 | | | | +---+---+---+-------------------------+------------------+------------------------------+-------------+