印刷用紙:B5縦 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):68       ・技・術・・・家・庭・科・学・習・指・導・案                       指導者 菅 野 明 子 1、日  時  平成3年 7月 5日(金)第1校時 2、学  級  3年1組 男子21人 女子17人 西校舎被服室 3、主  題  幼児の食物  (食事やおやつの与え方) 4、主題について  保育領域では、幼児の心身の発達に応じた生活や環境についての理解と幼 児に対する関心を高めることをねらいとしている。幼児期は心身の発達がめ ざましく、将来の人格形成に多大な影響を及ぼす時期である。また、この時 期における家族や社会の環境が人間の成長・発達に大きな影響を与えるとも いえる。このように考えると幼児期について学ぶことは、どのように自己形 成がなされてきたかを知り、自己理解ひいては人間理解を深めることになる 。特に中学校3年生という時期は、自己をみつめるようになる時期でもあり 、この時期に保育を学ぶということは、自分の成長を振り返り、自己の生き 方を考える上からも意義がある。  幼児の生活を食生活の部分から見ると、食物は幼児のからだの発達や活発 な活動に必要な栄養素やエネルギ−を供給するだけではなく、食生活経験を 豊かにし、精神的成長も担っている。「食する」とは、食物を得る・調理す る・盛り付ける・食べる・会話する・片付けるという一連の行為である。こ れを通し人間は頭と心と体を養う栄養素を取り入れ、自己を拡大させ、さら にうまく環境適応していく力をつけていくのである。このことから、幼児の 食は、生涯続く食習慣の基礎を作り、人間形成上重要で大切なものであると いえる。  本単元である「幼児の食物」では、幼児期の栄養の特徴、からだと食物の 結び付き、間食の必要性の学習を通して幼児理解を深め、さらに現在の自分 の食習慣を見つめ直し考えさせる場としたい。しかし、実態は幼児と接する 機会を持っていない生徒が全体の50%を占め、そのほとんどが遊びを通し てであり、幼児の食を理解するには稀薄な状態であるといえる。また、保育 に興味・関心を持っている生徒は、全体の40%でしかないが、将来の生活 に役立つと思っている生徒は90%ほどいる。そこで、ビデオなどの視聴覚 機器等を大いに利用し、幼児をより身近なものとして関心を高めさせ、学習 を深めさせたい。おやつの場面では、生徒達の食生活の内容と比較させたり 、実際に調理し、食してみることにより内容を深めたい。幼児は自ら考え、 選んで食べる事はできないが、中学校3年生ではある程度できる。そこで、 おやつを描かせると共に自己の食生活と結び付けて考えを深めさせたい。 5、指導計画  幼児の食物    (5時間)   幼児期の食生活の特徴 ‥‥‥‥‥‥‥ 1時間   食事やおやつの与え方 ‥‥‥‥‥‥‥ 2時間(本時2/2)   おやつづくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2時間 6、本時の達成目標    おやつの必要性を理解し、与え方を含め、条件を考え、幼児にとって   適切なおやつを選ぶことができる。 印刷用紙:B4横 1ページの行数:43 1行の文字数(半角で):124 7 本時の展開   <個に配慮する視点> [A]達成度  [B]学習速度  [C]取り組み方(意欲・態度)  [D]見方・考え方              [E]興味・関心  [F]生活経験  [S]学習形態 +---+---+---+---------------------------+----------------------------------------------------------+------------+ ・ | 段| 過| 時| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・個  人  差  に  対  す  る  配  慮・・・| ・・・・・・| ・ |  |  |  |   学  習  活  動・・+-----------------------+----------------------------------+ 資料・教具等| ・ | 階| 程| 間| ・・・・・・・・・・・・・・|   評価の観点・方法  |     配  慮  事  項   ・| ・・・・・・| ・ +---+---+---+---------------------------+-----------------------+-----------------------------------+-----------+ ・ | 導|  | ・| 1.自分たちのおやつについて| ・・・・・・・・・・・・| 1.<E>Pの生徒も興味・関心をもつ| ・集計表・・| ・ |  | 課| ・|  のアンケ−ト集計結果をよく| ・・・・・・・・・・・・|  ように集計の視点をはっきりさせ(時| ・学習シ−ト| ・ | 入|  | ・|  見る。・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・|  間・理由・種類)、読み取らせる。・| ・・・・・・| ・ | ・| 題| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・|  | ・| 2.学習課題を確認する。・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| 設| ・| +---本時の学習課題-------+ | ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・|  | ・| | ・幼児のおやつの与え方を| | ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| 定| ・| | ・考えてみよう・・・・・| | ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| 5| +-----------------------+ | ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| 分| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ +---+---+---+---------------------------+-----------------------+----------------------------------+------------+ ・ |  | ・| ・| 3.おやつの必要性を考える。| 3-------------------+ | 3−1.<フィ−ドバック>     | ・胃の形、栄| ・ |  | ・| ・|               | | 前時の学習をふまえ、| |   胃の形・栄養所要量の特徴を確認し| 養所要量OH| ・ |  | ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| | おやつの必要性をいう| |  考えさせる。           | P・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・| | ことができたか。  | | 3−2.<A>           | ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・| +--------------------+ |   三度の食事では十分なエネルギ−や| ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・| 指名発表<チェック項目>|  栄養素が摂れず、おやつで補うことを| ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・| G・M:前時の幼児の食の|  確認させる。           | ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・|  特徴を総合的にとらえ、|   ・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・|  必要性をいえる。   | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・| P:胃の特徴をとらえ、必| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  | ・| ・|  ・・・・・・・・・・・・・|  要性をいえる。    | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | 展| 課| ・| ・・・・・・・・・・・・・・|             |                   | ・・・・・・| ・ |  |  | ・|               |             |                   |       | ・ |  |  | ・|               |             |                   |       | ・ |  |  | ・| 4.幼児のおやつとして適して| 4-------------------+ | 4<A>              | <S>   | ・ |  |  | ・|  いるものを選ぶ。     | | 幼児に適したおやつを| |   食物学習を総合的にとらえさせ、栄|  3〜5人班| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・| | 選び、理由付けができ| |  養面や消化の面をよく考えさせる。 | ・塩分の量や| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・| | たか。       | |  <D.F>            | おやつの害の| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・| +--------------------+ |   量の部分や手作りの部分にふれると| 資料    | ・ |  |  | ・|   ・・・・・・・・・・・・| 机間巡視        |  共に、時間についても生徒のものと比| ・・・・・・| ・ |  | 題| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・班の協力度。     |  較しながら考えさせる。      | ・・・・・・| ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・食品を選びその理由づけ|   資料により塩分の量やおやつによる| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・|  ができているか。   |  害などを提示し思考の広まりを行う。| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・| 一斉チェック      |   思考の過程を個人−班−全体−個人| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|               |             |  とする。             |       | ・ |  |  | ・|               |             |                   |       | ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・|             |                   |       | ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・|             |                   | ・・・・・・| ・ |  |  | ・| 5.手作りおやつの良い点を考| 5-------------------+ | 5<C>              | ・市販のプリ| ・ |  | 追| ・|  える。          | | 手作りおやつの良い点| |   市販されているものと、手作りのも| ンと手作りプ| ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| | を指摘できたか。  | |  のを実際に比較させながら、視点をは| リン    | ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| +--------------------+ |  っきりさせる。          | ・・・・・・| ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| 指名発表        |  <D>              | ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・| G・M:添加物が入ってい|   比較事項を記録をさせることにより| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|               |  ない。愛情がある。  |  見方・考え方をはっきりさせる。  | ・・・・・・| ・ |  |  | ・|               | P:何が入っているか分か|         ・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・|  る。         | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  ・・・・・・・・・・・・・|             | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | 開| 及| ・| ・・・・・・・・・・・・・・|             | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| 6.手作りおやつの条件を考え| 6-------------------+ | 6<D>              | ・献立例・・| ・ | ・| ・| ・|  る。           | | 手作りおやつの条件を| |   時間を与えまとめさせ、指名発表さ| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| | まとめることができた| |  せ、手作りおやつの条件を全体で把握| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| | か。        | |  させる。             | ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| +--------------------+ | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| プリント記入 机間巡視 | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| G・M:まとめながらさら| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・|  に気付いたことを記入す| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・|  る。         | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| 35| ・・・・・・・・・・・・・・| P:大まかにまとめられる| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| 分| ・・・・・・・・・・・・・・|             | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ +---+---+---+---------------------------+-----------------------+----------------------------------+-------------+ ・ |  |  | ・| 7.自己の毎日の生活を振り返| ・・・・・・・・・・・・| 7<D.F>            | ・・・・・・| ・ |  |  | ・|  り、考えたことを記録する。| ・・・・・・・・・・・・|   自己を振り返り、考えるという意味| ・・・・・・| ・ | 終| ま| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・|  からもまとめとし、自己のおやつ感に| ・・・・・・| ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・|  ついて考えを記録させる。     | ・・・・・・| ・ |  |  | ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  | と| ・| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ |  |  | ・| 8.次時の学習内容の確認をす| ・・・・・・・・・・・・| 8<E>              | ・・・・・・| ・ | 末|  | ・| ・る。・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・|   本時の授業をふまえ、手作りおやつ| ・・・・・・| ・ | ・| め| 10| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| に挑戦する事を知らせる。・・・・・・| ・・・・・・| ・ | ・| ・| 分| ・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・| ・ +---+---+---+---------------------------+-----------------------+-----------------------------------+------------+ ・