印刷用紙:B4縦 1ページの行数:70 1行の文字数(半角で)115                     選択技術学習指導案                                日 時  平成6年11月16日(水)1校時                                生 徒  2年 男子6名、女子14名 計20名                                指導者  松 高 正 俊 1 講座名   「君も立派な日曜大工さん」 2 題材名    自分にあったコースの作品作り 3 指導にあたって (1) 題材観 この講座は前期の題材設定を反省し、改善を加えた講座である。学習内容については、生徒達の希望を最大限に生かそ    うと考えた。前期は「木材加工」一つだけにしぼった講座であったが、後期は「木材加工」だけでなく生徒の希望の多い    「電気」と「機械」を増やして開設することにし、その中から自分の興味・関心の高い題材を1種類選択させることとし    た。 第1時のオリエンテーションにおいては、どのような作品を製作したいか話し合わせたところ10種類ほど製作したい    作品があがったので指導教師一人だけでは指導しきれないと判断し、そのうちの6種類にしぼって製作することにした。    その内訳は「木工作品」1種類、「機械」2種類、「電気」3種類であった。 第2時は後期13時間の製作や発表にあたっての学習項目と時間配分の計画を立てさせた。今後の学習を進めていく上    で一人一人の構想を持たせるためにも、この計画表は大切なものとなる。その際、原案を提示して生徒の意見をできるだ    け取り入れながら計画を立てることにした。 第3時は製作過程にそって個々に計画を立てさせた。今後の製作の手順を確認しながら計画表を作成していくわけであ    るが、その作業の中で一人一人の計画表を点検し、次時からの活動へスムースに入れるように吟味した。点検が終了した    生徒は清書を行い自分の進度については毎時間確認できるように配慮した。 この講座のねらいは、一人一人作る作品は違っていても、それぞれが自分の作品を粘り強く最後まで作り上げる力を培    うところにある。その過程には未習の分野や不得意の分野があると思うが、教師の援助や相互学習によって最後まで完成    させたい。 (2) 生徒の実態 男子6名、女子12名の生徒達である。全員が第1希望で技術を選択し、それぞれが目的を持って希望した生徒達であ    り、学習において意欲的に取り組んでいる。選択技術という教科であるが、後期は14名と女子の方がかなり多い。生徒    達は1年生の必修教科の技術の中で「木材加工」についての学習を行っている。また、2年生では「電気」の学習を行っ    ているが「はんだ付け」や「配線」の学習については個人差が認められる。 個々の生徒が自分の製作したい作品を選んで製作しているために題材についての興味・関心は高く、どんどん製作を進    めていきたい気持ちを持っているようである。 本時においては上記のように作品が6種類にわたっているので一人一人につきながらの指導というのは時間的に限りが    あるので、同じ作品を作る生徒同士の相互学習等を有効に活用していきたい。 (3) 指導観 この講座において、生徒の育成したい力としては個々の生徒の設定した題材に従って主体的に学習を進め粘り強く作品    を完成させることにある。 生徒の中には製作の過程の中でのつまづきや失敗が予想される。その際には個人指導同じ作品を作っている班での相互    学習を効果的に利用していきたい。また、できるだけ見通しを持たせながらの作業をさせるために、「学習計画表」を利    用して、個々の生徒の作品製作のめやすを常にもたせて指導していきたい。 評価については、まず自己評価は毎時間行いたい。また、製作の過程の中で教師からの励ましを含めた評価や中間発表    会の中で全員で相互評価を行い、作品にさらに工夫を加えていきたい。 4 指導目標 (1)計画に従って主体的に学習を進め、疑問点などを友達や先生と相談して製作することができる。 (2)基本的な道具の使い方や製作法が理解でき、正しく製作することができる。 (3)自分の作品に粘り強く取り組み、完成することができる。 (4)学習の成果を発表することができる。 5 指導計画    (13時間扱い) ・オリエンテーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1時 ・学習計画表の項目決め・・・・・・・・・・・・・・・・・第2時 ・学習計画表作り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第3・4時 ・製作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第5〜8時(本時第7時) ・中間発表会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第9時 ・製作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第10〜12時 ・作品発表会とまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・第13時 6 本時の指導目標 計画に従って主体的に学習を進め、疑問点などを友達や先生と相談して製作することができる。 ・学習計画表と製作説明書をもとにして作品を製作することができる。 ・作成が困難な部分でもあきらめずに製作することができる。 7 本時の展開 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |過程|  教 師 の 働 き か け  | 生   徒   の   活  動 | 支 援 ・ 援 助 と 評 価 | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | み |1 前時の学習内容の確認をさせる。|1 学習計画表をもとに前時の学|・学習計画表を配布して自分がこの過 | | つ | | 習内容を確認する。数名発表す| 程を製作中なのかを確認させたい。 | | け | | る。 | | | る |2 本時の学習課題を確認させる。 |2 本時の学習課題を確認する。| | | | | | | |( 5)| ーーー本時の学習課題ーーーーーーーーーーー         | | |ーー| | 自分の作品を計画に従って製作しよう。|ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | | ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | | | し |3 学習計画表をもとにして本時の |3 学習計画表にそって本時の製|・学習計画表だけでなく説明書も調べ | | ら | 製作内容を発表させる。 | 作内容を調べ、発表する。 | させたい。 | | べ | | | | | る |4 製作上での困難な点を考えさせ |4 製作上での困難な点、手伝っ|・発表された点について解決法を指導 | | | 数人に発表させる。 | てほしい点について発表する。| したい。 | | | | | | | た |5 個々の学習項目で製作させる。 |5 班毎に協力して製作する。 |・班毎に困ったときは協力をさせたい。| | し | | |・安全面には十分気をつけさせたい。 | | か | | |・机間指導をし、困難な点や遅れがち | | め | | | な生徒には手伝いをしたい。 | | る | | |・机間指導をしながら意欲づけになる | | | | | ような言葉をかけたい。 | | | | |・早めに進みそうな生徒については遅 | | | | | れがちな生徒に積極的に援助するよ | | ふ | | | う働きかけたい。 | | か |6 製作過程で工夫している生徒の |6 工夫している作品を参考に自|・より良い作品にするために、工夫あ | | め | 作品を取り上げ発表させる。 | 分の作品に工夫があるか見直し| る作品を見せ、方向づけたい。 | | る | | をする。 | | |(35)| | | | | | | | | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | ま |7 後片付けをさせる。 |7 使った道具と自分の作品の後|・班長を中心にして素早く片付けさせ | | | | 片付けを協力してする。 | たい。 | | と | | | | | |8 本時のまとめをさせる。 |8 自己評価表に記入し、各班の|・発表は各班1名程度にさせたい。 | | め | ・自己評価表に記入させる。 | 代表はうまくいった点、失敗し| | | | | た点について発表する。 | | | る |9 次時の学習内容を確認させる。 |9 次時の学習内容を確認し必要|・みんなで楽しく製作できたか評価し | | | | な用具を班で確認し合う。 | たい。 | |(10)| | | | | | | | | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8 評価 ・学習計画表と製作説明書をもとにして作品を製作することができたか。 ・製作が困難な部分でもあきらめずに製作することができたか。