印刷用紙:B4縦 1ページの行数:63 1行の文字数(半角文字で):110 その1 (登録番号 950076.JXW〜950078.JXWの中の1番目)                  技 術 ・ 家 庭 科 学 習 指 導 案                                              指導者 小野寺昭彦  1、日 時  平成7年 7月 7日 (金) 2校時 2、学 級  2年2組 男子17名 女子20名  北校舎3階 コンピュータ室 3、主 題  応用ソフトウェアの活用(データべース) 4、主題について 情報化社会といわれる現在、情報はテレビやラジオ、電話など様々な情報機器を通してあふれるばかりに飛び交ってお  り、生活や産業における役割も年々大きくなっている。数多くの情報の中から、目的に応じて、情報を収集・選択し、加  工・表現・再利用していくことは、これからの社会で生活していくわたしたちにとって必要な能力となりつつあり、情報  活用の一手段であるコンピュータを利用しての学習をすることはとても有意義なものである。コンピュータ活用の中心は  、ワードプロセッサー、図形処理、表計算、データベースなどの応用ソフトウェアであり、今後は、家庭でも、社会でも  、さらにその利用が増大すると思われる。したがって、中学校の段階から、コンピュータに慣れ親しみ、応用ソフトウェ  アの機能を理解し、積極的に活用しようとする姿勢を育てることは、とても大切なことである。応用ソフトウェアの活用  を考えたとき、ワードプロセッサーや図形処理ソフトウェアの利用の多くは、情報を表現するための手段としてである。  データベースは、文字や数字、図で表現された情報を目的によって、並び替えたり、検索したりしていくものであり、情  報活用能力の育成に結び付く重要なソフトウェアであると考える。 事前調査の結果、この学級の場合、コンピュータを使った学習の興味関心について、+傾向の回答は33人であり、−  傾向の回答は、5人である。理由は、目がつかれる、難しそうだ、あきてしまいそうだからということであった。パソコ  ンクラブ員は1人であり、パソコン利用の経験者も他の学級に比べて少なく、4人である。しかも、その利用のほとんど  は、ゲームであった。コンピュータの学習方法については、38人中25人が、とにかくさわって動かしてみたいという  回答であった。学級としては、何ごとにも積極的に取り組む雰囲気はあるのだが、個としての試行錯誤的な活動に慎重な  生徒が比較的多い。したがって、生徒が興味をもてるような状況をつくることと個としての積極的な姿勢づくりを心掛け  た。 コンピュータを利用すると、間違った操作をしても、修正や元に戻すことはとても簡単なことなのだということを経験  を通して理解させ、できるだけ自分たちの力で試行錯誤的に機能をみつける形を取ってきた。前時までは、資料の並び替  えと一つの条件についての検索機能を学習してきた。そこで本時は、複合検索に興味をもてるような資料を与え前時の内  容との比較から課題を設定し、その方法を試行錯誤的に解決させていきたい。そのために個として取り組む時間を確保し  、その取り組みを発表し合うことで学び合い、確認しあった方法で自分なりの目的を持って複合検索をできるようにして  いきたい。そして、複合検索することで、より目的に応じた情報を手に入れることができることを経験的に理解させてい  きたい。また、個人的に取り組んだ内容を発表しあうことで、目的や条件設定などに多くの視点があることに気付かせて  いきたい。なお、個人的に試行できないでいる生徒についてはLANを利用して、ヒントを与えたり、近くの生徒の取り  組みを見学させる形を取っていきたい。 5、指導計画  (1)データベースソフトウェア活用      並び換えができる        ・・・・1時間                         一条件の検索ができる。     ・・・・1時間 複合検索ができる。       ・・・・2時間(本時1時間目)  (2)表計算用ソフトウェア活用        文字と数値の入力ができる。   ・・・・1時間                         計算式を設定できる。      ・・・・1時間                         関数を使うことができる。    ・・・・1時間                         グラフをつくることができる。  ・・・・1時間  (3)情報の表現と処理                            ・・・・2時間 6、本時の達成目標  (1)AND検索とOR検索ができる。  (2)目的を持って複合検索をしようとする。 7、本時の下位行動目標  a、他の資料でも目的を持って複合検索ができる。(技能)  b、AND検索とOR検索ができる。(技能)  c、AND検索とOR検索の違いがいえる。(知識)  d、試行の結果を積極的に発表できる。(関心)  e、自分の試行が適当であるか確認できる。(知識)  f、自分の試行と他の試行を比較することができる。(知識)  g、複合検索を試行できる。(創意)  h、本時の課題は二つ以上の条件で検索することであるといえる。(知識)  i,前時の検索条件と本時の検索条件の違いをみつけることができる。(知識)  j、ソフトウェアを起動することができる。(技能) 8、本時の評価の観点  (1)AND検索とOR検索ができたか。    (2)目的を持って複合検索をしようとしたか。      印刷用紙:B4縦 1ページの行数:75 1行の文字数(半角文字で):128 その2 (登録番号 950076.JXW〜950078.JXWの中の2番目) 9、本時の展開  <個に配慮する視点>  <A>達成度        <B>学習速度      <C>取り組み方                              <D>見方・考え方     <E>興味・関心     <F>生活体験 +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段|過|時| |    個人差に対する配慮 | | | | | | 学  習  活  動 +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+資料・教具等| |階|程|間| |  評価の観点・方法 |   配   慮   事   項 | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |1、ソフトウェアを起動するこ| |*1<B>1ステップずつみんなでいっしょ|・ハイパーキ| | | | | とができる。 | | に操作を進めていく。 |ューブ2 | | | | | | | | | | | | |2、前時は、並び替えと一条件| | | | |導|課| | による検索をおこなったとい| | | | | | | | える。 | | | | | | | | | | | | | |題| |3、与えられた検索(AND検|3、−−−−−−−−−−+|3<D>前時におこなった検索の条件と比較|・学習プリン| | | | | 索とOR検索)と前時の検索|| 検索のための条件が二|| させる。 | ト | | | | | の違いを見付けることができ||つあるといえたか。 || | | | |の| | る。 |+−−−−−−−−−−−+| | | | | | | | Pレベルの生徒に指名 | | | | | | | | | | | | |把| | | | | | | | | |4、本時の学習課題を確認でき| | | | | | | | る。 | | | | |入|握| |+−−学習課題 −−+| | | | | | | || 二つ以上の条件による検|| | | | | | |10||索は、どのようにすればよ|| | | | | |分||いのだろうか。 || | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |5、検索メニューを使い試行で| |*5<D>前時に利用しなかった、検索メニ|・LAN | | | | | きる。 | | ューの『関係』に気付かせる。 |・少量のデー| | | | | | |*5<B>個人作業の時間を確保する。 | タを利用 | | | | | | | | | |展|課| |6、自分の検索方法と級友の検| |*6<C>積極的に他と比較させるために移| | | | | | 索方法を比較することができ| | 動を促す。 | | | | | | る。 | | | | | | | | | | | | | | | |7、級友との比較によって確認| |*7<D>機能の発表だけではなく、操作の| | | | | | した自分の検索方法を発表で| | 仕方もLANを使って紹介する。 | | | |題| | きる。 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |8、AND検索とOR検索の違|8−−−−−−−−−−−+|8<A>データの少ない資料で検索してみせ|・LAN | | | | | いがいえる。 || 「かつ」はどちらの条|| る。 | | | |の| | ||件も含んだ検索で「また|| | | | | | | ||は」はどちらか一方だけ|| | | | | | | ||でも含んだ検索であると|| | | | | | | ||いえる。       || | | | | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | | | | | P−言葉で表現できる。 | | | | |追| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |9、自分で資料を選択し、目的|9−−−−−−−−−−−+|9<A>できるだけの時間を確保し、LAN|・LAN | | | | | を持って、複合条件の検索が|| 目的を持って複合条件|| で操作画面をチェックし個人指導する。 |・多量データ| | | | | できる。 ||の検索ができたか。 ||  積極的な生徒には、他の生徒の検索を参| も利用 | |開|究| | |+−−−−−−−−−−−+| 考にさせる。             | | | | | | | P−目的をもって検索でき| | | | | | | |   る。 | | | | | |35| | G,M−目的と検索方法が| | | | |分| |     一致している。 | | | | | | | | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | | | | | | | | | |10、友人の発表をきいて自分の| |*10<D>工夫のみられる生徒の検索条件を| | |終|ま| | 検索条件との観点の違いをつ| | 紹介し、次時への意欲づけにしたい。 | | | | | | かむことができる。 | | | | | |と| | | | | | | | | |11、効果的な機能の活用を次時| | | 道しるべ |末|め|5| の課題とすることができる。| | |「情報基礎」| | | |分| | | | P22 18 | | | | | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 印刷用紙:B5縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角文字で):94 その3 (登録番号 950076.JXW〜950078.JXWの中の3番目) +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |   以上のことから、本校の技術・家庭科で| |    技術・家庭科 | |  は問題解決的学習や体験的学習を中心に据| |1、本次研究のねらい | |  え、課題づくりの場面では、学習意欲を引| |(1)はじめに | |  き出す工夫を中心に、また、課題の追究、| |   平成5年度から完全実施された学習指導| |  課題の解決の場面では、体験的な活動や既| |  要領においては、自ら学ぶ意欲や社会の変| |  習事項(基礎・基本)の活用、個に応じた| |  化に主体的に対応するための思考力、判断| |  指導を中心に展開し、この形での学習を繰| |  力、表現力などの能力の育成を重視する新| |  り返すことが、社会の変化に主体的に対応| |  しい学力観に立つ指導が求められている。| |  できる生徒を育てることにつながると考え| |   特に、技術・家庭科においては、社会の| |  る。 | |  変化に主体的に対応できる人間の育成を目| |   また、課題追究、課題解決の場面では、| |  指して、生活に必要な基礎的な知識と技術| |  本時研究副題である、『共に学び合い、高| |  の習得を第一の目標とし、その学習を通し| |  め合う学習活動の展開』が有効であると考| |  て家庭生活や社会生活と技術とのかかわり| |  える。 | |  について理解を深めさせ、生活の充実向上| |   物の見方、感じ方、考え方、取り組み方| |  を図る能力と実践的な態度の育成を最終的| |  表現の仕方などは十人十色のものである。| |  な目標としている。したがって、技術・家| |  これらを交流することは、生徒が互いのよ| |  庭科では、単に一つ一つの知識や技術の習| |  さを認め合い、個として、最終的に求めた| |  得で終わるのではなく、技術や他の知識と| |  知識や技能を習得することだけでなく、将| |  結びつけることのできる知識と他の場面に| |  来的に何らかの課題に遭遇した時に多面的| |  も転用できる技術の習得に重点をおくこと| |  な物の見方で考え、判断し、表現する力を| |  が大切であり、それらを積極的に活用し、| |  育てることにつながると考える。 | |  自分の頭でものを考え、判断し、表現して| |(2)研究経過 | |  生活を工夫したり、創造したりする能力を| |   本校では、平成5年度に「新学習指導要| |  育てることが重要になった。 | |  領の趣旨を生かした教育課程の実践」とい| |   その結果、新しい学力観に立った技術・| |  う副題で公開を行った。その中で、技術・| |  家庭科における学習指導において工夫して| |  家庭科として、「個人差」をとらえる6つ| |  いかなければならないのは以下のことであ| |  の視点を明確にし、指導過程における実践| |  る。 | |  例を提示した。また、観点別学習状況の評| | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |  価の観点を示し、その評価方法と具体的な| | |1.学習意欲を引き出す学習指導 || |  評価実践例を提示した。さらに、新学習指| | |2.一人一人が生かされる学習指導 || |  導要領に対する実践例として『個に応じた| | |3.基礎的・基本的な内容を大切にした|| |  指導過程』のあり方と実践例を紹介した。| | | 学習指導 || |   その成果として、授業に意欲的に取り組| | |4.問題解決能力を育てる学習指導 || |  む生徒が増えた。創意工夫する力が高まり| | |5.生活を創造する能力を開発する学習|| |  個性的な作品が増えた。つまずきの様子が| | | 指導 || |  より把握できるようになり、指導改善につ| | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |  なぐことができた。しかし、個のとらえ方| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |  の吟味とより有効な個への応じ方の研究実| |  ことである。そうすると、その必要性や欲| |  践、個を育てるための題材についての検討| |  求から追究活動が始まると考える。 | |  が課題として残された。 | | | |(3)生徒の実態 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |   科として独自に行っている調査によれば| | | え、どうして?   そんなはずは?|| |  平成7年5月の段階で次のような結果が得| |++ すごいな!   私にもできるかな?|| |  られた。 | ||| 私もやってみたい! || | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| ||+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |1、技術・家庭科の学習が好きである。|| ||  以上のように、疑問、認識のずれ、矛盾| | | 1年生 93%  2年生 89% || || 驚き、可能性、欲求を感じさせることが意| | | 3年生 88% || || 欲の伴った、課題につながる。 | | |2、学習したことが生活に生きると思う。| ||+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | 1年生 92%  2年生 85% || ||| なぜなんだろう? どうしてなのか?|| | | 3年生 87% || |++ どうすれば、いいのかな? || | |3、学習のめあてがわかって学習に参加|| | | どうすれば、できるのかな? || | | している。 || | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | 1年生 87%  2年生 84% || |   以上のような形で、目的的に方法的に課| | | 3年生 84% || |  題としてとらえていくのではないかと考え| | |4、授業に進んで取り組んでいる。 || |  る。したがって、技術・家庭科では伝統的| | | 1年生 94%  2年生 85% || |  に、本時の展開(指導案)における導入段| | | 3年生 92% || |  階を「課題の把握」としている。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | ア、木材加工領域における実践例 | |   以上のことから、技術・家庭科は生徒が| |    ・のこぎりのあさりの指導 | |  好む教科の一つであり、意欲的に授業に参| |      見た目に、いかにも古いのこぎり|    加しているのがわかる。また、実際に生活| |     といかにも新しいがあさりをなくし| |  に役立つことを学習しているという意識も| |     たのこぎりを用意し、どちらが切断| |  高い。 | |     しやすいかを予想させる。当然、見| |   生活経験は、コンピュータの使用経験は| |     た目に新しいのこぎりが切断しやす| |  年々増えているが、金属や木材などの加工| |     いと予想する。そこで、実際に生徒| |  経験は少なくなっている。 | |     に切断させ、比較させると新しいの| | | |     こぎりが切断しにくい結果が出る。| |2、研究の内容と方法 | |      予想に反した結果がでた生徒は、| |(1)学習過程の工夫 | |     「なぜだろう」と考えた。納得ので| |  1.課題づくりの場面 | |     きない生徒は、何度も試みたが、結| |   課題づくりの場面で大切にしているのは| |     果が同じであり、同様の疑問を持っ| |  生徒の学習意欲を引き出したいということ| |     た。 | |  から内発的動機づけの重要性である。自ら| |      今まで、「新しい」「古い」で判| |  学ぶ必要性や欲求、その価値を感じさせる| |     断してきたこと以外にのこぎりでの| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |     切断のしやすさには別の要因がある| |   体験的な活動では、観察、操作、作業、| | ことに気付かせていく。 | |  などの直接経験、資料や視聴覚機器などを| |   イ、電気領域による実践例 | |  利用した間接経験を通して、比較したり、| |    ・変圧器の指導 | |  予想したことを確かめたり、逆に体験から| |      二重コイルを準備する。1次コイ| |  何かを導いたりすることでできるだけ多く| |     ルに、交流電源をつなぎ、2次コイ| | の五感を利用して事実を確認させる。 | |     ルに豆電球をつなぐ。2次コイルを| |   「共に学び合い、高め合う」活動では、| |     1次コイルに近づけると、1次コイ| |  物の見方、感じ方、考え方、取り組み方、| |     ルと2次コイルは線でつながれてい| |  表現の仕方などを、根拠を大切にして交流| |     ないのに豆電球が点灯する。 | |  し合うことによって、自分の気付かなかっ| |      不思議な現象に、生徒は驚き、疑| |  た所に気付くことを大切にしたいと考えて| |     問を持った。 | |  いる。したがって、必ずしもグループ学習| |   ウ、情報基礎領域による実践例 | |  を取り入れるというわけではない。なぜな| | ・図形処理ソフト活用の指導 | |  ら、最終的に自分との相違を判断するのは| |      これから、図形処理用ソフトを実| |  自分自身だからである。何も考えないで、| |     際にコンピュータで活用しようとす| |  交流に参加しても、思考力や判断力、表現| |     る1時間目に、教師が作成した図を| |  力は育たない。つまり、自分の立場を明確| |     LANを通して見せることによって| |  にして交流に参加するのであれば、必ずし| |     生徒は、「このようなことができる| |  もグループ学習の場を設定しなくてもよい| |     んだ」「自分も作成してみたい」と| |  と考える。 | |     いう気持ちになった。 | | | |  2.課題追究の場面 | | ア、木材加工領域における実践例 | |   生徒が将来、生きていくことを想像する| |    ・のこぎりのあさりの指導 | |  と、課題づくりの場面は、自然発生的にあ| |      刃の観察、切断しにくい様子から| |  るいは必然的に生じてくる。つまり、自分| |     グループで考え、意見交流で追究さ| |  の意思と無関係に課題が生じる場合もある| |     せていく。 | |  のだということになる。ということは、生| |   イ、電気領域による実践例 | |  徒にとって、将来本当に生きてはたらく力| |    ・変圧器の指導 | |  になるのは、課題にであったとき「なぜな| |      グループでポイントを考えさせ、| |  んだろう?どこに原因があるのだろう?」| |     直流では点灯しないことから既習事| |  と考え追究していくことであると考える。| |     項を整理させ意見交流で追究させる| |   そのような力を育てるには、課題追究の| |   ウ、情報基礎領域による実践例 | |  場面を授業に多く取り入れ、追究のための| | ・図形処理ソフト活用の指導 | |  方法を身につけさせていく必要がある。 | |      アイコンのはたらきを個が予想し| |   課題追究の場面で大切にしていることは| |     他の予想を聞き、実際に確かめてい| |  体験的な活動を取り入れることと、副題に| |     く。 | |  ある「共に学び合い、高め合う」活動であ| |   エ、保育領域による実践例 | |  る。 | |    ・社会性の発達の指導 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |      幼児のVTR、自分の母子手帳、| |  4.知識 | |     から発達の様子をまとめ意見交流し| |    単元テストや定期テストだけではなく| |     追究させる。 | |   レポートや授業における発言などを通し| |  3.課題解決の場面 | |   て多面的に評価するようにしている。 | |   課題解決の場面で大切にしていることは| |(3)選択教科の取り組み | |  「自分たちで」「できた」「やった」「な| |   本校では、「広く、浅く、多く、短く」| |  るほど」などの生徒の言葉であり、「だか| |  の4つのキーワードのもとに、17講座が| |  ら〜なんだ」という生活への結び付けや発| |  開設され、1期あたり10時間の指導時間| |  展、そして、ほかでも同様につかえるとい| |  で年間3期制をとっている。 | |  う一般化である。 | |   技術・家庭科では、地場産業・伝統工芸| |(2)観点別学習状況の指導と評価 | |  という観点から「南部桐下駄づくり」を、| |   指導要領改訂前の評価は、結果としての| |  領域の学習の深化という観点から「身近な| |  評価であったが、改訂後の評価は、むしろ| |  食品を科学しよう」の2講座を開設してい| |  結果よりは経過を大切にして評価するよう| |  る。 | |  になった。また、個を多面的にとらえるこ| |  1.「南部桐下駄づくり」 | |  とが必要になった。 | |    二戸産の南部桐を使い、10時間で完| |   したがって、実習を伴う領域では特に、| |   成させる。 | |  生活経験や興味・関心の部分の事前調査を| |  2.「身近な食品を科学しよう」 | |  し、学習をリードできそうな生徒やつまず| |    大豆、砂糖、卵、牛乳の4つの食品か| |  きそうな生徒をつかんでいる。また、授業| |   ら一つを選択させてグループ編成し、日| |  中の個々の動きに注意し、授業後、座席表| |   頃食べている身近な食品について、その| |  や名簿に記録している。 | |   栄養的価値や加工法について調べさせ、| |  1.関心・意欲・態度 | |   実際に加工や調理の実習をさせる。 | |    前向きな取り組みについて、教師の観| | | |   察、生徒の発言・レポート・スケッチ・| |3、成果と課題 | |   自己評価活動・相互評価活動などで多面| |(1)成果 | |   的に継続的に評価するようにしている。| | 1.課題づくりを工夫することによって、意欲| |  2.創意工夫 | |  的に考え、作業に取り組む生徒が増えた。| |    習得した知識や技術を積極的に活用し| | 2.今まで、授業の結果だけを大切にしていた| |   ているかということを中心に、課題解決| |  生徒が多かったが、積極的に授業に参加し| |   場面、失敗の克服、創意工夫などについ| |  考える生徒が増えた。 | |   て、教師の観察・生徒のレポート・発言| |(2)課題 | |   などで評価する。 | | 1.生徒の意欲を引き出す課題づくりの授業を| |  3.技能 | |  創造し、増やしていくこと。 | |    作業における自己評価・完成作品・途| | 2.共に学び合う場面において、生徒の思考の| |   中作品・行動の観察などから、作品に表| |  導き方を実践研究していくこと。 | |   れる技能だけでなく、知識と結びついた| | 3.生徒を多面的にとらえる評価を実践研究し| |   技能についても評価する。 | |  ていくこと。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+