印刷用紙:B4横 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−   技術・家庭科学習指導案 日 時 平成8年10月7日(月) 場 所 紫波町立紫波第二中学校 技術室 学 級 1年3組 男子16名 女子16名 計32名 指導者 太田代 淳 1 単元名     木材加工(製図) 2 単元について 木材加工は、1学年での必修領域である。この単元は、生活に役立つ簡単な木製品の設計を通し   て、木材や木工具の特徴と効果的な使用法について理解させ、製作品の設計、製作、完成させる   まで の総合的能力を養うものである。  特に、1年生で学習するわけで前期の生徒と後期の生徒では総合的に力に差がでてくるが、内容   的に にむづかしく、根気と体力を必要とする。製図では、3種類の立体のあらわしかたを学習   し、どの方 法でも、表現できるようになり、しかも、JIS規格に乗っ取った線や記号、数字   、各種の枠を用い てかけるように学習する。しかも製図用具を使いこなし、正確に描くことは   、生徒にとって大変な労 力を要するものである。大人が簡単におこなえると思っていても生徒   はなかなかできないのが製図領 域である。   統一した大きさの形の整った数字、同じ強さで引き、しかも、用途によって使う線と太さ、定め   られた欄とその記入の仕方等々なかなかかけないものである。図面は生産分野の大事な情報伝達   であり、見やすくしかも正確に描かなければならないものである。技術活動の根幹をなすもので   ある。   更に、木材を原料に、実用になるものを設計して、木工道具を使いこなし、製品に仕上げる。   頭、手、足、体全部を使いながら、技術的な考え方、道具を繰り返し使うことによる技能上達は   かり全人的な発達を育成する単元であるといっても過言ではない。  お金さえあれば何でも手に入る現在、実際に道具を使い生産の経験もない生徒が増えてきている   。  道具は人類の文化遺産であり、道具を使って便利な物をつくりあげようとしてきた文化である。  それだけに、加工学習は大切に取り扱わなければならない。 3 単元目標 (製図に関して) (1)JIS規格にのとった数字、文字、記号、線、欄がかける。  (2)立体をキャビネット図、等角図、及び第三角法による正投影図の3種類でかける。 (3)正式な製図がかける。 4 単元の指導計画 (1)製図 (11)   @製図で用いる線、数字、記号、矢印、欄等のかきかた 3        本時(2/3)線のかきかた   A立体のあらわしかた         4    (1)キャビネット図のかきかた、演習       (2)等角図のかきかた、演習       (3)第三角法による正投影図のかきかた、演習   B製図のしかた(演習題による 製図用具の使い方)  4 (2)木材の性質 (3)   @木材のしくみと各部の名称      1 A木材の性質     2 (3)設計 (6)   @設計のしかた  2    A製作したいものの設計  4 (4)加工 (14)   @のこぎりのしくみと使い方、部材どり    2      A自動かんな盤のしくみとかんなかけ    2      B平かんなのしくみとつかいかた、部材加工 8  C組み立てのしかた、塗装のしかた      2 (5)まとめ (1)      @木材と社会          1 5 生徒の実態  小学校の図工で木材は扱ってきている。糸鋸と金づちを使って工作を経験してきている。 とはいえ、木材の性質を理解しているわけではなく、形づくってきた程度であろう。 どの生徒も、かんなは知っていてもつかえるようになってはないかった。 のこぎりの刃による使いわけも理解していない。 本格的に木工道具を使いこなし、実用になる   製品加工の経験はほとんどないのが実態である。 ましてや、JIS規格にのとった製図(文字、数字、各種の線等)は皆無である。 6.本時の授業の構想 製図に使う線のかきかたと用途を学習する。生徒一人ひとりに簡単な製図のプリントを渡し、   どんな線が使われているか調べ、それを3〜4cm程度学習プリントに写しださせる。線の太さ   、切れ 目などに注目させ、特徴に気づきを発表することによって、種類があることを学習させ   る。同時にその名称も覚える。更に、何を表わすのに使われているのか調べさせ、班の討議をへ   て発表させ、使い方があることに気づかさせたい。その用途による線の名称を覚える。線そのも   のの名称と用途の名称が一体となって学習させたい。なお、生徒はこの2つの名称を混乱してし   まうのできちんと学習プリントで整理していきたい。  更に、一斉に復唱させたり、個人ごとに復唱させ、定着をはかりたい。 7.本時の達成目標 (1)製図で使う線の種類を調べ、特徴と名称が言える。   (2)何を表わすためにその線が使われているか調べ、用途名が言える。 8.本時の展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−+−−+−−−−−−−−+ |段| 指導内容と学習活動 | 目的 | 方法 |形態|指導上の留意点 | |階|              | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−+−−+−−−−−−−−+ |導|簡単な製図のプリントを配布し|確認する|挙手する|個人| | | |、きれいに整然とかかれている| |  | | | | |ことを実感させる。 | | | | | | | @ていねいにかかれている。| | | | | |入| Aきれいにかかれている。 | | | | | | | B線にも種類がある。 | | | | | | |製図で使う線はどういう種類が| | | | | | |あるか調べようまた、なにを表| | | | | | |わす線なのか調べよう。 | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−+−−+−−−−−−−−+ | |製図をよく見て、線のちがいに|発見する|観察して|個人|太さ、切れ目に着| |展|着目して学習プリントに3〜4| |かく | |目させながら、よ| | |cm程度抜きだしてかく。 | | | |くみて、抜き出さ| | | | |   | |せる  | | |線の太さや切れ目など特徴を発|確認する|発表する|個人|黒板にかきながら| | |表する。 | | | |確認する。 | | |線の種類があることがわかり、|確認する|かく |個人|学習プリントにか| |開|その名称を教師の説明を聞いて| | | |きこむ | | |かきこむ。 | | | | | | |復唱して、線の名称を覚える | | | |黒板でも確認する| +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−+−−+−−−−−−−−+ 9.本時の授業を見る観点 (1)進んで、製図で使う線の種類を調べ、特徴と名称が言えたか   (2)進んで、何を表わすためにその線が使われているか調べ、用途名が言えたか。