印刷用紙:B4縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):112   −−以下 指導案本文−−   技術・家庭科学習指導案 日 時   平成8年11月 5日(火)1校時 学 級   1年A組 男子14名、女子10名 計24名 場 所 湯田町立湯田中学校 被服室 授業者 小 澤 佳 子 1 単元名  家庭生活 2 主 題  消費者としての自覚をもとう (1) 教材観 現代社会では、物質的にも豊かな生活が実現されていて、いろいろな物が町に氾濫している。商品についての情報もテレビ のCM、新聞広告や折り込み広告をはじめ、ラジオ、雑誌等からと多種多様である。一方、店頭に出向けば、目の前に色々な 広告が展開されていて1つのものを購入するのにも、たくさんの情報の中をくぐり抜けなければならない。 そこで授業では、生徒が身近にとらえやすいシャンプーについて考えさせたいと思う。ここでは、シャンプーの原料にも注 目させ、その検出実験を行うことにより、シャンプー購入の際にCMなどの上辺の情報にとらわれず、ラベルの内容などにも 注意して商品を購入できる生徒を育成したい。また合成洗剤が即、体に毒があるなどと短絡的にならないように長所、短所両 面から考えさせたい。 (2)生徒の実態          1年A組の生徒は素直で授業での発言、質問も多く、特に男子が積極的なクラスである。事前調査によるとシャンプーなど の日用品を自分で選んでいるのは5人であった。多くの生徒が家族の選択したものを使用している。その他、買い物をしたこ とのある商品は、服、CD、靴、ゲームソフト、シャンプー、リンス、文房具などの自分専用の物が多いことも分かった。 買い物をしたことのある生徒に、その時の選択規準について聞いたところ「なんとなく」「CMの影響」「値段」「メーカ ー」という答えが多かった。「自分にあっている物」と答えた生徒は少なかった。このことから、生徒の商品の選択規準は、 CMなどの上辺の情報に大きく影響されやすく、十分に考えて商品を購入している生徒は少ないということが分かった。 (3)指導観 上のような生徒の実態から物資やサービスを購入する時に、目先のことにとらわれず、使用目的や活用方法まで発展的に結 びつけて判断し、選ぶ姿を身につけさせたい。本時は、商品購入の際に、上辺の情報だけに影響されない姿勢を引き出せるよ うに学習を進めていきたい。 3 単元目標 日常の家庭生活を改めて見直し、人間としてどう生きるかを考えることの大切さに気づかせ、関心をもって新しい事柄を 調べ、実践を通して理解を深め、改善する能力を養う。 4 観点別指導目標   +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | 関心・意欲・態度 | 技    能 | 創 意 ・ 工 夫 | 知 識・理 解 | +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |・商品、サービスの選|・必要な情報を選択し主体|・適切な情報を得て 、その情報を |・商品の目的、性質 | |択に関心を持つ。 |的な商品の購入ができる。|活用し、工夫することができる。 |価格に応じた視点で | +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+商品を選択すること | |ができる。 | +−−−−−−−−−−−−−+ 5 指導計画 (4時間) (1)家庭の収入と支出・・・・・・・・1時間 (2)物資・サービスの選択・購入・・・1時間 (本時) (3)契約とクーリング・オフ・・・・・1時間 (4)消費者としての自覚・・・・・・・1時間 6 本時の指導 (1)本時の目標  いろいろな角度から、商品を選択する力を身につけることができる。 (2)教育機器活用の意図・ねらい  <VTR,OHPを活用> 授業の導入場面でVTRを視聴することにより、興味・関心を持たせ、学習の課題をつかませることができる    と考えた。また、生徒自身がOHPを活用して発表することにより、より主体的な学習ができると考えた。 (3)本時の展開 +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段階|  学 習 内 容 |        学習活動 |形態| 資料・留意点 | | |   | |   |○教育機器 ●その他 | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−+ |導 |1 本時の目標をつか | 1 学習シートに本時の目標を書く。   |一斉|○VTR視聴(CM) | |入 | む。 |  |  |●学習プリントに記入 | | |  | |  | させる | |3 |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|  | | |分 | 商品を選択する力を身につけよう・・・シャンプーの選び方を通して ||  | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|  | | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |2 班のお勧めシャン | 2 いくつかのシャンプーから好きな物を1本 |班毎| | |展 | プーを考える。 | 選び、選んだ理由を話し合う。 |  |●写真 | | |  | |   |●シャンプー | | |  | |   |●TPシート | | |3 各班のお勧めシャ | 3 班のお勧めシャンプーを発表する。  |班毎| | | | ンプーを発表し合う |  | |○OHPを使用して班 | | | 。 | |  | ごとに発表させる。 | | |4 発表を聞きシャン | 4 自分に合ったシャンプーを選択する。  |個別| | | | プーを選択する。 | |  | | | |  | |  | | | |5 シャンプーの目的 | 5 シャンプーの目的について考える。  |一斉| | |開 | について考える。 | |  |●石鹸と合成洗剤に区 | | |   | |  | 別する。 | | |6 原料について実験 | 6 実験をする。原料は大きく2つに分けられ |班毎| | | | する。 | ることを知る。 |  |○OHPを使用して | |42| |  | |(ラベル)を提示す | | |7 消費者の責任を考 | 7 物資を購入する時、どのような点に気をつ |一斉| る。 | |分 | える。 | けるべきか考える。 |  | | | |   | |  |●シャンプー以外につ | | |   | |  | いても言えることを確 | | |   | |  | 認する。 | | |   | |  | | | |   | |  |●品質表示についても | | |   | |   | ふれる。 | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−+ |終 |8 学習のまとめ  | 8 本時の学習のまとめをする。 |個別| | |結 |  | |   | | |5分| |  | | | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−+ (4)評価 @「関心・意欲・態度」・・・発言・学習プリント   ・教育機器を活用して関心・意欲をもって学習に取り組めたか。(発表したり、感想に次への目標があればA) A「知識・理解」・・・机間巡視、学習プリント ・商品を選択する力を身につけることが出来たか。(発言したり、学習プリントに記入があればA)