印刷用紙:B4縦 1ページの行数:49 1行の文字数(半角で):120   −−以下 指導案本文−−   第2学年技術・家庭科学習指導案 日  時 平成8年10月8日(火) 2校時 学  年 2年A組 男子10名 女子28名 計38名 授業会場 技 術 室 ( 校 舎 1 階 ) 授 業 者 五 十 嵐 智 1. 主 題 名  電気エネルギーの利用 (光にかえるしくみを調べよう)  2. 主題設定の理由 わたしたちの生活の中には多くの電気製品があり、 これによりわたしたちの生活は昔に比べ、 とても便利になっている。 また、 技術の急速な進歩によりますます便利で使いやすく高い機能を持ったものになってきた。 しかし、 しくみや原理が 理解しにくくなり、 ただ使うことだけになってしまう傾向が見られる。 照明についても同様でわたしたちの生活には必要 不可欠のものであるが、 そのしくみや特徴、 用途に応じた使い方などはあまり意識されていない。 そこで、 今回の主題である電気エネルギーを光にかえるしくみを調べることは、 電気がどのように変換されて生活に使 われているかの一端を理解することであり、 ふだん何げなく使っている照明器具、 大きくは電気の必要性を再認識する点 でも有効である。 また、 製作しているライトのしくみについても興味・関心が高まることが考えられる。    生徒達は技術の授業に対し、楽しんで受けているようである。ただ、作業的・実験的な取り組みに関心が高く、思考し   ながら結果を導きだしていくような技術の授業は苦手としている。また、 電気製品の操作については知っているが、それ を動かす電気についての関心はあまり高くない。今回はなぜ発光するのか(白熱電球・蛍光ランプ)を予想し、 お互いの 発表を比較しあいながら自分達で結果を導き出させるような展開から、 研究テーマにせまる活動をさせていきたい。 この主題を通して、 照明器具を場所等に応じた効果的な利用ができるように、 理科の電気分野などにも意欲づけとなる ように取り組ませていきたい。 3.指導目標 ・電気エネルギーを光にかえるしくみがわかる。 (知識・理解) ・白熱電球や蛍光ランプの発光のしくみを理解できる。 (知識・理解) ・白熱電球と蛍光ランプの発光の違いがわかる。 (知識・理解) ・白熱電球の明るさの違いを考え、 判断する。 (思考・判断) ・照明器具の効果的な使用法を考える。 (関心) ・照明器具を効果的に利用しようとする態度を養わせる。 (態度) ・白熱電球と蛍光ランプを特徴にしたがって扱う。 (技能) ・照明器具の効果的な利用ができる。 (生活を工夫する) 4.指導計画 (35時間扱い)    (1) 電気エネルギーと生活・・・・・・・・・・・1時間    (2) 電気エネルギーの発生・・・・・・・・・・・4時間 (3) 電気回路・・・・・・・・・・・・・・・・・4時間 (4) 簡単な電気機器の製作・・・・・・・・・・10時間 (5) 電気の安全な使い方・・・・・・・・・・・・4時間 (6) 電気エネルギーの利用・・・・・・・・・・10時間 @電気機器の構成を調べよう 1時間 A熱にかえるしくみを調べよう 2時間 B動力への利用を調べよう 2時間 C光にかえるしくみを調べよう 2時間 (本時1/2) D情報伝達への利用を調べよう 3時間 (7) これからの生活と電気エネルギーの利用・・・2時間 5.本時について (1) 主 題 電気エネルギーの利用 (光にかえるしくみを調べよう)   (2) 目 標 ・身近な生活に使われている、 白熱電球の発光のしくみや特徴を考え、 理解し、 効果的に利用しようとする態度を 養わせる。 (関心・意欲・態度) ・白熱電球の発光のしくみを予想し、 発熱による発光と判断できる。 (思考・判断) ・白熱電球の明るさの違いを予想し、 その理由が判断できる。 (思考・判断)     ・白熱電球の発光のしくみと明るさの違いがわかる。   (知識・理解) (3) 指導の構想 本時は電気エネルギーを光にかえるしくみを調べるという主題で、 白熱電球を取り上げた。 「なぜ発光するのか」、 「ワット数によって明るさが違うのはなぜか」 という2つの課題を通して、 生活に使われている白熱電球のしくみにせ まりたい。 そのため、 導入部分ではさまざまな照明器具(家庭で使われているものから、 多少かわった照明) を生徒に 提示し、 意欲づけをして課題設定をしたい。 また、 フィラメントの代わりにペンシルの芯を使って、 発光の仕方や太さ による明るさの違いなどを考えさせ、 いろいろな意見の中から正解を導き出させたい。 目標については、 終末の感想発表、 それぞれの場面での挙手発言を通して評価していきたい。 (4) 評価の観点 ・生活の中で白熱電球がいろいろな場面で利用されていることが認識できたか。 (関心・意欲・態度) ・白熱電球の発光しくみや明るさの違いを考えていく中で、 自分(達)の考えを述べたり、 意志表示することができたか。 ・白熱電球の発光のしくみや明るさの違いが理解できたか。 (知識・理解)    (5) 本時の展開 +−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階 学 習 内 容 |時間| 学 習 活 動 | 留 意 事 項 | +−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |導|1.課題把握 | |1.いろいろな照明器具をみて本時の学習 ・いろいろな照明器具から、 生活に様 || | | | | 課題について予想する。 々に使われていることをイメージする。|| | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | | |入| | 5| ・課題は生徒から出なくてもよい。 | | | +−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−+−−+ 照明に使われている白熱電球は、どうやって光るのだろうか +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |2.白熱電球の発光のしく| |2.白熱電球の発光の様子を観察して発光 ・自分(達)の考えを挙手によって示し || |展| みを考える。 | | のしくみを予想する。 たり、 述べたりさせる。 || | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | ・個人の考えをまとめる。 ・机間巡視をして、生徒の考えを把握 | | | | | ・発表する。 する。 | | | | | ・他の人の発表を聞き、自分の考えと比 ・電圧を上げたり下げたりして、 フィ | | | | | 較する。 ラメントの色の変化に気づかせる。 | | | | | ・結論を導きだす。 ・発光のしくみが理解できたかどうか | | | | | <発光は発熱によるものである。> を挙手により確認する。 | | | | 20 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |3.白熱電球の明るさの違| |3. ワット数の違う白熱電球を観察して、 ・自分(達)の考えを挙手によって示し | | | いを考える。 | | なぜ明るさが違うのか予想する。 たり、 述べたりさせる。 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | ・個人の考えをまとめる。 ・机間巡視をして、生徒の考えを把握 | | | | | ・発表する。 する。 | |開| | | ・他の人の発表を聞き、自分の考えと比 ・ペンシルの芯に通電し、 太さによっ | | | | | 較する。 て明るさが違うことや、 実際の電球の | | | | | ・結論を導きだす。 フィラメントの様子を観察して確認さ | | | | | <フィラメントの太さ(電流の流れる量 せる。 | | | | | が大きい) ほど明るくなる。> ・明るさの違いが理解できたかどうか | | | | 17 を挙手により確認する。 | +−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |4.まとめをする | |4.白熱電球のしくみと特徴を確認する。 ・白熱電球の展開図を示してまとめる。 | |終| | | | | | |5.自己評価をする | |5.授業を振り返ってわかったことなどを ・学習したことを振り返り、 自己評価 | | | | | 発表する。 をする。 | |末|6.次時の内容を知る | 8 6.次時は、 蛍光ランプのしくみについ | | | | | | て調べることを伝える。 | | +−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+