印刷用紙:A4縦 1ページの行数:43 1行の文字数(半角文字で):94 保健体育学習指導案 日時 平成7年11月17日(金) 場所 和賀東中学校 体育館 指導学級 1年A・B組 男子 30名 指導者 佐々木 民雄 1.単元名 格技(柔道) 2.題材設定の理由 (1)教材について 柔道は日本古来の柔術各派の良さをまとめ体系化・合理化したもので、「技」の習得をめざしな がらも「道」(あるべき人生の姿)を求めていくものとして、単なる勝敗を求めるスポーツとは異 なる立場を守っている。練習は1人ではできず、相手があって自分を高めることができるのである。 試合の相手に対しても、勝たなければならない「敵」ではなく自分を高めてくれる「仲間」あるい は「師」であるとして常に「礼」や「平常心」を重視し、求めている。 柔道は投げ技と固め技から成り立っているが、受け身(後ろ受け身・横受け身・前回り受け身) ができる事が前提であり、技能の練習の積み重ねを通して瞬発力や持久力、調整力を養う事ができ る。1年生では、柔道の授業を通して人間尊重の態度や自分自身を高める等の伝統的な考え方や行 動の仕方を身に付けさせるとともに、受け身のほかに投げ技は大外刈り(足技)・大腰(腰技)・ 体落し(手技)の3つ、固め技は袈裟固め(抑え込み技)1つを扱うこととしたい。2年生では得 意にしたい技を選び、動きながら技をかけれるように、3年生では得意な技につなげれる連絡変化 を扱いたい。 試合は技の未熟な状態で行うと無理な体制から力まかせに技を掛けようとし骨折や頸椎損傷など 重大な事故を起こしやすい。そのため試合は単元のまとめのところで扱いたい。 (2)生徒の実態 中学校で初めて習う柔道には興味を持っている生徒が多いが、反面、投げられる事への不安もか なりの生徒が持っている。この学級は自分の良いところを見せようと一生懸命に取り組むところが あり、適切に評価・支援をすると意図した方向に反応する生徒が多い。運動能力的には低く、とく に懸垂力がおとる。 柔道部の生徒が2人いるが1年生でもあり、まだ技能的には未熟で、投げ技の示範は無理である。 3.単元の目標 ・技能の向上をめざし、柔道の特性に触れながら積極的な取り組みをする。【関心・意欲・態度】 ・「礼」を重んじた行動ができる。【関心・意欲・態度】 ・安全に心掛け練習方法や場所について留意している。【関心・意欲・態度】 ・技をかける時の工夫や、崩し方について工夫している。【思考・判断】 ・投げ技で、崩し、つくり、かけが正しくできる。【技能】 ・抑え込みの形、ポイントがわかる。【技能】 ・柔道の歴史や相手を尊重する考え方が分かる。【知識・理解】 ・禁止事項やルールについて理解している。【知識・理解】 4.学習計画 1時限 オリエンテーション 2〜4時限 受け身 5〜10時限 大外刈り・大腰・体落し 11〜12時限 袈裟固め 13時限 (本時) 自由練習 14〜15時限 団体戦・まとめ 5.本時の目標 本時は、試合に向け、自分の今までならった技を相手の動きを見ながらかけることができるよう に練習をする。 6.本時の評価 ・関心・意欲・態度 ・技能の向上に向けた取り組みをしているか。 (観察、カード) ・安全に気を付けながら取り組んでいるか。 (観察、) ・思考・判断 ・得意な技につなげるための工夫をしているか。(観察、カード) ・技能 ・動きの中で正確に技をかけているか。 (観察、) 7.本時の展開 段階 学 習 活 動 主 な 支 援 活 動 評価の方法及び留意点 ・準備作業 1.礼(座礼) 正しい姿勢で行う。 導入 ・準備運動 2.受け身 受け身が安全にできていないもの【関】安全にきをつけて 20 には指導する。 いる 自分の得意技の技能を向上させる 3.自由練習 発展の仕方を考えさせる。 【関】積極的に練習して 自分の得意な技をかける練 ・素早くかける いるか 展開 習をする。 ・相手の動きに応じて動く 【技】発展させても正確 ・動かしながらかける であるか ・投げ技から抑え込みへ など 【思】工夫して練習して いるか 4.試合の進め方について ・素早く行動できないものには指 6チームに分ける 導する。 チームリーダーを決める 20 5.整理運動 終末 ・自己評価 自己評価カード ・礼(座礼) 正しい姿勢で行う。 10 ・あとしまつ