印刷用紙：Ｂ４縦 １ページの行数：６８ １行の文字数（半角文字で）：１３０ その１　（登録番号 950083.JXW〜950085.JXWの中の１番目） 保健体育科学習指導案 指　導　者　　大　林　朋　子 １．日　時　　平成７年７月７日（金）第２校時 ２．学　級　　１年１・２組　女子　３８名　　体育館 ３．主　題　　器械運動　「マット運動」 ４．主題について 器械運動は、鉄棒、とび箱、平均台、マットなどの器械を利用することを特性とする運動である。スポーツの中で行う多くの運動が、人間の 基本形態である歩く・走る・跳ぶ・投げるなどの遊びや労働の中から分化発展したように、器械運動の技も、遊びの中で転がる・手で支える・跳 びこす・ぶら下がるなどの運動を特徴として発展してきたものである。外存する目的とは関係なしに、運動それ自体の可能性でもって遊ばれる運 動であり、意図的にくり返し行われ、対象化され、他人に伝承され社会文化として定着してきたものである。 器械運動は、もともと日常生活 での有用性を全く考えず、昔から人類の間で楽しまれてきた人間特有の運動であり、日常の生活では経験できない形態の運動で種目ごとに多くの 技があるが、運動の形態や技術などから同類のものをまとめ体系的に位置付けることができる。そして、それら器械運動の種目独特の個技を習得 したり、個技や組み合わせをより良くさばくなど、能力に応じた運動課題を達成して楽しむことができる。つまり、器械運動のおもしろさは、他 との競争ではなく能力に応じた運動課題の達成過程にあるといえる。 マット運動も、自己の能力に応じた回転系巧技系の技に挑戦したり、こ れらの組み合わせを工夫したりして円滑にできるようになる楽しさや喜びを味わうことのできる運動といえる。 一方生徒の実態を見てみると 、指示されたことには素直に取り組むものの、取り組みの様子を一歩踏み込んでみてみると、できてもできなくてもまたできばえはどうであって もその時間をすごせば良い。あえて自分を追いつめて苦しい状況に立ち向かうことより、おもしろおかしくすごせる方が良いという風潮を強く感 じている。一見和気あいあいと楽しそうにすごしてはいるものの、仲間に対して助言したりといった生徒は少なく、お互いに切瑳琢磨するような 姿勢が欲しいと切に思われる生徒たちである。また、アンケート結果を見ても、下手だから、体が固いから、怖いから、痛いから、はずかしいか ら、できないと目立つからなどの理由で７割方の生徒がマット運動を嫌いと答えていた。このような実態をふまえ、意欲的にマット運動に取り組 ませるために集団で行うマット運動を考えた。スポーツにおいては、一定のルールのもとで行われるゲームは生徒の意欲を引き出すものであると いう考えから、体操競技の床運動とのつながりを意識した。また、マット運動は個人スポーツではあるが、生徒の技能を高め知的理解を深めるた めには、教え合いや助け合いが重要になってくる。集団で行うマット運動は、その教え合い、助け合いの集大成とも考えている。 そして、自 分だけできればと仲間に対する興味の薄い生徒、もうできないとあきらめている生徒、楽しければそれで良いという生徒に対して、みんなが楽し くマット運動ができ、技に挑戦し、教え合い助け合った喜びを味わえる授業を目指していきたい。 ５．指導計画　（本時１３時間目） ＋−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋ ｜ ｜１ ｜　２３４５６７８ ｜９ ｜　10　11　12　13　14　15 ｜１６｜ ＋−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋ ｜ ｜オ ｜　　　準備運動 ｜再 ｜ 　準備運動　 ｜演 ｜ ｜１０｜リ ＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋オ ＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜エ ｜　必修技・選択技の習得 ｜リ ｜ 　ｸﾞﾙｰﾌﾟﾐｰﾃｨﾝｸﾞ　 ｜技 ｜ ｜２０｜ン ｜　　必修技−−前転、開脚前転 ｜エ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜テ ｜　　　　　　後転、開脚後転、伸膝後転 ｜ン ｜ グループ練習 ｜発 ｜ ｜３０｜｜ ｜　　　　　　側方倒立回転 ｜テ ｜ ＋−グループ課題 ｜ ｜ ｜ ｜シ ｜　　選択技−−倒立前転 ｜｜ ｜ ＋−個人課題 ｜表 ｜ ｜４０｜ョ ｜ ｜シ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ン ＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋ョ ＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋会 ｜ ｜５０｜ ｜ 　学習のまとめ　 ｜ン ｜　ｸﾞﾙｰﾌﾟﾐｰﾃｨﾝｸﾞ・学習のまとめ ｜ ｜ ＋−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−＋ ６．本時の達成目標 　（１）自分の課題を設定し、目的をもって練習できる。 　（２）グループの課題を把握し、演技会にむけての練習ができる。 　（３）グループ練習を通して、技についての理解を深めることができる。 　（４）自他の安全に留意し、励まし合い、助言し合いながら活動できる。 ７．本時の下位行動目標 　　ａ．意欲的にグループ練習ができる。　　　　　（関心・意欲） 　　ｂ．励まし合い、助言し合いながら活動できる。（態度） 　　ｃ．練習計画をたてることができる。　　　　　（知識・理解） 　　ｄ．グループの課題を確認できる。　　　　　　（思考・判断） 　　ｅ．自分の課題を把握できる。　　　　　　　　（思考・判断） 　　ｆ．準備運動を正確にできる。　　　　　　　　（技能） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ８．本時の評価の観点 　（１）課題のとらえ方は適確か。 　（２）目的を持って計画通りに練習ができたか。 　（３）アドバイスや補助をすることで技についての理解を深めることができたか。 印刷用紙：Ｂ４縦 １ページの行数：６４ １行の文字数（半角文字で）：１２０ その２　（登録番号 950083.JXW〜950085.JXWの中の２番目） ９．本時の展開 　　＜個に配慮する視点＞　　＜Ａ＞達成度　　　＜Ｂ＞学習速度　　＜Ｃ＞取り組み方（意欲・態度）　　＜Ｄ＞見方・考え方 　　　　　　　　　　　　　　＜Ｅ＞興味・関心　　＜Ｆ＞生活経験 ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜段｜過｜時｜ ｜ 個人差に対する配慮 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ 学習活動　 ＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−＋資料・教具等 ｜ ｜階｜程｜間｜ ｜　評価の観点・方法 ｜ 配慮事項 ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜１．意欲的に準備運動ができる。 ｜ ｜ ｜ロングマット ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　・ジョギング ｜ ｜１．＜Ａ＞Ｐレベルの生徒には｜ショートマット｜ ｜ ｜課｜ ｜　　・ストレッチ体操 ｜ ｜　巡回し個別指導に当たる。 ｜ビブス ｜ ｜導｜ ｜ ｜　　・補助運動 ｜ ｜ ｜ﾃｰﾌﾟ ﾚｺｰﾀﾞｰ･ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜２．集合し、元気よく挨拶ができ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜　る。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜把｜ ｜３．本時の学習課題を確認できる。｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜＋−−−−−−学習課題−−−−＋｜ ｜ ｜ ｜ ｜入｜握｜ ｜｜演技発表会に向け、教え合いな｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜がら練習に取り組むことができ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜る。 ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜10｜＋−−−−−−−−−−−−−−＋｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜４．課題解決のためのグループミー｜４−−−−−−−−−−＋｜４＜Ｄ＞グループノートを手が｜グループノート｜ ｜ ｜ ｜ ｜　ティングをし、個人課題、グルー｜｜個人課題、グループ課｜｜　かりに、個人課題、グループ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　プ課題について把握する。 ｜｜題を適確にとらえてい｜｜　課題を明確にさせる。 ｜ ｜ ｜ ｜課｜ ｜ ｜｜るか。 ｜｜　＜Ｃ＞グループの課題、練習｜黒板 ｜ ｜展｜ ｜ ｜ ｜＋−−−−−−−−−−＋｜　目的、計画について発表す･･｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜巡回指導 ｜　る。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜＜チェック項目＞ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜P 　アドバイスをうけなが｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　ら課題づくりができたか｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜G･M 前時の反省を生かした｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　課題づくりができたか ｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜５．グループ練習に取り組むことが｜ ｜ ｜ビデオカメラ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　できる。　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜テレビ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜追｜ ｜５’アドバイスや補助活動ができ ｜５’−−−−−−−−−＋｜ ｜ビデオデッキ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　る。　　　　　　　　　　　　　｜｜アドバイスや補助の活｜｜ ｜ﾃｰﾌﾟ ﾚｺｰﾀﾞｰ･ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜動を通して、技につい｜｜ ｜プリント ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜ての理解を深めること｜｜ ｜教科書 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜求｜ ｜ ｜｜ができたか。 ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜＋−−−−−−−−−−＋｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜巡回指導 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜開｜ ｜ ｜ ｜＜チェック項目＞ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜P 　積極的にアドバイスや｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　補助の活動をしているか｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜G･M アドバイスや資料を参｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜30｜ ｜　考にして活動しているか｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜６．グループごとにミーティングを｜ ｜＜Ｄ＞技の達成状況だけでな･･｜グループノート｜ ｜ ｜課｜ ｜　し、練習の成果についてまとめる｜ ｜　く、アドバイス、補助につい｜ ｜ ｜終｜ ｜ ｜　ことができる。 ｜ ｜　ても目を向けさせる。 ｜ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜７．次時の課題について把握し、練｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜　習計画をたてることができる。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜末｜ま｜ ｜８．整理運動ができる。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜10｜９．挨拶ができる。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜と｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜め｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ 印刷用紙：Ｂ４縦 １ページの行数：６１ １行の文字数（半角文字で）：１２０ その３　（登録番号 950083.JXW〜950085.JXWの中の３番目） ９．本時の展開 　　＜個に配慮する視点＞　　＜Ａ＞達成度　　　＜Ｂ＞学習速度　　＜Ｃ＞取り組み方（意欲・態度）　　＜Ｄ＞見方・考え方 　　　　　　　　　　　　　　＜Ｅ＞興味・関心　　＜Ｆ＞生活経験 ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜段｜過｜時｜ ｜ 個人差に対する配慮 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ 学習活動　 ＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋資料・教具等 ｜ ｜階｜程｜間｜ ｜　評価の観点・方法 ｜ 配慮事項 ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜１．意欲的に準備運動ができる。 ｜ ｜ ｜ロングマット ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　・ジョギング ｜ ｜１＜Ａ＞Ｐレベルの生徒には巡｜ショートマット｜ ｜ ｜課｜ ｜　　・ストレッチ体操 ｜ ｜　回し、個別指導に当たる。 ｜ビブス ｜ ｜導｜ ｜ ｜　　・補助運動 ｜ ｜ ｜ﾃｰﾌﾟﾚｺｰﾀﾞｰ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜２．集合し、元気よく挨拶ができ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜　る。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜把｜ ｜３．本時の学習課題を確認できる。｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜＋−−−−−−学習課題−−−−＋｜ ｜ ｜ ｜ ｜入｜握｜ ｜｜演技発表会に向け、教え合いな｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜がら練習に取り組むことができ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜る。 ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜10｜＋−−−−−−−−−−−−−−＋｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜４．課題解決のためのグループミー｜４−−−−−−−−−−＋｜４＜Ａ＞グループノートを手が｜グループノート｜ ｜ ｜ ｜ ｜　ティングをし、個人課題、グルー｜｜個人課題、グループ課｜｜　かりに、個人課題、グループ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　プ課題について把握する。 ｜｜題を適確にとらえてい｜｜　課題を明確にさせる。 ｜ ｜ ｜ ｜課｜ ｜ ｜｜るか。 ｜｜　＜Ｃ＞グループの課題、練習｜黒板 ｜ ｜展｜ ｜ ｜ ｜＋−−−−−−−−−−＋｜　目的、計画について発表す ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜巡回指導 ｜　る。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜＜チェック項目＞ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜G･M 前時の反省を生かした｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　課題づくりができたか ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜P 　アドバイスをうけなが｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　ら課題づくりができたか｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜５．グループ練習に取り組むことが｜ ｜ ｜ビデオカメラ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　できる。 ｜ ｜ ｜テレビ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　　　　　　　　　　　　　　｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜５’アドバイスや補助活動ができ ｜５’−−−−−−−−−＋｜５＜Ａ＞ビブスを着用すること｜ビデオデッキ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　　　 ｜｜ ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜追｜ ｜　る。 ｜｜アドバイスや補助の活｜｜　で課題を明確にし、意欲づけ｜ﾃｰﾌﾟﾚｺｰﾀﾞｰ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜動を通して、技につい｜｜　を図る。 ｜プリント ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜ての理解を深めること｜｜ ｜教科書 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜｜ができたか。 ｜｜ ｜ ｜ ｜ ｜求｜ ｜ ｜＋−−−−−−−−−−＋｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜巡回指導 ｜ ｜ ｜ ｜開｜ ｜ ｜ ｜＜チェック項目＞ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜G･M アドバイスや資料を参｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜　考にして活動しているか｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜P 　積極的にアドバイスや｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜30｜ ｜　補助の活動をしているか｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋ ｜ ｜ ｜ ｜６．グループごとにミーティングを｜ ｜６＜Ｄ＞技の達成状況だけでな｜グループノート｜ ｜ ｜ ｜ ｜　し、練習の成果についてまとめる｜ ｜　く、アドバイス、補助につい｜ ｜ ｜終｜課｜ ｜　ことができる。 ｜ ｜　ても目を向けさせる。 ｜ ｜ ｜ ｜題｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜の｜ ｜７．次時の課題について把握し、練｜ ｜７＜Ｂ＞巡回指導をしながら、｜ ｜ ｜ ｜ま｜ ｜　習計画をたてることができる。 ｜ ｜　課題づくりの援助をする。 ｜ ｜ ｜ ｜と｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜末｜め｜ ｜８．整理運動ができる。 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜10｜９．挨拶ができる。 ｜ ｜ ｜ ＋−＋−＋−＋−−−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−−−−−＋−−−−−−−＋