印刷用紙:B4縦 1ページの行数:55 1行の文字数(半角文字で):134 その1 (次の登録番号は 950087.JXW)                     保 健 体 育 科 学 習 指 導 案                                              指導者  田山 英治 1.日 時  平成7年7月7日(金)第2校時 2.学 級  1年1・2組 男子33名    校庭(雨天時杜陵高校体育館) 3.主 題   陸上競技 「長距離走」 4.主題について  陸上競技は、人間がこの世に出現して以来生きていくための重要な生活手段の一つとしての「走る、跳ぶ、投げる」ということが長い年月を    かけ競技化された個人的なスポ−ツの代表的なものである。人間の生活に直結したところの基本的な運動であり、競争あるいは記録をめざすこ    とによってより強い体力、より強い意志力を育てることができる教材でもある。また、生涯体育・スポ−ツという観点から、いつでもどこでも    誰もが手軽に運動することができる、極めて人間にとって身近なものであり、生涯にわたって健康の保持増進のために効果的な運動ととらえる    ことができる。  なかでも長距離走は、呼吸循環機能を動員して走り続ける能力を養い、全身持久力を高め健康の保持増進に役立つ教材であり、長い距離を調    子よく走り通し、自己のタイムや距離を高めたり、他の人と競争し合うところに楽しさや喜びを味わうことのできる教材である。  生徒たちは、距離が長いので走りながら楽しめるという意識を持っている反面、ほとんどの生徒は、「息が苦しくて疲れる」「単純でつまら    ない」などという理由からあまり好まれない種目でもある。本学級においても33名中、『好き』4名、『どちらかというと好き』6名、『ど    ちらかというと嫌い』14名、『嫌い』9名という状況である。  このような実態を踏まえた上で、意欲的に長距離走にとり組ませるための構想の柱として、時間走から距離走への学習過程の改善を考えた。    決められた距離を人よりどれだけ速く走れるかという時間走のとらえ方(競争型)から、自分のペ−スで決められた時間にどれくらいの距離(    目標距離)を走れるかというとらえかた(達成型)に改善し、目標を時間ではなく具体的にイメ−ジできる「距離」としてみた。また、その距    離をグラフ化し、実際の自分自身のペ−ス配分を目でとらえるようにして関心を持てるようにしてみた。1年生時では、目標距離を意欲的に向    上させることに重点をおき、そのための手段・方法を考える(思考・判断)ことにも重点をおいてみた。具体的には、自分自身にあった呼吸法    ・ペ−ス配分について考えながら長距離走と接していくように指導したい。そして一人一人の目標距離を4人一組のチ−ムで合計し駅伝スタイ    ルで取り組む過程のなかで「励まし合い・教え合い」を実践していきたい。 5.指導計画 (陸上競技15時間) +−+−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | +−+−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ |10|オ | |  課| 題 |確  認 | | オ | |   課  題| 確 |認 | | | | |リ +−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ リ +−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ |20|エ | | |準 備|運 動| | | エ |   サ−キットトレ−ニング・ストレッチ体操 | | | | +−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ +−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ | |ン | | | ス | | | | ン | | | | | 駅 | | | |30|テ | 短距離走の | タ |  記| リレ−記録会| テ | 試 |  5|分 間|走 | 伝 |駅伝チ−ムによ| | || | フォ−ム |ダ |  録| | | | |   (ペ−ス配分を考えて) | チ |る5分間走 | |40|シ | | |ット | 測 | | | シ |   (呼吸を考えて)| | | | | | |ョ | | |シ | 定 | | | ョ | 走 | | | |編ム | | | | | | | | +−−−+−−−+−−−+ | +−−−+−−−+−−−+ +−−−+−−−+ |50|ン | | |ュ |  記録のまとめ | ン | |   記録のまとめ |成 | 記録のまとめ| +−+−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+−−−+ 6.本時の達成目標  (1)自分の目標距離を達成のためのペ−ス配分・呼吸のリズムを考えることができる。  (2)自分やチ−ムの目標距離を達成に向かって励ましあいながら、意欲的に走ることができる。 7.本時の下位行動目標  a.5分間意欲的に走ることができる。(関・技)  b.記録がしっかりできる。(理解)  c.自分の課題をチ−ム内で確認できる。(思考)  d.自分の呼吸のリズムについて見直すことができる。(思考)  e.自分のペ−ス配分について見直すことができる。(思考)  f.意欲的に準備運動に取り組むことができる。(関・技) 8.本時の評価の観点  (1)自分の課題(ペ−ス配分・呼吸のリズム)を考えることができたか。  (2)チ−ム内で励まし合いながら意欲的に走ることができたか。 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:74 1行の文字数(半角文字で):120 その2 (前の登録番号は 950086.JXW) 9 本時の展開   <個に配慮する視点> [A]達成度  [B]学習速度  [C]取り組み方(意欲・態度)  [D]見方・考え方              [E]興味・関心  [F]生活経験   +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− |段|過|時| | 個  人  差  に  対  す  る  配  慮 | | | | | 学  習  活  動 +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+資料・教具等 |階|程|間| | 評価の観点・方法 |   配慮事項 | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | | | |1.集合し元気よくあいさつが| | | | | | | できる。 | | |カラ−コ−ン | | | | | | | | | | |2.本時の学習課題を確認でき| |2.<C>学習カ−ドの教師のコメント|ストップウォ | | | | る。 | | を参考に気付かせる。 |ッチ |導| | |+−−学 習 課 題−−−+| | | | |課| || 目標距離達成のためのペ|| | |たすき | |題| ||−ス配分・呼吸のリズムを|| | | | |の| ||考え意欲的に走ることがで|| | | |入|把| ||きる。 || | | | |握| |+−−−−−−−−−−−−+| | | | | | | | | | | | | |3.学習課題解決のための手立| |3<B>課題をつかみかけた生徒の意見| | | | | てを確認できる。 | | を参考に考えさせる。 | | | | | | | | | | | | | | | | | |15|4.チ−ムごとに自分の課題を| |4<C>確認が終わったら意欲的にかけ| | | |分| 確認できる。 | | 声をかけあわせる。 | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | | | |5.意欲的に準備運動に取り組| | | | | | | むことができる。(サ−キッ| | | |展| | | トトレ−ニング・ストレッチ| | | | | | | 体操) | | | | | | | | | | | | | |6.自分の目標距離を達成する|6−−−−−−−−−−+|6<A>G・Mレベルの生徒には、チ−| | | | | ために意欲的に5分間走に取|| 自分の課題を意識し|| ムメイトの掛け声で、Pレベルの生徒| | |課| | り組むことができる。   ||ながら意欲的に走るこ|| にはいっしょに伴走して確認させる。| | |題| | ||とができたか。 || | | | | | |+−−−−−−−−−−+| | | |の| | |個別指導<チェック項目>| | | |追| | | G・M:ペ−ス配分・呼| | | |及| | |  吸のリズムを意識して| | | | | | |  いるか。 | | | | | | | P:意欲的に走ることが| | | | | | |  できたか。 | | | | | |6.チ−ムメイトの記録を確実|6−−−−−−−−−−+| | | | | | に記録できる。 || 1分ごとの加算距離|| | |開| | | ||を記入することができ|| | | | |25|6.チ−ムメイトにアドバイス||る。 ||6<B>Pレベルの生徒はペアと協力し| | | | | |+−−−−−−−−−−+| | | | |分| の声をかけることができる。|巡回指導 | て記録させる。 | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | | | | | | | | | | |7.チ−ムの加算距離から自分| | | | | | | の記録を書き写すことができ| | | |終| | | る。 | | | | |課| | | | | | |題| |8.自分の加算距離から1分ご| |10<B>巡回指導しながら記録の確認を| | |の| | とのペ−スをグラフ化できる| | させる。 | | |ま| | | | | | |と| |9.本時の課題の検証ができる| | | |末|め| | | | | | | |10|10. 整理運動ができる。 | | | | | |分| | | | | | | |11.元気よくあいさつができる| | | | | | | | | | | | | | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−