印刷用紙:B4縦 1ページの行数:46 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−   第2学年保健体育科学習指導案   日 時 平成8年11月19日(火)2校時    学 級 2年BC組(B組13名C組13名)計26名 場 所 体育館 指導者 教諭 齋藤 ワカ子 1、単元名 球技「バレーボール」 2、単元について バレーボールの特性としては、年齢や性別を問わず、誰にでも体力に応じて手軽にでき、また 用具や施設が簡単で、狭い場所で多くの人が楽しめる生涯スポーツでもある。ネットで隔てられ   たコートで行うために相手プレーヤーとの身体接触がないので安全性の高いスポーツである。  学習においては協力しながら一つのプレーを作り上げようという活動を通して、好ましい社会   性を養い、また、各種の運動を通して瞬発力、敏捷性、調整力などの体力を高め健康な身体をつ くることができる。 指導にあたっては、1学年17時間、2学年19時間の中で、1学年の基本をもとに、グルー   プにおける個々の活動に視点をあて一人ひとりの習得した技を生かしながら個々の生徒が主体的   に活動することをねらいとし、ゲームの中で三段攻撃ができるようにすることと考えた。 3、生徒の実態 生徒は、体育活動に大変意欲的に取り組んでいる。その活動は体育の授業のみならず、日常生   活においてもその姿勢が感じられる。また、今年度は特にも生徒指導の三機能を授業の中に取り   入れることにより球技にたいへん興味を示している。これは自分の技能向上だけでなく、仲間と   相互に援助しながら活動することにも喜びを感じているからであろう。2年BC組の女子生徒は   素直でまじめに学習に取り組むよさがある。体力的、技能的には上位レベルと下位レベルの生徒   がそれぞれ多く、生徒間での差が大きいが少しでも向上したいという気持ちをもっている。 バレーボールについては、1学年で17時間の中で次のような段階を踏んできている。また、   三学年では、選択球技の教材として位置づけたい。  《1学年》 ☆ボールハンドリング(オーバーハンドパス、アンダーハンドパスの学習) ☆アンダーハンドサービスの練習 ☆パスゲーム(ラリーが続くおもしろさを実感しよう)このような過程を経てきている 第1時間目に「あなたはバレーボールが好きですか」という質問をしたところ、次の        ような結果であった。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |1、好きである 20人 3、あまり好きでない 0人 | |2、まあまあ好きでである 6人 4、嫌いである 0人 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ※2の生徒がどのように変化するか 4、単元の目標及び指導計画                                                         19時間扱い +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−+ |単|  指 導 内 容 | 指 導 目 標 | 関心・態度・意欲 | 思 考・判 断 | 技 能 | 知識・理解 |時| |元| | | | | | |間| +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−+ | |1、オリエンテーション|・学習内容を知る |・集団的スポーツの意義を| | |・バレーボールの特|1| | | | チーム編成(能力別) | 知る | | | 性を知る | | | |2、パス | | | | | |2| | | | | | ++ | | | |バ| オーバーハンドパス |・額の前にボールを引き付け、ひ|・オーバーハンドパスが正| ||・手の構え、足の開き|・オーバーハンドパ| | | | | ざのバネを使って、上方に送り| しくできるよう努力する|◎基本動作をしっかりと身|| 方膝、肘の使い方な| スの仕方がわかる| | | | | 出すことができる | | につけることができる。|| ど基本的な個人技能| | | | | アンダーハンドパス |・体の正面でボールをとらえ、膝|・アンダーハンドバスが正|◎相手や班員と協力して練|| が正しい方法ででき|・アンダーハンドパ| | |レ| | のバネを使って体全体で送り出| しくできるよう努力する| 習ができる。 || る | スの仕方がわかる| | | | | すことができる | |◎チームや、個人でそれぞ|| | | | | |3、トス | | | れ練習課題や目標を持ち|| |・トスの種類がわか|1| | | | | | 、意欲的に取り組むこと|| | る | | | | 真上トス |・トスする方向に体を向け、ボー|・スパイクにつながるよう| ができる。 || | | | | | | ルを十分引き付け、全身のバネ| なボールコントロールを| ++ | | | | | | を使ってトスすることができる| しようと努力する |◎服装や健康面に留意し、| | | | | | | | | 安全に活動ができる。 | | | | | | | | | | | | | |ボ|4、サーブ | |・ネットを越して相手コー| | ・トスの上げ方、腕の振|・サーブの種類や要|2| | | オーバーハンドサーブ|・ネットに対して直角に構え、ト| トに入れるよう努力する| |り打点に注意してできる| 領がわかる | | | | | スを上げ肘を伸ばし押し出すよ| | | | | | ||| | うに打つことが出来る | | | | | | | |5、サーブレシーブ |・ボールの正面に素早く入り、低|・サーブの変化に対しての| |・二つ以上の技能を合わ|・サーブレシーブの|3| | | | い位置でボールをうけれる | 動作の仕方を考える | | せ攻撃や防御の連携プ| 要領がわかる | | |ル|6、スパイク |・トスされたボールにタイミング|・トスの高さ、ジャンプの| | レーができる |・二段攻撃や三段攻|5| | | | よくジャンプしボールを打てる| タイミングを考える | | | 撃の攻撃法とその|3/| | |7、ゲーム |・役割分担をし、協力してゲーム|・ルールを理解し、皆と協| |・パスによる三段返球や| (動き方)が説明|5 | | | | を進めることができる | 力し、役割分担し、計画| | スパイクをいれた三段| できる |4| | | | | 的にゲームを進める事が| | 攻撃などを入れ各チー|・6人制バレーボー| | | |8、まとめ |・個人技能を身につけるはもちろ| できる | | ムで作戦を考えラリー| ルのルールが説明|1| | | | んのことゲームの審判が自分た| | | の続くゲームができる | でき審判の仕方が| | | | | ちでできる | | | | わかる | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−+ 自己評価 相互評価 5、研究主題との関連  生徒指導の三機能(自己決定、自己存在感、共感的人間関係)を生かした授業を展開していく   ために、集団スポーツであるバレーボールにおいては、各種目とも基礎基本を大切にして、身に   つけることと、チームを作りチームで相談し、学習のめあてを立て、役割を分担し協力し、マナ   ーやルールを守る態度を学習することを目的としたい。 6、本時の目標 (1)レシーブ トス スパイクの技術を向上させ、三段攻撃として実践することができる。 (2)ボールの取り扱いに留意し、安全にできる。 (3)よい人間関係の中で授業ができる(教師と生徒、生徒相互) 7、指導過程 +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | | | 個 へ の 配 慮 | 資 料 | |過| | +−−−−−−−+−−−−−−−+ | |程| 学 習 内 容 | 生 徒 の 活 動 |指導上の留意点| 評価の観点 | 教材 教具| +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−+ | |1、整列 あいさつ |・体育当番が指示す|・欠席 見学の |・しっかり観察| 体育日誌 | | | 健康観察 |る   |確認 | できたか |コート二面| |導| 用具 安全確認 |・健康状態、安全確| | |バレーボー| | |2、準備運動 |認   | | |ル | | | ランニング 体操 |・ストレッチ運動に|・自分の体調に|・体を十分に伸|なわとび | |入| 補強運動 基本パス|より身体を伸ばす |合わせ行う |ばしているか | | | | |・基本パス練習 |・不得意なパス| | | | |3、チームごとミー |・前時の課題確認 |の練習 | |評価表 | | | ティング |・本時の目標確認 |・目標達成に向|・目標達成への| | |15|4、全体ミーティン |・本時の学習内容把|けて考える |助言となるよう| | |分| グ 学習課題の確認|握 | |に  | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−+ | | | | 三段攻撃ができるようになろう | | +−+−−+ +−+ | | | そのために必要なプレー(レシーブ、トス、スパイク)の動きを高めよう | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−+ | | | | | | | | | |5、チームごと練習 |・お互い教え会い |・コートの割り|・安全にできる| | | | レシーブ |話し合いをする |当て |ような場所割 | | | | トス | |・多種目なので|りができたか | | |展| スパイク | |声を掛け合いケ|・適切な助言が| | | | | |ガのないように|できたか | | | |6、ミニゲーム |・チームごと活動し|・チーム内で協|・レシーブ | 得点板 | | | チームごと5分間 |た内容を生かす |力援助ができる|トス |笛 | | | ゲーム |・ポジションの決定| |スパイクが | | | | |・サーブはアンダー| |ゲームの中で | | |開| |サーブ | |実践できたか | | |30| |・審判はチームから| | | | |分| | | | | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−+ | |7、整理運動 |・緊張をほぐす | | | | | | |・全員一斉に |・ケガの有無の| | | |終|8、評価 |・学習をふりかえり|確認 |・自己の役割が|評価表 | | | |次時の学習の見通し|・自己反省やチ| 達成できたか | | | | |を持たせる |ーム反省がしっ|・ | | |結| | |かりできる | | | | |9、次時の内容確認 |・次時の内容確認 |・全員に理解さ|・理解できるよ| | | | | |せる |うに話せたか | | | |10、あいさつ | | | | | |5|11、後始末 |・日直班がおこなう|・次に使う人の| | | |分| | |ことを考えて | | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−+ 8、評価の観点 (1)レシーブ、トス、スパイクの技術が向上し、三段攻撃ができていたか。 (2)ボールの取り扱いに留意し、安全にできていたか。 (3)よい人間関係(共感的理解、自己存在感)の中で授業が出来ていたか。