印刷用紙:B5縦 1ページの行数:43 1行の文字数(半角で):76     ・国 ・語 ・科 ・学 ・習 ・指 ・導 ・案                        指導者  石 山 宣 昭 1.日 時   平成3年7月5日(金)第2校時 2.学 級   3年1組  男子21名  女子17名   南校舎1階 3.主 題   「六、古典を味わう」 教材名「春はあけぼの」 4.主題について   本単元は、「和歌」「随筆」「紀行文」さらに「論語」の四つの教材によって構  成され、「古典の心に触れる」ことを主たるねらいとしている。系統的には一学年  での「古典との出会い」(昔の文章に読み慣れる)、二学年での「古典に親しむ」  (古人の心に触れる)を受けており、古典教材のまとめとして位置づけられている。   本教材「春はあけぼの」は、随筆文学の原点ともいえる「枕草子」の第一段と第  百五十一段から構成されている。第一段では、作者のとらえた春夏秋冬の美しさが  一日のうちの特定の時刻として描かれ、さらにその時刻における天象気候を背景と  した瞬時の点景が四季それぞれに描かれている。いずれも当時の代表的季節感と共  に作者の鋭い観察力と豊かな感受性とでとらえた情景の美しさであり、作者の美意  識が「をかし」や「あはれ」といった言葉で端的に表現されている。簡潔で、歯切  れの良い文章であり、次々に描き出される情景も美しいので、古典を身近なものと  して読み親しむうえで、格好の教材と考えられる。                事前調査によると生徒は、音読に特に興味を示しており、さらに作者のとらえた  季節感に対しても関心を示していることが分かる。そこで、本教材では文章の中の  優れた表現やリズムに注意しながら、暗唱できるように音読を十分にさせたい。ま  た、生徒の季節感と作者の季節感とを対比させる形で読みの目的を持たせ、「をか  し・あはれ」といった言葉に注目させながら、作者の季節感・美意識を読み味わわ  せていきたい。 5.指導計画  (1) 作者・作品について理解を深め、原文を繰り返し音読するこ           とができる。(事前調査も含む。)    ‥‥‥‥‥‥‥ 1時間  (2) 全体の構成を把握し、全文を現代語訳することができる。                                ‥‥‥‥‥‥‥ 1時間     (3) 作者の季節のとらえかた・感じ方を読み取ることができる。                               ‥‥‥‥‥‥‥ 1時間(本時)  (4) 「うつくしきもの」を読み、作者が「うつくし」と見ている           事柄を読み取ることができる。      ‥‥‥‥‥‥‥ 1時間 6.本時の達成目標   作者がとらえた四季それぞれの良さを「色彩、光、音、情感」といった視点から  説明することができる。 印刷用紙:B4横 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):170  ■ 指導構想表 ■   単元名 六 古典を味わう                教材名 「春はあけぼの」                                   +---------------------------------------------+-----------------------------------------------------+-----------------------------------------------------+ |    単   元   の   目   標 ・・・|        既習の学習事項と生徒の実態 ・・・・・・・|    ・・・本 教 材 の 指 導 構 想・・・・・・・| +---------------------------------------------+-----------------------------------------------------+-----------------------------------------------------+ | 1、歴史的仮名遣いやリズムに注意しながら、正しく| ◎・既習の学習事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| 1、簡潔で、歯切れが良く、流れるようななめらかさを持つ文| | ・音読し、暗唱することができる。・・・・・・・・| ・・一年で「蓬莱の玉の枝」を学習し、人物の行動や心情を、|  章の魅力をとらえさせるために十分な音読の時間をとり、暗| | 2、脚注を参考に現代語に訳しながら、本文の大意を| ・二年で「扇の的」「神無月のころ」を学習し、人物のものの|  唱させていく。読解作業では、場面分けや見たもの、色彩と| |  とらえることができる。・・・・・・・・・・・・| ・見方や考え方を読み取る学習を重ねてきている。・・・・・|  関係ある言葉の指摘などの活動により、情景をより具体的な| | 3、作品を読んで、筆者の自然に対する独特なものの| ◎・生徒の実態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  イメ−ジでとらえさせたい。・・・・・・・・・・・・・・| |  見方や感じ方をまとめることができる。・・・・・| ・・古典の独特のリズムには関心を持ち、音読には興味をしめ| 2、筆者の豊かな感覚を理解させるために、最初に生徒自身の| | 4、昔の人の季節感や生活感情を読み取り、自分達と|  すものの、主語や助詞を補いながら大意をとらえることには|  季節感を発表させ、後に原文との対比で読み親しませていき| |  の共通点や相違点をまとめることができる。・・・|  抵抗が強いものと思われる。特に筆者の挙げている冬の季節|  たい。また、読解にも音読にも活用できる教材シ−トを試作| | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  感を理解することは難しいと思われる。・・・・・・・・・|  し、使用させていきたい。・・・・・・・・・・・・・・・| +---------------------------------------------+-----------------------------------------------------+-----------------------------------------------------+ +-----+-------------------+---------+-----+---------------------------------------+-------------------------------------+---------------------------------+ | 時限| 基本的学習事項   | 下位目標| 時間|   生 徒 の 活 動 と 主 発 問  |    評   価   活   動   | ・個に対する配慮の工夫・指導上の工夫| +-----+-------------------+---------+-----+---------------------------------------+-------------------------------------+----------------------------------+ | ・1| ・事前調査    ・| ・・・・| ・25| 1 本文を読んで事前調査に取り組む。   | 1 事前調査に取り組み、作品に対する読| 1 <C>生徒個々の読み取りを把握し| | ・・|          ・| ・・・・| ・ |                      |  み取りの度合いを自己評価できたか。 |   指導計画に位置づける。     | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・作者と出典の確認・| ・・・・| ・ 5| 2 作者と出典についての概略を知る。   | 2 作者と出典を確認できたか。    | 2 <A>教科書の末尾の「出典」と「| | ・・|          ・| ・・・・| ・ |                      |  ・「枕草子」・「清少納言」・「平安時|   作者」とを参照させる。     | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |                      |  代」・「随筆」           |                   | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・通 読     ・| 1〜2| ・ 5| 3 歴史的仮名遣い、難読語句に注意しながら| 3 「歴史的仮名遣い」の読み、難読語句| 3 <B>全員が終了しているか。  | | ・・|          ・| ・・  | ・ |  聞く。                 |  の読みを確認できたか。       |                   | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・音読練習    ・| ・・  | ・10| 4 全文の音読練習をする。        | 4 正しく、はっきりと音読できるように| 4 <C>協力して音読練習する。  | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |  協力して練習することができたか。  |  a 隣の生徒とペアを組む。    | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |  b 向かい合って立って読む。( 交互| | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |   に音読する。)         | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |  c 座って読む。(つれ読みを交互に| | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |   行う。)            | | ・・|          ・| ・・  | ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・音 読     ・| 3| ・ 5| 5 全文を音読する。           | 5 正しく、はっきりと音読することがで| 5 <A>文章の調子・リズムを生かし| | ・・|          ・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  きたか。              |   て読むことができるようにいろいろ| | ・・|          ・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|   な音読をとりいれる。      | +-----+-------------------+--------+-----+-----------------------------------------+-----------------------------------+-----------------------------------+ | ・2| ・学習課題     |  ・・・| ・ 3| 1 学習課題を設定する。         | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |  +----------------------------------+ | ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |  |  作品を読んで、全体の構成をとらえ、| | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |  | 全文を現代語に訳そう。       | | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|          ・| ・・・・| ・ | +----------------------------------+ | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|          ・| ・・・・| ・ |                     ・|                  ・・|                   | | ・・| ・音 読     ・| ・・・・| ・ 5| 2 全文を音読する。          ・| 2 正しく、はっきり音読できたか。・・| 2 <C>微音読・斉読を繰り返す。 | | ・・|     ・・・・・・| ・・・・| ・・|           ・・・・・・・・・・・|                  ・・|                  ・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・段落構成・・・・・| ・・・・| ・ 5| 3・全文を四つの段落に分ける。・・・・・・| 3・四つの段落構成に気づき、それぞれの| 3・<A>プリントを使用し、書き出し| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  書き出しの部分に傍線を引くことができ|   の四季の言葉に注目させる。   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  たか。・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・|           |  ・・・| ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・内容把握・・・・・| ・ 5|   5| 4 四つに区分した最初の一文の共通点と省略| 4 「季節は時」という書き方に気づき、| 4 <D>文体に注目させ、同時に記述| | ・・| ・・・・・・・・・・| 6| ・| ・されている言葉を補う。・・・・・・・・・|  「すばらしい」という言葉を補うことが|   内容に目をむけさせる。     | | ・・|           |  ・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  できたか。             |                   | | ・・|           |  ・・ | ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・現代語訳・・・・・| 4|  20| 5 全文を現代語に訳す。・・・・・・・・・| 5 脚注を参考にして一文ずつ現代語に訳| 5 <A>一文ずつ、古語の意味を確認| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  すことができたか。・・・・・・・・・|   させながら、大意をとらえさせる。| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・内容把握・・・・・| ・・・・| ・ 8| 6・文章中から色彩に関係のある言葉を指摘す| 6・色彩に関連した言葉を指摘することが| 6・<D>直接色彩を表す言葉以外に、| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  できたか。・・・・・・・・・・・・・| ・・作者の視点に注意させ、色彩に関連| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|   する言葉にも注目させる。・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・音 読・・・・・・| ・・・・| ・ 4| 7・作者の視点に注意しながら、全文を音読す| 7・声量、間、速度に注意しながら音読で| 7・<B>斉読により、間と速さとをそ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  きたか。・・・・・・・・・・・・・・|   ろえさせる。・・・・・・・・・・| +-----+-------------------+---------+-----+----------------------------------------+------------------------------------+----------------------------------+ | ・3| ・学習課題・・・・・| ・・・・| ・ 3| 1・本時の学習課題を設定する。・・・・・・| ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・|  ・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・+---------------------------------+ ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・| ・作者は四季それぞれのどこに良さを| ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・ | ・| 見いだしているのだろうか。・・・・| ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・|   | ・+---------------------------------+ ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・|   | ・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・音 読・・・・・・| ・・・・|   5| 2・全文を音読する。・・・・・・・・・・・| 2・正しく、はっきり音読することができ| 2・<B>斉読させる。・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・たか。・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・内容把握・・・・・| 7〜10| 5| 3・作者がとらえた四季の風情が時刻であるこ| 3・四季それぞれの時刻を指摘でき、それ| 3・<A>時刻であることに、気づかせ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・ | ・・|  とを説明する。・・・・・・・・・・・・・|  らに共通するものを説明できたか。・・|   るために体言止めの部分を指摘させ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|   る。 ・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・ ・・・・・       | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・内容把握・・・・・| ・・・・| ・15| 4 作者が感動した情景を、季節ごとに説明す| 4・季節ごとに作者の取り上げた情景を説| 4・<A>内容把握を容易にするために| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  明することができたか。・・・・・・・|   取り上げられた事柄の数を示す。・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・+--------------------------------+ ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・|  作者はそれぞれの季節のどこに感動| ・| ・・@・春・・・・・・・・・・・・・・| ・@・「山ぎは」であることに着目させ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・| したのだろうか。         |  | ・・・ やうやう白くなりゆく山ぎはすこ|   る。・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・+--------------------------------+ ・|    しあかりて紫だちたる雲のほそくた| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・                  ・・|    なびきたる・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・                    | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・A・夏・・・・・・・・・・・・・・| ・A・「さらなり」「なほ」「をかし」| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・月、やみ(蛍)、雨・・・・・・| ・・に着目させる。・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・                  ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・B・秋・・・・・・・・・・・・・・| ・B・「あはれ」「まいて〜いとをかし| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・夕日(烏・雁)、風・虫の音・・| 」「いふべきにあらず」に着目させる。| | | | | | | | | | ・・| ・内容把握・・・・・| ・・・10| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・C・冬・・・・・・・・・・・・・・・| ・C 「いふべきにもあらず」「いとつ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・     | ・・・・雪、霜、寒きに炭もてわたる・・|   きづきし」に着目させる。・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|            ・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・感じ方の把握・・・| 11| ・15| 4 作者のものの見方・感じ方をとらえる。・| 4・次のものを指摘できたか。・・・・・| 4 <A>表現を手がかりにさせる。 | | ・・| ・・・・・・・・・・| 12| ・・| ・+----------------------------------+ | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・| ・作者はそれぞれの季節のどこに良さを| | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・|      ・・・・・| ・・  |  |  | 見いだしているのだろうか。    ・| | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  +----------------------------------+ |                    |                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  @ 作者は「春のあけぼの」のどこに美しさ| ・@ 「山ぎは」の空の微妙な色の変化と|  @ 「白く」「あかりて」「紫だちた| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|   を見いだしているのか。        | ・ 説明できたか。          |   る」に注意させる。       | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|                      |  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・|                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  A なぜ、夏は夜なのだろうか。     | ・A 夜の暗さがものの動きや美しさを強|  A 月、蛍、雨に注目させる。   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|                      |   調させるからと説明できたか。   |                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  B 秋の部分で、今までとは違った感じ方を|  B 「あはれ」と「音」であると説明で|  B 「をかし」と「あはれ」との違い| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|   している所がないだろうか。      |   きたか。             |   を補説する。「風の音」と「虫の音| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|                      |                    |   」の違いに注意させる。     | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  C これまでのとらえかたと違う点は何だろ|  C 「炭もて」であり、「わろし」であ|  C 何が何に「つきづきし」なのかと| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・|   うか。・・・・・・・・・・・・・・・・|   ると説明できたか。・・・・・・・・|   なぜ「わろし」なのかを考えさる。| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・音 読・・・・・・| 13| ・ 7| 6 作者の感動を確かめながら音読する。・・| 6 声量・間・速度に注意して音読できた| 6 <A>文章の調子・リズムに注意さ| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  か。                |   せる。             | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| +-----+-------------------+---------+-----+----------------------------------------+------------------------------------+----------------------------------+ | ・4| ・学習課題・・・・・| ・・・・| ・ 3| 1 本時の学習課題を確認する。     ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  +----------------------------------+ |                    |                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・|  作者が「うつくしきもの」として挙げ| |                    |                   | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・| ているものと、それらの共通点は何か。| | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・|      ・・・・・| ・・・・| ・ |  +----------------------------------+ | ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・|   ・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・                   ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・音 読 ・・・・・| 16| ・ 4| 2 全文を音読する。          ・| 2 正しく、はっきり音読できたか。・・| 2 <A>仮名遣いに注意して音読する| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・ |                    ・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・| | ・・| ・現代語訳・・・・・| 17| ・ 6| 3 全文を現代語訳する。・・・・・・・・・| 3 脚注を参考にして一文ずつ現代語に訳| 3 <A>一文ずつ意味を確認させなが| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・|  ・・   ・・・・・・・・・・・・・・・|  すことができたか。         |   ら、大意をとらえさせる。    | | ・・|      ・・・・・| ・・・ | ・ |                      |                  ・・|                   | | ・・| ・内容把握・・・・・| 18| ・10| 4 「うつくしきもの」として挙げているもの| 4 「稚児の顔」「雀の子の様子」「ちご| 4 <A>「うつくしきもの」「うつく| | ・・|      ・・・・・| ・・  | ・ |  を指摘する。              |  のしぐさ」「尼剃ぎのちごのしぐさ」で|   し」を手がかりにさせる。    | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  あると指摘できたか。        |                   | | ・・|      ・・・・・| ・・・ |  |                      |                    |                   | | ・・| ・内容把握・・・・・| ・・・・| ・ 5| 5 「うつくしきもの」の共通点を指摘する。| 5 小さいもの、無邪気であどけない子供| 5 <A>四つの例と「いと」の多用に| | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・| ・・| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・|  のしぐさであると説明できたか。   |   注意させる。          | | ・・|      ・・・・・| ・・・・| ・ |                      |                    |                   | | ・・| ・朗 読・・・・・・| ・・・・| ・10| 6 枕草子の二つの段の全文を朗読する。・・| 6 作品の持つ調子・リズムを生かしてい| 6 <A>指名読みによる。     | | ・・| ・・・・・・・・・・| ・・・・|  ・|           ・・・・・・・・・・・|  るか。          ・・・・・|            ・・・・・・・| | ・・| ・感 想    ・・| ・・・・| ・12| 7・作者の考えや感じ方について感想を書く。| 7・感想をまとめられたか。・・・・・・| 7・<A>自分の考えが書けたか。・・| +-----+-------------------+---------+-----+---------------------------------------+-------------------------------------+-----------------------------------+ 印刷用紙:B4横 1ページの行数:43 1行の文字数(半角で):120 7.本時の展開  <個に配慮する視点> <A>達成度    <B>学習速度  <C>取り組み方(意欲・態度)             <D>見方・考え方 <E>興味・関心 <F>生活経験    <S>学習形態 +---+---+---+-------------------------+-----------------------------------------------------------+-------------+ | 段| 過| 時|              |    個  人  差  に  対  す  る  配  慮   | | |  |  |  |   学  習  活  動 +-----------------------+-----------------------------------+ 資料・教具等| | 階| 程| 間|              |   評価の観点・方法  |    配  慮  事  項 | | +---+---+---+-------------------------+-----------------------+-----------------------------------+-------------+ |  | 想|  | 1 前時の学習内容を想起し|             | 1<E>前時の学習内容との関連づけを| | |  | 起|  |  発表する。       |             |  はかり、課題意識を高める。 | | | 導| | | | | | | |  | 課|  | 2 本時の課題を設定する。|             | 2<C>課題設定の意欲を促すため、事| 事前調査プリ| |  | 題|  | +---------------------+ |             |  前調査の感想を紹介する。     | ント | |  | 確|  | |  作者が「をかし」と言| | | | | |  | 認|  | | った四季それぞれの良さ| |             |                   |       | |  |  |  | | は何だろうか。 | | | | | |  | | | +---------------------+ | | | | |  | | | | | | | |  |  |  | 3 第一段の全文を音読する| | | | |  | | | | | | | |  | 予| 10| 4 学習課題に対する予想を|             | 4 <C>課題追求の意欲を促すため、教| 紙板書    | | 入| 想| 分|  発表する。       |             |  師の方で生徒の季節感と解答に対する | | |  |  |  |              |             |  視点とを提示する。 | | +---+---+---+-------------------------+-----------------------+-----------------------------------+-------------+ |  |  |  |              |   | | | |  | 課|  | 5 作者がとらえた四季の風| 5 -------------------+ | 5 <A>時刻であることに気づかせるた| | |  |  |  |  情が時刻であることを説明| |  時刻であることを説| |  め、体言止めの部分を指摘させる。 | | |  |  |  |  する。         | | 明できたか。    | | 5 <補説>指摘された言葉の意味をとら| | |  |  |  |              | +--------------------+ |  えさせ、時刻に関係していることを説| | | 展|  |  |              | 指名発表<チェック項目>|  明する。 | | |  | 題|  |              |  G,M:理由をつけて説|             | | |  |  |  |              |    明できる。  | | | |  |  |  |              |  P:同意できる。   | | | |  | | | | | | | |  |  |  | 6 作者が感動した情景を季| 6 -------------------+ | 6 <A>内容把握を容易にするために、| | |  | 追|  |  節ごとに説明する。   | |  季節ごとに作者のと| |  季節ごとに取り上げられている事柄の|       | |  |  |  |              | | り上げた情景を説明で| |  数を示す。 | | |  |  |  |              | | きたか。      | | 6 <補説>情景が説明できない時は、教|       | |  |  |  |              | +--------------------+ |  師の方で生徒の発言をまとめてやる。| | |  |  |  |              | 指名発表<チェック項目>|   | | |  | 求|  |              |  G:情景の表現部分を指| | | |  |  |  |              |    摘し、自分の言葉で| | | |  |  |  |              |    説明できる。 | | | |  |  |  |              |  M,P:情景の表現部分| | | |  |  |  |              |    を指摘できる。 | | | | | | | | | | | |  |  |  | 7 全文を音読する。 | | | | | | | | | | | | |  | 課|  | 8 作者がとらえた四季それ| 8 -------------------+ | 8 <C・S>自分の考えを自由に発表し| | |  |  |  |  ぞれの良さを説明する。 | |  作者があげた四季の| |  合うために、小集団で話し合わせる。| | |  | 題|  |              | | 情景の良さを説明でき| | 8 <補説>板書を使って、情景を確認さ|       | |  |  |  |              | | たか。       | |  せ、考える視点を示してやる。   |       | |  | 解| |              | +--------------------+ |             | | |  |  |  |              | 指名発表<チェック項目>| | | | 開| 決|  |              |  G,M:自分の言葉で説|                  | | |  |  |  |              |    明できる。    |          | | |  |  | 35|              |  P:文中の言葉で説明で|                   | | |  |  | 分|              |    きる。 | | | +---+---+---+-------------------------+-----------------------+----------------------------------+-------------+ |  |  |  |              |             |                   |       | |  | ま|  | 9 文章の調子・リズムに注|             |                   |       | | 終| と| |  意しながら、全文を音読す|       | | | |  | め|  |  る。 | | | | |  | | | | | | | |  | 確|  | 10「学習の道しるべ」の自己|             | 10<A>本時の学習内容を個人ごとの○| 道しるべ | |  | 認|  |  学習課題のチェックをする|             |  ×チェックにより確認させ、分からな|  8 〜 21 | | 末|  |  |              |             |  い所は、班内で教え合わせる。 | | | | | | | | | | |  |  | 7| 11 次時の学習内容を確認す| | | | |  |  | 分|  る。 | | | | +---+---+---+------------------------+------------------------+-----------------------------------+-------------+ 印刷用紙:B4横 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):106  学習シート 一                       氏名(        )    ・『・春・は・あ・け・ぼ・の・』    「枕草子」から  (第一段) +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+ |   春はあけぼの | | | | | |     やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて 紫だちたる雲のほそくたなびきたる | | | | | |   夏は夜 | | | |     月のころはさらなり  | | | |     やみもなほ 蛍の多く飛びちがひたる | | | |        また ただ一つ二つなど ほのかにうち光りて行くも(   ) | | | |     雨など降るも(   ) | | | | | |   秋は夕暮れ | | | |     夕日のさして山の端いと近うなりたるに 烏の寝どころへ行くとて 三つ四つ 二つ三つなど | |                                       飛びいそぐさへあはれなり | |     まいて 雁などのつらねたるが いと小さく見ゆるはいと(   ) | | | |     日入りはてて 風の音 虫の音など はた(        ) | | | | | |   冬はつとめて | | | |     雪の降りたるはいふべきにもあらず | | | |     霜のいと白きも またさらでもいと寒きに 火など急ぎおこして 炭もて渡るもいと(     ) | | | |     昼になりて ぬるくゆるびもていけば 火桶の火も白き灰がちになりて(   ) | +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+ (作者)『清少納言』について記入しよう。 +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | | | | +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+ (出典)『枕草子』について記入しよう。 +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | | | | +-------------------------------------------------------------------------------------------------------+  学習シート 二                        氏名 (         )    ・『・春・は・あ・け・ぼ・の・』 一、作者の指摘した季節の風物を表にまとめよう。  季節  時間帯     取り上げた風物          作者の感じ方   特徴   あなたの感想  春        ★           ★             夏        ★           ★           ★            秋           ★           ★           ★             冬        ★                      ☆ 二、作者の季節や美に対する感じ方の違いは?   @「春はあけぼの」のどこに美しさを見出だしているのか?   A 夏はなぜ「夜」なのだろうか?   B 秋の部分で、今までとは違った感じ方をしている所は?   C 冬の部分で、今までのとらえかたとまったく違う点は? 三、作者は四季を通じて、どんなものに季節や美しさを感じているのだろう?             四、作者と私達との季節や美しさに対する感じ方の違いは何だろう?       共通点…      ◎違い… 五、教科書の本文とシートの本文では、書き方が違いますが、シートを使用してみて気が付いたことは? 六、「春はあけぼの」を学習しての感想を? 印刷用紙:B5縦 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):68  事前調査   ・「・春・は・あ・け・ぼ・の・」                氏 名 (          ) 一、あなたが古典の学習でおもしろいと思うことは何ですか? 二、あなたの好きな季節は何時ですか。その理由は何ですか? 三、「春夏秋冬」と言えば、あなたが連想するものや思い出すものは一体何  でしょうか?四季それぞれに書いてみましょう。   春 …   夏 …   秋 …   冬 … (教科書を読んでから記入) 三、本文に描かれている情景(風物)をそれぞれの場面ごとに抜き書きして  みましょう。   春 …   夏 …   秋 …   冬 … 五、本文の中から色彩と関係ある言葉を抜き出してみましょう。 六、作者の指摘した季節感や美意識の中で、あなたが一番納得できる季節と  情景(風物)とはどれですか。    季節   情景    (  ) 七、作者と私達との季節や美しさに対する感じ方の違いを書いてみましょう 。  八、「春はあけぼの」を読んで、「すばらしいなあ」とか「なるほどなあ」  と関心させられた点はどんな点ですか。 九、この作品を読んで、話し合ってみたいこと・考えてみたいことを書いて  みましょう。 十、「道しるべ」の○×チェックの結果、特に難しかった項目の番号を書き  ましょう。   (                             )