印刷用紙:B4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):104   −−以下 指導案本文−−    選 択 国 語 学 習 指 導 案                          日 時   平成8年10月23日(水)5校時                          対 象   3年女子7名                          場 所   3年4組                          指導者  吉田 京子 1.コ−ス名  「作ってみよう わたしの一冊」 2.題材名    創 作 3.目  標  1 学習課題を主体的に設定することができる。  2 設定した学習課題に主体的に取り組み、課題解決することができる。  3 自らの学習の成果を進んで発表したり、他の発表を受容することができる。 4.題材観    このコ−スは、選択国語として考えられる内容のうち、主として表現活動の書く活動に焦点をあて、   既習の言語事項を表現という具体的な言語活動の中で活用する態度を育てようとするものである。学習   課題を主体的に設定し、その課題に主体的に取り組み、課題解決させていくために、表現のテ−マを   「自分史」とし、その表現方法や形式は、自由選択できるものとして開設したコ−スである。必修国語   で学んだことを土台としながら表現することを通して、自分や家族を客観的に見つめ直し、更に、深化   ・発展した学習に取り組むことは、中学校三年生という進路を考える時機にあって、有意義なことと考   える。 5.生徒の実態    三年女子7名である。「自分史を、自分の選んだ表現形式で表現して、一冊の本を作ってみよう」と   いう呼びかけに応えて、希望して集まってきた生徒達である。必修国語では指導していないが、成績は   中程度以上と聞いている。コ−ス選択の理由としては、「書くことが好きだから」「自分のことについ   て調べたいから」「これをきっかけにして、両親の出会いを知りたかったから」等を挙げている。学習   課題設定の段階で、「絵本を作ってみたい」が4名、「小説を書いてみたい」が2名、未定が1名であ   った。今後、聞き取りに基づいて下書きを進め、軌道修正を加えながら最終目標を達成できる生徒達で   あると思われる。 6.指導観    このコ−スのねらいは、個々の設定した学習課題に基づき、課題解決に向かって、取材活動・表現活   動・言語事項の活用等を計画的に進めさせ、自分のイメ−ジする一冊の本を作り上げるところにある。   生徒達が到達すべき目標は明確であり、その目標に至るまでの道筋もまた明確で、自分たちが見通しを   持って計画的に取り組んでいける学習内容でもある。これらの学習活動は、生徒の「書きたい」「本を   作ってみたい」という願いや意欲によって支えられ、進められていくものである。自分の生い立ちを両   親や祖父母から聞き取ることを通して、自分の生い立ちを振り返り、育ててくれた両親に感謝し、人間   としてのこれからの生き方について考えを深めていくことができる学習内容でもある。生徒達の表現活   動に少しでも多く応えられるような支援や的確なアドバイスの与え方についても、吟味して指導してい   きたい。 7.指導計画 1 オリエンテ−ション・学習課題の設定−−−−−−−−−−−1時間 2 学習課題に基づいた取材・表現活動−−−−−−−−−−−−4時間 3 中間発表会−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1時間(本時) 4 学習課題に基づいた取材・表現活動−−−−−−−−−−−−7時間 5 発表と評価−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2時間 8.本時の計画  1 目  標   @ 個人の課題追求の状況について発表し、今後の追求の見通しを持つことができる。   A ほかの人の発表から学び、今後の追求活動に生かしていくことができる。  2 展  開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ |過程| 教 師 の 働 き か け| 生 徒 の 活 動 |時間|指 導 上 の 留 意 点| +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | と|1.本時の学習内容を確認させ|1.今まで取り組んできた課題| |● 発表する側と聞く側のめ| | | る。 | 追求の状況について発表し、| | あてを明確にする。 | | ら| | その発表から今後の追求の見| | | | | | 通しを持つことが本時の学習| 5|● 学習カ−ドに記入した後| | え| | 内容であることがわかる。 | | 短冊にも書いて、黒板に張| | |2.本時の学習課題を発表させ|2.各自の追求上の問題点を明| | り、発表する。 | | る| る。 | らかにし、それぞれ発表する| | | | | | 。 | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |3.これまでの課題追求の状況|3.表現形式毎に、その代表者| |● メモ用紙を準備する。 | | 考| を発表させる。 | が、これまでの課題追求の状| |● メモをとりながら聞く。| | | | 況を発表する。 | |● グル−プで発表内容を工| | | | | | 夫する。 | | | | ● コ−ス選択の動機 | | @ 小説 | | え| | ● 追求内容 |25| A 絵本 | | | | ● 見通し | | B 写真集 | | | | ● 困っていること など | | | | | | | | | | る|4.発表についての質問や感想|4.発表についての質問や感想| |● 挙手又は指名により、で| | | を述べさせる。 | を出し合う。 | | きるだけ全員に発言させる| +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |5.これからの課題追求に向け|5.表現形式毎のグル−プに分| | | | 深| て意見交換をさせる。 | かれ、これからの課題追求に| | | | | | 向けて検討しあう。 | | | | | | | | | | | | ● お互いの下書きを読み合| |● 追求途中の困っているこ| | め| | う。 |15| とが解決できるように、質| | | | ● 前期の作品や感想文を読| | 問させたり、意見を出し合| | | | み、参考にする。 | | わせる。(机間巡視) | | | | ● 自分の下書きを読み直す| | | | る| | 。 | | | | | | ● 意見交換をする。 | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | ま|6.本時の学習課題について、|6.各自の学習課題に沿って、| | | | と| まとめさせる。 | 参考になったことをまとめ、| | | | め| | 発表する。 | 5| | | る|7.学習カ−ドに記入させる。|7.本時の学習のまとめをする| |● 回収する。 | | | | 。 | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+  3 評  価   @ これまでの課題追求について、しっかりと発表できたか。   A 本時の学習課題に沿って、発表から学びとることができたか。