印刷用紙:A4縦 1ページの行数:39 1行の文字数(半角文字で):80 その2 (前の登録番号は 950117.JXW)             音 楽 科 指 導 案              日  時  平成7年11月17日(金)              場  所  和賀東中学校 2階音楽室              指導学級  2年A組 男子20名 女子16名 計36名              指 導 者  伊 藤 郷 香 1、教材名  合唱「峠の我が家」 2、教材設定の理由 1教材について  本校の音楽科は、主に合唱活動を中心に運営されており、折々の行事や、生徒会活動な どと関わりを持ちながら取り組んでいる。その中で、声部の役割を生かし、全体の響きに 気を付けて合唱を行なわせたいと考えた場合、歌声だけの美しさや豊かさを経験させ、和 声的な響きを明確に感じ取らせることが有効であると考え、無伴奏の合唱にも取り組んで きた。  2学年では、昨年度は「いざたて戦人よ」「歓喜の歌」、今年度は「赤とんぼ」に取り 組んだが、いずれの曲も本格的な混声四部合唱であるため、表現する上で技術的に困難な 場合があった。そのため、一人ひとりが自分の声部の役割を自覚しながら、、ハーモニー を重ねることに喜びを感じ合唱する、という段階に至らない場合が多かった。  本教材はA(a a')B(b a')による二部形式の曲である。Aは弱起で始まり、美しく柔 らかなフレーズである。a、a’とも後半は二部合唱であるが、出だしはユニゾンである。 Bでは一転して強起で始まり、全体は三部合唱になっている。  それぞれの声部の音域も無理のないものであるし、各パートに主旋律を歌う部分がある ので、より旋律を覚えやすいのではないかと考える。また、ユニゾンで歌いだすことがで きるので、個人練習やグループ練習を行なう場合、お互いに音程を合わせやすく、自信の ない生徒も歌いやすいのではないかと考えた。  全体を通し、柔らかく美しい旋律で構成され、豊かな響きで表現することができる部分 も多い。歌うことの喜びや、歌声が生む感動を個々が感得し、全体の中でより豊かな表現 ができるよう、本教材を設定した。 2生徒について  明るく朗らかな生徒が多く、学級の雰囲気も和やかである。授業への取り組み方も前向 きで、目標に向かって全員で努力していこうとする意欲が見られる。集中力にやや欠ける 場合もあるが、学級の中でお互いに注意しあい、学習の態勢にもどしていこうとするまと まりの良さも見られる。グループ学習においても、リーダーを中心にスムーズに活動する ことができる。歌うことが好きな生徒も多く、パート練習を行なうときには、リーダーと ともにグループの活性化をはかっている。  教師やリーダーの要求にはよく応え、積極的に改善していこうとするが、進んで新しい 課題を見つけ、工夫し表現していこうとする態度にやや乏しい面が見られる。                  2年音−1−  男子に比べ女子の声量がやや弱く、特にアルトは地声になる傾向が強い。ソプラノも豊 かな響きを体得している者は少なく、響きがこもったり、かすれ気味の声になってしまう 生徒もいる。男子は、故意に音程を1オクターブ下げてしまう者もいるが、音程をとるこ とが極端にできない者や、表現活動に拒否反応を示す者などは見受けられない。 3、教材の目標 1音楽への関心・意欲・態度  一人一人の歌声に違いがあることに関心をもち、意欲的に歌声を聴き取ろうとする。 2音楽的な感受や表現の工夫  発声や歌い方をどのようにしたらよいか考え、工夫し、表現することができる。 3表現の技能 ・姿勢、口形、発声、響かせ方等の特徴を生かした表現をすることができる。 ・他のパートとの調和を生かしながら、合唱をすることができる。 4鑑賞の能力 ・範唱曲を聴き、歌声や音域にはどのようなものがあるか聴き分けることができる。 ・合唱形態の種類や特徴を聴き分けることができる。 4、学習計画 1旋律の美しさを感じ取り、二部合唱する。・・・・・・・・・・1時間 2曲の構成を生かし、三部合唱する。・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 2グループにわかれ表現の工夫を行う。・・・・・・・・・・・・・・1時間(本時) 3表現の工夫を生かしながら、表情豊かに合唱する。・・1時間 5、本時の目標  ハーモニーの重なりを楽しみながら、表現の工夫を行う。 6、本時の評価 【関心・意欲・態度】  進んでグループ学習に参加し、意欲的に歌おうとする。 【表現の工夫】  発音や音程に気を配って、表現の工夫を考えることができる。 【表現の技能】  正しい姿勢で、十分に吸った息を使い、声を出すことができる。                  2年音−2− 7、展開 +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | |  学 習 活 動 〓    主 な 支 援 活 動 | 評価の方法と留意点〓 |導入−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |10|1、発声練習    〓 生徒の活動に入り、呼吸法や姿|+−−−−−−−−+ |分|  ハーモニー練習 〓 勢等に留意させる。 ||正しい姿勢で、十分 ||に吸った息を使い || | |  既習曲を歌う。 〓 ||声をだすことがで | ||きる。 観察 || | | | |+−−−− 【表現の技能】| | |+−−−− | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+| |発展+豊かな表現を工夫しよう。 ++ |5|+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+| |分|2、「豊かな表現」と〓 前時のプリントを参考にさせる| | | |はどのような表現なの| | | | |か確認する。 | | | +−+ | | | |5|3、自分が目指す「豊 机間指導をし、うまく記入でき| | |分|かな表現」をプリント|ない生徒に声をかける。 | | | |に記入する。 | | | +−+ | |+−−−−−−−−+| |15|4、2人組の活動(他の ・バディを組めない生徒がいた|進んでグループ学習 パートと行なうアナザーバ |場合は、リーダーのいるバディ||に参加し、意欲的に | |分|ディ)を行ない、プリ  に働きかける。 歌おうとする。|観察 | |ントに評価を記入しあ| |+−【関心・意欲・態度】 | |う。 | |緊張感を持続させるた| | |5、4人組を作る。 | |め、あまり長時間は行| | | | |なわない。 | +−+ | |+−−−−−−−−+| |5|6、グループで目指す ・グループに入ることができな||発音や音程に気を配っ | ||て、表現の工夫を考 | |分|「豊かな表現」を話し|い生徒がいた場合は、リーダー||えることができる。 | ||記述 || | |合う。 |のいるグループに働きかける。|+− 【音楽的感受・表現 | |+− の工夫】|| +−+ | | | |8|7、話し合いがまとま グループ間を回り、助言する。| | |分|ったグループから練習| | | | |を始める。 | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ |2|8、席に着き、次時の | | | |分|予定を聞く。 | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+                  2年音−3− +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−−−−−−−−−−+ | || | | || |を求めて・・・   2年  組  番 | |+−−−−−−−−−−−+          氏名 | | 豊かな表現とはどのようなものだろう。 | | | | | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |という観点から、「豊かな表現」に| |私個人では| |近付いていこうと思います。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−+ | |♪どれどれ歌って歌って聴かせて聴かせて・・・ | |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| ||聴いてもらった人の名前 感想を書いてもらおう。 || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || | || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || | || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || | || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || | || |+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | +−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |という観点から、「豊かな表現」に| |グループ | |近付いていこうと思います。 | |   では+−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |メンバー(    、    、    、    、) | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+                  2年音−4−