印刷用紙:A4縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):84   −−以下 指導案本文−−                 音楽科指導案                     2年A組                     成8年11月20日(水)第5校時                     指導者 森 淳一 題材名 オペラ(歌劇)「アイーダ」(2幕2場)  台本デュ・ロークル(イタリア語)作曲G・ベルディ  初演1871/12/24.イタリア劇場(カイロ) 1.題材と生徒 1題材について  この作品は、古代エジプト史に題材を得た創作劇であり、総合芸術として、その歴史を踏ま えた、美術、音楽、舞踏がさまざまに工夫されている。また、合唱、舞踏のメンバーのチーム の人数の多さ、さらにこの作品のために開発されたとされるアイーダトランペットによるバン ダ等のスケールの大きさから、スペクタクル(野外劇)として上演されることの多い演目であ る。  文学的には、愛し合っていながら互いに敵国人という宿命を破れず、この世で一緒になれな かった男女が、一緒に石室に閉じ込められることにより、天上で結ばれようという悲恋もので あり、シェークスピア悲劇、または、わが国の浄瑠璃に見られる心中物の無常観に通じるとこ ろもある。 2生徒について  この学級は音楽に関心の高い生徒が多く、文化祭の合唱コンクールにおいても、生徒主体の 熱心な練習ができた学級である。また、過日わが国でも上演された、3大テノールの演奏会に も興味をしめした生徒が多い。  しかし、中にはなかなか能動的意欲を表せない生徒もあり、また、オペラを鑑賞するのは初 めての生徒がほとんどなため、戸惑う場面も予想されるが、この教材により、オペラ(歌劇) に興味を持たせたい。 3学習活動について ++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 時数 主 な 学 習 活 動 | ++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || アイーダトランペットのメロディーを覚えよう || |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| 1・既習のリコーダー曲を演奏し、運指を確認する。 | |・凱旋行進曲(2幕2場・アイーダトランペットまで)のCDを聴く | |・メロディーの音階を確認し、吹いてみる。 | |・同メロディーの部分を、歌詞で歌う。 | ++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| 1| 「アイーダ」の登場人物の表現を味わおう || |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |・教科書とLDであらすじを確認し、役に応じた表現を感じ取る。 | ++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| || 「アイーダ」を観て、感想を持とう || 1+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |・2幕2場のLDを観る。 | |・総合芸術であることを感じ取る。 | |・感想を述べる。 | ++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 育てたいこと(音楽を愛好し続ける心情) | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ 素直な感受性と音楽を味わう力| 自己表現力と鑑賞の力 | かかわり合う力 | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | | |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| || アイーダトランペットのメロディを覚えよう || |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| ・メロディーを味わうことがで・覚えたメロディーをリコーダ・静かに聴くことができる| きる。 ーで吹くことができる。 ・教え合うことができる。| | ・覚えたメロディーを元気よく| | | 歌詞で歌うことができる。 | | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | | |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| || 「アイーダ」の登場人物の表現を味わおう || |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| ・声種の違いによる性格の違い・登場人物の関係を理解できる・静かに見聴きすることが| を感じ取ることができる。 | できる。 | | | ・感じたことを発表できる| +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | | |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| || 「アイーダ」を観て感想を持とう || |+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+| ・総合芸術であることが理解で・具体的な感想を持つことがで・興味を持って画面に集中| きる。 きる。 することができる。 | | | ・感想を述べ合うことがで| | | きる。 | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ 2.本時の指導 1題材名 オペラ(歌劇)「アイーダ」第2幕2場 2目標 「アイーダ」を観て感想を持とう 3授業の構想 内容を踏まえた上で舞台のLDを見るので、興味深く見ることができるであろ        う。部分(2幕2場)だけでなく全編を見たいという興味が引き出せたならば、        成功ととらえる。 4展開 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 生徒の活動 時間| 留意点(※評価) | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 1.発声練習 | ・あくまで気分を向かわせるためなのでく| | |5どくならないように | 2.リコーダーでアイーダトランペットの| ※口頭で評価 | | 部分を吹く | | | 3.凱旋行進曲を歌う |5※口頭で評価 | | | | | 4.あらすじの復習 |5※発問に対する応答。口頭で評価 | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ || 「アイーダ」を観て感想を持とう | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5.2幕2場のLDを見る 30・行進の場面(合唱)、バレーの場面(舞| | | 踏)、レチタティーヴォ(劇唱)で区切り| | | ながらメモを取らせる。 | | | | | E.感想をまとめる |5・用紙にまとめる。時間があれば、発表し| | | 合う | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 音楽学習シート 歌劇「アイーダ」第2幕第2場 2年  組  番・氏名           1.LDを鑑賞して、次のことについて感じたことをまとめてみよう。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 凱旋行進(合唱)の場面 | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ バレエ(舞踏)の場面 | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 出演者の台詞のやり取り(劇唱)の場面 | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 美術、衣装、大小道具について | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 音楽(オーケストラ、合唱、独唱)について | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 物語について | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 2.歌劇(オペラ)鑑賞の授業を終わった今、あなたにあてはまるものに   ○をつけてください。 ・オペラが総合芸術であることが理解できましたか。  @とてもよくわかった。  A何となくわかった。  Bよくわからなかった。 ・あなたはオペラに興味を持ちましたか。  @とても興味を持った。  Aまあまあ興味を持った  Bあまり興味を持てなかった。 ・次にオペラを見るとしたらどれを見たいですか。(複数回答可)  @「アイーダ」の2幕2場より前の部分。  A「アイーダ」の続き。  B他のオペラ。  Cステージをなまで見てみたい。  Dオペラ以外の舞台芸術。 ・上で、Dと答えた人は何を見たいか具体的に書いてください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−