小学校3年 理科(大地の変化 その2) 指導案 黄海中学校 用紙は B4 縦  1行 120字(半角) 1ページ 49行に設定してください。 ◎.単元分析表        ・第・3・学・年・ ・ ・第・6・単・元・ ・ ・大・地・の・変・化 1.単元の目標  (後の括弧は特に中心となる観点を表わしている。)   @.地震は、特定の地域におこりやすく、土地の変化や災害を生じることがあると説明することができる。(知識・理解)   A.地震の初期微動継続時間やゆれの大小は、震源からの距離および地震の大きさに関係すると考えることができる。(思考)   B.火山は特定の地域に分布していることを発表できる。(知識・理解)   C.地下のマグマが冷えて固まり、さまざまな火成岩ができることを説明することができる。(知識・理解)   D.火成岩は、つくりの違いから分類できることを知り、実際に分類することができる。(操作・技能)   E.火山以外の山は、長い間の大地の変動によってできることを説明することができる。(知識・理解)   F.地層の成因を、その構成物質などから推定し、発表することできる。(思考)   G.地層は、重なりかたや構成物質をもとに他の地層とくらべることができる。(思考、操作・技能)   H.地層が長い間に固まってたいせき岩になったと言える。(知識・理解)   I.たいせき岩んは、構成物質をもとに分類できることを知り、実際に分類することができる。(操作・技能)   ○.化石などをもとにして、地層がたいせきした当時の環境を調べることができるのだと説明できる。(思考)   ○.地層や地形に見られる、不整合、段丘などから過去の地殻変動を推定し、説明することができる。(思考) 2.単元の構成                       大地の調査         1.大地もゆれ動く     @.地震による    A.地震のゆれ       B.初期微動と  ・← 断層・隆起・沈降など       大地の変動    震度・マグニチュード    震源からの距離                                       ・← 日本や世界の震源分布     C.日本付近の    D.地震の原因                ・← 震度・マグニチュード        震源分布                              (地震の原因とプレートの動き)         2.火をふく大地     @.火山とは     A.火山活動と    B.火成岩とマグマ   ・← 火山の形と溶岩の流れ       火山噴出物        マグマ      火山岩と深成岩   ・← 火山活動と火山噴出物                                       ・← 火山岩、深成岩     C.岩石がくずれる    D.火成岩の鉱物の            ・← 岩石の風化         原因          割合による分類               (海底の火山活動)         3.変動する大地     @.しゅう曲・断層の    A.大山脈の     B.プレート   ・← 断層・しゅう曲          できる理由       できかた     テクトニクス  ・← 日本列島の過去の変動                                       ・← 大山脈に見られる変動         4.けずられる大地                         (インド大陸の衝突)     @.地層のでき方    A.たいせき岩の    B.化石の意味   ・← 流水による浸蝕・運搬・たい積                    特徴と分類              ・← たいせき岩のいろいろ                                       ・← 化石のいろいろ     C.不整合と      D.いろいろな地形の                (化石が語る大陸移動)      過去の地殻変動         できる原因            ・← 不整合・整合                                       ・← 海岸段丘・河岸段丘 3.身につけさせたい基礎・基本 大ゆ 1.地震による変動としては、大地の隆起・沈降、断層などがあり、災害には山くずれ、津波などがあると言える。 地れ 2.地震のゆれ方には、初期微動と主要動があり、その区別を説明することができる。 も動 3.地震のゆれの大小を示す震度階と、地震の規模を表わすマグニチュードの違いを説明することができる。  く 4.初期微動が続いた時間は、震源からの距離に比例することを考え発表できる。    5.日本列島付近の震源分布の特徴を説明することができる。    6.地震の原因について、その考え方を説明することができる。 火  1.火山活動のようすを、火山の形・噴出物の形態などから説明することができる。 を  2.火山活動の原因がマグマであると説明することができ、マグマの特徴が説明できる。 ふ  3.火成岩がマグマからできたものであり、火山岩・深成岩のでき方、つくりの違いを説明することができる。 く大 4.火成岩を構成する3〜4種類の鉱物の特徴を説明することができる。  地 5.岩石が日射や水などのはたらきによって表面からくずされる理由を説明することができる。 変  6.火成岩を、有色鉱物や無色鉱物の割合によっていくつかに分類することができる。 動  1.しゅう曲や断層は、大地に大きな力がはたらいたためにできることを説明することができる。 す大 2.日本列島の火山以外の山の成因について、その考え方を説明することができる。 る地 3.大山脈は、大地に大きな力がはたらく地殻変動の結果できたものであることを説明することができる。    1.流水の作用、地層のでき方、地層ができた当時の海底のようすなどを考えることができる。 け  2.たいせき岩は、火成岩とは違う特徴をもつことを説明することができる。 ず  3.たいせき岩を、粒の大きさ、粒の性質などからいくつかに分類できることを説明することができる。 ら  4.地層の中に化石が含まれていることを知り、化石から当時の自然環境などを推論する手がかりとなることを説明することが れ    できる。 る大 5.地層に見られる不整合のかさなりかたを、過去の地殻変動と関連させて説明することができる。  地 6.段丘、多島海などの地形のできる原因を、地殻変動と関連させて説明することができる。 4.単元の中での個に応じる手立て  @.レディネスをそろえる場面などで 《興味・関心の個人差に配慮して》   「地学」の地面のこと、岩石のことなどというと     興味のない生徒も多いのではないかと思うが、生徒の日常経験の中から是非「興味・関心」を引き出していきたいものである。     「地震」「火山」などは実際の経験や、テレビなどで映像として見たものがあったりするはずなので、個々の生徒の持ってい     る知識を授業の中に取り入れ、そこを糸口にして発表させ、新たな学習意欲をわかせていきたい。      また、「大陸移動」→「プレートテクトニクス」という非常に面白い話があり、教科書の読み物資料にも少しは触れてある     が、是非特別に時間を取って、地球全体の地殻変動の根本原因としてとらえさせていきたい。プレートテクトニクスの考え方     を使えば、地球上のかなりの現象を理論的に中学生にもわかりやすく、一気に説明することができることから、今まで興味を     持たなかった生徒にも興味をわかせることができ、興味があった生徒にはさらに発展的な関心を持たせることができるのでは     ないかと考えている。  A.発問、机間巡視の中で 《学習速度・スタイル・態度の個人差に配慮して》   これはどの時間でもできる個人差への配慮な     ので、教師側で考えながら授業の中に取り入れていくことにする。発問では指名した生徒によってその内容を変えていくこと     が可能であり、机間巡視では一人一人の取り組みのようすを見ながら指示を出すことができるはずである。  B.実験の中で 《知識・理解、技能、意欲などの個人差を配慮して》   この単元の中での実験、実習にはいろいろのものがあ     るが、実験としては特に「火成岩のつくり」「たいせき岩のつくり」「岩石の分類」の3つを大切なポイントとして取り上げ     てみたい。岩石の実物を見ながらの実験で、グループごとの活動になるが、その中で上位の生徒、中位の生徒、下位の生徒の     それぞれに求める動きを設定していく。すでに習った知識の面では上位ではあっても、それを実物に応用していく技術の面に     なると難しいことが分かったりということで、その都度個人差への配慮ができるのではないかと考えている。  C.作業学習「学習シート」の中で 《学習速度・スタイル・意欲などの個人差に配慮して》   この単元の中での理解不十分に     なりがちな部分としては、「地震のゆれのつたわり方」や「震源の深さと分布」などがあるが、このような部分ではできるだ     け下位行動目標の細かいステップを設定し、下位の生徒でもそのステップにしたがって進んでいくと最終到達目標にたどり着     くように構成していく。場合によっては作業学習ということで、「学習シート」を作成し、生徒が一人一人の進度で進む形に     工夫してみてもよい。      また、「火山噴火の地形図」「沈降海岸の地形図」「海岸段丘・河岸段丘の地形図」など、一人一人が取り組む実習の場面     でも、一人一人の読み取り技術に合わせた個人差を配慮した指導は可能であると考えている。読み取りの深さに合わせて「三     層」に求める目標を設定しておいても良いだろう。