印刷用紙:B4縦 1ページの行数:47 1行の文字数(半角で):116   −−以下 指導案本文−−   選  択  理  科  学  習  指  導  案 日 時 平成8年10月23日(水)5校時 対 象 3年生 男子23名 女子10名 計33名    場 所 第2理科室    授業者 高橋 洋之 1.コース名     『完全燃焼』 2.題材名       寒剤の性質 ーアイスクリーム作りー 3.目 標 (1)グループ毎に協力して実験、作業に取り組むことができる。 (2)実験、作業を通して自ら学習課題を設定することができる。  (3)学習課題に主体的に取り組み、課題解決ができる。 4.題材観 このコースは、選択理科として考えられる内容のうち実験を主体としたものに焦点をあて、それらを通して実験の技能、思   考する力の育成、そしてなによりも全員が成功できるといった達成感や楽しさを味わわせたいという趣旨で開設した。    内容においては必修教科の授業との関連をはかりながらも、必修では扱えないもので、驚きや満足感をもって生徒から迎え   られるものを題材として取り上げた。このことによって、生徒の関心や興味を喚起し、自らが主体的に課題を設定して、その   課題に取り組む姿勢が育成できるものと考える。 5.生徒の実態  このコースには3年生男子23名、女子10名の計33名が希望して履修している。そのほとんどが第1希望で選択してい   る。その理由として多いのは『楽しそうだ』とか『何となく』という漠然としたものが多い。生徒については、どちらかとい   うと集中力がなくじっとしていることができない生徒が多い。このことから分かるように生徒は必修教科とは違うなにかを期   待している。    このコースでは、授業形態はグループ学習、内容は実験を中心としているため、生徒もより意欲的に取り組むのではないか   と予想される。 6.指導観 このコースでは、技術的に難しい実験はせずに、できるだけ生徒全員が楽しく、かつ協力的にそして全員が成功し、達成感   を得られるように指導したい。授業時においては、実験を通して、実験の技能や思考力を養うとともに生徒が主体的に考え、   取り組みができるように配慮したい。また、最近の生徒はよくわがままだといわれがちではあるが、グループ学習の中で協力   する態度や人を尊重する心を育てたい。 本時の指導は、前時において『とらえる』、『考える』の段階を終え、『調べる』、『まとめる』の段階に入り、一人一人   が責任を持って自分の作業に時間内で取り組めるようにさせたい。 7.指導計画 (1)オリエンテーション・・・・・・・・・・1時間 (2)シャボン玉作り            2時間 (3)固形アルコール作り          1時間      (4)アイスクリーム作り 3時間 ・寒剤の性質についての理解 1 ・寒剤の性質を利用してアイスを作る 1(本時) ・変わった種類のアイスをつくる 1 (5)葉脈のしおり作り 1時間 (6)べっこうあめ作り 2時間 (7)簡易モーター作り 1時間 (8)綿菓子作り 1時間 (9)再挑戦 1時間 (10)まとめ 1時間 8 本時の計画 (1)目標 ・全員で協力して時間内に終わることができる。 ・美味しいアイスクリームを作ることができる。 (2)展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−+ | |教 師 の 働 き か け | 生 徒 の 活 動 時間| 指導上の留意点 | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−+ | 1 前時の授業の内容の確認をさ1 寒剤の性質について確認し、発表する。 | | | と |せる。 | | ・ 寒剤の性質についてと | | 2 本時の授業での目当てを確認2 グループごとあるいは個人の目当てを確認し、| | らえさせたい。 | ら |させ、発表させる。 |発表する。 | |(指導形態・・一斉) | | | |・協力して美味しいアイスクリームを作る。 | | | え | |・集中して参加する。 等 | ・作業に取り掛かるのが遅| | 3 役割分担、作る手順の確認を3 自分の役割、手順の確認をする。 | |くならないよう手順をし| る |させる。 | | |っかり確認させたい。 | | | +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ 8 |(グループ) | +−+−+ ☆ 寒剤の性質を利用し、手作りアイスクリームを作ろう。 +−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | 4 グループごとに作業に取り組4 作業に取り組む | ・一人一人が自分の役割を| 調 |ませる。 | ◎アイスクリーム | ◎アイスキャンディー | |果たし、アイスクリーム| | | |@材料をかきまぜる |@ボールに塩、氷を入れかきまぜる。 作りに集中できるように | | |Aかきまぜた材料を缶の中に入れ密封する。 A試験管に材料を入れボールの中に入れ                                          る。 取り組ませたい。 | | 机間巡視をする。 |B大きい容器に氷、塩、材料の入った缶を入 B温度計で測りながらその様子を観察。 | | | れ、密封する。 |(グラフに取る) | | | べ | |C大きい容器にタオルを巻き、約20分間こ C完成、試食。| | | | | ろがす。 | | ・意欲を持って取り組める| | | |D完成、試食。 | |よう配慮したい。 | | | | | ・全グループが、アイスを| る | | 各自が楽しみながら自分の役割を果たし、作業| |完成できるよう配慮した| | | |をする。 | |い。 | | | | 30 |(グループ) | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−+ | 5 後片付けをさせる。 5 後片付けをする。 | | | | 6 反省、感想を学習シートに書6 反省、感想を学習シートに書く。 | | | ま |かせる。 |・温度が下がらなかった。 | | | | | |・時間以内に完成できなかった。 | | | | | |・みんなで協力し、美味しいアイスができた。 | ・家庭において再度挑戦し| と | | 10 |てみたいと思わせるよう| | | | | |にしたい。 | | 7 反省、感想を発表させる。 7 反省、感想を発表する。 | |(一斉) | め | | | | | | | | | ・次時への意欲を持たせた| | 8 次時の内容を知らせ、準備す8 次時の内容の確認と、持ってくるものの確認を 2 |い。 | る |るもの等の確認をする。 |する。 | |(グループ) | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−+ (3)評価 ・みんなで協力して活動することができたか。 ・アイスクリームを作ることができたか。 ・積極的に取り組むことができたか。