中学校特殊学級 作業学習(鹿頭づくり)1/2 指導案 上田中学校 用紙は B4 縦  1行 122字(半角) 1ページ 63行に設定してください。     特殊学級  作業学習指導案                         指導者 及 川 真 典 1.日 時   平成 元年7月7日(金)   第2校時  2.学 級   7組(及川・相馬・大下学級)男子12名、女子4名(南校舎1階) 3.主題(題材名)  鹿頭づくり「作業学習」 4.主題(題材)について    本校特殊学級では、「生活する力」をのばし、将来の社会自立に向けて作業学習を   行っている。学級の生徒の発達段階は千差万別であり、作業面では、ナイフ、のこぎ   り、金槌など初めて使うという者も多く、ぎこちない手つきでこわごわ行う者が多い    日常生活の中での経験不足から何か作ってみよう、作って見たいという意欲をもち   にくい傾向にある。そこで、いろんな物へ目を向けさせ、できるだけ多くの経験を積   ませ、集中し行なえる物をと考え、前年度にひきつづき「頭づくり」を取り上げた。    郷土の様々な芸能は、その土地の生活の願いを表したり、潤いのある人間性をつち   かったりする上で、大きな役割をになっている。今回取り上げた「鹿頭」は、一昨年   の『獅子頭づくり』昨年の『トラ頭づくり』を発展させたものである。1年生は初め   ての経験で興味を与え、2〜3年生はこれまでの経験を生かし、再度、形を変えて   『頭づくり』に挑戦し行うことによってその製作過程を理解し、作る喜びを感じとら   せたい。また、それを使って学習発表会(上中祭、市内合同学習発表会)で演技する   ことを知らせ、見通しをもって、意欲的に活動させ、自信をもたせていきたい。    鹿頭づくりの作業工程には、いろいろな難易度が含まれており、能力差があっても   行なえる内容があり、手先の巧緻性、道具を利用しての活動等ができるもの。基礎的   な計測や知識、技能が得られるもの。さらに、時間一杯根気強く作業をつづけ、仕事   に対する真剣な取り組み姿勢、意欲的態度を養えるもの。成就感や充実感が体験でき   るもの。生徒の心情を豊かに育てるもの等々を考えこの題材を設定した。 5.指導目標  (1) 作業を通して必要な知識、技能を習得させる。  (2) 根気つよく作業をし、厳しさに耐える態度を養う。  (3) 自分の力で仕上げる努力、真剣な取り組み姿勢を養う。  (4) 意欲的態度、協力、教え合う態度を養う。  (5) 完成の喜びを感じさせ、次への期待感を持たせる。・6.指導計画  (1) 寸法どり、型どり………4時間。      (6) 色紙はり    2時間。  (2) 材料切断 ………………6時間。      (7) 部品取り付け  5時間。  (3) 部品加工 ……………10時間。      (8) 仕上げ     1時間。  (4) 組み立て ……………10時間。      (9) 評価      1時間。  (5) 色塗り  ………………5時間 (本時2/5)  (10)次への取り組み 1時間。                                合計45時間。 7.本時の達成目標  (1) 色塗りの箇所にどのような色を塗るかを考えながら行うことができる。 (A)  (2) 指示された箇所を1つ1つ確認しながらていねいに塗ることができる。 (B)  (3) 指示された通りまちがわないように塗ることができる。        (C)  (4) 時間内集中して塗ることができる。                 (全体)  (5) 衣服、手、工作台等に色をつけないよう注意しながら行うことができる。(全体)  (6) 挨拶、準備、後始末ができる。                   (全体) 8. 個人の実態と達成目標     [作業学習] 鹿頭つくり                                                                 番 氏 名  作業の様子 「あゆみ」番号     単元達成目標 「あゆみ」番号    本時の達成目標 「あゆみ」番号                                                                    ・寸法どり 番号[ 1,      ] ・寸法どり[ 1,2,        ] ・31, 71, 77, できれば32, 72, 77        ・切断     [ 6,      ] ・切断  [ 5,6,7,9,11,63,   ]                     T H ・部品加工 出 [13,14,41,42,46] ・部品加工[13〜16, 41〜46,  ] ・色を濃く塗るように心がける。   1     ・組み立て 来 [17, 19, 21, 25] ・組み立て[17〜25, 47〜48,  ] ・まわりの人の様子も見ながら進める       ・色塗り  る [28,      ] ・色塗り [28〜30,       ]                      1男 ・色紙はり 番 [       ] ・色紙はり[55,56,59,60,    ]                     IQ   ・部品つけ 号 [       ] ・部品つけ[52,62,〜65,    ]                         ・意欲等    [68,      ] ・意欲等 [68〜72,73,75〜78,  ]                                                                                     ・寸法どり   [ 1,2,     ] ・寸法どり[ 1〜5,   ] ・32, 70, 79, できれば33, 74, 79        ・切断     [ 6,7,9,11,  ] ・切断  [ 6〜12,38,39,    ]                     R T ・部品加工   [13〜15,41,〜43] ・部品加工[13〜16, 41〜46,   ] ・わからない時には聞くようにする  2     ・組み立て   [17〜19,47,52, ] ・組み立て[17〜27, 47〜52,   ] ・時間内作業をする。              ・色塗り    [28〜30    ] ・色塗り [28〜33,        ] ・後かたづけをきちんとする。       1男 ・色紙はり   [55,56,    ] ・色紙はり[55〜57,59,〜61,   ]                     IQ   ・部品つけ   [47,50,    ] ・部品つけ[50〜53, 62〜67,   ]                         ・意欲等    [68,72,〜77,  ] ・意欲等 [68〜80,       ]                                                                                     ・寸法どり   [1,2,     ] ・寸法どり[1,2,3,4,       ] ・34, 74, 79               ・切断     [5 〜11,    ] ・切断  [5 〜12, 62〜64, ]                     H T ・部品加工   [13〜16,41 〜46] ・部品加工[13〜16, 41〜46,66,67] ・作業はできるので、より正確に行う 3     ・組み立て   [17〜22,47 〜49] ・組み立て[17〜27, 47〜53,   ]  ように心がける。               ・色塗り    [28〜33,    ] ・色塗り [28〜34,        ] ・落着き、集中して行うよう心がける    1男 ・色紙はり   [55〜57,59,60, ] ・色紙はり[55〜61,       ]                     IQ   ・部品つけ   [47〜48,50,52, ] ・部品つけ[47〜53, 65〜67,   ]                         ・意欲等    [68,70,71〜80 ] ・意欲等 [68〜80,       ]                                                                                     ・寸法どり   [ 1,2,     ] ・寸法どり[ 1,2,3,4,      ] ・32, 74, 78, できれば33,34,          ・切断     [ 6,7,9,62,  ] ・切断  [ 6〜12,62,63,    ]                     D M ・部品加工   [13〜15,41 〜44] ・部品加工[13〜16,41 〜46,56,57] ・自分で考えて塗るように心がける。 4     ・組み立て   [17,18,47, ] ・組み立て[17〜26,48,49,65,  ] ・集中して作業をする。             ・色塗り    [28,29,30,   ] ・色塗り [28〜32,        ]                      1男 ・色紙はり   [55,56,    ] ・色紙はり[55〜60,        ]                     IQ   ・部品つけ   [47,48,50,  ] ・部品つけ[48,49,50〜53,65,  ]                         ・意欲等    [68〜72,   ] ・意欲等 [68〜78, 80,      ]                                                                                     ・寸法どり   [ 1,      ] ・寸法どり[1,2,         ] ・31, 71, 79, できれば32, 79          ・切断     [ 6,      ] ・切断  [6,7,9,11,62,63,   ]                     K M ・部品加工   [13,14,41,42, ] ・部品加工[13〜16,41 〜45   ] ・おしゃべりしないで作業をする。  5     ・組み立て   [17,      ] ・組み立て[17〜22,47,48,50,52, ] ・集中して行う。               ・色塗り    [28,29,    ] ・色塗り [28〜32,       ]                      1男 ・色紙はり   [55,     ] ・色紙はり[55,57,59,  ]                     IQ   ・部品つけ   [47,      ] ・部品つけ[47,48,50,51,52,65, ]                         ・意欲等    [68,      ] ・意欲等 [68〜73,76,77,78,  ]                                                                                     ・寸法どり   [ 1,      ] ・寸法どり[ 1,2,        ] ・32, 71, 77, できれば33, 78,          ・切断     [ 6,      ] ・切断  [ 6,7,62,63,64,   ]                     I T ・部品加工   [13,14,41,42, ] ・部品加工[13,14,15,41,42,43,44] ・方法を考えながら行う。      6     ・組み立て   [17,19,    ] ・組み立て[17,19,21,22,24,25,47] ・時間内作業をする。             ・色塗り    [28,29,30,   ] ・色塗り [28〜32,       ]                      1男 ・色紙はり   [55,59,    ] ・色紙はり[55,56,59,60,    ]                     IQ   ・部品つけ   [47,      ] ・部品つけ[47,50,51,      ]                     (マ) ・意欲等    [68,      ] ・意欲等 [68〜72,73,〜78,   ]                                                                                     ・寸法どり   [1,2,     ] ・寸法どり[ 1〜4,58,      ] ・31, 71, 78, できれば42, 72,          ・切断     [6,7,9,    ] ・切断  [ 6〜11,55,56,63,64, ]                     S O ・部品加工   [13,41,42,   ] ・部品加工[13〜15,41,44,63,64, ] ・ていねいに塗るよう心がける。   7     ・組み立て   [17,      ] ・組み立て[17〜22,47,48,    ] ・まわりの人の様子を見ながら塗る。       ・色塗り    [28,29,30,   ] ・色塗り [28〜34,       ] ・あとかたづけをわすれない        2男 ・色紙はり   [55,56,    ] ・色紙はり[55〜61,       ]                     IQ   ・部品つけ   [47,      ] ・部品つけ[47〜50,52,65,    ]                     (自) ・意欲等    [68,69,    ] ・意欲等 [68〜72,73,〜78,  ]                                                                                     ・寸法どり   [ 1,2,     ] ・寸法どり[ 1,2,3,5,      ] ・31, 72, 78, できれば32,79,          ・切断     [ 6,7,9,10,  ] ・切断  [ 6〜12,55,56,57,64 ]                     T Y ・部品加工   [13〜15,41 〜43] ・部品加工[13〜16,41 〜46,56,64] ・ていねいに塗るよう心がける。   8     ・組み立て   [17,18,19,47, ] ・組み立て[17〜26,47 〜53,65,66] ・まわりの人の様子を見ながら進める      ・色塗り    [28〜31,    ] ・色塗り [28〜34,       ] ・わからないときには質問する。      2男 ・色紙はり   [55,56,62,63, ] ・色紙はり[55〜57,59 〜61,   ]                     IQ   ・部品つけ   [47,48,    ] ・部品つけ[47〜54,       ]                     (テ) ・意欲等    [68,69,71,   ] ・意欲等 [68〜80       ]       9.本時の展開                                                        段 過 時                      個 人 差 に 対 す る 配 慮                   学   習   活   動                          資料・教具等  階 程 間                     評価の視点・方法   留 意 事 項                                                                        1.あいさつができる。         3         1.当番に元気よく                 ・当番の号令で、きちんとあいさつが   A.説明を聞き、   号令をかけさせ、 ・見本              できる。                作業内容、手   あいさつをさせる  1.完成品    導 課   2.本時の作業内容について、説明を聞く   順、注意事項  2.作業内容、手順  2.未完成品     題     ことができる。             が理解できた   について、見本を   「色ぬり段階   の    ・作業内容を知ることができる。      か。       見せながら説明す    のもの」    把    ・作業手順を知ることができる。     B.説明をきちん   る。         本時に行うと 入 握    ・作業上の注意事項を知ることができる   と聞く事がで  3,教師が材料、用    ころの部分       3,材料、用具の準備、確認ができる。    き、ある程度   具の確認をする。                 ・使用する材料、用具を自分できちんと   理解できたか                             準備することができる。(全員)    C.説明を静かに            ・材料                                  聞く事ができ              塗料         10                       たか。                ネオカラー                                                  「赤」「黒」        4.作業を開始できる。         4         4.作業を行う。   「茶」「白」         ・各自が作業を進めることができる。   A.作業内容、手  A.説明どうり、まち  「緑」「灰」         (A) 自分で塗る色を考え、必要な色を作   順を理解し、   がわず、ていねい    その他   展 課      り塗ることができる。         まちがわずに   に色ぬりをさせる ・筆         題    (B) 見本を見ながらていねいに塗ること   色ぬりができ  B.わからない時は、  「太いもの」と   の      ができる。              ているか。    質問し行なわせる  「細いもの」の   追    (C) 指示されたところをまちがわずに塗  B.手順を確認し  C.指示に従い色ぬり    2種類   開 求      ることができる。           ながら色ぬり   をさせる。                    ・ 時間内、頑張ることができる。     ができている  ・特に(C) について ・絵具皿            ・ 意欲的に行うことができる。      か。       は1つ1つ確認さ ・水入れ            ・ 分らなくない時、聞く事ができる。  C.指示に従いま   せる。      ・布、             ・ 衣服等をよごさないようにできる。   ちがわず色ぬ  ・KT.KH,SOの3人は  「ふきとり用」        ・ 個人目標にせまるように努力するこ   りができてい   特に配慮する。  ・新聞紙              とができる。(・は全体)       るか。     ・机間巡視をし、個                                               別指導をする。               33                     ・(A)(B)(C) とも、                                               時間内、根気強く                          5.作業を終了できる。          作業しているか。 5.材料、道具等を                 ・材料、道具を所定の場所にきちんと  ・机間巡視による   きちんとかたずけ                  かたずけることができる。       チエック。     させる。              終 ま    ・よごれなどに気づき、ふきとったり、 6         ・自分のものと学級                  はいたりすることができる。      A.まちがわず色   のものの区別をし            と   6.作業のまとめができる。         ぬりができた   まちがわずにかた                 ・自分の作業の進みぐあいをたしかめる   か。       ずけさせる。            末 め     ことができる。            B.確認しながら  6.できぐあいを                  ・他の人の進みぐあいを見ることができ   色ぬりができ   確認させる。                    る。「比較することができる」      たか。                               ・次時の予告              C.指示どうりが  7.当番は、元気よ                7.おわりのあいさつができる。       んばって色ぬ   くおわりの挨拶を                 ・きちんと立ち、あいさつができる。    りができたか   させる。                   7                           O 指導の実際  『鹿頭づくり』 1,作業種目   板材による『鹿頭づくり』 2,題材設定の理由。  郷土の様々な芸能は、その土地の生活の願いを表したり、潤いのある人間性をつちか ったりする上で、大きな役割をになっている。今回取り上げた『鹿頭づくり』は、一昨 年の『獅子頭づくり』昨年の『トラ頭づくり』を発展させたものである。これまでの経 験を生かし、再度、形を変えて「頭づくり」に挑戦し行うことによって、その製作過程 を理解させ、作る喜びと、それを使っての学習発表会(上中祭、市内合同学習発表会) で演技することにより、意欲と自信を与えたい。製作過程には、様々な難易度が含まれ ているが、その造形性を重視し生徒の心情を豊かに育てる題材として設定した。  o作業内容が多種に分れ、単純作業から、難しい作業まで含まれている。  oいろんな学習内容が含まれている。  o能力差があっても行なえる内容が含まれている。  o自分で考える場面が含まれている。  o作業に意欲をもち、取り組み、時間ごとにその結果が見られるもの。      o自分の部屋、玄関などのかざり物としてまた、踊りの用具として利用できるもの3 3,目標  o作業を通して、必要な知識、技能を習得させる。  o根気つよく作業をし、厳しさに耐える態度を養う。  o自分の力で仕上げる努力、真剣な取り組み姿勢を養う。  o意欲的態度、協力、教え合う態度を養う  o完成の喜びを感じさせる。  o次への期待感を持たせる。 4,指導計画  o作業準備   工具、服装、各工程ごとの見本等必要物の準備。  o材料準備   ベニヤ板(2〜9 o) ホウ板、発泡スチロール、釘、接着剤、他  o寸法どり   形取り法、  o部品加工   ノコギリ、糸ノコ盤、          カンナ、彫刻刀、等々による部品加工。  o組立て(1)   釘、接着剤、等々による組立て。金槌、ペンチ等の工具利用。  o塗装     各部分にそれぞれ必要な色をぬる。ハケ、筆等の利用。  o装飾     金、銀紙等を必要箇所に張付ける。  o組立て(2)   ザル、タオル、ヒモ等を利用し頭に固定できるようにする。  o髪づくり   スズランテープ(白)等を使い髪づくり。   o衣装づくり   踊りに発展させる場合の衣装(布)「具体的には別紙」  o用具づくり   踊りに必要な用具づくり。    「具体的には別紙」 5,指導上の留意点。    ・材料はベニヤ板を中心とし、使用済みの材料、廃材などを利用する。それは、経費  節約と同時に、使用済みの物でも使い方を考れば利用できるという事と、物を大切に  する気持ちを持たせたい。  ・いろんな工具を使うので、使用については、十分注意して取り扱うようにさせる。  ・形づくりでは、手順が複雑になるので、各部分の見本、製作途中の見本、完成見本  などを準備しておき、授業の場面場面で何を作り、どんな物に仕上がるか等を見てわ  かるようにしておく。  ・電動ドリル、糸のこ盤の操作については特に安全な作業に心がけさせる。手のそえ  かた、顔(目)の位置等指導してから行わせる。  ・1つ1つの作業を大切にし、最後まで努力する姿勢、取り組みを心がけさせる。  ・作業内容には、個人作業とグループ作業があり、特にグループ作業時の協力姿勢を  大切にする。  ・よく見、よく聞き、根気よく最後までがんばる姿勢がとれるようにする。  ・まわりの人と同じようにやろうという姿勢、努力が場面場面で見られるようにする  。  ・挨拶、返事等の基本的態度がきちんとてきるようにする。 6,事後の発展          作品が完成すると、装飾品として、教室や自分の部屋などに飾って楽しむことがで  きる。また、鹿頭に布をつけて、郷土芸能の1つである『鹿踊り』(遠野地方に伝わ  る郷土芸能)に発展させることができる。 7,指導過程「全体の流れ」   別紙プリント。 ・8、評価(総合評価)   学習活動はすべて「ねらい」を持っている。指導課題にそって授業を行い、そのね  らいと評価は一体のものでなければならない。   特殊学級のねらいは、将来社会自立するために必要な生活行動力、態度、知識、技  能等を生徒に体得させることにある。個人差の大きい生徒にとって、全体のねらいと  同時に個々のねらいを明らかにし、個人差の立場で細かくみつめ、集団の中に存在す  る個として、ねらいに即して評価していくことが大切である。   評価のねらい。評価基準。評価表については別紙プリント。 O、指導過程   「全体の流れ」                                           作業工程   学習活動 「作業内容」  指導上の留意点             1 寸法どり ・見本の型をベニヤ板に合 ・各部品の見本を数個ずつ準備しておき   @型取り法  せ、鉛筆でなぞって必要  何であるかをよく理解させる。             な線を入れる。     ・型どりは、ベニヤ板等に見本を合せ、   A寸法どり ・ものさしで測り記入する  できるだけ正確に鉛筆でなぞらせる。                      ・ものさしを使える者は、寸法どりを行                       なわせる。               2,切断   ・ベニヤ板(9o)をのこ ・大きいベニヤ板は4人組で切断。     @厚さ9o  ぎりで切る(班ごと)  ・小さいベニヤ板は万力で固定し一人で    幅 10p ・万力で固定し切断。    行う。                 A厚さ3o ・糸のこ盤で切断。    ・糸のこ盤の操作の練習を事前に行う。          (直線・曲線切り)   ・手のそえかたに注意、安全な作業。    B厚さ13o ・ホウ板の切断(糸のこ) ・糸のこ盤での切断はけがき線上をでき          (直線・曲線切り)    るだけ正確に切る。           3,部品加工 ・彫刻刀での加工     ・彫刻刀の使い方。彫刻刀の持ち方と手   @ホウ板   (目、鼻部の加工)    のそえ方。                                  ・彫り方の方法と安全な作業。       A発泡スチ ・カッターナイフでの切断 ・カッターナイフの使い方。         ロール  ・型どり法で写しカッター ・切り取り方法と安全な作業。              で形づくり(鼻部)                        B穴あけ  ・ドリルでの穴あけ    ・ドリルの刃のつけかたと使い方                         ・材料の押え方と穴あけの仕方       3,組み立て ・ワクつくり。      ・金槌の持ち方と打ち付け方。       @ワク作り ・側板、上板、顔部、角部 ・板の厚さとクギの長さの関係。             の組み立て。      ・打ち付け場所に印をつけ、クギ打ちを                       する(失敗を少なくするための方法)                      ・2人組みでの作業(押える人と打ちつ                       ける人)自分の物を打ちつける                         ・クギ抜き、ペンチの正しい使い方           ・鼻部の組み立て。    ・発泡スチロールと板との接着方法を理                       解させる。                                  ・必要以外の物への接着に注意する                                           ・                                          作業工程   学習活動「作業内容」   指導上の留意点             4,色塗り  ・ワク部は黒色、目、口 ・見本を見て、必要箇所の色塗り、ま    @ワク塗り  鼻の中心部は赤色、角の  ちがわないように、ていねいに塗る。          飾り部分は自分で考えて ・衣服、手などに色をつけないように注          塗る。(下塗りが主)   意する。                                   ・工作台には、新聞紙等を敷きよごさな                       いようにする。             5,色紙はり ・金、銀色紙の張りつけ  ・必要な大きさに切り張り付ける      6,部品取り ・目の取り付け      ・目の上下にドリルで穴あけをし、針金    付け                 で取り付ける。                                ・ドリル操作は危険を伴うので注意する                      ・左右おなじ高さ、傾きを考える。     7,ざるつけ ・頭が入る位置にざるを取 ・ざるを固定するために補助板、発泡ス    内側面   り付ける         チロールの取り付け                 ・タオルつけ       ・各自の頭の大きさとざるの位置、安定                       性等を考え作る。                  ・タオル取り付け     ・頭に合うように工夫し取り付ける     8,ヒモつけ ・頭に固定できるようヒモ ・頭、首に結べるように付ける             つけをする。                            9,髪づくり ・スズランテープを約1M ・髪の部分は長く多めにする               の長さに切り取り付ける ・上部の板に止める(穴を開け結ぶ)    10色塗り  ・全体を見て色塗りをする ・細部の色塗りをする(ていねいに)                       ・クリヤーラッカー(スプレー)を塗る   11仕上げ  ・全体を見てバランスを見 ・全体のバランス、手直しなど確めてみ          て調整をする。      る。                  12評価   ・出来上がった作品を見て ・自分のものと友達のものの違いをわか          どうがを言える      らせる。できれば、うまくできた点と          自分の作品と他の人の作  まずかった点を明らかにする              品のちがいを見つける  ・反省と評価               13次への  ・作品を利用し何ができる ・鹿踊りに発展させることとその取り組    取り組み  かを考える        みへの意欲をもたせる。               ・次の作品づくりへの取り ・作品展示と鑑賞の仕方。                組み          ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・作・業・学・習      O 木工 (鹿頭づくり) 評価表  NO 1                                                    1 材料の準備ができる。(自分の物に名前を書き保管する)            21 指示されたクギを準備できる。(見本を手に持って)                                                  2 材料に型どりをすることができる。(見本をなぞる)              22 指示されたクギを準備できる。(見本を見て)                                                      3 材料に寸法記入をすることができる(10p単位)                23 板の厚さを見てクギを選ぶことができる。                                                         4 ものさしを使い測り、必要な長さを記入できる。                24 指示されて接着剤を準備することができる。                                                        5 必要な大きさの材料を選ぶことができる。                   25 指示されて接着剤をぬりつけることができる。                                                     6 板材をノコギリで切ることができる。(5p位幅の物)             26 指示された所に一人で接着剤をつけることができる。                                                    7 けがき線にそって大体切ることができる(5〜10o位の差)            27 見本をみて一人で接着剤をつけ、張付けることができる。                                                  8 けがき線にそって正確に切ることができる。                  28 指示されながら色を塗ることができる。                                                         9 糸のこ盤で直線切りができる。 (大体、誤差 5〜10o)            29 指示された所を一人で、ていねいに塗れる。                                                        10 糸のこ盤で正確に直線切りができる。                     30 となりの人の様子を見ながら塗ることができる。                                                      11 糸のこ盤で曲線切りができる。 (大体、誤差 5〜10o)            31 見本を見て2〜3か所一人で丁寧に塗ることができる。                                                 12 糸のこ盤で正確に曲線切りができる。                     32 自分なりに色を考えて、ていねいに塗ることができる。                                                   13 紙ヤスリで磨くことができる。                        33 色を混ぜ合せて必要な色を作ることができる。                                                     14 かんなでけがき線を意識して大体削ることができる。              34 全体を考えて色を塗ることができる。                                                          15 かんなでけがき線のちかくまで削ることができる。               35 指示されてドリルで穴を開けることができる。                                                     16 かんなでけがき線まで削ることができる。                   36 印のところをドリルで穴あけをすることができる。                                                   17 途中からクギを打ち込むことができる。                    37 ドリルの刃を取替えることができる。                                                         18 一人でクギを打ち込むことができる。                     38 糸のこの刃を取替えることができる。                                                         19 失敗した時、クギ抜きで抜くことができる。(途中から)            39 のこぎりの横引きの刃がわかる。                                                           20 クギを打ち終わってから失敗に気づいた時、一人で抜ける            40 かんなの持ち方が大体わかる。                ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・作・業・学・習      O 木工  (鹿頭づくり) 評価表  NO 2   初 中 後                                           41 彫刻刀で板を適当に削ることができる。                    61 ていねいに切り、間違わずに張り付けることができる。                                                 42 周りを彫ってある内側(赤線)を彫ることができる。              62 スズランテープを見本の物に合せ、同じ長さに切れる。                                                  43 線にそって彫ることができる。                        63 指示されてテープを切れる。                                                               44 見本を見て同じように彫ることができる。                   64 必要な本数分だけ一人で切ることができる。                                                      45 見本と同じように丁寧に仕上げることができる。                65 指示されながらテープを取り付けることができる。                                                   46 手を切らないように持ち作業をすることができる。               66 見本、説明を聞いて取り付けることができる。                                                     47 指示により針金を穴に通すことができる(目の部分)              67 全体のバランスを考えることができる。                                                        48 見本を見て針金で固定することができる(目の部分)              68 時間内指示されながら頑張ることができる。                                                       49 左右バランスよく付けることができる。                    69 時間内頑張ることができる。(50分。100 分)                                                       50 指示されながら発泡スチロールをはりつけする事ができる            70 自分から進んでやろうという気持ちを持って取り組める。                                                  51 指示された所に発泡スチロールを一人ではりつけできる。            71 周りの人と同じようにやろうという姿勢がとれ、頑張る。                                                52 指示にしたがいザルをワクに固定することができる。              72 分らない時、自分から聞くことができる。                                                         53 見本を見て一人でザルを固定できる。                     73 自分の使用する工具の名前が分り、準備することができる                                                  54 周りを汚さないで塗ることができる。                     74 使いたい工具は自分から話し、使うことができる。                                                     55 指示されて金、銀紙をハサミで切ることができる。               75 安全に注意し、怪我をしないようにできる。                                                        56 線にそって大体切ることができる。                      76 万一怪我(切り傷等)した場合、保険室に行ける。                                                     57 線にそって正確に切ることができる。                     77 挨拶、返事、質問、答え、報告等できる。                                                         58 ものさしで必要寸法を取り、切ることができる。                78 作る楽しみ、意欲がもてる。                                                             59 指示された箇所に張り付けることができる。                  79 あとかたづけができる。 ★(指示あり)                                                       60 見本を見てどのように張り付けるかが分り、できる。              80 反省、評価ができる(個人的。全体的)