印刷用紙:B4縦 1ページの行数:83 1行の文字数(半角文字で):116 その1 (次の登録番号は 950107.JXW)                  特殊教育英語科学習指導案                                              指導者 千 田 幸 範 1.日 時   平成7年7月7日(金)1校時 2.学 級   6組Aグル−プ 男子2名 女子1名 南校舎1階 千田学級 3.主 題   身のまわりにあるもの 4.主題について    6組の英語は年間70時間行われるが、第13時〜第42時までの30時間を「基本文中心型の授業」として1単位時間   の半分の時間を基本文の学習にあてる。本単元はその中の6時間を「身のまわりにあるもの」という題材として構成した。   基本文中心型の授業においては、1.読むこと、聞くこと、書くこと、話すことの4技能をバランスよく指導すること、2.前   半に毎時間の共通指導項目を位置づけ、その後に新教材の指導を行うこと、3.後半10分程度で長期的に語彙の指導を行う   ことの3点を基本方針として1単位時間の学習過程を組むことにした。共通指導項目としては本単元においては、英語体操   (Total Physical Response:以下TPR )とカ−ドゲ−ムの2つを行う。TPRは、音声言語をとおして動作をさせながら体   の各所や教室内にあるものを指導する手法である。本単元におけるTPRは音声言語にしぼり、文字は提示しない。全体に   対する指示と個人に対する指示を織りまぜながら行う。カ−ドゲ−ムについては、実際の生活場面で最も使われるであろう   挨拶や時間の尋ね方等定型的表現を集めて作成した教材である。これらの文はそっくりそのまま学習者にインプットされ、   さらに表出されることをねらった文である。したがって1.聞いて意味が分かり、2.読めて、3.意味が言え、4.暗唱すること   を目標とする。授業においてはそれぞれの学習者の力の応じて1.→4.のステップをふんで指導していく教材である。さらに   その後はスキットを構成しロ−ルプレイングをさせることを通して場面を大切にしながら生きた言葉として指導していくも   のである。現在までに1セット10表現のものを3種類作成している。新教材の学習としては、文型の学習と「60日間世界   一周の旅」の2つがある。本単元において指導する文型は、1.This is〜,2.That is〜,3.What’s   this?/It’s a〜,4.There is (are)〜の4つである。1.〜3.は意味的にも文構造上も理解しや   すい文型なので、実物を用いてできるだけ多く口頭発表させたい。その後に自分が発表した英文のいくつかを書かせること   によって習熟度を高めたい。4.のThere is (are)〜の倒置構文は難易度が高い文なので、口頭練習→リスニ   ング活動→作文カ−ド(Sentence Building Card:以下SBC)を用いての作文→自己表現作文と段階を踏んで指導していく。    カ−ドゲ−ムにおいては、競争の原理を排除しカ−ドを3セット準備して行う。基本文型(1.〜3.)の指導においては、   一人ひとりにできるだけ多く発話させる機会を設けるとともに、教師対生徒の対話から生徒対生徒の対話にもっていき、優れ   た点を認め合いながら、より高い成就感を与えたい。表現力を高める手だてとして、基本文4.の言語形式がやや複雑なので、   主語・動詞という文法用語は用いないで、1の語、2の語という語を用いて文構造を説明した後、作文カ−ドを使用しての語   順整序による作文→単文レベルの作文へと書く力を高めていきたい。「60日間世界一周」では、綴りと音の関係に注意させな   がら発音練習を行い、読めるようになってから書く練習に入っていく。 5.指導計画(6.5時間)  (1)事前調査 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−0.5 時間  (2)近くにある物をさして This is a〜、Is this a 〜? の文が言えて、書ける。−−−−−−−−−−−1時間  (3)遠くにある物をさして That is a〜、Is that a 〜? の文が言えて、書ける。−−−−−−−−−−−1時間  (4)未知のものについて What's this ?で尋ねることができ、またその文に応答することができる。−−−1時間  (5)There is (are)〜の文の意味が言えて、口頭練習することができる。 −−−−−−−−−−−−−−1時間  (6)There is (are)〜の文の聞き取りができて、SBC(作文カ−ド)で英文を作ることができる。−−−1時間(本時)  (7)身のまわりにあるものについて、There is (are)〜の文型を用いて表現することができる。−−−−−1時間 6.本時の達成目標  (1)There is (are)〜の文を聞き取り、その英文が表す絵を完成させることができる。  (2)SBC(作文カ−ド)を用いて正しく英文を組み立てることができる。  (3)60日間世界一周の8つの単語を読むことができ、書く練習をすることができる。 7.本時の下位行動目標  a 本時の学習課題を把握し、自分がやるべきことを確認できる。(理解)  b 教師の英語による指示にしたがって動作をすることができる。(関心・理解・表現)  c 教師の言うヒントを聞いて、英文カ−ドを取ることができる。(理解)  d There is (are)〜の文の意味が言え、読むことができる。(理解)  e There is (are)〜の文を聞き取り、英文に合った絵を完成させることができる。(関心・理解)  f SBC(作文カ−ド)で英文を作ることができる。(表現・言語)  g 60日間世界一周の8つの単語を読むことができる。(表現・言語)  h 60日間世界一周の8つの単語の書く練習をすることができる。(言語) 8.本時の評価の観点  (1)There is (are)〜の文の聞き取り、その英文が表す絵を完成させることができたか。  (2)SBC(作文カ−ド)を用いて、語順に注意しながら英文を組み立てることができたか。  (3)60日間世界一周の8つの単語を読むことができ、正しく書く練習をすることができたか。 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:77 1行の文字数(半角文字で):118 その2 (前の登録番号は 950106.JXW) 9.本時の展開  <個に配慮する視点>  <A>達成度     <B>学習速度    <C>取り組み              <D>見方・考え方  <E>興味・関心   <F>生活経験 +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段|過|時| |      個 人 差 に 対 す る 配 慮 | | | | | | 学  習  活  動 +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+資料・教具等| |階|程|間| | 評価の観点・方法 |     配 慮 事 項 | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |1 挨拶とQ&A |・声は大きいか。反応は|1<A> T.T. → K.T. → Y.Y. の順に| | | | | | 教師と簡単なことについて|鈍くとも応答できればよ| 対話をする。 | | | | | | 対話することができる。 |しとする。 | | | |導|課| |2 warm up1.として|・教師の指示にしたがっ|2<A>一斉→個人の流れで行う。多少| | | |題|13| 英語体操(Total Physical|ているか。 | の誤りがあっても反応できれば良しと| | | |確|分| Response) をすることがで| | する。T.T.にはやや難しい指示を| | |入|認| | きる。 | | だす。 | | | | | |3 warm up2.として| |3<A>教師のヒントは「文の機能」で|定型表現英文| | | | | カ−ドゲ−ムをすることが| | 出す。反応を見ながら英文を読み上げ|カ−ド | | | | | できる。 | | る。 | | | | | |4 学習課題が確認できる | | |紙板書 | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |5 新文型 There is a book|・個別に発表させる。 |5<A>積極的に挙手する生徒に指名し| | | | | | on the desk.を日本語に直| | たい。口頭練習は一斉に短時間に行う|紙板書 | | | | | すことができ、読むことが|  | | | | | | | できる。 |   | | | | | | | | | | | | | | |  | | | | | | |6 新文型 There is 〜、 |6−−−−−−−−−+|6<A・C>英文は2回聴取とし、はっ|大ピクチャ−| | |課| | There are 〜のリスニング||教師が言う英文を聞||きりと読み上げる。 |小ピクチャ−| | | | | を行うことができる。 ||き取り、絵を完成さ|| | | | |題| | ||ることができたか。|| | | | | | | |+−−−−−−−−−+| | | |展|追| | | | | | | | | |   | | | | |求|35| |   | | | | | | | | | | | | |・| | |   | | | | | |分| |   | | | | |課| | |   | | | | | | | |   | |センテンスビ | |開|題| |7 SBCを用いて日本文を|7−−−−−−−−−+|7<A・B>英文が完成するまでじっく|ルディングカ | | | | | 英語に直し、できた英文を||SBCを用いて正し|| り取り組ませる。 |−ド | | |解| | 皆で確かめ合うことができ||く英文を組み立てる|| | | | | | | る。          ||ことができたか。 || | | | |決| | (1) 「2の語」にisを用い|+−−−−−−−−−+| | | | | |  るか、are を用いるかを| |7<D>一人ひとりの組み立てた英文を| | | | | |  区別できる。 |   | 全体で確かめ、直したほうがよい点が| | | | | | (2) 与えられた日本語を |  | ないかどうかを正誤判断させる。上手| | | | | |   SBCを用いて英文に|   | に組み立てることができた時は高く評| | | | | |   直すことができる。 | | 価する。 | | | | | | |   | | | | | | | | | | | | | | | |   | | | | | | | |   | | | | | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |8 本日訪れる都市を確認し| | |世界地図 | | | | | てビデオ映像を見る。 |9−−−−−−−−−+| |ビデオ | | | | |9「60日間世界一周の旅」の||綴りと音の関係に注||9<A>文字と発音の関係に注意させな|「60日間世界 | | | | 単語の発音練習をすること||意しながら発音する|| がら発音練習をさせる。 |一周の旅」の| | | | | ができる。 ||ことができたか。 || |学習シ−ト | | | | | |+−−−−−−−−−+| | | | | | | | | |フラッシュカ| | | | | |  | |−ド | | | | | |  | | | | | | | |  | | | | | | | | | | | | | | |  | | | | | | |10 単語を正しく書く練習を| | | | | | | | することができる。 | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |11 授業を振り返り、学習に| |11<C>学習に対する取り組み状況につ| | |終|ま|2| 対する取り組みを自己評価| | いて問いかけ、評価する。 | | | |と| | することができる。 | | | | |末|め|分|12 次時の学習内容を確認す| | | | | | | | ることができる。 | | | | | | | |13 挨拶 | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+