印刷用紙:A4 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):84 第3学年数学科学習指導案(選択教科) 1 題 材 文化祭の食堂作り 2 題材設定の理由 選択教科としての数学の学習は,自ら課題を見いだし取り組むことが重要であり、そのた めには事象を抽象化などによって数学の問題を見つける力を養うことが大切である。そこで 課題を見いだすための援助となる身近な場面を提示して,動機づけを図りながら考えさせ, 課題や解決方法を自ら設定して学習を進めることをとおして,数学の適用範囲の拡大に気づ かせて数学的な見方や考え方のよさを感得させることを意図し本題材を設定した。 3 生徒の実態 数学に対する意識としては,「与えられた問題に形式化された方法で取り組む」や「教科 書の学習」という受け身的・狭義的なイメージが強く,日常生活において数学が役立ってい るなどの有用性の実感や積極的に利用しようという活用への意識は十分とはいえない。 4 指導の構想 選択教科としての数学の学習は,興味・関心を伸ばすことや学習の仕方の理解,及び数学 の有用性の認識を高めることが重要であると考える。そこで数学的な見方や考え方によって 一つの場面からいろいろな課題が考えられることや,自己の意思による学習活動の展開をと おして,数学の内容を利用する問題解決の体験をさせたい。 5 指導の目標 身近な題材をもとに体験的な学習を進めることよって生徒一人一人の数学に対する興味・ 関心を伸ばす。 6 本時の指導  (1) 1/2時間目 ア 本時のねらい  ・自分で問題を見つけたり,友達の考えを聞くことによって提示場面から,多角的な課 題があることがわかる。 ・自らの意思で課題や方法を決めて,解決の計画を立てることができる。 イ 学習の展開        +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段 階| 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | +−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |導|1 提示された場面を把|1 テ−ブル作りを模型によって具体的に演示して,| | |入| 握する。(3) | 場面を明確に把握させる。 | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |問| |2 場面から数学の問題|2 カ−ドによる具体的な操作をしながら考えさせ,| | | | を考えたり,取り組ん| 生徒の発表を次のように分類する。 | |題| | でみたいことや疑問に| ・特定した個数で,いろいろな形を作る課題 | | | | 思うことを発表する。| ・特定の形を,異なった並べ方で作る課題 | |の| | (15) | ・特定の単位の形から,いろいろな形を作る課題 | | |展| | ・特定の形を,いろいろな単位の形から作る課題 | |理| | | ・特定の形を,他の特定の形から面積を変えないで| | | | | 作る課題 | |解| |3 友達の発表を参考に|3 友達の発表後,出された課題や考え方を参考にさ| | | | しながら,再考して課| せて,もう一度考え直しをさせる。 | | | | 題を設定する。(10) | | +−+ +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |解| |4 既習事項との関連を|4 「〜を利用して−を作る」「〜を−によって確か| | | | 想起しながら解決方法| める」「〜を−で調べる」などの活動を思い浮かば| |決|開| や結果を予想する(10)| せて,自分の取り組みを考えさせる。 | | | |5 解決方法を選定して|5 生徒の考えを尊重しながら,手順を明記させて具| |の| | 取り組む順序・方法や| 体的な計画作りをさせる。また「実行の段階」で自| | | | まとめ方について計画| 力解決できるように体験的な活動を指導し,自己決| |計| | を立てる。(10) | 定させる。 | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |画|終|6 本時のまとめと次時|6 計画を実行するための手順や次回に準備するもの| | |末| の予定がわかる。(2) | を把握させる。 | +−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ア 本時のねらい  ・計画に従って自力で解決できる。  ・自己の学習から数学的アイデアを指摘できる。  イ 学習の展開 +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段 階| 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | +−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |導|1 本時の学習内容がわ|1 学習を進めていくための各自の計画や手順を確認| |計|入| かる。(2) | させる。 | |画+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |の| |2 計画に従って実行す|2 計画に基づいて,筋道を立てて取り組ませる。結| |実| | る 。(35) | 果だけでなく過程も大切であることを指導する。 | |行|展|3 自己の学習について|3 解決過程を次の点についてまとめさせる。 | | | | まとめをする。(5) | ・課題 ・手順や方法 ・結果と感想 | +−+ +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |解| |4 自己の学習結果を説|4 数学的な見方や考え方が学習活動に用いられ,役| | |開| 明し,それぞれの取り| 立っていることを気づかせる。 | |決| | 組みについて,質問,| ・取り組んだ方法に関する数学的な見方や考え方 | | | | 意見を述べる。(5) | ・用いた数学の内容に関する数学的アイデア | |の+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |5 学習を終えての感想|5 自分の取り組んだことへの感想や新たに取り組ん| |検|終| について発表する。 | でみたい課題について発表させる。 | | | | (3)| ・自分の行った方法ややり方への自信 | |討|末| | ・設定した課題から,応用・発展的な課題への挑戦| | | | | ・新たな学習への意欲 | +−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+