印刷用紙:B4 縦置き 連続用紙 1行文字数(半角で):114 1ページ行数:57 選 択 数 学 学 習 指 導 案                                    日 時 平成6年11月16日(水)2校時 生 徒 3年 男子11名、女子4名 計15名                                    指導者 熊 谷 広 克 1 講座名 「楽々統計処理」 2 題材名 「資料整理の方法」 3 指導にあたって (1) 題材観     今年度の選択数学の学習内容については、前年度に行った事前調査をもとに決定した。生徒が希望した学習内容を見て    みると、「情報処理」や「図形処理」等を中心とした「コンピュータを利用した学習」内容が一番多かった。その他に、    「必修数学」の補足的な学習内容をあげる生徒も多かった。これらは、普段の授業ではみられない生徒達の興味・関心に    基づいているものだと思われる。 第1時のオリエンテーションにおいては、後期選択数学の学習内容の確認を行った。今まで継続的にコンピュータを使    って学習をしてきた経験が少ないため、学習の見通しが全く立てられなかったという前期の反省をもとに、学習計画につ    いては教師から提示し内容を把握させた。また、後期の学習はグループ学習を基本として進めていくため、条件を与えて    3人グループを5組作った。     第2、3時では、コンピュータの有用性や操作に慣れさせるために、オリジナルのフロッピーラベルを作成させた。こ    の時、ソフトの使い方について必要最小限の説明を加えながら、個別指導を加えた。また、イメージスキャナーの使用や    やプリントアウトなどの操作を通して、生徒達の興味関心を高めた。 生徒達は、日常の学習においてコンピュータをドリル学習に使用する程度なので、コンピュータの有用性や効果的な活    用についての理解が浅い。この題材を通して、統計的な見方・考え方を培いつつ、多くのデータを短時間で合理的に処理    したり、データを創造していくためのコンピュータの効果的な活用を図っていきたい。さらに、多くの情報の中から自分    で新しい情報を選択・処理し、創り出していくことに重点を置き、今よりもさらに主体的・創造的な学習につなげていき    たい。  (2) 生徒の実態   後期の選択数学の受講希望者は、男子11名、女子4名である。生徒の約半数が前期選択数学を希望していたが、受講    人数の関係で第2希望にまわされ、他の教科を学習した生徒たちである。したがって、前期の生徒と同じくらい、学習内    容に関しての興味・関心が高い。 これまでの授業では、コンピュータの有用性や操作に慣れさせる事を中心にした授業をしてきた。その中で、生徒達は    グループの中で助け合いながら活動を行ってきた。その結果、ほとんどの生徒達が自分の目標としている事を達成できた    ようである。 本時は、資料の整理をコンピュータで行うための操作についての学習である。学習は、各班でのグループ学習を中心に    活動させ、分からないことは互いに考え、教え合う学習形態で進めていきたい。  (3) 指導観 この講座を通して、生徒達の情報活用能力や論理的な総合思考能力を養っていきたい。コンピュータに関する知識や技    能の取得にかなりの個人差があるため、3人グループによる学習を行っていき、特に差がでる技能面について教え合いを    させながら、生徒達自身で補っていけるようにしたい。また、どうしても分からない生徒には机間指導をしながら個別指    導を加えていきたい。これらの指導を通して、この講座に対する興味・関心を維持させ、生徒達に主体的・意欲的な学習    をさせていきたい。     本時の学習活動については、授業終了前に自己評価させ次時の学習活動につなげていきたい。さらに、資料整理の方法    (3時間分)の学習が終了した時点で、自己評価とともに、グループ内においての相互評価をさせ、以降の学習につなげ    ていきたい。 4 指導目標 (1) 統計的な処理において、コンピュータを積極的に活用する事ができる。 (2) 目的意識を持って主体的に学習する事ができる。 (3) 体験的な学習を通して、統計的な見方・考え方を身につける事ができ、論理的な思考能力を身につける事ができる。 (4) 日常生活の中で、身近にある資料を目的に応じて収集し、数量関係を的確に表現する能力を身につける事ができる。 (5) 調査の報告や発表等を通して、自分の考え方をまとめ、発表する事ができる。 5 指導計画  (13時間扱い) ・ オリエンテーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第  1  時 ・ オリジナルのフロッピーラベルの製作 ・・・・・・・・・・・・・ 第 2、3 時 ・ 課題設定と資料の収集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 4、5 時 ・ 資料整理の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 6〜8 時 (本時第7時) ・ 資料の整理と考察 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第9、10時 ・ 発表資料の作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 11 時 ・ 調査結果の発表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 12 時 ・ 後期のまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 13 時 6 本時の指導目標  統計的な処理において、コンピュータを積極的に活用することができる。 ・ ソフトウェアの使用方法が理解できる。 ・ グループ内で教え合いながら学習することができる。 7 本時の展開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ |過程|  教 師 の 働 き か け  |  生  徒  の  活  動  |支 援 ・ 援 助 と 評 価| +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | み |1 前時の活動内容を確認しながら、|1 前時の活動内容を確認し、本時の|・前時の学習活動をグループごと| | | 本時の学習課題を各グループごとに| 学習課題をグループ内で確認し、本| に反省させて、本時の活動を始| | つ | 確認し、本時の学習内容を確認させ| 時の学習内容を確認する。 | めさせたい。 | | | る。 | ・データの呼び出し | | | け | | ・データの保存 | | | | | ・入力(文字、数字) | | | る | | ・罫線 | | |(5)|+− 本時の学習課題 −−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+| | +−−++資料整理の方法を学習しよう(その2) ++−−−−−−−−−−−−−−−+ | |+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | し |2 表計算ソフト、ワードプロセッサ|2 表計算ソフト、ワードプロセッサ|・表計算ソフトとワードプロセッ| | ら | の使い方をグループごとに学習させ| の使い方をグループに分かれて学習| サのグループに分かれて学習さ| | べ | る。 | する。 | せたい。 | | る | | ・データの呼び出し |・グループの中で教え合いをさせ| | ・ | | ・入力(文字、数字) | ながら学習を進めさせたい。 | | た | | ・レイアウト |・机間指導をしながら、各グルー| | し | | ・行や列の挿入と削除 | プや個人に個別指導をしていき| | か | | ・罫線 | たい。 | | め | | ・データの保存 |・早く進むグループはどんどん進| | る | | | ませたい。 | | | | | | | ふ |3 グラフに表したり、プリントアウ|3 データをグラフに表したり、プリ|・すべて終わったグループは、応| | か | トをして確かめさせる。 | ントアウトしてみて確かめる。 | 用として数値を変えたり、新し| | め | | ・「グラフの作成」や「印刷 」の| いグラフを作成させたり、プリ| | る | |  方法について | ンターを使って印刷させたい。| |(35)| | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | ま |4 本時の学習について、個人で自己|4 本時の学習活動について、自己評|・自己評価表を使って本時の学習| | | 評価をさせる。 | 価をする。 | について評価させたい。 | | と | | | | | | | | | | め |5 次時の学習内容を把握させ、学習|5 次時の学習内容を確認し、学習の|・次時の学習内容を確認させ、見| | | のめどを立てさせる。 | めどを立てる。 | 通しを持たせて終了させたい。| | る | | | | |(10)| | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ 8 評価 ・ 必要なソフトウェアの使用方法が理解できたか。 ・ 互いに協力しながら学習することができたか。 ・ 意欲的に学習できたか。