印刷用紙:B4縦 1ページの行数:77 1行の文字数(半角文字で):100 その1 (次の登録番号は 950072.JXW) 数学科学習指導案 指導者 立 花 正 男 1.日 時   平成7年7月7日(金) 第2校時 2.学 級   1年3組 男子17名 女子19名 南校舎4階 3.主 題   2.文字と式 4.主題について  「数と式」の内容は,中学校数学の全領域の内容と深いかかわりを持つとともに,それらの基礎をなすものと して重要な位置を占めている。中学校における式の指導は,第1,2,3学年を通して,文字式の入門的な部分 から始まり,二次方程式に至るまでの内容を取り扱い,数量の関係を,文字を用いた式や方程式・不等式に簡潔 に表して処理し,問題を能率よく解決していく学習を進めていく。これによって代数的な処理に関する能力がし だいに高められ,それが他の領域にも活用されることになる。さらに,中学校での文字式の学習は,高等学校に おいて,整式・有理式や二次以上の方程式・不等式の学習に発展し,文字式を縦横に活用することになる。した がって,中学校の式の関する指導は,高等学校との関連を考えてみても,その最も基礎となっているのであって, 極めて重要な位置をしめている。この単元では,小学校における学習をさらに発展させ,いろいろな数量の関 係を文字を用いて一般的・簡潔に式に表現できるようにしなければならない。そのとき,式に表す方法だけでな く,文字式に表すよさを体験させるように工夫して,生徒の文字式に対する抵抗感を感じさせないように指導し なければならない。 事前調査の結果をみると,数学は大切だと思うがあまり好きではないという感情の生徒が 多い学級である。その理由としているのは,数学は難しい,ややこしいというものである。しかし,授業中は男 女を問わず積極的に発言しようとする生徒が多い学級である。そこで,生徒の発言を生かし,授業を進め,生徒 の数学に対するマイナスの感情を改善して行きたいと思う。また,授業を通して数学の有用性,よさを強調する 事によって数学を学習する意欲を喚起したい。 本時では,なぜ文字式を使うのかということを考えさせること により,文字が数の代わりとして使われていることを再認識できるように工夫し,そこから代入,式の値に結び つけて行きたい。文字式をなぜ使うのかということに対して,生徒はこの段階ではあまり文字式の有用性を理解 できない面も予想されるが,小学校で学習した例を想起させる中でよさを考えさせるようにしたい。なぜ文字式 が使われるかを考えさせるときには,小集団学習を利用しながら,生徒の多様な考え方を引きだしたい。そのた めに本時は,次の概念形成をはかる過程で学習を進めたい。 概念形成をはかる過程      【課題作りの場面】      【課題追求の時間】     【課題解決の場面】 学+−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ 習| あつめる | | わける | | ならべる | | くらべる | | あらわす | 過+−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ 程 +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ 評| 提示された2| | 提示された2| | 小学校で学習| | 文字は,数の| | 代入,式の値| 価|種類の問題の答| |種類の問題の式| |した文字の例を| |代わりに使われ| |の用語の意味が| の|えの式をつくる| |の共通点,相違| |あげることがで| |ていることに気| |説明できる。ま| 視|ことができる。| |点をあげ,学習| |き,その意味を| |づき,文字に数| |た,代入のよさ| 点| | |課題をつくるこ| |説明することが| |を代入できるこ| |を説明できる。| | | |とができる。 | |できる。 | |とを説明できる| | | +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ 5.指導計画 (1) 文字式の積や商の表し方がわかり,それを使うことができる。 −−−−−−4時間 (2) 文字式の計算ができる。 −−−−−−6時間(本時 1/6)  (3) 単元の学習内容を整理でき,章の問題,単元テストに取り組むことができる。−−3時間 6.本時の達成目標  (1) 代入,式の値の意味,またそのよさを説明することができる。 (2) 問題をみて,学習課題を設定でき,それを解決しようとする。   7.本時の下位行動目標 a 代入のよさをいうことができる。(数学的考え方) b 用語の意味が理解でき,式に適用できる。 (知識・理解) c 文字は数の代わりに使われていると説明できる。 (表現・処理)   d 学習課題を解決するためにそれに必要な既習事項をあげることができる。(知識・理解)   e 提示された問題から,共通点,相違点を読みとり,本時の学習課題を設定することができる。                                  (数学的考え方) 8.本時の評価の観点 (1) 代入,式の値の意味,またそのよさを説明することができたか。 (2) 問題をみて,学習課題を設定でき,それを解決しようとしたか。 9.本時の展開 <個に配慮する視点> <A>達成度    <B>学習速度  <C>取り組み方 <D>見方・考え方 <E>興味・関心 <F>生活経験 +−+−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段|過|時| |    個 人 差 に 対 す る 配 慮 | | | | | | 学 習 活 動 +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+資料・教具等| |階|程|間| | 評価の観点・方法 | 配 慮 事 項 | | +−+−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |1.提示された問題| | |・学習シート| | |あ| | をみて,式をつく| | | | | |つ| | ることができる。| | | | |導|め| |  | | | | | |る| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |2.提示された2つ|2. | | | | |わ| | から,共通点,相|  学習課題をつく |2<C> | | |入|け| | 違点をあげること| ることができたか |・小集団学習することによっ|・小集団学習| | |る| | ができ,それらの| |て,グループで相談し,自分| | | | | | ことから今日の学|G:関係などというこ|の考えをまとめる。 | | | | | | 習課題を設定する|  とばを用いて学習| | | | | | | ことができる。 |  課題をつくること| | | | | | | 学習課題 |  ができる。 | | | | | |15|  1.と2.の関係 |M:学習課題をつくる| | | | | |分| を考える。 |  ことができる。 | | | | | | | |P:G,Mの発表を聞| | | | | | | |  いて課題を確認す| | | | | | | | る。 | | | +−+−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |3.これまで学習し| |3.<D> | | | |な| | た文字式の例をあ| |・文字の意味を考えさせるよ| | | |ら| | げることができる| |うにする。 | | | |べ| |  | | | | | |る| |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |4.文字式がどのよ| |4.<D> | | | |く| | うなときに使われ| |・文字が数の代わりに使われ| | |展|ら| | るのか説明でき,| |ていることを生徒から引き出| | | |べ| | 文字の使われ方を| |し代入に結びつける。  | | | |る| | 考えることができ| | | | | | | | る。 | | | | | | | | | | | | | | | |5.代入,式の値の| | |・教科書 | | |あ| | 用語の意味を説明| | | | | |ら| | でき,計算の仕方| | | | | |わ| | を説明できる。 | | | | | |す| | | | | | | | | | | | | | | | | |6.代入のよさを説| 6. −−−−−−+|6.<D> | | |開|あ| | 明することができ|| 代入のよさを説||・文字式のよさと関連させな| | | |て| | る。 ||明することができ||がら考えさせる。文字式を有| | | |は| | ||る。     ||効に活用するときにどうして| | | |め| | |+−−−−−−−−+|も必要な方法が代入の方法で| | | |る| | |G:代入のよさを文字|あることに気づかせたい。 | | | | | | | を使用する意義と関| | | | | | | | 連させて説明できる| | | | | | | |M:代入のよさを簡単| | | | | | | | に計算できることに| | | | |・| | | に注目して説明でき| | | | | | | | る。 | | | | | | | |P:G,Mの説明を聞| | | | |・|30| | いて代入のよさを感| | | | | |分| | じることができる。| | | +−+−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | | |7.本時に学習した| |7.<C> |・道しるべ | |終| | | ことをまとめなが| |・教科リーダーに授業の評価| 26〜31| |末| |5| ら自己評価をする| |をさせる。 | | | | |分| ことができる。 | | | | +−+−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角文字で):92 その2 (前の登録番号は 950071.JXW) +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |2−2 文字式の計算          教科書P.59〜60     [49] | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1.下の図のように,マッチ棒を並べて正方 |2.次の1.2.の代金をそれぞれ求めなさい。| |あ| 形を順に作っていくとき,1.2.にそれぞれ | | |つ| 必要なマッチ棒の本数を求めなさい。 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |め| ||1.1本150円のバラを4本と,400|| |る| || 円分のかすみ草の花を組み合わせた花|| | | || 束の代金。 || | | || || | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+|| || | | |1. 正方形を30個作るには, ||| 答, 円 || | | | マッチ棒が何本必要でしょうか。 ||+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ||+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | 答,    本 |||2.1本150円のバラをχ本と,400|| | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+|| 円分のかすみ草の花を組み合わせた花|| | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+|| 束の代金。 || | | |2. 正方形をχ個作るには, ||| || | | | マッチ棒が何本必要でしょうか。 ||| || | | | ||| || | | | 答,(      )本 ||| 答,(       )円 || | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+|+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |3.1,2をくらべて,気づいたことを書きなさい。 | |わ| | |け| | |る| | | | | | | | | | | | | | | |4.今日の授業の課題をつくりなさい。 | | | ひとりで | | | | | |−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | | グループで | | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−今日の学習課題 −−−−−−−−−−−−−−−+| | || || | || || | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |5.今日の学習課題を解決しなさい。 | |な| | |ら| | |べ| | |る| | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 道しるべ(自己評価問題 NO.26〜31)で確かめよう   [50]| +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |6.5で学習したことをまとめなさい。 | |く| | |ら| | |べ| | |る| | | | | | | | | | | | |7.6のまとめを,式で考えてみよう。 | |あ| | |ら| | |わ| | |す| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |8.今日の授業のまとめをしよう。 | |あ| | |て| | |は| | |め| | |る| | | | | | | | | | | | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |  今日の授業の感想を書きましょう. | |自| | |己| | |評|  1,2の問題から,今日の学習課題を考えることができましたか。   |ABC| |価|  まとめたことを式にあてはめることができましたか。 |ABC| | |  数学的表し方,用語を説明できましたか。 |ABC| +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+