印刷用紙:B4縦 1ページの行数:71 1行の文字数(半角で):112                     中学校第1学年 社会科学習指導案                              期 日  平成5年9月 日〜9月 日                              生 徒  1年A組 40名(男子21名 女子19名) 1、題材名 「身近な地域の歴史」 2、単元名 「平泉文化」 3、題材について[省略] 4、生徒について[省略] 5、指導について[省略] 6、指導計画  [省略] 7、本単元の計画  (1)単元のねらい    ・平泉文化のあらましを把握させ、それを支えた社会的背景、経済的基盤について理解させる。    ・平泉文化が栄えた時期は古代から中世にいたる過渡期であることを把握させ、その時代的特色を理解させる。  (2)単元指導展開案 +−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段 階| 学習内容 |    学   習   活   動    |   留 意 点、資 料、そ の 他   | +−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |第1時|・金色堂  |・金色堂についての資料を見る       |・金色堂の映像(巻き柱の接写、内部の部分、| |   |      |・金色堂について説明していビデオを見て、そ|全体のビデオ映像)            | |導|課|      |の概要を知る               |・今東光、高橋富雄出演のビデオ      | |入|題|      |・疑問に思ったり、これにかかわって調べてみ| (平泉文化の国際性、歴史的な位置付け等)| | |把|      |たいことを出す              |・課題を整理する             | | |握|  +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  | | | |  | 金色堂に代表され、京都にもひけをとらない平泉文化がこのみちのくの地に、どうして花開くこ|  | | | |  |とができたか、そのわけを探ってみよう                          |  | | | |  | 1 藤原氏の勢力拡大から滅亡までの過程を通して、平泉文化の栄えたわけを探ってみよう  |  | | | |  | 2 藤原氏の経済力の大きさを通して、平泉文化の栄えたわけを探ってみよう        |  | | | |  | 3 藤原氏の交易の様子を通して、平泉文化の栄えたわけを探ってみよう          |  | | | |  | 4 藤原氏が仏教の興隆に力を注いだ理由を通して、平泉文化の栄えたわけを探ってみよう  |  | | | |  +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  | | | |      |・各自の課題を設定する          |・記述にあたっては必要性、興味・関心、価値の| | | |・学習の必要|・各自がとらえた今日の学習の意義を自己評価|観点から自己評価させるようにする     | | | |性、価値  |票に記入する               |(評価票1を用いる)           | | | |      |・それぞれの意義を発表し、互いの活動を確認|                     | | | |      |する                   |                     | +−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |展|課|      |・予想してみる〜どのように調べればよいかの|・深入りはせず、必要と思われる資料は与える| |開|題|      |検討をつける               | 資料1〜安倍氏、藤原氏関係の系図    | | |追|・藤原氏台頭|・資料をもとに調べる           | 資料2〜前九年の役、後三年の役     | | |求|と滅亡の過程|(1)課題1にかかわって〜資料1から4  | 資料3〜源氏にとっての前九年、後三年の役| | | |・藤原氏の経|  ア 事件を中心に、盛衰の経過を追う事が| 資料4〜源頼朝による藤原氏滅亡     | | | |済力    |   できる               | 資料5〜仏像製作に対する藤原氏の謝礼  | | | |・平泉の交易|  イ 安倍氏、藤原氏、源氏の関係がわかる| 資料6〜経文の購入代金       「々| | | |・仏教の浸透|  ウ 中央政府と東北地方の関係から地方支| 資料7〜藤原秀衡の屋敷跡から発見された品| | | |と思想   |   配の実態を把握する         | 資料8〜藤原氏をささえた産物      | | | |      |(2)課題2にかかわって〜資料5から8  | 資料9〜平泉で使われていた陶磁器の生産地| | | |      |  ア 藤原氏の経済力の大きさを具体的に把| 資料10〜平泉を行き来した産物     | | | |      |   握する               | 資料11〜交易のルート         | | | |      |  イ 藤原氏の大きな経済力は東北地方の産| 資料12〜平泉から見た北東アジア地域  | | | |      |   業を基盤としていることを理解する  | 資料13〜海外との交易の様子      | | | |      |(3)課題3にかかわって〜資料9から13 | 資料14〜中尊寺供養願文        | | | |      |  ア 交易の状況を具体的に把握する(例〜| 資料15〜平泉文化の心         | | | |      |   陶磁器、夜光貝、象牙、あざらし皮) |                     | | | |      |  イ 交易は国内にとどまらず、海外も含め|・調べた内容をノートにまとめさせる    | | | |      |   て活発に行なわれていたことを理解する|・各課題ごとの留意点           | | | |      |  ウ 交易ルートは北方にものびていたこと|(1)課題1にかかわって〜前九年の役等の争| | | |      |   を理解する             |  乱は豪族同士の個人的な利害関係という次| | | |      |(4)課題4にかかわって〜資料14・15 |  元ではなく、律令国家の地方支配の本質に| | | |      |  ア 平泉仏教文化は豊かな経済力やすぐれ|  かかわったものであることに留意する  | | | |      |   た技術に支えられていることを理解する|(2)課題2にかかわって〜藤原氏の豊かな経| | | |      |  イ 平泉の仏教文化は戦乱による犠牲者へ|  済力は個人的なものではなく、地域に支え| | | |      |   の慰霊と平和思想に基づいていることを|  られた経済力であることに留意する   | | | |      |   理解する              |(3)課題3にかかわって〜地理的、空間的認| | | |      |  ウ 中央に対して対等の意識があったこと|  識の把握に留意する          | | | |      |   を理解する             |(4)課題4にかかわって〜理念に貫かれた仏| | | |      |  エ 藤原氏個人の繁栄ではなく東北しいて|  教文化の繁栄であることに留意する   | | | |      |   は国全体の安泰を願う考えにたっていた|                     | | | |      |   ことを理解する           |                     | | | |      |・関連施設の利用についての説明を聞く   |・県立博物館、県埋蔵文化財センターについて| | | |      |                     |ふれる                  | |−−−|−−−−−−|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−| |第2時|      |・調査結果をまとめる           |・教師も調査結果を発表する        | | | |      |・調査結果を発表する           |・記入は聞きながら行う、メモ程度でよい  | | | |      |・発表を聞き、自己評価票に他者の調べ方や考|                     | | | |      |え方が自分とどのように違うかを記入する  |(自己評価票2を用いる)         | +−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |第3時|・方法の比較|・調査結果から学習内容をまとめる     |・学習プリントに整理(TPで確認)    | | | |・よりよい学|・思考過程、学習過程を振り返り、自己評価を|・歴史的事象をとらえる視点として、推移的、| |終|課|び方    |行う                   |空間的、因果的見方、考え方に留意し、他者と| |末|題|・歴史的事象|・他者の調査と比較し、よい点を確認する  |の調べ方、考え方の違いではそのよいと思った| | |解|をとらえる視|                     |点を中心に評価する            | | |決|点     |                     |(自己評価票2、3を用いる)       | +−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+   ※資料作成使用文献:「黄金の平泉藤原一族の時代」高橋克彦 編、「日本史の中の柳之御所跡」平泉文化研究会             「歴史群像シリーズ〜藤原四代」、「奥州平泉黄金の世紀」荒木伸介 他、「平泉」高橋富雄             「藤原四代のすべて」七宮 編、他