印刷用紙:B4縦 1ページの行数:70 1行の文字数(半角で):116   −−以下 指導案本文−−   選  択  社  会  科  学  習  指  導  案 日 時 平成8年10月23日(水) 対 象 3年 男子8名 女子14名 計22名 場 所 集  会  室 指導者 谷 澤 次 郎  1.コ−ス名   『きみもツアコン』 2.題材名 異文化理解  3.目  標 (1)学習課題を主体的に設定することができる。   (2)設定した学習課題に主体的に取り組み、課題解決することができる。   (3)自らの学習の成果を進んで発表したり、また他の発表を受容することができる。 (4)資料の収集や調査を行う中から、社会的事象を追究する力を養い、新しい視点から考察することができる。 4.題材観   このコ−スは選択社会として考えられる内容のうち、主として地理的分野(世界の国々)に焦点をあてながら、将来自分が 行ってみたい国へのコ−スづくりを通して、更にその国の自然や風習など、一人ひとりの興味・関心の程度にしたがって自分 がツア−コンダクタ−になったつもりで調査・研究してみよう、という趣旨で開設したコ−スである。 既に『海外旅行』を体験している生徒もあり、また近い将来多くの生徒が『海外旅行』を経験するであろうことは容易に想  像されるところである。そういう意味からも『必修社会』で学んだことを土台にしながら、更に深化・発展した学習に取り組 むことは一人ひとりの個性の伸長を図るという意味でも有意義なことと考える。 5.生徒の実態 学習に取り組む姿勢はまじめな生徒が多く、また約半数の生徒は必修社会にも興味関心をもって取り組み、社会を得意と している。しかし、社会科のみならず学習全般にわたりやや意欲に乏しく、学習成果をなかなか思うように発揮できないで いる生徒も見受けられる。そういう生徒でも少しは興味・関心を持って、このコ−スを選択してきたものと捉え、できる限 りの支援や援助をしながら、また、社会を得意としている生徒とのコンビを組ませての学習も模索しながら、楽しく学習が  できるような工夫をしていきたい。 6.指導観    このコ−スのねらいは個々に応じたテ−マにもとづき、課題解決に向かって楽しみながら意欲的に調査・研究する姿勢と    その解決ための手順を理解させることにある。国際理解の重要性が叫ばれ、多くの日本人が様々な形で海外で活躍してい    る。また、阪神大震災の救援活動を通して世界各国から多くの協力・支援が寄せられた。時間的にも思想的にも確実に世    界はせまくなってきている。この講座(海外旅行のコ−スづくり)を通して生徒一人一人が国際理解の重要性を少しでも    理解し、日本だけではなく広く世界に目を向けることができる態度を養いたいと考える。  また、生徒たちの調査・研究に少しでも多く助言できるような支援の仕方や、資料収集の方法などについても的確なアド    バイスができるような指導を心掛けていきたい。   7.指導計画 (1)オリエンテ−ション・・・・・・・・・・・1時間   (2)学習課題の設定 1時間   (3)学習課題に基づいた調査・研究 3時間   (4)中間発表会 2時間・・・本時(1/2)   (5)学習課題に基づいた調査・研究 6時間   (6)まとめの発表と評価 2時間 8.本時の計画  (1)目  標     ・これまでの自分(グル−プ)のコ−スづくりについて、その進みぐあいを発表することができる。 ・発表した事柄から、今後のコ−スづくりについて新たな課題を見つけだすことができる。  (2)展  開 +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ 過程 | 教 師 の 働 き か け | 生  徒  の  活  動 時間 指 導 上 の 留 意 点 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |と 1.・本時の学習内容と学習課題を |1.・本時の学習内容と学習課題 | ・発表プリントを利用し、全 | | | 確認させる。 | を確認する。 | | 員に目標を書かせる。 | |ら | | | | | | | ・前時での学習内容と本時の課 | ・司会者の指示にしたがって |5 ・発表する側と聞く側それぞ | |え | 題を明確にさせる。 | 今日の目標を発表する。 | | れ2組に発表させる。 | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | | |る | これまでのコ−スづくりの進みぐあいについて発表し | | | | | | 今後のコ−スづくりの課題をつかもう | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | 2.・司会者に、発表の順序・注意 |2.・司会者の発表の順序・注意 | ・司会者には、あらかじめ発 | |考 | 点・発表時間を話させ、発表 | 点などを聞き、順に発表す | | 表の手順や注意点などを考 | | | に入らせる。 | る。 | | させ、予備知識を持たせて | | | | |35 | おきたい。 | |え | ・コ−スづくりのきっかけ | ・コ−スづくりのきっかけ | | | | | ・コ−スづくりの困難点 | ・コ−スづくりの困難点 | ・世界地図を準備しておく。 | | | ・今後の見通しなど | ・今後の見通しなど | ・発表の工夫点などについて | |る | | | | 前もって指導しておく。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | 3.他の人(グル−プ)の発表を聞 |3.他の人(グル−プ)の発表 | ・ひとり(1グル−プ)の発 | |・ | きながら、質問したいことや感 | に対する質問や感想を書き | | 表が終わるごとに書くよう | | | 想を書かせ、発表させる。 | 発表する。 | | 指示する。 | | | | (予想される反応) | | | |深 | | ・大きな声で発表していて | |・発表のいい点をとりあげな | | | | よかった。 |5 | がら、質問や感想を発表さ | | | | ・いろいろな工夫をしてい | | せたい。 | | | | てわかりやすかった。 | | | |め | | ・調べて見ようという理由 | | | | | | がはっきりしていた。 | | | | | | ・もう少し詳しい発表が聞 | | | |る | | きたかった。 | | | | | | | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | | |ま 4.学習カ−ドに本時の学習のまと |4.学習カ−ドに本時のまとめを | ・学習カ−ドに本時の成果を | | | とめを書かせ、発表させる。 | 書き、発表する。 | | 『頑張った点』をとりあげ | |と | | |5 | ながら、まとめさせたい。 | | | | | | | |め | | | | | | | | | | | |る | | | | | | | | | | | +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−+−−−−−−−−−−−−−+ (3)評  価 ・これまでの課題追究についてしっかりと発表できたか。 ・今後の新たな課題を見つけることができたか。