印刷用紙:B4縦 1ページの行数:78 1行の文字数(半角で):126   −−以下 指導案本文−−   学 級 活 動(進 路)学 習 指 導 案 日 時:平成8年10月23日(水) 1校時 場 所:1年A組 教室 学 級:1年A組(男17名、女14名、計31名) 授業者:教 諭   熊 谷  侃 1 題材名    働く人々 2 題材について     本題材は、これまで学んできた「将来の希望と進路の学習」を受け、働く人々の仕事に対する考え方や取り組み方、働く目的などに ついて理解を深めることを通して、職業や勤労との関わりで、自分の将来の生き方についての関心を高め、望ましい職業観を育成して いくのである。  生徒は、ある程度自分の将来について興味・関心を抱くようになっているが、それはまだ漠然としたもので、「夢や希望」があると 答えている生徒は2/3で、残りの1/3の生徒は、まだ夢や希望を持てないでいる実態である。従って生徒は、将来の夢や希望を職 業や勤労との関わりで考えるまでには至っていない。また、これまでの3回の職業体験を通して、生徒たちはいろいろな仕事や働く人 々の姿を見ており、働くことの意味や大変さなどを、ある程度は自分たちなりに感じとっている。しかし、それはまだ表面的なもので、 自分の将来の職業や働くことの意味について深く考えている生徒は少ない。   そこで本題材では、人は何のために働くのかを理解するとともに、働く人々の喜びや生きがいについても考えさせて、職業に対する 視野を広め、将来の職業選択や職業観を形成する基礎を身につけさせたい。 3 題材の目標  (1) 働く人々の姿を身近な例から学び、職業に対する興味を持つことができる。  (2) 職業を仕事の内容からとらえる大切さを理解する。  (3) 人は何のために働くのかを考え、将来の自分の職業観を持つことができる。 4 指導計画 +−−−+ | 自 |                                          自 | 己 |         己 | 理 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− を | 解 | +−−−+ | 知 | 面 | | 将 | | る +−−−+ | 来 | +− 進 +−−−+ | の | 路 | 進 +−−−−−−−−−−−−−−−+ 希 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+− 計 | 路 | | 望 | | 画 | 計 | | と | +−−−++−− | 画 | | 進 | | 働 | | 面 | | 路 | | く | 働 働 +−−−+ | 学 | | 人 | く く +−−−+ | 習 | | 々 | 人 人 | 情 | +−−−+ | | 々 々 | 報 | | | の の | 理 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | 姿 仕 | 解 | | | | 事 | 面 | | | | と +−−−+ +−+−+ | | 考 | 職 | | 3 | え | 場 | | 時 | | 体 | | 間 | 1 2 | 験 | | 扱 | 時 時 | 学 | | い | 間 間 | 習 | | | | | | | 本 +−−−+ | | 時 | | 2 | | / | | 2 | | +−−−+− 5 本時の指導  (1) 目 標 ・ 人は何のために働くのかを考え、将来の自分の職業観を持つことができる。<思考力・判断力・表現力>   ・ 働く人々の仕事についての考え方や取り組み方に触れ、職業に対する視野を広める。    (2) 思考力・判断力・表現力を高めるために     親が体験した「働くことのつらさ」を知ることにより、働くことの意義や目的を改めて考えさせ、働く喜びや仕事を通しての 生きがいなどにも気づかせることによって、働く人々の仕事に対する考え方や取り組み方の理解を深め、思考力・判断力を養い、 それを発表することにより表現力を高めさせたい。  (3) 展 開 ★・・・思考力  ●・・・判断力  ■・・・表現力 を主として育成したい場面 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |段 階| 学 習 内 容 と 生 徒 の 活 動 | 教 師 の 働 き か け 備 考 +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |1 親の体験した「つらかったこと」(作文)|・ 親の体験した「つらかったこと」(作文) ・ 親の体験した「つらかっ | | | を聞き、感想を発表する。 | たこと」(作文) | | | | | | | ・ 働くということは、つらいことや苦しい| | | | こともあって大変だと思う。 | | 課 |  | |導| | ・ 親は、つらいことや苦しいことがあって| | | | も、家族のためにがんばっているから、偉|・ 「つらいこと」があるとき、働きたいと思 | |題| いと思う。 | うか。 | | | | |入| | ・ つらいことがあったら、誰も働きたくな|・ もし、人が働かなかったらどうだろう。 | |把| い。 | | | | ・ 親はつらいことがあっても、がんばって働 | | | ・ 働かなかったら、生きていけないと思う| いているんだね。 | |握| | |10| 2 学習課題を把握する。 |・ では、今日の学習課題を何にしようか。 | | | | |分| | |・ できるだけ生徒の言葉で課題設定する。 | | | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | 学習課題 | | | | | 人は何のために働くのか。 | | | | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |3 「人は何のために働くのか」について自分|★    ・ 学習プリント | 課 | の考えを持つ。 |・ 自分の考えを持つことができるように、机 | | |  間巡視をしてアドバイスをする。 | 題 |  ・ 収入を得て、家族の生活を支えるためだ | | | と思う。 | | 追 |   | | | | ・ 仕事に自分の能力を生かすためだと思う| | 求 |   | | | | ・ 仕事を通して、社会のために尽くすため| | | | だと思う。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |4 「人は何のために働くのか」について、グ|★ ●   ・ グループごとの話し合い | | | ループで話し合う。  ・ 働く意味や目的について、グループの考え | | | |  を聞き、自分の考えを深めることができるよ | | | |  うに配慮する。 | | | | | | |   | | | 5 「人は何のために働くのか」について、各 ■ | 課 | 自の考えをしっかり持ち、発表する。   |・ 発表を聞いて、さらに自分の考えを広める |展| | |  ことができるようにさせる。 | | | ・ 働くのは、自分や家族の生活を困らない| | | | ようにするため。 | | |題| | | | | ・ 生きていくために働くことが必要だ。 | | | | | |開| | ・ 好きなことを仕事として、生きがいのあ| | 解 | る生活をするため。   | | | |   | | | | ・ 人のために役立つ生活をするため。   |・ 人のために役立つ仕事には、どんな仕事が | | |   | あるか。また、この人たちは生活のためだけ | 決 | ・ 世の中の人や家族、自分が、安全で住み | で働いているのだろうか。 | | | 良い環境を作るため。 | |35| |  |・ 人が仕事に喜びや生きがいを感じるのはど | | | ・ みんなが暮らしやすくするため。 | んなときか。 |分| |  | | | | | | | |6 親の働く喜びや生きがいについて聞き、働|・ 親がいろいろな思いで働いていることを感  ・ 親の「働く喜び」 | | | く意味や目的を理解する。 | じとらせる。 (作文) +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |7 今日の学習の感想を発表する。 ・ 学習を通して気づいたことや心がけたいこ | | | | と、もっと知りたいことなどを発表する。 | | | ・ 働くことは自分や家族の生活を支え、生| | | | きていくために必要だ。 | |終| |  | | |ま| ・ 人が働くのは、収入を得るためだけでは| | | | ないことがわかった。世の中や人のために役| | | | 立つような仕事をすることも大切だと思った| |結|と| | | | | ・ 自分にあった仕事をして、生きがいのあ | | | | る生活をすることが必要だと思った。   | | め |   | | | | ・ 仕事の苦労が大きいほど、働く喜びや生| | | | きがいも大きくなることがわかった。だか| | | | ら、これからはどんなことにも一生懸命取| | | | り組み、毎日の生活を大切に過ごすように| | | | したい。 | | | | | | | | ・ 人は、一人では生きられないのだから、| | | | まわりの人や世の中のことも考えながら生| |5| | 活することが大切だと思う。   | | | | | |分| |   | | | |8 次時の予告を聞く。 ・ 「自分の良さや自分の個性」について学習 | | | | する。 | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第1学年学級活動(進路)目標分析表 +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+− | | 題 材 名 | |    | | | | 進路に対する知識・理解 | 進路に対する興味・関心    | 進路に対する行動・態度 | | 時 間 | |    | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 職場体験の意義を理解する。 ・ 班員の親の仕事を知り、見学先    ・ 職場体験に意欲的に取り組もう | | | | を決めようとする。   | とする。 |進|@ 将来の希望| |     | | | と +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− +−− |路| 進路の学習|   |・ 自分の夢や希望を検討することで| ・ 将来の進路実現に向けて、進ん | | | | で、将来の進路についての関心を | で取り組もうとする。 |計| | | 高める。 | | | 3時間 +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− +−− |画| ・ 進路学習の内容・必要性を理解| | ・ 今後の進路学習に自主的・計画 | | | する。 |    | 的に取り組もうとする。 | | | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 働く人々の様子は職業によって|・ 働く人々の姿を、身近な例から | | | | 違いがあることを理解する。 | 学び、職業に対する興味を持つこ | |進| | | とができる。 | | A 働く人々 +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− +−− |路| ・ 職業を仕事の内容面からとらえ| |・ いろいろな職業を、仕事の内容 | | | る大切さを理解する。 | | 面からとらえようとする。 |情| | | | | | 3時間 +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− +−− |報| ・ 人は何のために働くのかを考え| |・ 働く人々の仕事についての考え | | | 将来の自分の職業観を持つことが| | 方や取り組み方に触れ、職業に対 | | | できる。 | | する視野を広めようとする。 +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 人にはそれぞれ個性があり、個|・ 身近な友だちの特色を考えるこ |・ 自分が将来希望する職業には、 | | | 性と職業は密接な関係があること| とで、人と個性について関心を高 | どんな特色があるかを進んで調べ |自| | を理解する。 | める。 | ようとする。 | B 自分を知る +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− +−− |己| ・ 自己理解の内容や方法を理解し| |・ 自己理解により、自分の課題を | | | それに基づいて自分の特色をつか| | 明確にし、その改善・充実に取り |理| | む。 | | 組もうとする。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−− |解| 3時間 ・ 自分の問題点や努力点に気づき| |・ これからの進路を確かめながら | | | 自分の希望する進路との関係で、| | 自分をいっそう伸ばそうとする意 | | | 特に改善しなければならないこと| | 欲を持つ。 | | | を理解する。 | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 進路計画の必要性を理解する。| ・ 自分の進路計画を進めるために | | | | | 積極的に努力しようとする。 |進| | | | | C 進路計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−− |路| ・ 進路計画の意義や、進路計画の ・ 将来の希望を明確にし、希望を | | | | 立て方を理解する。 | 実現するための計画の立て方を考 | |計| | | え、実践意欲を持つ。 | | | 3時間 +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−− |画| ・ 進路計画を立てるための注意事| |・ 自分の進路希望実現に向けて、 | | | 項を理解する。 | | 見通しを持って進路計画を立てよ | | | | | うとする。 +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−