印刷用紙:B4縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):126   −−以下 指導案本文−−   学 級 活 動(進 路)学 習 指 導 案 日 時:平成8年10月23日(水) 2校時 場 所:2年C組 教 室 学 級:2年C組(男14名、女15名、計29名) 授業者:教 諭   金 田 美輝子 1 題材名    学ぶための制度と機会 2 題材について 本題材では、将来の進路先に関する情報を学ぶことで、一人ひとりの進学希望をより良い方向に育て、進路選択の視野を広めることを ねらいとしている。これまでに、職場体験学習や「職業の世界」という題材を通して、職業の内容や特色などについての理解を深めてき た。これを受けて、その職業に就くために学ぶことのできる制度や機会には、どのようなものがあるかをつかませ、自分の進路計画を検 討・吟味できるようにしていく。 生徒は、諸活動の中で、職場体験学習、企業・学校訪問などを行ってきていることで、職業に対する意識はある程度持っている。特に 女子には、これからの進路について、自分の希望や考えをしっかりと持っている生徒が比較的多い。アンケート調査によると、進学を希  望しているが未定である生徒が6割、職業に就く見通しがついた上で進学を希望している生徒が3割、進学を迷っている生徒が1割ほど である。   しかし、高等学校に進学する目的については、「みんなが行くから」「何となく」という曖昧な考えで選んでいる生徒もいる。また、 高等学校の内容についても、ある程度はわかっているものの、自分の進路と照らし合わせてしっかりとつかんでいる生徒は少ない。  そこで本題材では、高等学校に進学する目的について話し合わせ、その目的をしっかりとつかませていきたい。また、高等学校進学以 外にも勉学の機会があることを知らせ、さらに高等学校や専門学校などの内容を調べていきながら理解させ、自分たちの進路計画を検討  ・吟味できるようにしていきたい。 3 題材の目標  (1) 中学卒業後の勉学の道を理解する。  (2) 進学する目的を考えようとする。  (3) 高等学校の内容を調べようとする。  (4) 高等学校の内容や特色について理解する。  (5) 高等専門学校、専修学校、各種学校の内容を調べようとする。  (6) 高等専門学校、専修学校、各種学校の内容や特色について理解する。  (7) 高等学校・高等専門学校、専修学校、各種学校の内容や特色を基に進路計画の検討・吟味ができる。 4 指 導 計 画  +−+ +− 自 | | 適 己 | | 性 理 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− と 解 | | 進 面 | | 路 +−+ +− +−+ 進 | 進 路 | 路 計 | 計 画 | 画 面 | +−+ +−−+−−−−−− | 学| +−+ +−−−+ | ぶ|さ 高 専 | 情 | | 職 | | た ま 等 門 | 報 | | 業 | | め ざ 学 性 | 理 +−−−−−+ の +−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+ の ま 校 を 解 | | 世 | | | | 制 な に 高 | 面 | | 界 | +++ +−+−+ | 度 勉 つ め | +−+ +−−−+ 職 | |学 企| | と|学 い る | 場 | |校 業| | 機|の て た | 体 | |訪 訪| | 会|道 め | 験 | |問 問| | | に | 学 | | | | | | 習 | | | | 4 1 2 1 | +−+ +−−−+ | 時|時 時 時 | 間|間 間 間 |扱| |い|本 | |時 | | +−−+−−−− 5 本時の指導  (1) 目 標 ・ 中学卒業後の勉学の道を理解する。   ・ 進学する目的を考えようとする。<思考力・判断力・表現力>   ・ 今後の進路選択において、目的を持って学校を選ぼうとする。 (2) 思考力・判断力・表現力を高めるために    高等学校に進学を希望している生徒が自分の学級で多いことをつかませ、高等学校に入らなくても職業に就ける例を示すことで、高   等学校に入る目的をより深く考えさせていきたい。考えられない場合には「高等学校に入らなければできないことは何か」「高等学校   に入った方がより良くできそうなことは何か」などの観点を与えて、なるべく自分たちで考えを合えるようにしながら、思考力・判断   力・表現力を高めていきたい。さらに、グループごとに考えをまとめ合わせることにより、考えを持てない生徒にも考えを持たせたり   自分たちの考えをより深めたりすることによって、自信を持って発表できるようにさせ、表現力を高めていきたい。  (3) 展 開 ★・・・思考力  ●・・・判断力  ■・・・表現力 を主として育成したい場面 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |段 階| 学 習 内 容 と 生 徒 の 活 動 | 教 師 の 働 き か け 備 考 +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |1 学級の高等学校進学希望者の集計表を見て|・ ほとんどの生徒が高等学校進学を希望して ・ 学級の高等学校進学希望 | | | わかったことを発表する。 | いる実態をつかめるようにする。   者集計表 | | | ・ ほとんどの人が高等学校進学を希望して| | | | いる。 | | 課 | ・ 高等学校進学を希望しない人はいない。 | |導| | | | | |2 「看護婦」の2つの例を見て、説明を聞く|・ 生徒が分からない言葉については簡単に補 ・ 看護婦の例 | |題| | 足説明する。 高等学校コース | | | | |入| | | 准看護婦コース | 把 3 高等学校に入った場合とそうでない場合と ・ 挙手によって確認し、課題につなげるよう | | | で、自分が進みたい方を選択する。  | にする。 | | |  | | 握 4 学習課題を把握する。  | |10| | +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ |分| | | 学習課題 | | | | | 高等学校に進学する目的を考えよう。   | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | |5 高等学校に進学する目的を考える。 ★ | | | ・ クラブ活動をするため。 ・ 机間巡視をしながら各自の考えを把握し、 ・ 学習プリント | | | ・ 友達を作るため。 | 考えられない生徒には、「高等学校に進学し | | | ・ 大学にはいるため。 | なければできないことはないか」「高等学校 | 課 | ・ 資格などをとるため。 | に進学した方がより良いことはないか」など | | | ・ よい給料をとるため。  | の観点を与えて考えられるようにする。 | | | ・ いい職に就くため。  | | | | ・ 自分に合った勉強をしたいから。  | | 題 | ・ 希望する職業に就くために必要だから。 | | | | ・ いろいろな勉強をするため。  | | | | ・ 自分を高めるため。  | | | |  | | 追 6.グループの中で考えを発表し合う。  |★ ● | | |  |・ 自分の考えを吟味して、自信を持って発表 ・ 学習プリント |展| | | できるように、互いの考えを交換し合うよう | | | | 援助する。 | 求 | |・ 考えの持てなかった生徒も班の人の意見を | | | | 聞いて考えを持てるようにする。 | | | ・ まとまった考えは、それぞれの班で考えた ・ 画用紙、マジック | | | | ことをはっきりさせるため、発表用紙に書い | | | | ておくように指示する。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | | 7 グループごとに考えを発表し合う。 |★ ● ■ | | | ・ 自分の班で話し合ったものと比較させなが |開| | | ら発表を聞かせる。 | 課 |   |・ 質問があれば取り上げる。 | | |  | | 題 |   | | | 8 グループの考えを全体でまとめる。  |・ 同じような意見はまとめて、進学する目的 |35|解| | を明確にする。 |分| | | | 決 |   | | | |9 学校系統図を見て、高等学校以外にも勉学|・ わからない学校については、これから学習 ・ 学校系統図 | | | の機会があることを知る。 | していくことを知らせる。 | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |終| 10 今日の学習をしての感想を書いて発表する ・ 学習をして感じたこと、新たに気づいたこ | ま|   | と、なるほどと思ったことなどを中心に書か ・ 学習プリント |結|と| | せ、学習のまとめにする。 | め|   |・ もっと知りたいことがあればそれも書かせ |5| |   | 今後の進路指導の意欲づけをする。 |分| |   | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第2学年 学級活動(進路)目標分析表 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− | | 題 材 名・時 間 | 進路に対する知識・理解 | 進路に対する興味・関心 | 進路に対する行動・態度 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− | D 働くことと学ぶこと ・ 働くことや学習することの目 ・ 働くこと、学習することの目 ・ 自分は将来度のような態度で | |  | 的や意義について理解する。 | 的や意義について考えようとす |働いたり、学習したりすればよ | | 1時間  | | る。  | いのかを考えようとする。 | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−− | |   |・ 職業と産業の違いを理解する| | | |   | |   | | |   | |   | | |  +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+− | E 職業の世界  |・ さまざまな職業を分類し、特|・ いろいろな職業の特色などを ・ 職業の情報を収集しようとす |進| | 色などを理解する。 | 調べようとする。 |る。 | | | | | | | 3時間 +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 職業の適性を理解する。 ・ 自分の希望する職業の適性を ・ 自分の希望する職業について |路| | | 考えようとする。 | 検討しようとする。 | |   | |   |・ 自己改善に向けて努力しよう | |  | |   | とする。 | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−− |情| ・ 中学卒業後の勉学を道を理解 ・ 進学する目的を考えようとす ・ 今後の進路選択において、目 | | | する。 | る。 | 的を持って学校を選ぼうとする | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+− |報|F 学ぶための制度と ・ 高等学校の内容や特色を理解 ・ 高等学校の内容を調べようと | | 機会       | する。 | する。 | | | | (2時間) | (2時間) | | | 4時間 +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+− | | |・ 高等専門学校、専修学校、各|・ 高等専門学校、専修学校、各 ・ 高等学校、高等専門学校、専 | | | 種学校の内容と特色を理解する| 種学校の内容を調べようとする| 修学校、各種学校の内容や特色 | | | | | を基に進路計画を検討・吟味し | | | | | ようとする。 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− | | |・ 「適性」の意味を理解する。| ・ 自分の希望する職業について |自| | | | 適性の面から検討しようとする |己|G 適性と進路 | | | |理| +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−− |解| 2時間 ・ 自己理解を深化させるための  ・ 自己の特色や適性を考えよう ・ 自分の特色と進路との関係や | |   | 観点や方法を理解する。 | とする。   |問題点をつかもうとする。 | |   | |   | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−− | |   |・ 進路を選択する方法を理解す|・ 進路を検討、吟味する観点を| | |   | る。 | 考えようとする。   | | |   | |   | |進|H 進路計画 +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−− |路| |   |・ 夢や希望を実現するのに適し ・ 進路計画が望ましいものにな |計| 2時間 |   | た職業を考えようとする。 | るように検討し、修正しようと |画| | | | する。 | |   | |   |・ 自分の進路計画を実現するた | |   | |   | めに、積極的に取り組もうとす | |   | |   | る。 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−