印刷用紙:B4横 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):186 ・小・学・部・第・6・年・ ・図・画・工・作・学・習・指・導・案                     日 時 平成3年10月18日(金)2校時                            9:45〜10:25                   場 所 小学部6年1組教室                   対 象 小学部6年1組                                    (男子5名女子2名 計7名)                   指導者 大柏 徳行(T1 )                        平井真美子(T2 )  1 題材名「動くものを作ろう」  工作             2 題材設定の理由  児童のほとんどは日常生活に必要な簡単な指示は理解でき、会話の可能な児童から、 まわりの様子を見て行動する児童等様々である。また、障害の状況は自閉症や自閉的傾 向の児童が3名、他にダウン症候群、小頭症、弱視の児童である。           工作の様子を見ると、目的や見通しを持って活動でき用具(はさみ、糊)もある程度 自由に扱える児童は1名、目的や見通しを持って活動できるが用具の扱いがまだ不十分 な児童は2名、用具の使用はある程度自由にできるが目的や見通しを持てない児童は3 名、そして、まだまだ援助を必要とする児童も1名である。              工作では、イメージを持ち「作りたい」という意欲を育てることと、はさみや糊等の 用具の利用に慣れることをねらいに進めている。4月には紙テープを切り、丸い画用紙 に貼った「壁面装飾」、5月には型紙を切り取って作った「こいのぼり」、6月は顔を 描きうちわに糊付けした「自分の顔を作ろう」という課題に取り組んできた。今回の題 材である「動くものを作ろう」は作ったもので遊ぶことにより満足感を持たせ、もっと 作りたい、他のおもちゃも作ってみたいという意欲を育てたいと考えて設定した。その ために、児童が普段から親しんでいる動物や果物などを作って走らせて遊ぶように考え た。今回の素材である紙や箱(牛乳パック)は、身近で手にはいり易くはさみ等で加工 が容易であり、糊やセロテープ等を使うと簡単に接着ができる等児童が普段から手にし て慣れ親しんでいる素材である。                          指導に当たっては、何を作るのか見通しを持たせるため実際に完成品を見せたり、遊 ばせるなどして活動の意欲づけを図り、楽しく工作活動ができるようにし、用具の扱い にも差があるので発達段階に合せグループ分けして指導していきたい。また、はさみの 基本的な使い方にも慣れるために直線、曲線の単純な組み合わせにするとともに切る部 分をはっきりわかるように工夫したり、糊の使用についても児童によってはステック糊 の使用など考えていきたい。そして、車輪を簡単に付けれるようにし、動くおもちゃを 完成させ工作の楽しさ、面白さを教えたい。 3 目標 (1)紙を素材とした動くおもちゃを作ることができる。 (2)はさみ、糊などの基本的な用具の使い方に慣れる。 (3)自分の作品で楽しく遊ぶことができる。 4 指導計画(4時間) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・題材名 ・  主 な 指 導 内 容            ・ 時間     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・のりもの・・完成品(見本)を動かして遊ぶ。         ・      ・・    ・・のりものの型紙を線に沿って切る。・糊付けする。 ・1時間  ・・    ・・車輪を組み立て、取り付ける。  ・動かしてみる。・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・くだもの・・くだものを描き、線に沿って切る。・糊付けする。 ・1時間            ・車輪を取り付ける。       ・動かして遊ぶ。        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・どうぶつ・・好きな動物を描く。(顔)             1時間            ・模様を切り、動物の体(牛乳パック)に貼る。   ・    (はさみ、糊)                 ・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・動物の顔の輪郭を切る。模様をきり、体に貼る。  ・1時間    ・・・     ・動物の顔と体を貼り合わせる。(本時4/4 )・・・    ・                    ・車輪を取付ける。              ・作品を発表する。・       ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 本時の指導 (1) 本時の目標  ア はさみを用いて、直線、曲線の上を意識して切ることができる。  イ 動物の顔や体の模様を切り、体に貼ることができる。     (2) 児童の実態、本時の個人目標(別紙) (3) 本時の展開(別紙) (4) 評価  ア はさみを用いて、直線、曲線の上を意識して切ることができたか。  イ 動物の顔や体の模様を切り、体に貼ることができたか。 (5)配置図 5−(2)児童の実態、本時の個人目標    5−(3)本時の展開 +---+---------------------+-------------------------------+-----------------------------------------------+----------------+ | 段階|  学 習 内 容  |     学 習 活 動     |     教師の働きかけと指導上の留意点      |  教材・教具  | +---+---------------------+-------------------------------+-----------------------------------------------+----------------+ |  | 1 はじめのあいさつ | ・当番は前に出る。       | ・当番を前に出し、大きな声であいさつをさせる。  |         | | 導|            | ・「図工を始めます。」のあいさつ|                          |         | |  |            |  をする。           |                          |         | |  | 2 前時の学習内容の | ・自分の作ったものを思い出す。 | ・前時に作った作品(動物の顔、箱)を見せ、自分のも|         | |  |   想起       |                 |  のであるという意識をもたせる。(挙手、指さし) |         | | 入|            | ・用具を思い出す。       | ・はさみ、車、糊等の言葉が出るようにさせる。   | ・前時の作品  | |  |            |                 |                          | (動物の顔・体)| |  |            |                 |                          |         | |  |            |                 |                          |         | |  | 3 本時の学習内容の | ・見本を見る。         | ・見本を提示し、児童の前で坂を走らせる。     | ・見本     | |  |   確認       | ・動くおもちゃを作ることを知る。| ・箱に模様をつけたす事と、前時に描いた動物の顔を切| ・箱(牛乳パック| | 5|            |                 |  り取って貼ること、車輪を取りつけることを知らせる| ・車輪     | | 分|            |                 |  動くおもちゃを作ることを知らせる。       |         | +---+---------------------+-------------------------------+-----------------------------------------------+----------------+ |  | 4 学習準備     | ・係ははさみ、糊、粘土板を配る | ・T1は係の児童にはさみ、糊、粘土板を配るよう指示| ・はさみ    | |  |            |                 |  する。                     | ・糊      | |  |            |                 |                          | ・スティック糊 | |  | 5 製作       | ・示範を見る。         | ・T1は、動物の顔のまわりを切り取り箱に貼ることと| ・粘土板    | | 展|            |                 |  模様を箱に貼ることを示範する。         |         | |  |            | ・グループごとに製作する。   | ・T1は主にBグループ、T2は主にAグループを指導|         | |  |            |                 |  する。                     |         | |  |            |                 | ・Aグループは、直線、曲線上をていねいに切り取らせ|         | |  |            |                 |  る。また、ていねいに糊をつけるようにさせる。児童| ・見本 2個  | |  |            |                 |  によってははりつける模様を多くさせる。     |         | | 開|            |                 | ・Bグループは、直線、曲線上を大体切り取るようにさ|         | |  |            |                 |  せる。また、糊をつけすぎないように声がけ、援助し|         | |  |            |                 |  ながら作らせる。切り取る線は児童に合わせて直線を|         | |  |            |                 |  多くする。                   |         | |  |            |                 | ・切り取る線は太く描いておく。          |         | |  |            |                 | ・グループごとに見本を置き、見ながら作らせる。  |         | |  |            |                 | ・箱に顔を糊付けし、模様をつけ終わったら車輪を取り| ・車輪     | |  |            |                 |  にくるよう指示する。              |         | |  |            |                 |                          |         | |  |            |                 |                          |         | |  | 6 あとかたづけ   | ・あとかたづけをする。     | ・あとかたづけの声がけをする。          |         | |  |            |   係は用具を集める。     |                          |         | | 25|            |   ごみをすてる。       |                          | ・手ふきタオル | | 分|            |   手をふく。         |                          |         | +---+---------------------+-------------------------------+-----------------------------------------------+----------------+ | ま| 7 発表       | ・自分の作品を発表する。    | ・Aグループから、一人ずつ頑張ったところ等を前に出|         | |  |            |  動物の名前、頑張ったところ  |  て発表させる。                 |         | | と|            |  作品を走らせる        |                          |         | |  |            |                 |                          |         | | め| 8 まとめ      | ・Tの話を聞く。        | ・作品を台に置かせ、動くおもちゃ作りは今日で終わり| ・台      | |  |            |                 |  であることを告げる。              |         | | 10| 9 終わりのあいさつ | ・おわりのあいさつをする。   | ・当番を前に出し、大きな声であいさつをさせる。  |         | | 分|            |                 |                          |         | +---+---------------------+-------------------------------+-----------------------------------------------+----------------+