印刷用紙:B4横 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):145 ひまわり分教室 養護・訓練 学習指導案                  日 時  平成3年10月1日(火)3校時                     13:30〜14:00                 場 所  ひまわり学園ホ−ル                  対 象  小学部 1〜6年  中学部1〜3年                        (男子11名  女子8名 計19名)                   指導者  中村 英治(T1)  武田 進一(T2)                      佐野 芳子(T3) 主濱 早子(T4)                      大野 祥子(T5) 阿部 裕二(T6)                      菊池 恵子(T7)   学園職員 1 題材名    「豆とあそぼう」 2 題材設定の理由  本分教室は小学部 1年3名(男1女2)3年3名(男2女1) 4年2名(男2) 5年(男2女1)中 学部 1年1名(男1) 2年4名(男2女2) 3年3名(男1女2)で編制されている。      常時介助を要する児童生徒11名、寝返りや四つ這いで移動できる児童生徒4名、歩 行できる児童生徒4名である。  語りかけに反応する子どもは約3分の1で、簡単な指示を理解し、興味あるものに 自分から手をのばし触ろうとする子どもは6〜7名である。のこりの子どもは受動的 である。  皮膚感覚に関してはプ−ル教室等においてどの子も全身でうれしさを表現する。 柔らかい毛布等にもいい顔をして反応するが固いものやざらざらしたものには抵抗 を示す子どもが多い。  そこでかすかに触れただけで転がり、ほどよい固さとつるつるした表面をもち手 だけでなく足や体全体で感触を楽しめる大豆を取り上げた。大豆は見せることや音 を聞かせることも簡単にでき、触れる、握る、つまむなどの手指機能の向上にも役 立つ。そして寝たきりの子どもから歩ける子どもまで、それぞれの実態にあった指 導ができるという特性をもっている。  以上のことから本題材では皮膚感覚の機能の向上と対人関係の育成や物とのかか わりを育てることをねらいとした。子ども達が十分に触ったり転がしたりできるよ うに大量の豆を用意するとともに全員で活動する場面と実態にあわせて少人数で活 動する場面を設け自作教材やおもちゃなどを使って興味を引き出しながら指導にあ たりたい。   3 目 標                                   豆のいろいろな音を聞いたり、感触を楽しんだり、手指を使ったいろいろな 遊びを経験させながら皮膚感覚の機能の向上を図る。 友だちの動きに関心を持たせながら、楽しくあそばせながら対人関係を育てる 4 指導計画(11時間扱い 本時 4/11)  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・  ・  活動単元          ・    活動内容              ・   教     具       ・ 時間 ・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・第 ・・豆の音を聞こう        ・豆の音をきく。             ・豆60` 太鼓(大、小)       ・     ・  ・1 ・                ・豆とあそぶ。             ・木琴 空ビンセット        ・ 6   ・  ・次 ・・豆とあそぼう ・豆ふりを楽しむ    ・たらい 柳ごおり すべ ・  ・  ・5月 ・        ・豆合戦であそぶ    ・り台 バケツ カセット ・   ・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・デッキ カセットテ−プ ・・・・・・  ・第 ・・豆とぶらんこ ・豆ぶらんこであそぶ  ・毛布 バランスボ−ド  ・ 5 ・  ・2 ・・豆とあそぼう  ・豆で音をだしてあそぶ ・トランポリン おもちゃ ・   ・  ・次 ・        ・豆とあそぶ      ・箱車バケツ 傾斜板   ・本時 ・  ・10 ・・豆とおもちゃ  ・豆とおもちゃであそぶ ・箱ブランコ      ・1/5 ・  ・月 ・         ・豆合戦         ・            ・  ・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  本時の指導      本時の目標  ア 豆の感触を楽しもう。  イ みんなと一緒に楽しく遊ぼう。   児童生徒の実態、本時の目標(別紙)   本時の展開(別紙)   評 価  ア 豆の感触に慣れ、楽しむことができたか。  イ 人の動きを見たり、手を出したりして、みんなと楽しむことができたか。 印刷用紙:B4横 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):191 5−(2)児童生徒の実態、本時の個人目標                       5−(3)本時の展開   ・段階・ 学習内容  ・  学習活動    ・ 教師の働きかけと指導上の留意点    ・ 教材・教具  ・ ・  ・ はじまりの音楽   ・音楽を聞いて、午後の学 ・・音楽を聞いて自分の席に移動するように仕向け ・ ・カセットデッ・ ・ 導 ・ モ-ツアルト「ナハトム・-ク」  ・習がはじまることを知る ・ る。(一人でできる子には声がけのみとし始ま・ キ     ・ ・  ・           ・            ・ る時間まで待つ。)             ・ ・テ−プ   ・  ・  ・ ・ ・                      ・ ・  ・  ・1あいさつの歌    ・・「○○とおともだち」 ・・歌えない子には手や体に触りながらリズムをと ・ ・ピアノ ・ ・  ・           ・ の歌を元気にうたう。 ・ って歌ってやる。            ・       ・ ・  ・2あいさつ      ・・「これから豆あそびを ・・背中や頭を少し押しておじぎをさせる。    ・        ・ ・ 入 ・           ・ はじめます」とあいさ ・                       ・       ・ ・  ・           ・ つやおじぎをする   ・                     ・       ・ ・  ・3どんぐりくん体操  ・・音楽にあわせ体を動か ・・子どもの実態に即し、介助や援助をする。  ・ ・ピアノ   ・ ・  ・           ・ す。         ・                       ・        ・ ・5分・4今日のあそび    ・・豆あそびをしたい、し ・・「豆あそびだって!」「どのようにしてあそぶ ・        ・ ・  ・           ・ようという気持ちをもつ ・ ?」などと耳元でささやいて励ます。     ・        ・ ・  ・5楽器や教材と豆の音 ・            ・                       ・ ・大豆 60s ・ ・  ・ ・木琴       ・・木琴に落ちる豆の音を ・・豆の量、落とし方に変化をつけて音を出す。  ・ ・木琴    ・ ・  ・           ・ 聞く。        ・                       ・ ・ラス瓶セット ・ ・ 展 ・ ・ガラス瓶セット  ・・・ラス瓶セットに落ちる豆の・                       ・ ・小太鼓   ・ ・  ・           ・ 音を聞く。      ・                       ・ ・大太鼓   ・ ・  ・ ・小太鼓      ・・小太鼓に落ちる豆の音 ・・やりたくて楽器類のそばにやってきた子どもに・ ・柳こうり  ・ ・  ・           ・ を聞く。       ・ はみんなの前でやらせる。          ・ ・傾斜板   ・ ・  ・ ・大太鼓      ・・大太鼓に落ちる豆の音 ・                       ・        ・ ・  ・           ・ を聞く。       ・                       ・        ・ ・  ・ ・柳こおり     ・・柳こおりから出る豆の ・                       ・        ・ ・  ・           ・ 音を聞く。      ・                       ・        ・ ・  ・ ・傾斜板      ・・傾斜板を流れる豆の 音・・30sを一気に流す。             ・        ・ ・  ・           ・ を聞く。       ・                       ・        ・ ・  ・6豆あそび      ・            ・                       ・        ・ ・  ・  豆の感触     ・・手、足、顔や体に豆を ・・寝たきりの子どもには背中、胸、腹などに豆を ・        ・ ・  ・           ・ こすったり、投げたり ・ 入れてゴロゴロ転がす。           ・        ・ ・ 開 ・           ・ してあそぶ。     ・・手のひらや足のうらに豆をこすりつけてあげる。・        ・ ・   ・           ・            ・                       ・       ・ ・   ・           ・            ・                       ・        ・ ・  ・  豆とおもちゃ   ・・楽器、おもちゃ、教材 ・・耳元で楽器類に豆を落として聞かせる。    ・        ・ ・   ・           ・ と豆で音を出したり、 ・                       ・        ・ ・  ・           ・ 組合せたりしてあそぶ。・・おもちゃと豆を組み合わせ示範、しながらやら ・ ・おもちゃ  ・ ・   ・          ・            ・ せる。                   ・        ・ ・ 20 ・7豆合戦       ・            ・                       ・        ・ ・ 分 ・  豆ひろい     ・・豆ひろいをする。   ・・一人でゆっくり袋に入れさせる。できない子に ・        ・ ・   ・           ・            ・ は手をそえて一緒に豆を入れる。       ・        ・ ・  ・  豆合戦      ・・豆合戦をする。    ・・最初の2分は手をそえて一緒にやる。のこりは ・ ・紙袋19袋  ・ ・   ・           ・            ・ 天井や相手チ−ムに教師も一緒にやり盛り上げ ・        ・ ・  ・           ・            ・ る。                    ・        ・ ・ ま ・8友達の様子     ・・友達の様子を知る。  ・・おもしろかったかどうか、2〜3人の子どもに ・        ・ ・ と ・       ・            ・ 聞く。                   ・ ・ ・ め ・9おわりのあいさつ  ・・「これで豆あそびをお ・・みんなで声をそろえていう。背中をそっと押し ・        ・ ・  ・           ・ わります」とあいさつ ・ ておじぎをさせる。    ・        ・ ・5分・           ・ やおじぎをする。   ・                      ・       ・