印刷用紙:B4縦 1ページの行数:71 1行の文字数(半角で):112   高 等 学 校 数 学 科 学 習 指 導 案    授業者 石 田 奉 昭 研究目的 数学科における「関心・意欲・態度」を育てる指導の在り方を明らかにし、数学科における学習指導の改善に 役立てようとするものである。 研究仮説 (1)見通しを持ち、自分の考えを整理し、秩序たてて(筋道立てて)解決できる。 思考実験、具体的な操作活動などの体験 試行錯誤 数学的な考え方 (2)複数の解決方法を考える。 振り返りの場の設定 「これでよいか」 「予想と違ったのはなぜか」 「他の方法はないか」 見通し → 自力解決 → 複数の自力解決 → 振り返りの場 → よさの感得 本時の学習目標 (1)平行線と角について興味を持ち、対頂角や同位角について関心を示し、それらに関する問題を解決できる。 (2)対頂角の性質と同位角の意味を知り、それを用いることができる。 展 開 +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階|時間| 学 習 内 容 | 学 習 活 動 | 留 意 事 項 | +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |本時の学習内容の| 1 提示された図により、本時の学習内|○ 角a、角bは直感的に求められる | | | |確認 | 容が、平行線と角についてであること| と考えられるが、その求められる理 | | 1 | | | を把握する。 | 由や角cの求め方等について、さら | | | | | 2 提示問題から、学習内容を把握する| につっこんだ思考をさせるようにす | | 問 | | | [提示問題] | る。 | | | | | 次の図において、l平行 m、  |○ 知的不調和を喚起するようにする。| | 題 | 10 | | p平行qのとき、角a、角b、角c|○ 問題を自主的に考えさせる時間を | | |(分)| | の大きさを求めよ。 | 与える。 | | 提 | | | | | | | | |  平行線l、mに、平行線p、q等| | | 示 | | | が交わる図から、角a、角b、角c| | | | | | を求める問題 | | | | | | | | +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 2 | |提示問題の把握 | 3 提示問題から学習課題を把握する。|○ 下位の生徒にも学習課題が明確化 | | 課 | | | | するように、 ヒントを与えるなど配 | | 題 | 5 | | | 慮する。 | | 把 | | | 4 問題の答えや求答方法を予想する。 |○ 何が分かれば解けるか、何が分か | | 握 | | | また、不明な点を確認する。 | れば説明できるかをおさえさせる。 | +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 3 | |提示問題の解決 | 5 対頂角、同位角について、その名称|○ 対頂角、同位角については、図を | | 課 | | | を覚え、その性質等を理解する。 | 用いて全員に理解させる。 | | 題 | 10 | | 6 5 で理解したことを用いて、解決試|○ いろいろな解きかたがあるので、 | | 解 | | | 案を作成し、自力解決する。 | 生徒の発想を大切にする。 | | 決 | | | |○ 各人のよさを認め、褒め、励ます。| +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |学習成果のまとめ| 7 解決の妥当性の根拠を考える。 |○ 納得の伴った理解が図られるよう、 | | 4 | | | | 振り返らせる時間的配慮をする。 | | 整 | | | | その中で、次のことに留意する。 | | 理 | 5 | | 8 学習の成果を言葉でまとめ、よく確| ・ 平行線の同位角は等しい。 | | 表 | | | 認する。 | ・ 平行線でなければ同位角は等し | | 現 | | | | くない。 | | | | | | ・ 同位角が等しければ平行線である| +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |習熟練習・一般化| 9 新しい提示問題において、前の提示|○ 前の提示問題で習ったことを振り | | | | | 問題との共通性や類似性を見つける。| 返らせ、新しい提示問題はできるだ | | 5 | | | [提示問題] | け自力で解かせるようにする。 | | | | | 次の図において、l平行mのとき|○ 分かった角は、理由を確認しなが | | 習 | | | 角x、角yの大きさを求めよ。 | 書き込ませるようにする。 | | | | | |○ 学んだことを自らの既有の知識体 | | 熟 | | | 平行線l、mに、 2本の直線が交| 系に位置づかせるようにする。 | | | 15 | | わる図から、角x、角yを求める問|○ 演繹的に考え直させたり、一般化 | | 練 | | | 題   | させたりして、より良い解法を求め | | | | | | させる。 | | 習 | | |10 提示問題を解き、一般性を図る。 | | | | | |11 教科書の問い1〜4を解き、習熟練習| | | | | | をする。 | | +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 6 | |学習のまとめ |12 学習のまとめをする。 |○ 解けた、分かった、自分のものに | | 価 | |次時の見通し | | できたという喜びを確認させ、充実 | | 値 | 5 | | | 感のあるまとめになるようにする。 | | づ | | |13 学習の価値づけを図り、次の学習の|○ 次の学習への興味の持続をうなが | | け | | | 見通しを持つ。 | すようにする。 | +−−+−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+