印刷用紙   :B4 縦 1ページの行数:105 1行の文字数 :68           「現 代 社 会」 学 習 指 導 案                                         岩手県立総合教育センター                                          研修主事 工 藤 昌 雄 1.指導日時  平成4年10月14日(水)第5校時  2.指導対象  第1学年E組 45名(男子25名,女子20名) 3.指導教科書 「高等学校 新訂 現代社会」(第一学習社) 4.単 元 名 第3章 現代の民主政治と国際社会 5.教 材 名 3 国際平和と人類の福祉  5 人類の福祉と日本の役割 6.指導目標  (1)国際社会の特色やその中で機能する国連などの諸機関の働きを理解できる。 (2)国際社会における政治や経済,平和などに関する諸問題を理解し,今後の国際社会のあるべき姿を考えることが   できる。 (3)国際社会における日本の位置づけや役割を多面的・多角的にとらえることができ,自分の考えを持つことができ   る。 (4)国際平和と国際協力という観点から各単元を統一的にとらえ,国際社会を総合することができる。 7.指導計画   第1〜2時 国際法と国際政治の特質             第7〜8時 核兵器と軍縮問題          第3〜4時 国際連合と集団安全保障体制           第 9 時 人類の福祉と日本の役割(本時)  第5〜6時 新しい国際秩序への胎動                                    8.本時の指導 (1)本時の目標   ア 世界平和と人類の福祉の実現を理念とする国際主義について理解させる。   イ 新国際経済秩序の中での日本の役割や今後の在り方について総合的・多角的にとらえることができるようにさ    せる。   ウ 今までの学習をふまえて国際社会,特に国際平和に関して総合することができるようにさせる。 (2)指導展開   段階 時間  教師の働きかけ      学習活動           指導上の留意点       形態         o本時の学習内容の確認と o本時の学習内容を確認する  o数名に発問をする      全体  導      既習内容を想起させる  oサンフランシスコ平和条約, o「国際法と国際政治の特質」     8分 o既習内容を確認しながら  日ソ共同宣言,日中共同声   で学習した戦後の日本の国際     入      簡単に説明する      明,日中平和友好条約を確認  社会との関連を図る                              する                                                   o「アジアの一員」,「世 o日本人の海外での活躍を通し o青年海外協力隊員のレポート         界の一員」という自覚を  て協力の在り方を理解する   を活用する              もたせるようにする                   o世界経済における日本の o新国際経済秩序について再確 o国際経済や国際協力・援助の             位置づけをさせる     認する            統計資料を用いる         o日本の平和外交について o非核三原則や平和憲法につい o特徴を端的に示す        展      理解させる        て確認する                        ↓          ◎学習した国際社会につい ◎国際平和に関して分かったこ o学習シートを用い,下記のよ 個人         て総合させる       とや関心があるものを一つあ  うな手順で国際社会について                      げる             総合させる                 35分              ◎その考え方や目的をとらえる ◎人間の考え方を導き出させる                     ◎同じ考え方や目的をもつもの ◎対比や類比によって関連づけ                       をあげる           させる                               ◎異なる考え方や目的をもつも ◎相互の影響や役割を明らかに  開                   のをあげる          させ,脈絡を考えさせる                       ◎相互に関連づける      ◎もたせた脈絡に留意させなが                      ◎脈絡をもたせる        ら,全体としてのつながりを                     ◎全体としてまとめる      考えさせ,構成させる        o世界の平和や人類の福祉 o自分の考えをまとめる    o教科書のケネディの言葉を引         について考えをまとめさ                 用し紹介する                  せる                                        ↓    終     o数名の意見や考えを全体 o自分の考えや意見を発表する o机間巡視をしながら目途をつ 全体      7分  に紹介する                       けておく               結     o次の学習内容を示す   o次の学習内容を知る                    ↓  (注)◎印は,多様な社会的事象を総合する力を育てる指導に関するものである   (注)学習シートはB5判縦長のものを使用した。問い掛けの内容は下記のとおりである。  1 国際平和に関する学習をして関心を持ったり,分か 5 同じ考え方や目的をもっているもの同志,あるいは    ったことを1つ記入しなさい。            異なる考え方や目的をもっているもの同志を結びつけ  2 1のことは,どのような考え方で,どのような目的  相互の関係を記入しなさい。               をもって行われていると思いますか。その考方や目的 6 5でできたグループそれぞれの相互のつながりを考    を記入しなさい。                  え,お互いの関係を記入しなさい。         3 2と同じ考え方や目的をもっているものをいくつで 7 6をもとにして全体としてまとめてみなさい。      もいいですからあげなさい。            8 国際平和に関することを全体としてまとめるとどう  4 2と異なる考え方や目的をもっているものをいくつ  いうことが分かりましたか。分かったことを記入しな   でもいいですからあげなさい。            さい。