印刷用紙:A4縦 1ページの行数:45 1行の文字数(半角で):90 公 民 科 学 習 指 導 案 指導者 佐 藤  秀 彦 1 単元名 『 基本的人権の保障』 教材名「法のもとの平等」 2 単元の目標 (1) 基本的人権の尊重は,民主主義の根本精神であることに気づかせ,それは人類の長年の努力に   よって獲得したものであり,その内容は歴史的な経過をへて拡大したことを理解する。 (2) 法の支配の意義を理解し,基本的人権尊重の重要性を理解する。 (3) 日本国憲法の保障する基本的人権の内容について理解する。 (4) 基本的人権を擁護していくためには,不断の努力が必要であることやその行使について公共の   福祉との調和を図らなければならないことを理解する。 (5) 世界人権宣言についてその精神を理解し,正しい人権意識を深める。 3 単元の構成と指導計画 第1時 平等権 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・+−−−−−−++−−−−−−−−++−−−−−−++−−−−−−−−−+・ ・・ 人権保障の ++ 個人の尊重 ++平等権実現の++課題学習への取り組・・ ・・ 歩み ・・ 法のもとの平等 ・・条件 ・・み ・+−+ ・+−−−−−−++−−−−−−−−++−−−−−−+ 課題 ・・ ・ ・ ・「差別を考える」 ・・ ・本 ・ +−−−−−−−−−+・ ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・+ ・ 第2時 課題学習への取り組み ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・時 ・+−−−−−−−−−−−+ +−−−−+ +−−−+ +−−−+ ・ ・ ・・課題学習への取り組み +−−+調査活動+−+まとめ+−+発表 ・ +−+ ・・課題「差別を考える」 ・ +−−−−+ +−−−+ +−−−+ ・ ・+−−−−−−−−−−−+ ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 第3時 自由権的基本権 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・+−−−−−+ +−−−−−+ +−−−−−−−−+ ・ ・・身体の自由+−+精神の自由+−+ 経済活動の自由 ・ ・ ・+−−−−−+ +−−−−−+ +−−−−−−−−+ ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 第4時 社会権的基本権 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−・−−−+ ・+−−−−−−−+ +−−−−+ +−−−−+ +−−−−−−+ ・ ・・社会権的基本権+−+ 生存権 +−+ 教育権 +−+ 労働基本権 ・ ・ ・・発達の歴史 ・ +−−−−+ +−−−−+ +−−−−−−+ ・ ・+−−−−−−−+ ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 第5時 参政権と新しい人権 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・+−−−−−−−−−−−+ +−−−−+ +−−−−+ +−−−−−−−+・ ・・ 人権を確保するための +−+ 参政権 +−+ 請願権 +−+ 裁判を受ける ・・ ・・ 権利 ・ +−−−−+ +−−−−+ ・ 権利 ・・ ・+−−−−−−−−−−−・ +−−−−−−−+・ ・+−−−−−−+ +−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−+ ・ ・・ 新しい人権 +−+ 環境権 +−+ プライバシー +−+ 知る権利 ・ ・ ・・ ・ +−−−−+ ・ の権利 ・ +−−−−−+ ・ ・+−−−−−−+ +−−−−−−−+ ・ ・+−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ・ ・・ 人権思想の国際的広がり +−+ 世界人権宣言 +−+ 国際人権規約 ・ ・ ・+−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ・ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4 本時の目標 (1) 人権の成立過程の中で,いかに多くの努力をはらって人類がその権利を獲得してきたかについ   て理解する。 (2) 法のもとの平等があらゆる自由・権利の基本理念であることを理解し,現実の中で今なお見ら   れる「差別」の実態と関連づけて,人権に対する意識を深める。 5 学習指導案 ・第1時               +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・ ・   学 習 活 動  ・ 指 導 上 の 留 意 点 ・ 評 価 の 観 点 ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ 導 ・1 本時の学習内容の確認・1 新聞の切り抜きノートを準備し・1 本時の学習内容のあら・ ・ ・ をする。 ・ て授業に参加させる。 ・ ましが理解できたか。・ ・ 入 ・ ・ ・ ・ ・ (7分)・ ・ ・ ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ ・2 基本的人権の発達につ・2 プリントを使用し,人権保障の・2 人類の人権獲得の歴史・ ・ ・ いて理解する。 ・ 歩みについて、その内容を概観・ を理解できたか。 ・ ・ ・ ・ する。その際、仏革命前の旧体・ ・ ・ ・ ・ 制を風刺した農奴の苦しみの絵・ ・ ・ 展 ・ ・ を示し,学習のイメージ化をは・ ・ ・ ・ ・ かる。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・3 個人の尊重(第13条)・3 憲法の条文の意味を理解し,そ・3 平等権の意義や内容を・ ・ ・ と法の下の平等(第14・ の背景となった明治憲法下の華・ 理解できたか。 ・ ・ ・ 条),家族生活におけ・ 族制度や戸主権について示しな・ ・ ・ ・ る男女平等(第24条)・ がら,個人の尊重及び法の下の・ ・ ・ ・ 選挙における男女平等・ 平等を理解させる。 ・ ・ ・ ・ (第15条),教育の機・ ・ ・ ・ ・ 会均等(第26条)につ・ ・ ・ ・ ・ いてその意味を理解す・ ・ ・ ・ ・ る。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・4 社会の中の様々な差別・4 身近な場合や海外で見られる差・4 身近な例から広く海外・ ・ ・ についてあげる。 ・ 別について,考えられるものを・ に目を向け,なお差別・ ・   ・+−−−−−−−−−+・ 数多く答えさせ意識を高める。・ が今日の課題となって・ ・ ・・人種民族差別 ・・ ・ いる現状に気がついた・ ・ ・・男女差別 ・・ ・ か。 ・ ・ ・・思想信条による差別・・ ・ ・ ・ ・・障害者への差別 ・・ ・ ・ ・ ・・貧困に対する差別 ・・ ・ ・ ・ ・・いじめ ・・ ・ ・ ・ ・・海外に見られる差別・・ ・ ・ ・ ・+−−−−−−−−−+・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・5 課題学習への取り組み・5 課題に基づいて活用できる資料・5 課題に,興味・関心を・ ・ ・+−−−−−−−−+ ・ を見つけさせ,それらをもとに・ もって取り組んでいる・ ・ ・・ 課題の設定 ・ ・ 学習活動を行わせる。また,机・ か。また,他の生徒と・ ・ ・・「差別を考える」・ ・ 間指導を行い,必要な生徒には・ 協力して取り組み,自・ ・ 開 ・+−−−−−−−−+ ・ 指導助言をする。 ・ 主的に情報を活用して・ ・ ・ (1)課題を決める。 ・ ・ いるか。更に,課題に・ ・ ・ ↓ ・ ・ そって学習が進んでい・ ・ ・ (2)資料を収集する。 ・ ・ るか。 ・ ・ ・ ↓ ・ ・ ・ ・(38分)・ (3)内容をまとめる。 ・ ・ ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ ま ・6 次の学習内容を知る。・6 本時で取り組んだ内容をまとめ・6 意欲的に学習に取り組・ ・ と ・ ・ させ,次の時間の予定をたてさ・ み,正しく学習内容を・ ・ め ・ ・ せる。 ・ まとめることができた・ ・ (5分)・ ・ ・ か。 ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ 学習指導案・第2時 +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ ・   学 習 活 動  ・ 指 導 上 の 留 意 点 ・ 評 価 の 観 点 ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ 導 ・1 本時の学習内容の確認・1 新聞の切り抜きノートを準備し・1 本時の学習内容のあら・ ・ ・ をする。 ・ て授業に参加させる。 ・ ましが理解できたか。・ ・ 入 ・ ・ ・ ・ ・ (5分)・ ・ ・ ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ ・2 調査活動に取り組む。・2 前時までの学習内容について確・2 テーマに関する資料や・ ・ ・ (1)資料を収集する。 ・ 認し,更に学習を深めさせる。・ 情報を探し,調査活動・ ・ ・ ↓ ・ 机間指導を行い必要な生徒には・ に意欲的に取り組むこ・ ・ 展 ・ (2)内容をまとめる。 ・ 指導助言を行う。 ・ とができたか。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・3 課題「差別を考える」・3 発表は示したい内容をまとめ,・3 発表を聞きながら,相・ ・ ・ についての,各自の考・ 時間内に相手に伝わるようにお・ 手の説明が理解できた・ ・ ・ えをまとめ発表する。・ こなわせる。 ・ か。 ・ ・ ・ (1)調べた内容をレポー・ ・ また,自分の学習して・ ・ ・  トにまとめる。 ・ ・ いる内容について不足・ ・ ・ ↓ ・ ・ しているところや新た・ ・ ・ (2)全体で発表をする。・ ・ な発見がみられたか。・ ・ ・ ↓ ・ ・ ・ ・ ・ (3)質疑・応答・意見の・ 自分の考えと相手の考えを比較・ ・ ・ ・ 発表を行う。 ・ し,相互評価を行う。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・4 全体の発表をもとに,・4 人権尊重の考え方を養い,今日・4 差別が,身近なところ・ ・ ・ 考えが補充・深化した・ 的課題である差別について真剣・ で現実的な課題として・ ・ ・ 部分をレポートに加え・ に考えさせるとともに,自分に・ あることが,意識でき・ ・ ・ る。 ・ できることは何かを意識させ・・・ たか。 ・ ・ ・ ・ る。また,平等権が自由権と並・ ・ ・ ・ ・ んで人権の基盤であることに注・ ・ ・ ・ ・ 目させる。 ・ ・ ・ 開 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・(35分)・ ・ ・ ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ ・ ま ・5 本時の学習内容のまと・5 授業の成果を確認させる。 ・5 授業の成果が確認でき・ ・ ・ めをする。 ・ ・ 自己評価を正しく行う・ ・ と ・ 自己評価シートに記入・ 自己評価シートによって,学習・ ことができたか。 ・ ・ ・ する。 ・ を振り返らせ,授業の感想や反・ ・ ・ め ・ レポートを提出し,次・ 省点を記録させた後に提出させ・ ・ ・(10分)・ の学習内容を知る。 ・ る。 ・ ・ +−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+